癌との共存を目指しています。
昨夜、一緒に研修医時代を過ごした同期Aから電話があった。
僕らが研修医をしていた頃は、各科(内科、外科、小児科、産婦人科、救急、麻酔など)を回るローテート研修は一般的ではなかったが、僕が大学の医局から派遣された病院はローテート研修のシステムを取っていた。そこで僕らは2年間、各科を回る研修を受けた。
Aは、僕より2つ年上だったが、非常に優秀であった。僕が2年間の研修を終えた後、精神科に進みたいと上司に話すと、「そうか、頑張れよ。」という反応が返って来ていたと記憶している。しかし、Aが研修を終えた後、麻酔科に進みたいと上司に話したところ、複数の科の先生から「うちの科に来ないか。」とか「うちの病院に残らないか。」と言われたという。
出来の悪い僕と優秀で要領抜群のAともう一人、結構、良く出来るBの3人がワンセットになって各科を回っていた。

当時、僕は消化器内科医を目指していたのだが、研修先の病院の内科研修があまりにもタフで、僕には内科医は勤まらないな、と思い始めていた。ある時、Aと食堂で一緒になり、昼食を摂っていた。僕が疲れた顔をしていると、Aは「のっぽ、プシ(精神科のことを医療関係者の間ではプシ、psyという)、行けば。」と言う。初め僕は「のっぽ、おまえ、だいぶ(心を)病んでいるな。精神科を受診すれば。」という風にとった。しかしよくよく話を聞いているとそうではない。僕に「内科医を目指すのなんて止めて、精神科医になれよ。」と言っているのが途中から分かった。誰にも言ったことはなかったのだが、もともと、内科医か精神科医のどちらかになろうと思っていたので、Aの発言にはすごく驚いた。僕の心を見透かしているのかな、と思った。彼の、その発言以後、僕は精神科医への道を本格的に模索し始めた。

2年の研修期間が終わり、僕は精神科を選び、Aは麻酔科を選んだ。手先が非常に器用なAには、よく合った科だと、僕も思っていた。

それから7年半の月日が流れた。僕は、精神科医としては一応、一人前になったと思っているのだが、残念ながら、この3月に進行直腸癌を指摘され、以後は仕事を休んでいる。Aは、無論、立派な麻酔科医になっているだろうと思っていた。1,2年に一度、携帯電話で連絡を取り合っていたので、腕利きの麻酔科医になっていることは既に確認できていたのだが。

昨夜の電話は、僕の具合を一通り聞いてから本題に入った。「精神科医として、聞いて欲しい。」とAが言う。「どうしたのか。」と思ったが、まずは話を聞いてみないと、と思い、Aの話に耳を傾けた。A曰く
「俺、10年間、麻酔科医として頑張ってきたけど(研修医時代、僕らは結構、麻酔を掛けていたので、誤った表現ではないと思う)、もう毎日、心臓外科の手術とかに立ち会って、生きるか死ぬかとか、そんなんばっかりでもう疲れた。」
「子供も出来たし、これからは、子供と一緒に過ごせる時間が欲しい。」
「この仕事を50になっても続けている、そんなん、ようせん。」
「で、のっぽ。俺、精神科したいと思うんや。」
一瞬、耳を疑った。
A「今から精神科、始めて大丈夫か。」
のっぽ(以下、の)「そんなん、全然、大丈夫やで。」
A「精神保健指定医って、どれくらい(精神科医を)やったら取れるん。」
の「精神科医を3年したら、取れるで。あと、症例を8つ、そろえて、レポート出したらええ。」
A「本当は、のっぽ医長(医者を7年か8年くらいしたら、医長という役職につくことが出来る。)の下で、したかったんやけど・・・。のっぽ、大腸、あかんしなあ。」
の「・・・。(精神保健)指定医のレポートくらいは見せてもらうわ。(8症例のレポートを提出する前に、指導医が、そのレポートがきちんと書けているかどうかをチェックする。)」

A曰く、近々麻酔科医を辞めると言う。僕は既に一回、大きな手術を受けた訳だが、Aが麻酔を掛けてくれるのであれば、安心して手術を受けられる、そう思っていた。

Aが僕を深く信頼してくれているのがすごく嬉しかったのと、日本の医療は今後、どうなって行くのだろう、という不安が電話の後、残った。彼のように優れた医者が麻酔科医を辞めるというのであれば、今後、誰がリスクの大きい手術の麻酔を掛けるのだろうか。

とは言え、能天気な僕は、「Aが精神科医になって関西の病院に勤めるようになったら、僕が復職する際、どの病院がいいか、教えてくれるかもしれない。ラッキー。」と次の瞬間には思っていた。

FC2blog テーマ:日記 - ジャンル:日記

【2008/09/24 17:55】 | 日記
トラックバック(0) |

No title
ななこ
不謹慎ですが、最後のオチで笑ってしまいました。。

うちの市民病院でも麻酔医の不足で手術できない事態になりそうです。。麻酔医はそんなに、ハードなのでしょうか?
今の医療制度には不安感がいっぱいです。
特にうちのような田舎には。。

でも、なぜ?麻酔医からいきなり精神科?なのでしょうね。
精神科の主治医を見ていますが(長い付き合いなので)そんなに気楽そうには見えません。
逆に鬱病になり辞めていった若い先生もいるくらいですから。。。

余談ですが、「のっぽ、大腸、あかんしなあ。」の一言、びっくりしてしまいました。
私が患者ならちょっと主治医としてはごめんしたいです。。


No title
fuko
はじめまして、いつも興味深く拝見しています。
患者としては医師の目線とかなりのへだたりを感じていますので、両方の目線をお持ちののっぽ先生の文章には共感させられるところが多いんです。

今回の記事は医師もいろいろな悩みをかかえていらっしゃるんだということで軽い驚きを感じました。
私は大腸に不安をかかえていましたが家族も通院している病院の本屋さんで、「潰瘍性大腸炎が治る本」(西本真司著)を見つけ、父がそうだったので自分もきっとこの病気に違いないと勝手に病名をつけてしまっていました。実際はより深刻でした。。(笑)のっぽ先生はもしかしたらすでに読んでいらっしゃるのかも知れませんが、
著者は麻酔医として勤務医時代に病気を発症し、入退院を繰り返しながら、自らの体験を活かしてクリニックを今は開業されているようです。「治る」と言い切るには物足りない感じもしますが、自らの体験談が綴られていて、共感させられます。また、病気が潰瘍性大腸炎でこの人はいいなあ。。とも感じます。私のような素人でも共感しますので、のっぽ先生や同僚な方ならならまた違った目線をお持ちなのでは?と感じ、書き込みさせていただきました。


No title
milz
はじめまして。初めて書込みをさせていただきます。
先生のブログは大変参考になりますので愛読しておりました。

A先生は麻酔科医をやめられてしまうのですね。本当に残念なことです。
以前、手術において一番重要な(命にかかわる)のは麻酔。ということを聞いたことがあります。
ましてや心臓手術に携わるとなると大変神経を遣うことかと思います。
私は医療関係者ではありませんが自分が医者になるとしたら一番なりたくないのは麻酔科医、次に外科医です・・・
精神的に務まらないし割に合わない仕事だと常々感じています。
医療崩壊は止まるところを知らずですね。

でも、のっぽ先生とA先生の精神科医タッグチーム、最強そうですね!楽しみにしております。

管理人のみ閲覧できます
-


麻酔科医は大変。
のっぽ187
ななこさん

>うちの市民病院でも麻酔医の不足で手術できない事態になりそうです。。麻酔医はそんなに、ハードなのでしょうか?

麻酔科医の不足は、かなり深刻です。
麻酔科医は、かなりハードな仕事だと思います。
Aのような優秀で大変良く働く医師が麻酔科に見切りをつけたのが、その証拠だと思います。

>今の医療制度には不安感がいっぱいです。

結構、まずい状況にあると思います。これまで自民党が取っていた「医療費削減路線」のつけが回って来ていると思います。

>でも、なぜ?麻酔医からいきなり精神科?なのでしょうね。

「生きるか死ぬかとか、そんなんばっかりでもう疲れた」からだと思います。精神科のいいところは、あまり、生きるか死ぬか、という差し迫った状況がないところだと思います。
だからと言って、ななこさんがおっしゃるように、そんな気楽な仕事ではありません。

>「のっぽ、大腸、あかんしなあ。」の一言、びっくりしてしまいました。

あえて彼の短所を挙げるとすれば、「少しデリカシーがないところ。」だと思います。とは言え、根っこにある人間性については、親友として太鼓判を捺せます。

潰瘍性大腸炎
のっぽ187
fukoさん

こちらこそ、初めまして。

>いつも興味深く拝見しています。

有難うございます。

>患者としては医師の目線とかなりのへだたりを感じていますので、

僕も今の主治医とは、目線の違いをかなり感じているので、殆どの方がそう感じているのではないか、と思います。

>両方の目線をお持ちののっぽ先生の文章には共感させられるところが多いんです。

有難うございます。

>今回の記事は医師もいろいろな悩みをかかえていらっしゃるんだということで軽い驚きを感じました。

Aは、将来はどこかの大病院の麻酔科部長、もしかすると院長になれる器だと思っていたので、僕もすごく驚きました。

>「潰瘍性大腸炎が治る本」(西本真司著)を見つけ、

読んだことはないです。今、amazonのカスタマーレビューを読んできました(笑)。

潰瘍性大腸炎は、大変な病だと思います。ただ、重篤さ、深刻さという点では、大腸ガンの方が上だと思うので、潰瘍性大腸炎の方の話を読むと、正直、複雑な思いがします。
僕が大腸全摘術という、普通の大腸ガンの方が受けない手術を受けているので、潰瘍性大腸炎の患者さんの話を読んで参考にする、ということは何度かありました。ご存知だと思いますが、潰瘍性大腸炎で内科的治療が奏効しなくなると、外科的治療(大腸全摘術)を行いますよね。大腸全摘術後の生活上の工夫、予後(どれくらい経てば、仕事が出来るくらいの状態になるのか)について、潰瘍性大腸炎の患者さんの話は非常に参考になりました。

このfukoさんの書き込みを読んで、「自分の(病の)経験を生かした仕事をしたいな。」と思いました。

なお、僕はstage Ⅳなので、現在の抗がん剤治療のレベルでは、「治る。」を目指すのではなく、「共存する。」を目指すのが現実的かな、と思っています。
もちろん、新たな薬、治療法が出て来て、根治できるようになれば、言うことはないですよね。

管理人のみ閲覧できます
-


もう一度、一緒に働きたい。
のっぽ187
milzさん

>先生のブログは大変参考になりますので愛読しておりました。

有難うございます!
「愛読」って、いい響きですね。ご贔屓にして頂き、本当に有難うございます。

>A先生は麻酔科医をやめられてしまうのですね。本当に残念なことです。

残念だな、と思います。しかし、その反面、僕らに与えられている時間は限られているので(天寿を全うしたとしても、あと40年くらいですよね)、お互い、自分がしたいと思うことに時間を費やすことが大事かな、とも思います。
Aが置かれていた状況は、だいたい分かるので(良く出来る人に、大変な仕事は回る)、個人的には、彼の判断を支持したいと思っています。

彼は本当に麻酔科医として優秀だったようで、難しい帝王切開をしないといけない妊婦さんの麻酔だとか、大変なケースの麻酔をよく掛けていました。そんなAの話を聞いて、「僕も精進しなくっちゃ。」と思っていたのですが。
どうも麻酔科医の大変さは、僕の想像を超えるようです。

>私は医療関係者ではありませんが自分が医者になるとしたら一番なりたくないのは麻酔科医、次に外科医です・・・

すでにアメリカでは麻酔科医が少なくなってしまい、看護師が追加の研修か何かを受けると麻酔を掛けることが出来るようにしている、と聞いたことがあります。
また、最近の研修医は、リスクの小さい科を選ぶ傾向にあるとも聞きます。具体的には、産科、小児科、外科あたりが敬遠されているようです。

>医療崩壊は止まるところを知らずですね。

Aと病院の食堂で昼御飯を食べながら、「もう、やってられんよな、こんな仕事。」「のっぽ、プシ行け、プシ。」などと言い合っていた頃が懐かしいです。あの頃、僕らが見た物が、10年の歳月を経て、現実の物になろうとしている、そんな気がします。

>でも、のっぽ先生とA先生の精神科医タッグチーム、最強そうですね!楽しみにしております。

彼とは、もう一度、一緒に仕事をしたいなあ、と以前から思っていました。ただ、科が違うし、研修医時代のように「同僚」という訳には行かないよな、などと思っていました。
でも、僕があと5年、10年と長生きをすれば、それは可能になるということが今回の電話で分かりました。Aとは、「同僚」として、同じ病院で働きたいな、と思っています。

No title
ran
希少動物「麻酔科医」なんて言われてますよね
産婦人科。小児科そして麻酔科。。。。
外科もそのうち言われそうですけど

ネットでお医者さんのブログを拝見してるとホント、過酷だなぁ~って思いますから
それで成功して、的確な判断は当然で、しかし何か起これば訴訟
精神的にも肉体的にも壊れそうになっちゃうんですね。壊れちゃった優秀なお医者さんも多いことでしょうね。残念です
友人のA先生もその中におひとり。もちろんのっぽさんもそうだと思います

精神科を希望。もしかしたら「隣の芝生」かな?ってちょっと思うけどのっぽさんという頼りになる医師がいる。というのが心の支えなのかな?とも思います

最後の独り言。いいですね。だって良い友人関係がみえますよ

同期の絆
カノン
今回も、すばらしいエントリーでした。
重い問題提起ではありますが、私たち読み手に誤解を与えないよう
な配慮に満ちていて、かつ、同期の絆の強さが、ほのぼのと
伝わってくる、温かく胸に染み入るような文章でした。

それに、自分を取り繕う余裕もない厳しい研修医時代に、懸命に
仕事に取り組む態度や、その後も真摯に努力を積み重ねる姿勢
が、のっぽ先生への深い信頼に結びついていることも察しられて、
それもすごいことだなあ、と思います。

日本の医療現場では、お医者さんや看護師さんの個々人の資質
に負うところが、大き過ぎると感じています。患者さんに献身的に
向き合いたいと願えば願うほど、疲れきって燃え尽き、結果として
現場を離れざるをえない状況に追い込まれるのではないでしょうか。

精神保健指定医の資格があると、目の前の患者さんを措置入院
させるかどうかの判断ができますよね。
A先生の場合、麻酔科医を辞められてすぐに、精神科診察室
デビューということは、難しいのではないかと思いますが、デビュー
まではどういう道筋をたどられるのでしょうか。

などと、わかっているかのごとく書いていますが、実は最近まで、
精神医学と心身医学、つまりは精神科医さんと心療内科医さんの
違いが、よくわかりませんでした(も、申し訳ありません!)。
精神科医さんが開業する時、患者さんが来院しやすいように、
心療内科を標榜するのかなあ、と思っていました。精神科と心療
内科と神経科が入り乱れて、「○○メンタルクリニック」が増えて
きていて、わけわかりません。

いやあ、A先生をハローワークの端末化する案、とってもナイスで
す(笑)。のっぽ先生にそのおつもりがなくても、レポートのチェック
なんて、大大恩人です。A good idea!!
のっぽ先生は、人をうらやまないところが、いつもいつもすごい
なあ、と思っています。


真の親友
のっぽ187
ranさん

>希少動物「麻酔科医」なんて言われてますよね
産婦人科。小児科そして麻酔科。。。。

産科と小児科は、研修医時代から「これはまずいな。これでは医者は持たないだろうな。」と思っていたのですが、麻酔科は意外でした。

>外科もそのうち言われそうですけど

一患者として、これは気になるところです。

>それで成功して、的確な判断は当然で、しかし何か起これば訴訟

何か起これば、訴訟。
これが辛いところですね。
幸い精神科医は、外科系に比べると、そのリスクは低いですが、麻酔科医が消耗する理由の一つに「訴訟のリスク」があると思います。

>壊れちゃった優秀なお医者さんも多いことでしょうね。

身近でこれだけいるのですから、全国には、疲れ切ったドクターがかなりいると思います。

>もしかしたら「隣の芝生」かな?ってちょっと思うけど

とにかく疲れているのでしょう。
僕が精神科を選ぶことを決めた時も、彼は「俺はプシ(精神科のこと)ええと思うで。」と言っていました。いいと思っている科なら、選んで後悔することは、きっとないと思います。

>最後の独り言。いいですね。だって良い友人関係がみえますよ

彼とは「同じ釜の飯を食った仲」ですし、「同じ戦地を切り抜けて来た仲」でもあります。数少ない「真の親友」です。

管理人のみ閲覧できます
-


もし彼を指導するとしたら。
のっぽ187
カノンさん

有難うございます。書いた文章を褒めて頂けるのは、本当に嬉しいです。

あの頃、あれだけ厳しい状況をお互い切り抜けて来たのだから、それぞれ違う道に進んでも、ちゃんと物になるだろう、という感覚をお互いに持っていたのだと思います。

>日本の医療現場では、お医者さんや看護師さんの個々人の資質に負うところが、大き過ぎると感じています。患者さんに献身的に
向き合いたいと願えば願うほど、疲れきって燃え尽き、結果として
現場を離れざるをえない状況に追い込まれるのではないでしょうか。

全く以って、ご指摘の通りだと思います。

>A先生の場合、麻酔科医を辞められてすぐに、精神科診察室
デビューということは、難しいのではないかと思いますが、デビュー
まではどういう道筋をたどられるのでしょうか。

僕が指導医をするとしたら、彼なら、入院患者さんを60人くらい持ってもらいます(僕が持っている数と同じ位の数)。彼の能力を以ってすれば、それくらいは余裕でしょう。
60人の入院患者さんのうち、ケースレポートになり得る症例(例えば、現在、措置入院中だが、この数年はトラブルを起こすことなく過ごせており、措置解除が可能なケース)をなるべく持ってもらうという風にすればよいと思います。
あとは、措置入院の依頼があった時、指定医(僕でも他の先生でもOK)と彼が入院に立ち会い、その後は彼が主治医を受け持つ、でOKだと思います。抗精神病薬が効いて幻覚妄想が取れてきたら、措置解除でOKだと思います。
僕もまだ発展途上にあると思っているのですが、数をこなすことが大事だと思います。措置入院(そう度々はないが)でも、同様だと思います。

心療内科が何をする科なのか、については、心療内科医、精神科医、心療内科や精神科で働く看護師さん、臨床心理士さん以外は、殆ど分からないと思います。

>精神科医さんが開業する時、患者さんが来院しやすいように、
心療内科を標榜するのかなあ、と思っていました。

それは当たっています。本来、守備範囲が違うので、おかしな話なのですが、そういったことは日本全国で見られているようです。
ただ、うつ病の患者さんの多くは、最初は精神科ではなく、内科を受診しているようなので(身体がだるい、集中力がない、眠れない、食欲がない、などを訴えて)、心療内科を標榜するのは結果的に、うつ病の患者さんやパニック障害の患者さん辺りに受診してもらうためには、良いのかもしれません。パニック障害の患者さんは、急にドキドキし出して、息苦しくなって、死ぬんじゃないかと怖くなって、救急外来を受診します。もちろん患者さん自身としては、心臓や呼吸器系に異常がないか、を診てもらいたくて、救急外来を受診します。
精神疾患の多くは、「自分は精神疾患(統合失調症、うつ病、パニック障害など)に罹ったのだから、精神科のクリニックを受診しなくちゃ。」とは、ならないようです。

Aは、物を見通す能力に長けているので、ある程度、精神科の病院で働いたら、どこの病院がいい病院か、を見抜くでしょうから、大いに期待しています(笑)。

>のっぽ先生は、人をうらやまないところが、いつもいつもすごい
なあ、と思っています。

有難うございます。マイペースなところが最大の長所であり、また短所であると思っているのですが、その部分をよく取って、褒めて頂けると、すごく嬉しいです。

No title
アンズ
麻酔医は主治医にならないので、時間通りに終わるし、休みも取りやすいからなったと、ある麻酔医が告白していました。ところが、昨今の麻酔医不足で、そうは問屋がおろさず、肉体的にきつい。しかも心臓外科医などのエリート?には一段下のように扱われて、ほとほと嫌になったと、聞きました。

それでも私のようなIT エンジニアに比べれば、尊敬されて、将来も安泰で、うらやましく感じていたのですが、隣の芝生も青くは無かったのでしょう。彼は麻酔医自体は辞めてはいませんが、大学病院は辞めて、フリー麻酔医になったのです。

びっくりしてたら、麻酔医でフリーになる人が多いという記事が日経メディカルに出て、へ~、彼だけではないんだと、さらに驚きました。
年収的にも上がるようですね。

しかし、現在のスーパーローテートも問題だらけです。私は乳癌全摘後の醜いハダカを、何科に行くのかわからない研修医たちに次々と見られるのは、非常に不愉快でした。


麻酔科医の身の振り方
のっぽ187
アンズさん

>麻酔医は主治医にならないので、時間通りに終わるし、休みも取りやすいからなったと、ある麻酔医が告白していました。

麻酔科を選んだ人に、どうして麻酔科を選んだのか、と聞くと、「主治医にならないので、時間通りに終わる。休みも取りやすい。」という返事が多かったですね。

>心臓外科医などのエリート?には一段下のように扱われて、ほとほと嫌になったと

外科医は、麻酔科医を一段下に見る傾向にある、とも聞いたことがあります。これは、研修医の時に聞きました。(誰に聞いたか忘れてしまいました。)
アンズさん、よくご存知ですね。

>それでも私のようなIT エンジニアに比べれば、尊敬されて、将来も安泰で、うらやましく感じていたのですが

以前、放射線科の先生と「俺達、どうして医者になんか、なったんだろう。(こんなに忙しい目をして、あまり報われることもないのに。)」という趣旨の話をしたことがあります。
なお僕は、ここ3年くらいは、今の仕事に満足しています。(現在、休職中ですが。)

>彼は麻酔医自体は辞めてはいませんが、大学病院は辞めて、フリー麻酔医になったのです。

実入りがいいこと、時間の自由がきくことを考えると、いい選択だと思います。ただ、訴訟になった場合、フリーだと、どうなるんだろう、とは思いますが。大学病院や大学の医局は、案外、そこに勤めている医者に冷たいから、フリーになっても、そこのところは変わらないかな。

>現在のスーパーローテートも問題だらけです。

大学病院は、融通の利かない組織なので、スーパーローテート一つ取っても、うまく出来ていないと思います。

>私は乳癌全摘後の醜いハダカを、何科に行くのかわからない研修医たちに次々と見られるのは、非常に不愉快でした。

大学病院は、勤めている医者にとっても、「どうかなあ。」と思うところだったのですが、来ている患者さんがすごく不愉快な思いをしたというのであれば、それは論外だと思います。


コメントを閉じる▲
コメント
この記事へのコメント
No title
不謹慎ですが、最後のオチで笑ってしまいました。。

うちの市民病院でも麻酔医の不足で手術できない事態になりそうです。。麻酔医はそんなに、ハードなのでしょうか?
今の医療制度には不安感がいっぱいです。
特にうちのような田舎には。。

でも、なぜ?麻酔医からいきなり精神科?なのでしょうね。
精神科の主治医を見ていますが(長い付き合いなので)そんなに気楽そうには見えません。
逆に鬱病になり辞めていった若い先生もいるくらいですから。。。

余談ですが、「のっぽ、大腸、あかんしなあ。」の一言、びっくりしてしまいました。
私が患者ならちょっと主治医としてはごめんしたいです。。
2008/09/25(Thu) 01:55 | URL  | ななこ #-[ 編集]
No title
はじめまして、いつも興味深く拝見しています。
患者としては医師の目線とかなりのへだたりを感じていますので、両方の目線をお持ちののっぽ先生の文章には共感させられるところが多いんです。

今回の記事は医師もいろいろな悩みをかかえていらっしゃるんだということで軽い驚きを感じました。
私は大腸に不安をかかえていましたが家族も通院している病院の本屋さんで、「潰瘍性大腸炎が治る本」(西本真司著)を見つけ、父がそうだったので自分もきっとこの病気に違いないと勝手に病名をつけてしまっていました。実際はより深刻でした。。(笑)のっぽ先生はもしかしたらすでに読んでいらっしゃるのかも知れませんが、
著者は麻酔医として勤務医時代に病気を発症し、入退院を繰り返しながら、自らの体験を活かしてクリニックを今は開業されているようです。「治る」と言い切るには物足りない感じもしますが、自らの体験談が綴られていて、共感させられます。また、病気が潰瘍性大腸炎でこの人はいいなあ。。とも感じます。私のような素人でも共感しますので、のっぽ先生や同僚な方ならならまた違った目線をお持ちなのでは?と感じ、書き込みさせていただきました。
2008/09/25(Thu) 08:57 | URL  | fuko #iAqHXQpI[ 編集]
No title
はじめまして。初めて書込みをさせていただきます。
先生のブログは大変参考になりますので愛読しておりました。

A先生は麻酔科医をやめられてしまうのですね。本当に残念なことです。
以前、手術において一番重要な(命にかかわる)のは麻酔。ということを聞いたことがあります。
ましてや心臓手術に携わるとなると大変神経を遣うことかと思います。
私は医療関係者ではありませんが自分が医者になるとしたら一番なりたくないのは麻酔科医、次に外科医です・・・
精神的に務まらないし割に合わない仕事だと常々感じています。
医療崩壊は止まるところを知らずですね。

でも、のっぽ先生とA先生の精神科医タッグチーム、最強そうですね!楽しみにしております。
2008/09/25(Thu) 10:48 | URL  | milz #-[ 編集]
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2008/09/25(Thu) 14:15 |   |  #[ 編集]
麻酔科医は大変。
ななこさん

>うちの市民病院でも麻酔医の不足で手術できない事態になりそうです。。麻酔医はそんなに、ハードなのでしょうか?

麻酔科医の不足は、かなり深刻です。
麻酔科医は、かなりハードな仕事だと思います。
Aのような優秀で大変良く働く医師が麻酔科に見切りをつけたのが、その証拠だと思います。

>今の医療制度には不安感がいっぱいです。

結構、まずい状況にあると思います。これまで自民党が取っていた「医療費削減路線」のつけが回って来ていると思います。

>でも、なぜ?麻酔医からいきなり精神科?なのでしょうね。

「生きるか死ぬかとか、そんなんばっかりでもう疲れた」からだと思います。精神科のいいところは、あまり、生きるか死ぬか、という差し迫った状況がないところだと思います。
だからと言って、ななこさんがおっしゃるように、そんな気楽な仕事ではありません。

>「のっぽ、大腸、あかんしなあ。」の一言、びっくりしてしまいました。

あえて彼の短所を挙げるとすれば、「少しデリカシーがないところ。」だと思います。とは言え、根っこにある人間性については、親友として太鼓判を捺せます。
2008/09/25(Thu) 19:53 | URL  | のっぽ187 #-[ 編集]
潰瘍性大腸炎
fukoさん

こちらこそ、初めまして。

>いつも興味深く拝見しています。

有難うございます。

>患者としては医師の目線とかなりのへだたりを感じていますので、

僕も今の主治医とは、目線の違いをかなり感じているので、殆どの方がそう感じているのではないか、と思います。

>両方の目線をお持ちののっぽ先生の文章には共感させられるところが多いんです。

有難うございます。

>今回の記事は医師もいろいろな悩みをかかえていらっしゃるんだということで軽い驚きを感じました。

Aは、将来はどこかの大病院の麻酔科部長、もしかすると院長になれる器だと思っていたので、僕もすごく驚きました。

>「潰瘍性大腸炎が治る本」(西本真司著)を見つけ、

読んだことはないです。今、amazonのカスタマーレビューを読んできました(笑)。

潰瘍性大腸炎は、大変な病だと思います。ただ、重篤さ、深刻さという点では、大腸ガンの方が上だと思うので、潰瘍性大腸炎の方の話を読むと、正直、複雑な思いがします。
僕が大腸全摘術という、普通の大腸ガンの方が受けない手術を受けているので、潰瘍性大腸炎の患者さんの話を読んで参考にする、ということは何度かありました。ご存知だと思いますが、潰瘍性大腸炎で内科的治療が奏効しなくなると、外科的治療(大腸全摘術)を行いますよね。大腸全摘術後の生活上の工夫、予後(どれくらい経てば、仕事が出来るくらいの状態になるのか)について、潰瘍性大腸炎の患者さんの話は非常に参考になりました。

このfukoさんの書き込みを読んで、「自分の(病の)経験を生かした仕事をしたいな。」と思いました。

なお、僕はstage Ⅳなので、現在の抗がん剤治療のレベルでは、「治る。」を目指すのではなく、「共存する。」を目指すのが現実的かな、と思っています。
もちろん、新たな薬、治療法が出て来て、根治できるようになれば、言うことはないですよね。
2008/09/25(Thu) 21:14 | URL  | のっぽ187 #-[ 編集]
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2008/09/25(Thu) 21:30 |   |  #[ 編集]
もう一度、一緒に働きたい。
milzさん

>先生のブログは大変参考になりますので愛読しておりました。

有難うございます!
「愛読」って、いい響きですね。ご贔屓にして頂き、本当に有難うございます。

>A先生は麻酔科医をやめられてしまうのですね。本当に残念なことです。

残念だな、と思います。しかし、その反面、僕らに与えられている時間は限られているので(天寿を全うしたとしても、あと40年くらいですよね)、お互い、自分がしたいと思うことに時間を費やすことが大事かな、とも思います。
Aが置かれていた状況は、だいたい分かるので(良く出来る人に、大変な仕事は回る)、個人的には、彼の判断を支持したいと思っています。

彼は本当に麻酔科医として優秀だったようで、難しい帝王切開をしないといけない妊婦さんの麻酔だとか、大変なケースの麻酔をよく掛けていました。そんなAの話を聞いて、「僕も精進しなくっちゃ。」と思っていたのですが。
どうも麻酔科医の大変さは、僕の想像を超えるようです。

>私は医療関係者ではありませんが自分が医者になるとしたら一番なりたくないのは麻酔科医、次に外科医です・・・

すでにアメリカでは麻酔科医が少なくなってしまい、看護師が追加の研修か何かを受けると麻酔を掛けることが出来るようにしている、と聞いたことがあります。
また、最近の研修医は、リスクの小さい科を選ぶ傾向にあるとも聞きます。具体的には、産科、小児科、外科あたりが敬遠されているようです。

>医療崩壊は止まるところを知らずですね。

Aと病院の食堂で昼御飯を食べながら、「もう、やってられんよな、こんな仕事。」「のっぽ、プシ行け、プシ。」などと言い合っていた頃が懐かしいです。あの頃、僕らが見た物が、10年の歳月を経て、現実の物になろうとしている、そんな気がします。

>でも、のっぽ先生とA先生の精神科医タッグチーム、最強そうですね!楽しみにしております。

彼とは、もう一度、一緒に仕事をしたいなあ、と以前から思っていました。ただ、科が違うし、研修医時代のように「同僚」という訳には行かないよな、などと思っていました。
でも、僕があと5年、10年と長生きをすれば、それは可能になるということが今回の電話で分かりました。Aとは、「同僚」として、同じ病院で働きたいな、と思っています。
2008/09/25(Thu) 22:41 | URL  | のっぽ187 #-[ 編集]
No title
希少動物「麻酔科医」なんて言われてますよね
産婦人科。小児科そして麻酔科。。。。
外科もそのうち言われそうですけど

ネットでお医者さんのブログを拝見してるとホント、過酷だなぁ~って思いますから
それで成功して、的確な判断は当然で、しかし何か起これば訴訟
精神的にも肉体的にも壊れそうになっちゃうんですね。壊れちゃった優秀なお医者さんも多いことでしょうね。残念です
友人のA先生もその中におひとり。もちろんのっぽさんもそうだと思います

精神科を希望。もしかしたら「隣の芝生」かな?ってちょっと思うけどのっぽさんという頼りになる医師がいる。というのが心の支えなのかな?とも思います

最後の独り言。いいですね。だって良い友人関係がみえますよ
2008/09/25(Thu) 23:41 | URL  | ran #LA1CAGAE[ 編集]
同期の絆
今回も、すばらしいエントリーでした。
重い問題提起ではありますが、私たち読み手に誤解を与えないよう
な配慮に満ちていて、かつ、同期の絆の強さが、ほのぼのと
伝わってくる、温かく胸に染み入るような文章でした。

それに、自分を取り繕う余裕もない厳しい研修医時代に、懸命に
仕事に取り組む態度や、その後も真摯に努力を積み重ねる姿勢
が、のっぽ先生への深い信頼に結びついていることも察しられて、
それもすごいことだなあ、と思います。

日本の医療現場では、お医者さんや看護師さんの個々人の資質
に負うところが、大き過ぎると感じています。患者さんに献身的に
向き合いたいと願えば願うほど、疲れきって燃え尽き、結果として
現場を離れざるをえない状況に追い込まれるのではないでしょうか。

精神保健指定医の資格があると、目の前の患者さんを措置入院
させるかどうかの判断ができますよね。
A先生の場合、麻酔科医を辞められてすぐに、精神科診察室
デビューということは、難しいのではないかと思いますが、デビュー
まではどういう道筋をたどられるのでしょうか。

などと、わかっているかのごとく書いていますが、実は最近まで、
精神医学と心身医学、つまりは精神科医さんと心療内科医さんの
違いが、よくわかりませんでした(も、申し訳ありません!)。
精神科医さんが開業する時、患者さんが来院しやすいように、
心療内科を標榜するのかなあ、と思っていました。精神科と心療
内科と神経科が入り乱れて、「○○メンタルクリニック」が増えて
きていて、わけわかりません。

いやあ、A先生をハローワークの端末化する案、とってもナイスで
す(笑)。のっぽ先生にそのおつもりがなくても、レポートのチェック
なんて、大大恩人です。A good idea!!
のっぽ先生は、人をうらやまないところが、いつもいつもすごい
なあ、と思っています。
2008/09/25(Thu) 23:51 | URL  | カノン #-[ 編集]
真の親友
ranさん

>希少動物「麻酔科医」なんて言われてますよね
産婦人科。小児科そして麻酔科。。。。

産科と小児科は、研修医時代から「これはまずいな。これでは医者は持たないだろうな。」と思っていたのですが、麻酔科は意外でした。

>外科もそのうち言われそうですけど

一患者として、これは気になるところです。

>それで成功して、的確な判断は当然で、しかし何か起これば訴訟

何か起これば、訴訟。
これが辛いところですね。
幸い精神科医は、外科系に比べると、そのリスクは低いですが、麻酔科医が消耗する理由の一つに「訴訟のリスク」があると思います。

>壊れちゃった優秀なお医者さんも多いことでしょうね。

身近でこれだけいるのですから、全国には、疲れ切ったドクターがかなりいると思います。

>もしかしたら「隣の芝生」かな?ってちょっと思うけど

とにかく疲れているのでしょう。
僕が精神科を選ぶことを決めた時も、彼は「俺はプシ(精神科のこと)ええと思うで。」と言っていました。いいと思っている科なら、選んで後悔することは、きっとないと思います。

>最後の独り言。いいですね。だって良い友人関係がみえますよ

彼とは「同じ釜の飯を食った仲」ですし、「同じ戦地を切り抜けて来た仲」でもあります。数少ない「真の親友」です。
2008/09/26(Fri) 00:37 | URL  | のっぽ187 #-[ 編集]
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2008/09/26(Fri) 13:39 |   |  #[ 編集]
もし彼を指導するとしたら。
カノンさん

有難うございます。書いた文章を褒めて頂けるのは、本当に嬉しいです。

あの頃、あれだけ厳しい状況をお互い切り抜けて来たのだから、それぞれ違う道に進んでも、ちゃんと物になるだろう、という感覚をお互いに持っていたのだと思います。

>日本の医療現場では、お医者さんや看護師さんの個々人の資質に負うところが、大き過ぎると感じています。患者さんに献身的に
向き合いたいと願えば願うほど、疲れきって燃え尽き、結果として
現場を離れざるをえない状況に追い込まれるのではないでしょうか。

全く以って、ご指摘の通りだと思います。

>A先生の場合、麻酔科医を辞められてすぐに、精神科診察室
デビューということは、難しいのではないかと思いますが、デビュー
まではどういう道筋をたどられるのでしょうか。

僕が指導医をするとしたら、彼なら、入院患者さんを60人くらい持ってもらいます(僕が持っている数と同じ位の数)。彼の能力を以ってすれば、それくらいは余裕でしょう。
60人の入院患者さんのうち、ケースレポートになり得る症例(例えば、現在、措置入院中だが、この数年はトラブルを起こすことなく過ごせており、措置解除が可能なケース)をなるべく持ってもらうという風にすればよいと思います。
あとは、措置入院の依頼があった時、指定医(僕でも他の先生でもOK)と彼が入院に立ち会い、その後は彼が主治医を受け持つ、でOKだと思います。抗精神病薬が効いて幻覚妄想が取れてきたら、措置解除でOKだと思います。
僕もまだ発展途上にあると思っているのですが、数をこなすことが大事だと思います。措置入院(そう度々はないが)でも、同様だと思います。

心療内科が何をする科なのか、については、心療内科医、精神科医、心療内科や精神科で働く看護師さん、臨床心理士さん以外は、殆ど分からないと思います。

>精神科医さんが開業する時、患者さんが来院しやすいように、
心療内科を標榜するのかなあ、と思っていました。

それは当たっています。本来、守備範囲が違うので、おかしな話なのですが、そういったことは日本全国で見られているようです。
ただ、うつ病の患者さんの多くは、最初は精神科ではなく、内科を受診しているようなので(身体がだるい、集中力がない、眠れない、食欲がない、などを訴えて)、心療内科を標榜するのは結果的に、うつ病の患者さんやパニック障害の患者さん辺りに受診してもらうためには、良いのかもしれません。パニック障害の患者さんは、急にドキドキし出して、息苦しくなって、死ぬんじゃないかと怖くなって、救急外来を受診します。もちろん患者さん自身としては、心臓や呼吸器系に異常がないか、を診てもらいたくて、救急外来を受診します。
精神疾患の多くは、「自分は精神疾患(統合失調症、うつ病、パニック障害など)に罹ったのだから、精神科のクリニックを受診しなくちゃ。」とは、ならないようです。

Aは、物を見通す能力に長けているので、ある程度、精神科の病院で働いたら、どこの病院がいい病院か、を見抜くでしょうから、大いに期待しています(笑)。

>のっぽ先生は、人をうらやまないところが、いつもいつもすごい
なあ、と思っています。

有難うございます。マイペースなところが最大の長所であり、また短所であると思っているのですが、その部分をよく取って、褒めて頂けると、すごく嬉しいです。
2008/09/26(Fri) 18:22 | URL  | のっぽ187 #-[ 編集]
No title
麻酔医は主治医にならないので、時間通りに終わるし、休みも取りやすいからなったと、ある麻酔医が告白していました。ところが、昨今の麻酔医不足で、そうは問屋がおろさず、肉体的にきつい。しかも心臓外科医などのエリート?には一段下のように扱われて、ほとほと嫌になったと、聞きました。

それでも私のようなIT エンジニアに比べれば、尊敬されて、将来も安泰で、うらやましく感じていたのですが、隣の芝生も青くは無かったのでしょう。彼は麻酔医自体は辞めてはいませんが、大学病院は辞めて、フリー麻酔医になったのです。

びっくりしてたら、麻酔医でフリーになる人が多いという記事が日経メディカルに出て、へ~、彼だけではないんだと、さらに驚きました。
年収的にも上がるようですね。

しかし、現在のスーパーローテートも問題だらけです。私は乳癌全摘後の醜いハダカを、何科に行くのかわからない研修医たちに次々と見られるのは、非常に不愉快でした。
2008/09/29(Mon) 13:07 | URL  | アンズ #bWZdFEcQ[ 編集]
麻酔科医の身の振り方
アンズさん

>麻酔医は主治医にならないので、時間通りに終わるし、休みも取りやすいからなったと、ある麻酔医が告白していました。

麻酔科を選んだ人に、どうして麻酔科を選んだのか、と聞くと、「主治医にならないので、時間通りに終わる。休みも取りやすい。」という返事が多かったですね。

>心臓外科医などのエリート?には一段下のように扱われて、ほとほと嫌になったと

外科医は、麻酔科医を一段下に見る傾向にある、とも聞いたことがあります。これは、研修医の時に聞きました。(誰に聞いたか忘れてしまいました。)
アンズさん、よくご存知ですね。

>それでも私のようなIT エンジニアに比べれば、尊敬されて、将来も安泰で、うらやましく感じていたのですが

以前、放射線科の先生と「俺達、どうして医者になんか、なったんだろう。(こんなに忙しい目をして、あまり報われることもないのに。)」という趣旨の話をしたことがあります。
なお僕は、ここ3年くらいは、今の仕事に満足しています。(現在、休職中ですが。)

>彼は麻酔医自体は辞めてはいませんが、大学病院は辞めて、フリー麻酔医になったのです。

実入りがいいこと、時間の自由がきくことを考えると、いい選択だと思います。ただ、訴訟になった場合、フリーだと、どうなるんだろう、とは思いますが。大学病院や大学の医局は、案外、そこに勤めている医者に冷たいから、フリーになっても、そこのところは変わらないかな。

>現在のスーパーローテートも問題だらけです。

大学病院は、融通の利かない組織なので、スーパーローテート一つ取っても、うまく出来ていないと思います。

>私は乳癌全摘後の醜いハダカを、何科に行くのかわからない研修医たちに次々と見られるのは、非常に不愉快でした。

大学病院は、勤めている医者にとっても、「どうかなあ。」と思うところだったのですが、来ている患者さんがすごく不愉快な思いをしたというのであれば、それは論外だと思います。
2008/09/29(Mon) 17:54 | URL  | のっぽ187 #-[ 編集]
コメントを投稿
URL:

Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック