癌との共存を目指しています。
一つには、のんびり過ごしていたこと、今一つには、11日、12日と出掛けていたこともあり、ブログの更新が滞っていた。

11日は、通院先の病院でCT(胸部~骨盤)、採血を受けた。
12日は、11日の検査の結果を聞いた。

検査の結果だが、
CT:「良くなっています。」と主治医は開口一番に一言。すぐに主治医は化学療法の話に移ろうとしたので、「ちょっと待って下さい。」と言い、CTの所見について伺った。
主治医曰く、「肝臓に低濃度の領域(low density area、黒くなっているところ)がある。(肝切除)術後の変化かもしれないが、腫瘍の可能性もある。」「左の側方リンパ節の更に外側のリンパ節に、白くなっているところ(high density area、高濃度領域、造影剤で白く染まっている)がある。ただ、この部分は、(CT上では面積、厳密には体積が)小さくなっている。」とのこと。
白くなっているところが小さくなっているので、良くなっている、とのこと。もっと言うと、今、使っている薬剤(FOLFOX)は効果がある、とのこと。
他の箇所については言及はなかった。
血液検査:Hb 11.4 WBC 4100であった。腫瘍マーカーは、いつもと変わらず、正常範囲内。要するに、僕が身体に宿している癌細胞は、CEAやCA19-9をほとんど産生していない、ということだ。

結果、特にCTの結果については、「やったー。」もしくは「ああ、よかった。」というのが率直な感想だ。

なお、CTの読影については、僕は少し主治医と意見が異なるところがあり、肝臓の低濃度領域(黒くなっているところ)は、肝切除後の変化と考える方がより自然だと思う。もちろん、切除した箇所近くで新たな再発を見ているのかもしれないが。ただ、よく分からない場合は、悪い方を想定するのが、医者の正しいアプローチの仕方だと思うので、主治医の説明は妥当なものであったと考える。
側方リンパ節の外側のリンパ節に白くなっているところがある、という点については読影は、その通りだと思う。ただ、5月20日に受けたPET-CTでは、「尾骨の後ろに集積(黒くなっている箇所)がある。」という説明だったので、「今回は場所が違うのか。」と思い、白くなっているところの解釈についてより詳しく主治医に尋ねた。主治医曰く「術後の変化かもしれないし(側方リンパ節の郭晴は既になされている)、これ以上は検査の仕様がないし、よく分からないです。」ということであった。
3月26日の手術の所見は、「腹腔内にある、目に見える癌の組織は、全て取った。」とのことであったので、奥にあり過ぎて取ることができなかったリンパ節に今回、再発を見た、ということかもしれない。
しかし、前院の術者の腕、術後の説明から考えると、取り残しは考えにくいし、術後は全く指摘されたことがなかった箇所だったので、「現時点では、ちょっと良く分からないなあ。」というのが正直なとことであった。
ただ、僕は患者であり、自分に甘い評価を下しがちだと思う(とにかく、何でも楽観的な)ので、主治医の話も、当然、頭に入れておかないといけないな、とは思っている。

で、今後の治療方針だが、主治医曰く「今の薬(FOLFOX)を続けましょう。」とのこと。これは、僕も全くもって同意である。なお、アバスチンは「次に残しておきましょう。」とのことであった。アバスチンの使用に関しては、主治医にお任せでいいな、と思っている。
最後に使用する薬剤の量であるが、どうも主治医は現行の用量がいいと考えているようである。今回のCTの結果がよかったので、正直、一瞬、迷ったが、「寝て寝てするのは、まだ残っています。化学療法中と療法後の2日は、下痢は強く、血便も4,5回、ありました。あと、食事が摂れなくなっている。」と伝え、更なる減量を希望した。主治医も分かっていたみたいで、「分かりました。」とのことで、次回以降、オキサリプラチン、5-FUとも25~30%の減量となった。主治医がカルテに「患者の希望で・・・。」と書いているのが見えた。当然のこととは言え、エビデンスのない用量に足を踏み込むわけだから、その記載も、さもありなん、と思った。

個人的には、Hb (血色素量。男性なら13以上が正常。)11.4と依然、低めの値であるので、抗がん剤による骨髄抑制は見られている、すなわち、更なる減量は、少なくとも、全くもって駄目という訳ではないな、と思い、減量を申し出た。

今後は、上記用量で(また減量をお願いするかどうかは、次回化学療法後に考える)、3,4回、投与を受け、その後、再度、「CTもしくはPET-CTを撮ることを考慮します。」とのことであった。

主治医は、診察しないといけない患者さんが多いようで、少しせかせかしているように見えた。14時~14時30分の枠に僕を含め、5人の患者さんを診る予定になっていた。忙しいのは、よく分かるし、先週(9月2日~5日、横浜で内視鏡外科学会に参加)、来週(9月16日~19日、学会参加)と病院を空けるので、12日は特に混んでいたのだろう。しかし正直、対応に不満が残るところもあった。

具体的には、
のっぽ「ロペミン(止痢剤)を10日ほど出して戴けませんか。」
主治医「(まだ1か月分、余っているはずなのに、どうして、今日また、そんなこと、言うんだ。)お薬は、別に僕でなくても、化学療法の日に他の先生でも出せますよ。」と言いながら、60日分、処方してくれる。
のっぽ「・・・(カチーンと来る)。」とは言え、こちらの主張は、全て通ったのだから、もう今日は、これで良しとしよう、と思い、席を立ち、「有難うございました。」と言い、診察室を後にする。

主治医としては、「僕の仕事は、のっぽ先生の、残存する癌細胞に対し、抗がん剤を投与することだ。」という理解なのだろう。30分に5人も予約が入っていたら、実際、それ以上のことは出来ないだろう。しかし、彼は、どうであれ、僕の主治医だ。(聞くところによると、僕と2つ、3つしか年が離れていないようだ。白髪が多いので、10歳くらい上だと思っていたが。)ましてや、大腸肛門科を標榜している外科医だ。ならば、大腸全摘術後に生じる下痢をコントロールするのも、当然、主治医の仕事だろう。別に眠れないから睡眠薬をくれ、だとか、自己導尿の際に用いるゼリー(キシロカインゼリー)や消毒液の処方を頼んでいるわけではないのだから。
僕とは受けた教育が違うのかもしれないし(僕は、自分が専門とする科以外のことについても、なるべく自分でするように、と教わってきた)、何より忙し過ぎるのだろう。とは言え、前院の主治医は、止痢剤の処方はもちろん、自己導尿時に用いる薬剤の処方についても何一つ文句を言わずにしてくれた。
自分で手術した患者については責任感を持ちやすいだろうし、引き継いだ患者については、主治医としての責任感を持ちにくいだろうと思う。
とは言え、果たすべきことは、気持ちよく果たしてくれると嬉しいな、と思った。

12日の診察は、細かいところで不満は残ったが、何よりCTの結果が良かったので、「これは、長生きできるかも。」などと思いながら、病院を後にした。

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【2008/09/13 15:23】 | 診察
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道しるべに感謝をこめて
カノン
よかった!!本当によかったですね!実は、心配していました。
9月2日のエントリーで11日CT,12日CTチェックと書いていらし
たのを拝見してから、ドキドキしていました。

この場での祈りは、微力かもしれませんが、私たちの祈りは、
のっぽ先生の生きる力に寄り添うことによってかなえられる、
と思っています。
最近思うのですが、美しいものに触れて、心が揺さぶられたときに、
思わず祈る祈りは、どこかにまっすぐ届くような気がします。

今日、リュックを背負って、私の前を一人で歩いていた女性が、
「わからなくなっちゃったあ!」と、手振りを交えて、急にソプラノで
叫びました。驚いて一旦は通り過ぎたのですが、近づいて来るのを
待って、「道に迷ったのですか。大丈夫ですか」と尋ねてみました。
どこかぼんやりした声で、「はい」と答えた女性は、人を疑うことを
知らないような綺麗な目をしていました。

のっぽ先生のブログに出会わなかったら、私は彼女に声を掛けて
いなかったかもしれません。『徳永英明の妻』さんと今なら話せる、
と自ら書いたことを思い出しながら、話しかけてみたのです。
もし、これが私の変化といえるのならば、ブログのお陰です。
心から感謝しています。

今回の検査結果で、お気持ちが楽になられた分、清澄な文章に
ますます磨きがかかることを期待していますね。
すみません。プレッシャーをかけて(笑)。


半年が経ちました。
のっぽ187
カノンさん

有難うございます。
「よかった。」そして「ほっとした。」というのが正直なところです。

僕の実感としては、カノンさんを始めとする皆さんの祈りが今回のよい結果をもたらしたと考えています。

統合失調症の患者さんと思しき人に、街中で出会った場合は、僕も一瞬、たじろいでしまいます。
カノンさんの取った行動は、人として、素晴らしいものであったと思います。
カノンさんのコメントを読み、「僕も、きちんとした対応をしないといけないな。」と改めて思いました。

>もし、これが私の変化といえるのならば、ブログのお陰です。
>心から感謝しています。

いえいえ、こちらこそ。
ブログの本質は「遣り取り」にあると、僕は考えています。
カノンさんのコメントもまた、僕に色んなことを教えてくれています。

癌であることが分かってから、半年が過ぎました。「生きる」「生き延びる」に当たって、為すべきことがいくつかあるのは事実なのですが、それ以外のことについては、こだわりが少なくなってきました。
もしかすると、それがいい文章を書けることにつながっているのかもしれない、と思います。
これからも、拙ブログを読んで頂き、こうやって、コメントを頂けると、書いている方としては、有難いこと、この上ないです。

No title
silencejoker
お疲れ様です。はじめまして、、、。

足跡が残っていたのか、コメントをいただきました。
私は、のっぽさんより4つしたかな・・私は、母が良性腫瘍?クローン病で常に闘病との戦いでした。

私が、10歳くらいからなので、かれこれ20年くらい腸のクローン病です。行きていくなかで、食事の制限がきびしそうでしたが、、、、、。

生きる共生・・・・・って感じの母親です。

改めて、初めまして。
のっぽ187
silencejokerさん

改めて、初めまして。
訪問者リストにブログ名が書いてあったので、silencejokerさんが来ていたことを確認しました。

クローン病は、食養生が大変ですよね。

投資法はお互い違いますが、目指すところは変わらないと思います。今後とも、よろしくお願い致します。

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この記事へのコメント
道しるべに感謝をこめて
よかった!!本当によかったですね!実は、心配していました。
9月2日のエントリーで11日CT,12日CTチェックと書いていらし
たのを拝見してから、ドキドキしていました。

この場での祈りは、微力かもしれませんが、私たちの祈りは、
のっぽ先生の生きる力に寄り添うことによってかなえられる、
と思っています。
最近思うのですが、美しいものに触れて、心が揺さぶられたときに、
思わず祈る祈りは、どこかにまっすぐ届くような気がします。

今日、リュックを背負って、私の前を一人で歩いていた女性が、
「わからなくなっちゃったあ!」と、手振りを交えて、急にソプラノで
叫びました。驚いて一旦は通り過ぎたのですが、近づいて来るのを
待って、「道に迷ったのですか。大丈夫ですか」と尋ねてみました。
どこかぼんやりした声で、「はい」と答えた女性は、人を疑うことを
知らないような綺麗な目をしていました。

のっぽ先生のブログに出会わなかったら、私は彼女に声を掛けて
いなかったかもしれません。『徳永英明の妻』さんと今なら話せる、
と自ら書いたことを思い出しながら、話しかけてみたのです。
もし、これが私の変化といえるのならば、ブログのお陰です。
心から感謝しています。

今回の検査結果で、お気持ちが楽になられた分、清澄な文章に
ますます磨きがかかることを期待していますね。
すみません。プレッシャーをかけて(笑)。
2008/09/13(Sat) 22:08 | URL  | カノン #-[ 編集]
半年が経ちました。
カノンさん

有難うございます。
「よかった。」そして「ほっとした。」というのが正直なところです。

僕の実感としては、カノンさんを始めとする皆さんの祈りが今回のよい結果をもたらしたと考えています。

統合失調症の患者さんと思しき人に、街中で出会った場合は、僕も一瞬、たじろいでしまいます。
カノンさんの取った行動は、人として、素晴らしいものであったと思います。
カノンさんのコメントを読み、「僕も、きちんとした対応をしないといけないな。」と改めて思いました。

>もし、これが私の変化といえるのならば、ブログのお陰です。
>心から感謝しています。

いえいえ、こちらこそ。
ブログの本質は「遣り取り」にあると、僕は考えています。
カノンさんのコメントもまた、僕に色んなことを教えてくれています。

癌であることが分かってから、半年が過ぎました。「生きる」「生き延びる」に当たって、為すべきことがいくつかあるのは事実なのですが、それ以外のことについては、こだわりが少なくなってきました。
もしかすると、それがいい文章を書けることにつながっているのかもしれない、と思います。
これからも、拙ブログを読んで頂き、こうやって、コメントを頂けると、書いている方としては、有難いこと、この上ないです。
2008/09/14(Sun) 13:49 | URL  | のっぽ187 #-[ 編集]
No title
お疲れ様です。はじめまして、、、。

足跡が残っていたのか、コメントをいただきました。
私は、のっぽさんより4つしたかな・・私は、母が良性腫瘍?クローン病で常に闘病との戦いでした。

私が、10歳くらいからなので、かれこれ20年くらい腸のクローン病です。行きていくなかで、食事の制限がきびしそうでしたが、、、、、。

生きる共生・・・・・って感じの母親です。
2008/09/16(Tue) 23:29 | URL  | silencejoker #-[ 編集]
改めて、初めまして。
silencejokerさん

改めて、初めまして。
訪問者リストにブログ名が書いてあったので、silencejokerさんが来ていたことを確認しました。

クローン病は、食養生が大変ですよね。

投資法はお互い違いますが、目指すところは変わらないと思います。今後とも、よろしくお願い致します。
2008/09/16(Tue) 23:59 | URL  | のっぽ187 #-[ 編集]
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