癌との共存を目指しています。
同僚の先生から、「救急隊は、トリアージ(選別)をしている。お金持ちは、○○大(学の付属病院)に運ぶ。お金のなさそうな人や生活保護の人は、民医連(共産党系の病院)に運ぶ。」と聞いたことがある。ちなみに、トリアージという言葉は、フランス語で選別という意味で、大災害によって多数の被災者が発生した際に、どの負傷者から治療するか、どの患者を救急搬送するかといった優先順位を決めることを意味する。ここでの「トリアージ」は、もちろん冗談である。

大学病院で2年近く働いたが、キャリアの多くは、収入が少ないと思われる人や生活保護の人が運ばれて来る病院で働いた。働く側としては、圧倒的に後者(収入が少ないと思われる人や生活保護の人が運ばれて来る病院)の方が働きやすい。そして、お給料も、圧倒的に後者の方が良い。「医療の質は?」と言うと、これは自分が勤めた範囲でしか分からないが、同等か、むしろ後者の方が良いくらいだ。少なくとも、自分なら後者の病院を受診する。

市場経済の考え方では、とうてい理解の出来ないことだが、そういったことが現実には起きている。なお、僕の家族も、僕が居なければ、大学病院派だっただろう。小学校3年生の時、鼠径ヘルニアの手術を受けたが、これは実家の近くの○○大学付属病院だった。

働きやすさ、お給料の多い少ない、については、異論がないと思うが、医療の質については異論のあるところだろう。ただ、働いている医者が気持ち良く働けないような職場で質の高いサービスを患者さんに提供できるのか、と考えると、答えは明らかだと思う。もちろん、高度な医療(移植手術とか)は大学病院でしか出来ないことが多いので、そういった医療が必要な人には大学病院は必須の存在だろう。

今日は午後から外来で、何人か「収入が少ないと思われる人や生活保護」に属する人を診た。僕は分け隔てなく人に接するのが好きだ。(性格の好き嫌いはある。)仕事が終わって、ふと「トリアージ」のことが頭に浮かんだので、文章にしてみた。

<お断り>
上記は、僕の限られた経験に基づくものです。また、地域、病院によっては、そうでないところもあるか、と思います。

<追記>
後で、読み直してみました。「貧乏人」という言葉は良くないと思いました。「貧乏人」と書いたところを別な表現に直しました。また、「生保」と書いたところを「生活保護」と書き直しました。「生保」という言葉に差別的な響きがあると思ったので、そう書き直しました。(平成22年3月19日)

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【2009/10/14 02:17】 | 仕事
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