癌との共存を目指しています。
少し時間が空いたので、中村天風 心を鍛える言葉(岬龍一郎著 PHP文庫)を読み返している。

中村天風 心を鍛える言葉 (PHP文庫)中村天風 心を鍛える言葉 (PHP文庫)
岬 龍一郎

PHP研究所 2005-12-02
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p20より抜粋
「われわれ日本人は、明治以来、西洋文明を金科玉条のごとく信じ、欧米列国に追いつけ追い越せを目標に進んできた。その判断基準は近代合理主義という精神である。つまり、その考え方は、知識教育だけを重んじ、理性(学問)があれば幸福になれると信じてきた。
たしかに近代合理主義は民主主義を生み出し、社会や文明を進歩させた。だが、欧米列国に追いついた現在、物質的に豊かになったが、‘‘本当の幸福‘‘というものを得ることはできたのであろうか。(中略)
人はその競争に疲れ果て、負けまいと権利だけを主張し、個人主義という名の利己主義者になってしまったように見える。
われわれは文明の利器に囲まれた生活こそ、幸福をもたらすものと信じて働いてきたのに、それに反比例して、本来もっとも大事だった「人情(こころ)」といったものがなくなり、現代社会は住みづらい生きづらい世の中になってしまったのではないか。
天風先生はいう。「人間が人間として生きていくのにいちばん大事なのは、頭の良し悪しではなく、心の良し悪しなんだ。人間の本質であるところの魂(霊魂)というものを大事にしていないところに現代人の過ちがある。」

僕の両親も「頭の良し悪し」を重んじる人達で、僕自身、そういった刷り込みを受けて来たと今更ながら思う。しかし、僕の出来があまり良くなかったので、それなりに挫折することがあり、「本当に頭の良し悪しが一番大事なことなのだろうか。」と思うようになった。
今回、病を得て、大きく変わったことの一つに、「大事なのは、頭の良し悪しではなくて、心の良し悪しだ。」ということについて確信が持てるようになったことがある。

「頭が良い」というのは、分かり易いし、とても魅力的なのだが、「心の良い」人との付き合いを今後はさらに大切にしていきたいと思う。


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【2008/07/19 15:53】 | 読書
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No title
うさみみ
次の世界は宗教の世界というか、精神とか心の世界だって主張をのを聴いたことがあります。
心疲れた人たちが救いを求めているということなんでしょうか?

うさみみは、みんな損したくなかったり、傷つくのを嫌がったりしている自分自身にも原因があるように思います。うさみみ自信そうおもいますし。

いろんなブログをみていると国が悪い、原油高が悪いなど大きいものを批判することで、自己主張する傾向があります。学があるように聞こえるのでしょうが、うさみみは読むのを途中でやめてしまいます。
「あなたはどう行動するのかが書かれてない批判」はつまらないなって。

このブログのように内面を見つめるブログは数少ないように思います(^^♪


変えられるものを変える。
のっぽ187
うさみみさん

僕は、小学校や中学校で、「人間が生きていくのに大事なのは、頭の良し悪しではなくて、心の良し悪しなんだ。」ということを教わった記憶がないです。
僕らの世代(30代)が受けた教育、居合わせた環境から考えると、うさみみさんが言うように「次の世界は宗教の世界とか心の世界」になるかもしれませんね。

>「あなたはどう行動するのかが書かれてない批判」はつまらないなって。

心から、そう思います。
国家が十分でないのは、別に日本だけではないですし(ジンバブエとかは、もう無茶苦茶ですよね)、原油高は市場経済である以上、起こり得ることですし、仕方ないですよね。
自分達の力で変えられるものを変えていくことにエネルギーを集中させるべきでしょうね。例えば、車を使わないようにして、自転車に切り替えるだとか。

>このブログのように内面を見つめるブログは数少ないように思います(^^♪

このコメント、すごく励みになります。有難うございます!






受容するということ
カノン
本当にそうですね。

済生会病院に勤務しておられる50代半ばの精神科医さんを
仕事の関係で存じ上げています。
その先生は、32歳で脳梗塞に倒れ、右半身に麻痺が残ったまま
診療を続けてこられました。
そして、精神科医としては、かなりきついことなのではないかと
思うのですが、言葉がスムーズに出てこないという後遺症も
抱えています。

でも、その先生とお話していると落ち着きます。
私が考えあぐねて言葉に詰まったりしても、じっと待ってくださって
いることがわかるからです。患者さんにとって、良いお医者さんで
いらっしゃるのだろうなあ、とつくづく感じます。

もちろん、その先生が病を得たので、良い医師になったというつもり
は、毛頭ありません。ただ、その方が与えられた状況において、
試行錯誤しながら、患者さんにとって最高のお医者さんになられた
という印象を僭越ながら持っています。

のっぽ187さんの誠実な文章を拝見しても、その温かなお人柄が
伝わってきます。
これから出会う多くの患者さんのためにも、今のご自分を大事に
して差し上げてくださいね。

「静けさの祈り」
のっぽ187
カノンさん

鋭いですね。
先ほど、うさみみさんに返事を書いている時に、
「主よ、自分で変えられることを変える力と、変えられないことを受け入れる心の静けさと、その違いを見分けることのできる知恵とをお与え下さい。」(お金のことでくよくよするな! R・カールソン著 p109より抜粋)という祈りを思い出していました。

僕ら精神科医にとって一番大切なことは、人に話をすることではなく、人の話を聞くことだと思います。その先生は、少なくとも患者さんや家族にとっては、とても良い先生なのだろうと思います。

>その方が与えられた状況において、 試行錯誤しながら、患者さんにとって最高のお医者さんになられた

僕もそうなりたいです。

>のっぽ187さんの誠実な文章を拝見しても、その温かなお人柄が 伝わってきます。

褒めてもらえて、むちゃくちゃ嬉しいです。

>これから出会う多くの患者さんのためにも、今のご自分を大事に して差し上げてくださいね。

そうですね。これからは自分の心と体を大事にしたいと思います。


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この記事へのコメント
No title
次の世界は宗教の世界というか、精神とか心の世界だって主張をのを聴いたことがあります。
心疲れた人たちが救いを求めているということなんでしょうか?

うさみみは、みんな損したくなかったり、傷つくのを嫌がったりしている自分自身にも原因があるように思います。うさみみ自信そうおもいますし。

いろんなブログをみていると国が悪い、原油高が悪いなど大きいものを批判することで、自己主張する傾向があります。学があるように聞こえるのでしょうが、うさみみは読むのを途中でやめてしまいます。
「あなたはどう行動するのかが書かれてない批判」はつまらないなって。

このブログのように内面を見つめるブログは数少ないように思います(^^♪
2008/07/19(Sat) 21:43 | URL  | うさみみ #-[ 編集]
変えられるものを変える。
うさみみさん

僕は、小学校や中学校で、「人間が生きていくのに大事なのは、頭の良し悪しではなくて、心の良し悪しなんだ。」ということを教わった記憶がないです。
僕らの世代(30代)が受けた教育、居合わせた環境から考えると、うさみみさんが言うように「次の世界は宗教の世界とか心の世界」になるかもしれませんね。

>「あなたはどう行動するのかが書かれてない批判」はつまらないなって。

心から、そう思います。
国家が十分でないのは、別に日本だけではないですし(ジンバブエとかは、もう無茶苦茶ですよね)、原油高は市場経済である以上、起こり得ることですし、仕方ないですよね。
自分達の力で変えられるものを変えていくことにエネルギーを集中させるべきでしょうね。例えば、車を使わないようにして、自転車に切り替えるだとか。

>このブログのように内面を見つめるブログは数少ないように思います(^^♪

このコメント、すごく励みになります。有難うございます!




2008/07/20(Sun) 00:01 | URL  | のっぽ187 #-[ 編集]
受容するということ
本当にそうですね。

済生会病院に勤務しておられる50代半ばの精神科医さんを
仕事の関係で存じ上げています。
その先生は、32歳で脳梗塞に倒れ、右半身に麻痺が残ったまま
診療を続けてこられました。
そして、精神科医としては、かなりきついことなのではないかと
思うのですが、言葉がスムーズに出てこないという後遺症も
抱えています。

でも、その先生とお話していると落ち着きます。
私が考えあぐねて言葉に詰まったりしても、じっと待ってくださって
いることがわかるからです。患者さんにとって、良いお医者さんで
いらっしゃるのだろうなあ、とつくづく感じます。

もちろん、その先生が病を得たので、良い医師になったというつもり
は、毛頭ありません。ただ、その方が与えられた状況において、
試行錯誤しながら、患者さんにとって最高のお医者さんになられた
という印象を僭越ながら持っています。

のっぽ187さんの誠実な文章を拝見しても、その温かなお人柄が
伝わってきます。
これから出会う多くの患者さんのためにも、今のご自分を大事に
して差し上げてくださいね。
2008/07/20(Sun) 00:04 | URL  | カノン #-[ 編集]
「静けさの祈り」
カノンさん

鋭いですね。
先ほど、うさみみさんに返事を書いている時に、
「主よ、自分で変えられることを変える力と、変えられないことを受け入れる心の静けさと、その違いを見分けることのできる知恵とをお与え下さい。」(お金のことでくよくよするな! R・カールソン著 p109より抜粋)という祈りを思い出していました。

僕ら精神科医にとって一番大切なことは、人に話をすることではなく、人の話を聞くことだと思います。その先生は、少なくとも患者さんや家族にとっては、とても良い先生なのだろうと思います。

>その方が与えられた状況において、 試行錯誤しながら、患者さんにとって最高のお医者さんになられた

僕もそうなりたいです。

>のっぽ187さんの誠実な文章を拝見しても、その温かなお人柄が 伝わってきます。

褒めてもらえて、むちゃくちゃ嬉しいです。

>これから出会う多くの患者さんのためにも、今のご自分を大事に して差し上げてくださいね。

そうですね。これからは自分の心と体を大事にしたいと思います。
2008/07/20(Sun) 01:09 | URL  | のっぽ187 #-[ 編集]
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