癌との共存を目指しています。
患者さんに風邪をもらって、10日の晩から、ずっと喉が痛く、辛い日々を送っていた。12日は仕事を休もうかな、と何度か思ったが、外来の予約と入院患者さんの家族と面談する予定が入っていたため、少し辛かったが、行って来た。12日の晩は、実家で夕食を摂り、自分の家に帰って来て、風呂に入って、そのまま、11時間の眠りに就いた。7,8割、元に戻った感じがするので、洗濯物を干し、本を読んだりして今日は過ごしている。

相互リンクしているMY_BESTLIFE http://chibalottevoxy.blog.so-net.ne.jp/ を訪れたら、「あおくんは5/9の朝5:50に天国に旅立ちました。」と書かれていた。ものすごくショックだった。同い年(1972年生まれ)、同性(男性)、同じ種類の癌(大腸癌)、同じステージ(ステージⅣ)と似たところが多く、僕としては、すごく親近感を持っていた。仕事帰りに野球の観戦に行く、という記事を読んで、「ああ、同じ世代の男性だな。」とよく思ったものだった。

僕がブログを始めた当時(2008年7月、8月頃)は、あおくんの方が明らかに元気で、「僕も、あれくらい元気になりたいな。野球、見に行きたいな。」とよく思ったものだった。抗癌剤の効きという点で、僕はとても恵まれていたのだが(たぶん、そうなんだ、と思う。本当のところは、よく分からない。)、癌になること自体が自分の意思に反することなのだから、癌化した細胞に対し、現在、使うことが出来る抗癌剤が効くかどうか、なんてことは、およそ人の力の及ぶところではないと思う。将来、遺伝子の配列についての解明が進み、「この遺伝子があれば、オキサリプラチンが効く。」といったことが明らかになるだろう(だいぶ先のことだろう)が、現時点では、親からもらった遺伝子に従って生きて行くのみだ。

自分の中の多くのものが、外からのものによって規定されているということを改めて感じた。もっと言うと、こうして元気に仕事が出来ているのは、「たまたま」なんだ、と思う。与えられた時間を大事に使いたいな、という思いを一層、強くした。

あおくんのご冥福を心からお祈りしたいと思う。

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【2009/05/13 17:27】 | 時々読み返す記事
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ご冥福をお祈りいたします
カノン
5月11日(月)の朝、更新されたブログで、あおくんが逝ってしまわれたことを知りました。
最期まで、本当に見事だったなあ、と思うのと同時に、痛々しくて、ふと気を緩めると、涙がこみ上げてくるのを、押さえられませんでした。
私でさえ、こんな感じだったので、のっぽ先生やぽみさんがご覧になったら、どんなに大きなショックを受けられることか、と心配していました。

野球を観戦したり、好きなラーメンをご家族で食べ歩きしたり、心の底から、生活を楽しんでいらっしゃるご様子でしたね。今から思うと、いつも真剣勝負のように楽しもうとしていらして、時間とずっと向き合っていたことが、わかるような気がします。

いろいろな面を、私たちに見せてくださいましたが、身をもって示してくれた責任感の強さと、笑って他人を許し続けた懐の深さを、忘れることはない、と思います。

確かに、私たちは外から決められたことが多い存在であり、現在、元気に働いていられるのは「たまたま」であるということは、本当に仰る通りだと思います。私たちに変えられることと、変えられないことは、多くの因子が複雑に関係し合っていて、その時その時に応じて、移ろうものです。だからこそ、のっぽ先生の好きな「ニーバーの祈り」が、一段と心に響くのかもしれません。

   変えられるものを変える勇気と
   変えられないものを受け入れる心の静けさ
   この2つを区別する叡智をわれに与えたまえ

あおくんとご家族に、平安がもたらされますように、心からお祈り申し上げます。

のっぽ先生、風邪どうぞお大事に!

とにかくショックでした。
のっぽ187
カノンさん

とにかくショックでした。そして、驚きました。

2008年7月、8月頃は、明らかに僕の方が全身状態が良くなかったので、「これくらい、元気に出歩けるようになるといいな。」と何度も思ったものでした。

自分が見たり感じたりすることは、全体のごく一部なんだ、と今回、強く思いました。

>変えられるものを変える勇気と 変えられないものを受け入れる心の静けさ、この2つを区別する叡智をわれに与えたまえ

とは言え、変えられるものについては、変えるべく、一つ一つ、こなして行きたいな、と思います。

わからない
あんず
私が乳がんの告知を受けた頃、すでに治療が終わり、とても元気でいつも華やかな話題に満ちていた患者さんのブログを見て、私もいつかこうなれるのかなあと思っていました。あれから4年、なんとあおくんと同じ5月9日に、その先輩患者さん(まだ20代だけど)は天国に旅立ちました。
わからない、、、本当にわからない。そもそもなぜ21歳で乳がんになったのか、彼女だってわからないことだらけだったでしょう。21世紀にもなって、実は人間のこと、なんにもわかってないんだなあと、つくづく思います。インフルエンザしかり。


分からないことだらけ
のっぽ187
あんずさん

>21世紀にもなって、実は人間のこと、なんにもわかってないんだなあと、つくづく思います。

本当に、僕もそう思います。
体調がいいと実感しにくいことですが、私達は非常に際どいところを歩いている、そんな気がします。そして、医療が私達に出来ることは限られている、と今、改めて思いました。

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2009/05/13(Wed) 18:27 |   |  #[ 編集]
ご冥福をお祈りいたします
5月11日(月)の朝、更新されたブログで、あおくんが逝ってしまわれたことを知りました。
最期まで、本当に見事だったなあ、と思うのと同時に、痛々しくて、ふと気を緩めると、涙がこみ上げてくるのを、押さえられませんでした。
私でさえ、こんな感じだったので、のっぽ先生やぽみさんがご覧になったら、どんなに大きなショックを受けられることか、と心配していました。

野球を観戦したり、好きなラーメンをご家族で食べ歩きしたり、心の底から、生活を楽しんでいらっしゃるご様子でしたね。今から思うと、いつも真剣勝負のように楽しもうとしていらして、時間とずっと向き合っていたことが、わかるような気がします。

いろいろな面を、私たちに見せてくださいましたが、身をもって示してくれた責任感の強さと、笑って他人を許し続けた懐の深さを、忘れることはない、と思います。

確かに、私たちは外から決められたことが多い存在であり、現在、元気に働いていられるのは「たまたま」であるということは、本当に仰る通りだと思います。私たちに変えられることと、変えられないことは、多くの因子が複雑に関係し合っていて、その時その時に応じて、移ろうものです。だからこそ、のっぽ先生の好きな「ニーバーの祈り」が、一段と心に響くのかもしれません。

   変えられるものを変える勇気と
   変えられないものを受け入れる心の静けさ
   この2つを区別する叡智をわれに与えたまえ

あおくんとご家族に、平安がもたらされますように、心からお祈り申し上げます。

のっぽ先生、風邪どうぞお大事に!
2009/05/13(Wed) 23:49 | URL  | カノン #-[ 編集]
とにかくショックでした。
カノンさん

とにかくショックでした。そして、驚きました。

2008年7月、8月頃は、明らかに僕の方が全身状態が良くなかったので、「これくらい、元気に出歩けるようになるといいな。」と何度も思ったものでした。

自分が見たり感じたりすることは、全体のごく一部なんだ、と今回、強く思いました。

>変えられるものを変える勇気と 変えられないものを受け入れる心の静けさ、この2つを区別する叡智をわれに与えたまえ

とは言え、変えられるものについては、変えるべく、一つ一つ、こなして行きたいな、と思います。
2009/05/14(Thu) 10:40 | URL  | のっぽ187 #-[ 編集]
わからない
私が乳がんの告知を受けた頃、すでに治療が終わり、とても元気でいつも華やかな話題に満ちていた患者さんのブログを見て、私もいつかこうなれるのかなあと思っていました。あれから4年、なんとあおくんと同じ5月9日に、その先輩患者さん(まだ20代だけど)は天国に旅立ちました。
わからない、、、本当にわからない。そもそもなぜ21歳で乳がんになったのか、彼女だってわからないことだらけだったでしょう。21世紀にもなって、実は人間のこと、なんにもわかってないんだなあと、つくづく思います。インフルエンザしかり。
2009/05/16(Sat) 23:24 | URL  | あんず #-[ 編集]
分からないことだらけ
あんずさん

>21世紀にもなって、実は人間のこと、なんにもわかってないんだなあと、つくづく思います。

本当に、僕もそう思います。
体調がいいと実感しにくいことですが、私達は非常に際どいところを歩いている、そんな気がします。そして、医療が私達に出来ることは限られている、と今、改めて思いました。
2009/05/18(Mon) 05:14 | URL  | のっぽ187 #-[ 編集]
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