癌との共存を目指しています。
仕事は、ぼちぼち、やっている。外来診療をしていて思うのは、「医者が一人当たり割くことが出来る時間は限られている。」ということである。外来にいらしてくれている方には申し訳ないのだが、一から十まで説明している時間がない。患者さんの話が冗長だと、途中で話を遮らざるを得ない。

僕は、自分の都合ではあるが、あまり長い時間、働かないことにしている。肉体的なストレスが、癌の増大を早める可能性があるからだ。「そんなんだったら、働くな。」と言われそうだが、僕も食べて行かないといけないし、少しは仕事をして、人の役に立ちたいと思う。

現時点では、今、勤めている病院で戦力と見なされているようである。診療業務をこなす、仕事を回す、という点では、役に立てていると思う。仕事は、丁寧な方であるようだ。

現在の医療制度下では、患者サイドが、そこそこ予習をして診察に臨み、主治医とともに、いくつかある問題を一つ一つ解決して行く、というスタイルを取らざるを得ないと思う。一臨床医として、昨日、そのことを痛感した。

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【2009/03/08 12:47】 | 仕事
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しろ
  のっぽ187先生
 お仕事、順調のご様子なによりよろこばしですね。患者1個人としてツイ先生には何でも直ぐ分かっていただけると錯覚しがちでした。普通の患者なら、予習などして忙しい先生の負担減らさないと、、、、考えさせられました。
                しろ


医療制度の問題なので
のっぽ187
しろさん

本当は、患者さんの訴えをゆっくり聞いて、時間を掛けて丁寧に説明する、というのが、あるべき姿だと思います。ただ、それが出来る病院や医院は少ないと思います。医療制度の問題なので、一医師の努力で、どうにか出来るレベルの問題ではないと思います。
時間のある時は、丁寧に説明しようと思うのですが、時間があまりない時は、言わないといけないことをどんどん、こちらから話さざるを得ないと思います。

ただ、しろさんは、ブログを拝見している分には、全く問題ないと思います。

医学は科学ではない!?
カノン
先々週、仕事で、精神科病院の売店に行って来ました。雨の中、車で事務所を出発して、山の中腹に建つ病院に着く頃は、雪が舞っていました。
小高い場所から、街が一望できる、景色の良いところなのですが、はっきり言って、人里離れています。古くからある精神科病院は、昔のハンセン病や結核病院のように、どうしても隔離という影を、引きずってしまうのかなあ、と思います。

コミュニケーションは、本当に難しいですね。
自分自身の中でさえ、脳と身体が、うまくコミュニケーションを図っているかというと、はなはだ心許ないです。脳が身体に命令していることを、そのまま隣の人にしたら、訴えられちゃいます(笑)。それでも、身体は黙って頑張って、ぎりぎりのところで、SOSを発するのかもしれません。
ですから、のっぽ先生も、今は少し物足りないな、という程度に、お仕事をセーブなさるのが、一番大事、と思います。

自分ひとりでも、このような状況なのですから、医師と患者間のコミュニケーションは、もっと難しいです。例えば、同業者同士ですと、いわば共通言語が存在するので、あまり緊張しなくてもすんだりします。でも、病院や診療所に行くと、まず場所に飲まれてしまって、私など、必ず血圧が上がって無口になります。
患者の立場としては、どうしたら、あまり緊張せずに、上手に情報伝達できるようになるのか、悩むところです。

先日、3月12日号の週刊新潮を読んでいましたら、渡辺淳一氏が、「医学は科学ではない」という題で、エッセイを書いていました。
「これは、わたしが医学を学び、臨床に深入りすればするほど思ったことで、それ以来、医学を単純な学問だと考えてはいけないと、自分自身にいいきかせてもきた。」と述べています。

科学とは、「統一的かつ経験的に、実証できる知識」であり、物理学、化学がこれにあたる。医学は、個人差のある人体が対象となる。この人は他の人と同じ状態にいたのに、なぜ強く反応したのか。そしてなぜ、この人は薬があまり効かないのか。こうした個人差をよく見きわめながら治療にあたるのが、名医である。

個人差を見極めるのに大事なものは、医師のセンスと、やはり診療数をこなして、経験を積むことかなあ、と思います。

のっぽ先生は、感性が豊かなので、センスは十分お持ちです。臨床に必要な経験を、ますます積み重ねていくためにも、お身体を大切になさってくださいね!


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あおくん
こんばんは。
記事からは仕事への充実感が垣間見られこちらも
なんだか安心感が生じてきます。

精神科の医師の仕事は良く知らないのですが
本当今のペースがあってるんでしょう。

ぼちぼちね。

「いいお医者さん」になりたいな。
のっぽ187
カノンさん

>先々週、仕事で、精神科病院の売店に行って来ました。雨の中、車で事務所を出発して、山の中腹に建つ病院に着く頃は、雪が舞っていました。
小高い場所から、街が一望できる、景色の良いところなのですが、はっきり言って、人里離れています。古くからある精神科病院は、昔のハンセン病や結核病院のように、どうしても隔離という影を、引きずってしまうのかなあ、と思います。

このパターン、多いですね。カノンさんがご指摘される通り、昔のハンセン病や結核病院のように隔離をすることが目的で、人里離れたところに建てられているんだと思います。

>ですから、のっぽ先生も、今は少し物足りないな、という程度に、お仕事をセーブなさるのが、一番大事、と思います。

有難うございます。そうします。

>でも、病院や診療所に行くと、まず場所に飲まれてしまって、私など、必ず血圧が上がって無口になります。

病院慣れした(!?)僕でさえ、通院先の病院に行くと、緊張してしまいます。

>患者の立場としては、どうしたら、あまり緊張せずに、上手に情報伝達できるようになるのか、悩むところです。

そうですね。本当に難しいことだと思います。

>科学とは、「統一的かつ経験的に、実証できる知識」であり、物理学、化学がこれにあたる。医学は、個人差のある人体が対象となる。この人は他の人と同じ状態にいたのに、なぜ強く反応したのか。そしてなぜ、この人は薬があまり効かないのか。こうした個人差をよく見きわめながら治療にあたるのが、名医である。

まさしくもって、その通りだと思います。

>「これは、わたしが医学を学び、臨床に深入りすればするほど思ったことで、それ以来、医学を単純な学問だと考えてはいけないと、自分自身にいいきかせてもきた。」と述べています。

そうですね。全くもって同感です。

>個人差を見極めるのに大事なものは、医師のセンスと、やはり診療数をこなして、経験を積むことかなあ、と思います。

数をたくさん診る、これは、僕も一番大切なことだと思います。

>のっぽ先生は、感性が豊かなので、センスは十分お持ちです。

有難うございます!センスを褒められるのは、すごく嬉しいです。

>臨床に必要な経験を、ますます積み重ねていくためにも、お身体を大切になさってくださいね!

以前のように、どんどん数をこなして、という訳には行かないと思いますが、一例一例、経験を積んで「いいお医者さん」になりたいな、と思います。

有難うございます。
のっぽ187
あおくん

こんばんは。

>記事からは仕事への充実感が垣間見られこちらもなんだか安心感が生じてきます。

有難うございます。そう言って頂けると、とても嬉しいです。

>精神科の医師の仕事は良く知らないのですが、本当今のペースがあってるんでしょう。

同業者でも、「精神科って、何やっているの?」という方は多いと思います。ちなみに僕は会社勤めしたことがないので、会社員が日中、何をやっているのか、全然、知らないです。今の仕事は、僕のペースに合っていると思います。感じる負担は、本当に少ないです。

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  のっぽ187先生
 お仕事、順調のご様子なによりよろこばしですね。患者1個人としてツイ先生には何でも直ぐ分かっていただけると錯覚しがちでした。普通の患者なら、予習などして忙しい先生の負担減らさないと、、、、考えさせられました。
                しろ
2009/03/08(Sun) 15:39 | URL  | しろ #-[ 編集]
医療制度の問題なので
しろさん

本当は、患者さんの訴えをゆっくり聞いて、時間を掛けて丁寧に説明する、というのが、あるべき姿だと思います。ただ、それが出来る病院や医院は少ないと思います。医療制度の問題なので、一医師の努力で、どうにか出来るレベルの問題ではないと思います。
時間のある時は、丁寧に説明しようと思うのですが、時間があまりない時は、言わないといけないことをどんどん、こちらから話さざるを得ないと思います。

ただ、しろさんは、ブログを拝見している分には、全く問題ないと思います。
2009/03/08(Sun) 16:31 | URL  | のっぽ187 #-[ 編集]
医学は科学ではない!?
先々週、仕事で、精神科病院の売店に行って来ました。雨の中、車で事務所を出発して、山の中腹に建つ病院に着く頃は、雪が舞っていました。
小高い場所から、街が一望できる、景色の良いところなのですが、はっきり言って、人里離れています。古くからある精神科病院は、昔のハンセン病や結核病院のように、どうしても隔離という影を、引きずってしまうのかなあ、と思います。

コミュニケーションは、本当に難しいですね。
自分自身の中でさえ、脳と身体が、うまくコミュニケーションを図っているかというと、はなはだ心許ないです。脳が身体に命令していることを、そのまま隣の人にしたら、訴えられちゃいます(笑)。それでも、身体は黙って頑張って、ぎりぎりのところで、SOSを発するのかもしれません。
ですから、のっぽ先生も、今は少し物足りないな、という程度に、お仕事をセーブなさるのが、一番大事、と思います。

自分ひとりでも、このような状況なのですから、医師と患者間のコミュニケーションは、もっと難しいです。例えば、同業者同士ですと、いわば共通言語が存在するので、あまり緊張しなくてもすんだりします。でも、病院や診療所に行くと、まず場所に飲まれてしまって、私など、必ず血圧が上がって無口になります。
患者の立場としては、どうしたら、あまり緊張せずに、上手に情報伝達できるようになるのか、悩むところです。

先日、3月12日号の週刊新潮を読んでいましたら、渡辺淳一氏が、「医学は科学ではない」という題で、エッセイを書いていました。
「これは、わたしが医学を学び、臨床に深入りすればするほど思ったことで、それ以来、医学を単純な学問だと考えてはいけないと、自分自身にいいきかせてもきた。」と述べています。

科学とは、「統一的かつ経験的に、実証できる知識」であり、物理学、化学がこれにあたる。医学は、個人差のある人体が対象となる。この人は他の人と同じ状態にいたのに、なぜ強く反応したのか。そしてなぜ、この人は薬があまり効かないのか。こうした個人差をよく見きわめながら治療にあたるのが、名医である。

個人差を見極めるのに大事なものは、医師のセンスと、やはり診療数をこなして、経験を積むことかなあ、と思います。

のっぽ先生は、感性が豊かなので、センスは十分お持ちです。臨床に必要な経験を、ますます積み重ねていくためにも、お身体を大切になさってくださいね!
2009/03/08(Sun) 23:28 | URL  | カノン #-[ 編集]
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このコメントは管理人のみ閲覧できます
2009/03/09(Mon) 11:05 |   |  #[ 編集]
No title
こんばんは。
記事からは仕事への充実感が垣間見られこちらも
なんだか安心感が生じてきます。

精神科の医師の仕事は良く知らないのですが
本当今のペースがあってるんでしょう。

ぼちぼちね。
2009/03/09(Mon) 20:00 | URL  | あおくん #-[ 編集]
「いいお医者さん」になりたいな。
カノンさん

>先々週、仕事で、精神科病院の売店に行って来ました。雨の中、車で事務所を出発して、山の中腹に建つ病院に着く頃は、雪が舞っていました。
小高い場所から、街が一望できる、景色の良いところなのですが、はっきり言って、人里離れています。古くからある精神科病院は、昔のハンセン病や結核病院のように、どうしても隔離という影を、引きずってしまうのかなあ、と思います。

このパターン、多いですね。カノンさんがご指摘される通り、昔のハンセン病や結核病院のように隔離をすることが目的で、人里離れたところに建てられているんだと思います。

>ですから、のっぽ先生も、今は少し物足りないな、という程度に、お仕事をセーブなさるのが、一番大事、と思います。

有難うございます。そうします。

>でも、病院や診療所に行くと、まず場所に飲まれてしまって、私など、必ず血圧が上がって無口になります。

病院慣れした(!?)僕でさえ、通院先の病院に行くと、緊張してしまいます。

>患者の立場としては、どうしたら、あまり緊張せずに、上手に情報伝達できるようになるのか、悩むところです。

そうですね。本当に難しいことだと思います。

>科学とは、「統一的かつ経験的に、実証できる知識」であり、物理学、化学がこれにあたる。医学は、個人差のある人体が対象となる。この人は他の人と同じ状態にいたのに、なぜ強く反応したのか。そしてなぜ、この人は薬があまり効かないのか。こうした個人差をよく見きわめながら治療にあたるのが、名医である。

まさしくもって、その通りだと思います。

>「これは、わたしが医学を学び、臨床に深入りすればするほど思ったことで、それ以来、医学を単純な学問だと考えてはいけないと、自分自身にいいきかせてもきた。」と述べています。

そうですね。全くもって同感です。

>個人差を見極めるのに大事なものは、医師のセンスと、やはり診療数をこなして、経験を積むことかなあ、と思います。

数をたくさん診る、これは、僕も一番大切なことだと思います。

>のっぽ先生は、感性が豊かなので、センスは十分お持ちです。

有難うございます!センスを褒められるのは、すごく嬉しいです。

>臨床に必要な経験を、ますます積み重ねていくためにも、お身体を大切になさってくださいね!

以前のように、どんどん数をこなして、という訳には行かないと思いますが、一例一例、経験を積んで「いいお医者さん」になりたいな、と思います。
2009/03/11(Wed) 03:41 | URL  | のっぽ187 #-[ 編集]
有難うございます。
あおくん

こんばんは。

>記事からは仕事への充実感が垣間見られこちらもなんだか安心感が生じてきます。

有難うございます。そう言って頂けると、とても嬉しいです。

>精神科の医師の仕事は良く知らないのですが、本当今のペースがあってるんでしょう。

同業者でも、「精神科って、何やっているの?」という方は多いと思います。ちなみに僕は会社勤めしたことがないので、会社員が日中、何をやっているのか、全然、知らないです。今の仕事は、僕のペースに合っていると思います。感じる負担は、本当に少ないです。
2009/03/11(Wed) 03:48 | URL  | のっぽ187 #-[ 編集]
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