癌との共存を目指しています。
文章を書くことは、とても気持ちの良い作業であるようだ。最近の趣味は、「ブログを書くこと。他の方が書いた記事を読むこと。」である。

肺がんだって 今は元気!!http://textex.blog4.fc2.com/blog-entry-111.html#commentsを書かれているMRBさんは非常に聡明な方である。以下は、僕のコメントに対するMRBさんの返事です。

> 癌が体内にあるケースで、どうしたら良いか、ということについて、現在の医療、医学は十分な答えを出せていないように思います。少なくとも、患者サイドが納得できるような答えは出せていないと思います。

> きちんとした証明はできないのですが、抗がん剤をできるだけ多く使う→がん細胞の増大をなるべく抑える→長く生きられる、という図式は誤っているのではないか、と思います。 (以上、僕のコメント)

そうなのだろうと思います。 実践されている先生方の情報はそれを証明していると思います。

この番組の後、ブログを探して大変な治療を受けられていたことを知りました。 医療については全く分からないけれど、もう少し真実を話して治療をするべきだったのではないだろうか? 治療する側に反省すべき点が多々あるのではないか? そんなことを感じた番組でした。(以上、抜粋)

外科や腫瘍内科をされている先生方は、皆、優秀な方ばかりである。僕が出会ったり、見聞きした先生は皆、そうである。優秀な先生方の多くが間違っている、ということは、あり得ることなのだろうか。

「真実を話す。」という点については、今の医療は不十分だと思う。今日も、ある患者さんとご家族に入院の説明を行ったが、×0.6か×0.7くらい真実を伝えた、という感じの説明であった。これに対する解決策はシンプルで、医療費を上げることである。すなわち、国家予算のうち、医療費にかける割合を増やすことである。
医療費を上げる。→病院の収益が上がる。→(悪徳な病院でなければ、)医者もしくは看護師、薬剤師、ソーシャルワーカーを増やす。→一人ひとりの仕事量が減り、より丁寧な説明を行うことが可能となる。

なお、医療関係者の持つ良心については、個人個人の問題なので、解決は難しいと思う。患者サイドから見て、可能な解決方法は、「担当してくれる人を増やす」ことではないだろうか。主治医だけではなく、緩和ケアチームのフォローを受けると、緩和ケアチームの看護師さん、麻酔科医の先生、精神科医の先生、臨床心理士が自分を診てくれるようになる。万一、主治医のコミュニケーション能力が高くなくても、残りの4人のうち、一人くらいは、良心的でコミュニケーション能力の高い人がいるだろう。ソーシャルワーカーに噛んでもらうのも、いい方法だと思う。ソーシャルワーカーはコミュニケーション能力が高い人が結構、多いので(精神科病院に勤めるソーシャルワーカーは、きちんとされた方が多い。また、民間の病院のソーシャルワーカーも、きちんとされた方が多い。)、事情を伺うには、とても良い存在だと思う。

話が脱線してしまったが、「優秀な先生方の多くが間違っている。」ということは、あり得ることなのだろうか。 一患者としても、非常に関心があるし、一医師としても、非常に関心のあるテーマである。抗癌剤治療に関して、僕が思うことは、「こんな、ふらふらになるのは、何かおかしいのではないか。」と治療している側が感じることがあまりないのではないか、ということだ。そういった直感の部分を医者と患者が共有するのは、すごく難しいと思う。

翻って、自分が精神科医として、これまで患者さんを診て来て、思うことは、「表現力が豊かな人の方が、適切な診断を下しやすく、適切な治療を施しやすい。」ということである。適切な診断もしくは状態の把握が適切な治療につながるのだとすれば、一患者として出来ることは、主治医に自分の状態をきちんと伝えて、適切な状態の把握をしてもらうということだろうか。

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【2009/03/03 01:43】 | 思ったこと
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No title
うさみみ
>「優秀な先生方の多くが間違っている。」ということは、あり得ることなのだろうか

充分にありえると思います。
ある角度から見て優秀である人が、どの角度から見ても優秀であるというのは奇跡のように思います。

しかし、医療の場合は患者としてはそうであってほしいと願いたいところです。



有難うございます!
のっぽ187
うさみみさん

素晴らしいコメント、誠に有難うございます。
僕は、どうしても高校受験や大学受験の時になされた偏差値による序列に基づく考え方から抜けられないようです。

>ある角度から見て優秀である人が、どの角度から見ても優秀であるというのは奇跡のように思います。

そうなのですね!
この上なく、重要なことを教わりました。

>しかし、医療の場合は患者としてはそうであってほしいと願いたいところです。

医者も人の子なので、「どの角度から見ても優秀というのは奇跡」なんだと思います。

No title
ぽみ
医師は、学者(or研究者?)と、患者への奉仕者という、2つの面をもつ仕事ですよね。
ふつう、この両方の資質を兼ね備えている人は稀だと思います。

私の亡父は大学病院の医師だったのですが(整形外科)、「お父さんは人と話すのが苦手で、ずっと研究していればいいと思って医者になったけど、実際は患者さんと話してばっかりの仕事だ」と笑って話していたのを思い出しました。

表現することが、患者として重要だということ、私も感じています。
患者初心者のときは、医師の言うことを素直にきくだけでしたが、最近は、日々の体調をメモして診察日に持っていったり、発疹の写真を撮って見せたりしています。
痛さを伝えるのは難しいですけどね。

No title
ガーネット
>状態の把握が適切な治療につながるのだとすれば、一患者として出来ることは、主治医に自分の状態をきちんと伝えて、適切な状態の把握をしてもらうということだろうか。

医師と患者のコミュニケーションは治療する上で、お互いの為にとても大切なことだと思います。
患者も治療に参加する事になると思うし、患者が勉強する事で医師も真摯に対応してくれるのではないかと思うのですが。


人の痛みの分かる人になる。
のっぽ187
ぽみさん

>医師は、学者(or研究者?)と、患者への奉仕者という、2つの面をもつ仕事ですよね。

大学病院の先生は、そうだと思います。
僕は、患者への奉仕者であることが基本だと考えています。学者(研究者)的な側面は二の次であると考えています。

>ふつう、この両方の資質を兼ね備えている人は稀だと思います。

素晴らしいご指摘、誠に有難うございます。長く医者ばかりの環境にいて、その辺りのことが分からなくなってしまったんだと思います。常識が分からなくなっているんだと思います。

>私の亡父は大学病院の医師だったのですが(整形外科)、「お父さんは人と話すのが苦手で、ずっと研究していればいいと思って医者になったけど、実際は患者さんと話してばっかりの仕事だ」と笑って話していたのを思い出しました。

お父様の話をして頂け、大変、有難うございます。お父様の話は真実だと、僕も思います。ただ、大学病院での出世に必要なのは、研究者として実績を積むことなのですが。

>患者初心者のときは、医師の言うことを素直にきくだけでしたが、最近は、日々の体調をメモして診察日に持っていったり、発疹の写真を撮って見せたりしています。

発疹の写真を撮って見せるのは、「素晴らしい。」の一言に尽きると思います。

>痛さを伝えるのは難しいですけどね。

「人の痛みの分かる人になって下さい。」と、どこかで言われた記憶があるのですが、ほんと、人の痛みを人は分からないものだと思います。(仕事を再開して、痛感します。)

コミュニケーションは大切。
のっぽ187
ガーネットさん

>医師と患者のコミュニケーションは治療する上で、お互いの為にとても大切なことだと思います。

そうですね。

>患者も治療に参加する事になると思うし、患者が勉強する事で医師も真摯に対応してくれるのではないかと思うのですが。

患者が自分の病について勉強していくと、医者は、よりきちんと対応するように、僕も思います。

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コメント
この記事へのコメント
No title
>「優秀な先生方の多くが間違っている。」ということは、あり得ることなのだろうか

充分にありえると思います。
ある角度から見て優秀である人が、どの角度から見ても優秀であるというのは奇跡のように思います。

しかし、医療の場合は患者としてはそうであってほしいと願いたいところです。

2009/03/03(Tue) 20:29 | URL  | うさみみ #-[ 編集]
有難うございます!
うさみみさん

素晴らしいコメント、誠に有難うございます。
僕は、どうしても高校受験や大学受験の時になされた偏差値による序列に基づく考え方から抜けられないようです。

>ある角度から見て優秀である人が、どの角度から見ても優秀であるというのは奇跡のように思います。

そうなのですね!
この上なく、重要なことを教わりました。

>しかし、医療の場合は患者としてはそうであってほしいと願いたいところです。

医者も人の子なので、「どの角度から見ても優秀というのは奇跡」なんだと思います。
2009/03/03(Tue) 23:10 | URL  | のっぽ187 #-[ 編集]
No title
医師は、学者(or研究者?)と、患者への奉仕者という、2つの面をもつ仕事ですよね。
ふつう、この両方の資質を兼ね備えている人は稀だと思います。

私の亡父は大学病院の医師だったのですが(整形外科)、「お父さんは人と話すのが苦手で、ずっと研究していればいいと思って医者になったけど、実際は患者さんと話してばっかりの仕事だ」と笑って話していたのを思い出しました。

表現することが、患者として重要だということ、私も感じています。
患者初心者のときは、医師の言うことを素直にきくだけでしたが、最近は、日々の体調をメモして診察日に持っていったり、発疹の写真を撮って見せたりしています。
痛さを伝えるのは難しいですけどね。
2009/03/04(Wed) 14:36 | URL  | ぽみ #e/kOZrm6[ 編集]
No title
>状態の把握が適切な治療につながるのだとすれば、一患者として出来ることは、主治医に自分の状態をきちんと伝えて、適切な状態の把握をしてもらうということだろうか。

医師と患者のコミュニケーションは治療する上で、お互いの為にとても大切なことだと思います。
患者も治療に参加する事になると思うし、患者が勉強する事で医師も真摯に対応してくれるのではないかと思うのですが。
2009/03/05(Thu) 00:17 | URL  | ガーネット #0ll.HrS2[ 編集]
人の痛みの分かる人になる。
ぽみさん

>医師は、学者(or研究者?)と、患者への奉仕者という、2つの面をもつ仕事ですよね。

大学病院の先生は、そうだと思います。
僕は、患者への奉仕者であることが基本だと考えています。学者(研究者)的な側面は二の次であると考えています。

>ふつう、この両方の資質を兼ね備えている人は稀だと思います。

素晴らしいご指摘、誠に有難うございます。長く医者ばかりの環境にいて、その辺りのことが分からなくなってしまったんだと思います。常識が分からなくなっているんだと思います。

>私の亡父は大学病院の医師だったのですが(整形外科)、「お父さんは人と話すのが苦手で、ずっと研究していればいいと思って医者になったけど、実際は患者さんと話してばっかりの仕事だ」と笑って話していたのを思い出しました。

お父様の話をして頂け、大変、有難うございます。お父様の話は真実だと、僕も思います。ただ、大学病院での出世に必要なのは、研究者として実績を積むことなのですが。

>患者初心者のときは、医師の言うことを素直にきくだけでしたが、最近は、日々の体調をメモして診察日に持っていったり、発疹の写真を撮って見せたりしています。

発疹の写真を撮って見せるのは、「素晴らしい。」の一言に尽きると思います。

>痛さを伝えるのは難しいですけどね。

「人の痛みの分かる人になって下さい。」と、どこかで言われた記憶があるのですが、ほんと、人の痛みを人は分からないものだと思います。(仕事を再開して、痛感します。)
2009/03/05(Thu) 11:14 | URL  | のっぽ187 #-[ 編集]
コミュニケーションは大切。
ガーネットさん

>医師と患者のコミュニケーションは治療する上で、お互いの為にとても大切なことだと思います。

そうですね。

>患者も治療に参加する事になると思うし、患者が勉強する事で医師も真摯に対応してくれるのではないかと思うのですが。

患者が自分の病について勉強していくと、医者は、よりきちんと対応するように、僕も思います。
2009/03/05(Thu) 11:21 | URL  | のっぽ187 #-[ 編集]
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