癌との共存を目指しています。
知人から「がん患者学Ⅰ」(柵原和子 中公文庫)を借りて、読んでいる。

「うちのお客さん見てて思うのは、よくなる患者さんっていうのは皆、どことなく死ぬ気がしなかったって言ってます。楽観している、これ共通してます。」(p241)

僕も全く、そういう気がしないです。楽観してますね。(万歳!)

後、お金のことをみんな(まだ2人しか読んでいないけど)、楽観していますね。ということで、僕もしばらくお仕事はお休みだ。

僕は仕事柄、医学や医療については他の患者さんより精通していると思うのだが、あまり西洋医学に頼ろうという気が湧かない。否定はしないし、ちゃんと言われた治療は受けているが。
ただ、化学療法より気の持ちよう、心の在りようの方がずっと大事な気がする。少なくともそう感じられる。

A病院に入院していた時、高校の同級生がお見舞いに来てくれた。彼は外科医なのだが、僕に、ある患者さんの話をしてくれた。

今から30数年前の話。患者さんは30代の男性で、大腸癌(だったと思う。とにかく消化器系の癌。)の患者さんだった。すでに肝臓、肺に転移が認められていた。とは言え、手術は受けたという。その後、治療(当時から化学療法というものはあったのだろうか。分からない。)を受けながら、定期的な検査を受けるため、通院先の病院を受診していた。術後3ヶ月、肝臓、肺の所見、変化なし。6ヶ月後も変化なし。1年後も変化なし。2年後も、3年後も変化なし。そして、その患者さんを最近まで、僕のその友人が診ていたのだという。30数年間、肝臓、肺の所見が変化なしで経過しているというのだ。

「(癌細胞の)遺伝子が変異したのでしょう。」とその友人は言っていた。「学会報告では、かなり進行した癌患者さんの長期生存例というのは時々報告されているのだけど、‘‘本当にそんな人、いるのかな。‘‘と思っていた。けれど、そういう患者さんを目の当たりにして、‘‘いるんだ、こういう人って。‘‘と思った。」と言っていた。

年齢、性別、病状と自分と似通った人で、30数年の長期生存者が実在する、という。この話を聞いて、僕はこの上なく勇気付けられた。

また、退院して、本を読んでいると、長期生存者は結構、居るようだ。

僕が師匠と仰ぐ中村天風先生は、「病(であること)を忘れろ!」と本の中でしばしば仰っている。化学療法の影響が少ないときは、実際「忘れている」ことが多いのだが、それに加えて、後は「楽観する」ことですね。

晴れて、夏らしい日が続いています。心地よい自然の風が入って来て、至福の時間が流れています。

【2008/07/13 15:23】 | 思ったこと
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