癌との共存を目指しています。
僕は、現在、勤めている病院で土曜日の新患を担当している。土曜日は、患者さんや家族の方にとって来やすく、新患の数は平日より多いようだ。土曜日に来た方は、半数以上が土曜日に再診を希望されるので、土曜日の新患を担当していると、あっという間に土曜日の外来は一杯になる。僕が健康な36歳ならいいのだが、そうではないので、正直、ちょっと困っている。

一応、精神科領域のものなら、比較的、何でも診れるのがとりえなので、患者層が幅広いのは歓迎なのだが、たくさん来られ過ぎると、困ってしまう。

昨日も、朝から外来だったのだが、午後1時代に25分位で、昼食、排尿、排便を済ませ(自己導尿なので、排便、排尿に5,6分は、かかってしまう)、外来が終わったのが、午後4時40分。おまけに外来診察中、外部から入院の依頼があったりして(他の先生にお願いした)、正直言って、無茶苦茶だった。

僕は丁寧に診察をし過ぎるきらいがあるので(よく言うと、親切、悪く言うと、きちんとしないと気が済まない)、他の先生なら、もう少し早く済ますことが出来るのだろう。とは言え、午前中にいらしてくれた方の診察が、午後4時代に終わる、というのは、どう考えても、普通の状態ではない。(午前11時代に来られた方には、看護師さんの方から、「今日は、すごく混んでいるから、お昼御飯を外で食べて来て下さいね。」とは言っているが。)

きちんと確認した訳ではないのだが、また新たに退職されるDr.がいる、という。僕も、今後の身の振りを考えないといけない。

現行のシステム(現行の医師数、看護師数で、患者さんが病院にフリーアクセスできる状態)では、病院は立ち行かないのではないか、と思った。

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【2009/08/30 12:44】 | 仕事
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診察ペース
しろ
のっぽ187先生

厳しい立場、環境、とても察せられ
自分も辛く感じます。
病院かわらないといけないようになり
何処の病院へ行かれても
無理して身体をこわされるより
先生の診察ペースを維持される方が、
長い目で見た場合、
患者さんを数多く診察せられると
幼稚な頭で考えたのですが。。。


責任と矜恃
カノン
お仕事、本当にお疲れ様です。
いよいよドミノ倒しが始まってしまいそうですね。
1人のDr,や看護師さんが、支えきれないほどの仕事量に押しつぶされて、医療現場が崩壊していく様が、目に見えるようです。

のっぽ先生が書いてくださる返信を拝見いたしますと、その誠実な診察のご様子は、容易に窺い知ることができます。

今日、NHKのクローズアップ現代を見ていましたら、民主党の議員が、「厚労省はつい最近まで、医師不足はない、と言っていました。それを受けて自民党もその通りだ、と言っていたんです」と話していました。
エーッ、そんなこと言ってたんだあ、とびっくりしました。

先週、3年3ヶ月ぶりに、心療内科を開業している精神科医さんにお会いしました。現在50歳くらいだと思うのですが、40代の頃は、奥様と山歩きをしていらして、とても体格の良い方でした。
3年ぶりにお会いしましたら、一回りも二回りも小さくなられた印象で驚きました。
何かご病気だとしても、激務が引き金になっていることは確かだ、と思います。

政権が変わっても、医師不足解消までは、長い年月が掛かります。
どうか、ご自身を守ることを、最優先に考えてくださいますように。

思案のしどころ
のっぽ187
しろさん

有難うございます。

院長に、この件を尋ねてみたところ、「患者さんの(外来)受診を制限することは、今のところ、考えていない。」とのことでした。

今すぐ結論を出さないといけない問題ではないのですが、思案のしどころです。

ただ、この状態がずっと続くようであれば、辞めるべきかな、と考えています。

政府の無策
のっぽ187
カノンさん

>いよいよドミノ倒しが始まってしまいそうですね。

fifty-fiftyくらいの確率で、ドミノ倒しが起きるのではないか、と考えています。

>のっぽ先生が書いてくださる返信を拝見いたしますと、その誠実な診察のご様子は、容易に窺い知ることができます。

そう言われると、すごく嬉しいです。

>今日、NHKのクローズアップ現代を見ていましたら、民主党の議員が、「厚労省はつい最近まで、医師不足はない、と言っていました。それを受けて自民党もその通りだ、と言っていたんです」と話していました。

10数年前、医学部の学生だったころ、講義で、「日本は、医者の数は足りている。」と習った記憶があります。しかし、勤め始めて、10年間、「足りている。」と感じたことは一度も、ありませんでした。

同い年で開業している、精神科のDr.がいるのですが、会った時、すごく疲れた顔をしていたのが印象的でした。

>政権が変わっても、医師不足解消までは、長い年月が掛かります。

来年から医学部の定員を増やしたとしても、効果が現れるのは、10年後だと思います。

>どうか、ご自身を守ることを、最優先に考えてくださいますように。

そうですね。
非常勤になると(週3日以下の勤務になると)、被用者保険(全国健康保険協会管掌健康保険、協会けんぽ)から外れてしまうので、傷病手当のことを考えると、判断の難しいところです。

とは言え、この状況が長く続くようであれば、辞める、もしくは、非常勤になるのがいいかな、と考えています。

風の祝福
カノン
今日は、久々に往く夏を惜しむような暑さと、
確実に秋を運んでくる風が、
のっぽ先生を祝福しているようでした。

お誕生日、おめでとう!!

土曜日は、新患の外来で、神経をすり減らして、
くたくたでいらっしゃることとは思いますが、
それもお元気であればこそです。

元気なのっぽ先生に、昨年同様、おめでとうと
お伝えできて、とっても嬉しいです。

とは言え、うーん、今日がお誕生日じゃなかったら
どうしよう(笑)。

有難うございます!
のっぽ187
カノンさん

有難うございます!

9月5日は、37回目のお誕生日でした。

朝、電車の中で、「今回は、無事に誕生日を迎えられた。」と思いました。

とても、いい天気で、その上、涼しい風が吹いて来て、「秋だな。」と思いました。

昨日も、それなりに忙しかったのですが、仕事そのものは、勤務時間内に済ますことが出来、定時(午後5時30分)に帰ることが出来ました。

いくつになっても、「お誕生日、おめでとう。」と言われるのは、嬉しいものですね。そして、元気に仕事が出来るのは、本当に有難いことです。

No title
迷い人
先生へ・忙しさにかまけて、直腸がんの初期症状を甘く見て(10年間で数回の血便ーただし次の日には無症状、その後半年前2回の血便→無症状→頻会のゲリ→腹痛)で直腸がん判明、低位前方切除、リンパ節転移有りのものです。後悔ばかりでうつ状態です。鬱の投薬治療を受けましたが、やはり事実にもとずく後悔は消えません。あたりまえですよね。
今は環境が変わり仕事を失い、人間関係が希薄になっていく中で、後悔のみの日々です。薬に頼らず、自分の心でこの鬱を乗り切り、癌と向き合うにはどのようにしていけばいいのですか?すみません変なコメントで

初めまして
のっぽ187
迷い人さん

ようこそ、拙ブログへ。

忙しさにかまけて、受診が遅れたのは、僕もそうでした。コメントから察するに、迷い人さんはステージ3でしょうか。

簡単に答えられないコメントなので、記事にして、お答えしますね。

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お蔭様で、左睾丸の腫れはだいぶ引いた。金曜日から仕事には行っている。診る患者さんの数は、明らかに増えて来ているが、まあ、そんなものだろう。仕事の内容には大変、満足しているが、仕事の量を今の3分の2くらいに出来たらいいな、と思う。

新患の方が2人、3人来ると、外来はすぐ1時間半待ちや2時間待ちになってしまう。国の予算に占める医療費の割合を増やすくらいしか解決策は思いつかない。(もちろん、増税はしないで。)政権交代の必要性を痛感した。

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【2009/08/23 21:54】 | 思ったこと
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お仕事復帰
ハミルトン
のっぽ先生
お仕事復帰なさったんですね。良かったです。

毎年、首をひねるボランティア?番組中に投票。
おそらく投票率は上がるでしょうから、現連立政権には不利でしょう。選挙後の政党の動きが気になります。

私もブログを作成しました。
病気のことは、やんわり書いています。
まだ作ったばかりで、まだ病気の経過等説明もなく、下手な文章です。
なにかしら役に立つことがあればと思い、始めました。


No title
ぷー
こんにちは。
お加減がお悪かったのに気づかずメールを送ってしまって失礼しました(届きましたでしょうか?)

回復してきたとのことで、安心しました。

お大事になさってくださいね。

ますます
しろ
    のっぽ187先生

職場復帰、減痛、嬉しいかぎりです。
精神科の患者さんは、不況続きや、
自分達、人口の多い団塊の世代が歳をとりなどで
ますます増えるのでは?

精神科の先生に限らず良い先生が増え、
また医療費増える政策してくれそうな政党、人に投票したいのですが!



素敵な筆致ですね。
のっぽ187
ハミルトンさん

ブログ、拝見致しました。素敵な筆致ですね。
拙ブログからone day tomorrow にリンク致しました。(よろしいでしょうか。)

今後とも、よろしくお願い致します。

挨拶は、これ位にして、

>お仕事復帰なさったんですね。良かったです。

お蔭様で、復帰致しました。
油断している訳ではないのですが、民主党は政権を取ってから、公約通りそれを実行できるかどうか、気になるところですよね。ただ、現政権が続くよりは遥かにベターだと思っています。

働き盛りの男性が書いた、進行癌のブログは、僕がブログを始めた当時(昨年6月)、数が少なかったと記憶しています。お互い、働き盛りの男性にとって、道標となるようなブログにしたいですね。

こんばんは
のっぽ187
ぷーさん

今、メールが来ているのに気づきました。(すみません。)

無理しないようにしますね。

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26日にコメントされた方へ
のっぽ187
26日にコメントされた方へ

承知致しました。そう致します。

有難うございます。
のっぽ187
しろさん

>職場復帰、減痛、嬉しいかぎりです。

有難うございます。21日から職場に復帰しています。

>精神科の患者さんは、不況続きや、自分達、人口の多い団塊の世代が歳をとりなどでますます増えるのでは?

増えると思います。少なくとも、現時点でも多いと思います。

>精神科の先生に限らず良い先生が増え、また医療費増える政策してくれそうな政党、人に投票したいのですが!

いい先生、増えて欲しいですね!
シンプルには共産党に票を入れる、ということになるか、と思います。しかし、今回は小選挙区では、自民党からの候補者と民主党系 の候補者の一騎打ちになると思います。そう考えると、小選挙区では、民主党系の候補者に入れて、比例区では共産党に入れるというのが妥当なやり方ではないかな、と思っています。

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今日も歩くと左ソ径部(左睾丸の根元あたり)がとても痛いので、勤務を休んでいる。以前、買っておいた、みゆき1~5(あだち充著 小学館)を今日は読んだ。

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1~4巻は、間で読んでいたので、今日は、5巻のみ読んだ。amazonでの高評価通りの素晴らしい作品であった。あだち充の作品は、タッチ、ラフ、虹色とうがらしを読んだことがあるが、この4つの中では、みゆきが一番いいと思う。個人的には、タッチ、ラフといった作品は、登場人物が運動部に所属して、それを中心に話が展開されているという点で、どうも感情移入がしにくかったことが挙げられる。

読んだ後に寂しさが深く心に残る、という点で、みゆきは、他の作品と一線を画する内容であると思う。あと、二人のみゆきがとても魅力的な女性であること、特に主人公の一人である若松みゆきが兄(血のつながらない兄)を想うところの描写は出色の出来映えだと思う。

恋愛は、社会的、経済的にある程度、余裕のある人が楽しむことが出来るイベントだと思う。齢を重ねていくに従い、世の中で(より安全に)生きて行くためには、どういったことが必要で、どういったことに時間を割くべきか、を考えるようになる。ある人は偉くなることにエネルギーを費やすかも知れない、また、ある人は実入りのいい異性と結婚することにエネルギーを割くかも知れない、また、ある人は投資の勉強に時間を割くかも知れない。しかし、人が人を想うという部分は、人が人である上でとても大事な部分であると改めて思った。

ということで、少なくとも、恋愛に関心を持つ男性には、お勧めの作品である。(古本屋さんで買うのが一番安く手に入れる方法だと思います。)

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【2009/08/18 16:47】 | 読書
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マンガ
しろ
のっぽ187先生
診療科目が異なると先生でも治療が出来ないものですね、ある程度に融通がきくものと思ってました。左ソ径部の痛み、休むことで治癒するものなら良いのでしょうね、大事になりませんように!願ってます。

先生のイメージに漫画は無く驚き、新鮮さを感じました。漫画はバランスの良い思考に+になりますよね。タッチまでは読んだことあり、双子兄弟と南の恋で爽やかな読後があった記憶があります。

箱物の漫画館はやりすぎだと思うのですが!

早く良くなって欲しいです。
のっぽ187
しろさん

左の睾丸がねじれたような感じがあったのですが、精巣捻転は25歳以下でしか起こらないと聞いたことがあるので、一番、可能性が高いのは左の精巣上体炎かな、と思っていました。でも、癌の再発の可能性も十分あり得ると思いました(CTを撮ってもらったわけではないので、否定はされていない)し、何より起き上がれないくらい痛い状況で、冷静な判断をすることは不可能です。
処方された抗生物質は、ある程度は効いているようなので、少しずつ痛みは治まってくるのではないか、と考えています。心配してくれて、本当に有難うございます。

タッチは、テレビも見ましたし、漫画も読みました。タッチの方が有名ですが、登場人物の普通さという点では(特に男性の主人公が普通の男の子であるという点では)、みゆきの方が感情移入しやすかったです。

箱物の漫画館については、「自民党は末期的な状況にあるな。」と痛感しました。箱物の漫画館にお金を使うくらいなら、減税して、その分で国民一人ひとりが読みたいものを読むというのが筋だと思います。

No title
あんず
今日は出勤できたでしょうか?
痛みが少しでも解消していますように。

20代で精巣がんになった新聞記者の体験記を読んだので、思い出してしまいました。子宮がんに比べてあまり聞かないと思っていたのですが、20代の男性にはとても多いそうですね。まさかとは思うけど、検査も受けて早く、的=敵を絞れるといいですね。

タッチは主題歌なら歌えます。

No title
ハミルトン
のっぽ先生、大丈夫ですか?

精巣上体炎、20年程前ですが、私も経験があります。
これは痛いですね。気が遠くなるような痛みで思考力が低下するのですが、のっぽ先生はブログを更新されています。
すごいです。

発症のタイミングから、おそらく感染症だと思います。CTは念のためということなのでしょう。

私のほうは、まだ検査中です。腎機能の問題は薬剤性(おそらく抗生剤)と原発性(ガンのサイトカイン放出に対するアレルギー?)という体質的な問題のようで、プレドニン服用しながら、抗がん剤少量服用という方向になると思います。

気落ちせず、積極的精神で生きたいと思っています。
恋愛も素敵ですね。出来たらもう一度恋をしたいです。

有難うございます。
のっぽ187
あんずさん

水、木と定休日なので、休んでいます。今の痛みの程度から考えると、金曜日は出勤できるかな、と思っています。デスクワークだけなら、今日は行けたかな、と思うのですが、まだ歩くと痛いので、病棟を回るのは、「ちょっと勘弁して欲しい。」という感じですね。あと、立って用を足すのがまだ辛いですね。

診断については、精巣上体炎のみか、精巣上体炎+α のいずれかだと思います。尿路感染は心当たりがあるので(8月8日、9日は夜、自己導尿をせず、自力での排尿だけで済ませてしまった)、精巣上体炎自体は間違いなく起こしていると思います。後、判断の根拠としては、左睾丸がかなり大きく腫れている、触ると痛い、泌尿器科の先生は自分の専門とする領域においては、かなり正確な診断を下す、抗生物質を飲んだところ、痛みは少しずつではあるが引いて来ている、が挙げられると思います。

+α については、気が向いたら、次、泌尿器科に行くとき(時々診てもらっている泌尿器科のクリニックに次は行く予定です)、訊いてみようかな、と思っています。(どうも、この辺がのんびりしていますね。)

タッチの主題歌は、岩崎良美さんが歌っていましたね。当時は、家族4人で日曜日の晩、食事を摂りながらテレビを見るという生活をしていました。日曜日の晩、タッチを見ながら、晩御飯を食べていましたのを思い出しました。

有難うございます。
のっぽ187
ハミルトンさん

お蔭様で、少し痛みは治まってきています。ほんと、気が遠くなるような痛みですね。なぜか、ある程度、痛かったり、しんどかったりする時に、さらさらと文章が書けてしまいます。痛みやしんどさで、少し抑制が取れるからかも知れません。

>すごいです。

お褒め頂き、有難うございます。とっても嬉しいです。

>発症のタイミングから、おそらく感染症だと思います。

有難うございます。僕も、発症の仕方から感染症が一番考えやすいと思っています。

>腎機能の問題は薬剤性(おそらく抗生剤)と原発性(ガンのサイトカイン放出に対するアレルギー?)という体質的な問題のようで、プレドニン服用しながら、抗がん剤少量服用という方向になると思います。

ステロイドは、使い方について、きちんとした教育を受けたことが無いので、自信を持って言えないのですが、抗癌剤少量服用というのは、いい選択だと思います。

積極的精神が健康面においても、いい結果をもたらす、ということを中村天風先生は仰っていますが、僕も、「そうではないか。」と思っています。

純粋な恋愛を扱う作品を読んだ後の感覚は、不思議なものなのですが、癌を経験してから、また研ぎ澄まされた気がします。恋愛そのものは、参加したい人は参加できる、というタイプのものではないか、と個人的には考えています。

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お返事
のっぽ187
8月22日にコメントをくれた方

年を重ねるに連れ、恋には落ちないように、と思うようになりますよね。一方、愛は、仰るように、僕も泉のようなものだと思っています。泉の水がたくさん湧く人には、すでに幸せが約束されているように思います。

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酒井法子は、結構、好きな歌手、女優だった。テレビを見ない生活を10数年続けているので、星の金貨は見ていないが、「碧いうさぎ」は名曲だと思う。酒井法子がどういう経緯で覚醒剤を使うようになったのかは、僕には分からない。僕は、以前、中島らも氏が唱えていたように、薬物使用に対する罰は、その薬物によってもたらされる心身の変調のみで十分だ、という立場である。日本国内には、違法な薬物使用を取り締まる法律がいくつかあり、それに対し、個人個人がどう思おうが、従わないといけない。(法律って、そんなものですよね。)従って、下された判決に則って、刑に服するべきである。(日本の裁判所は、どうかな、と思う判決を下すことが時々あるのだが、それはさておき。)

禁止されていないが、結構な害をもたらしている薬物にアルコールがある。アルコール依存症の患者さんは、全国で230万人にのぼるとされ、精神疾患の中で罹患率が高いものの一つとされている。各人の性格や意志にかかわらず誰でもかかる可能性がある病気とされている。(wikipedia アルコール依存症を一部改変。)ビタミンB1を取ることなく、アルコールを多量に摂取し続けると、コルサコフ症候群に至る恐れがある。このコルサコフ症候群は、やっかいで、記憶障害(昨日のことでさえ忘れている。毎日、会っているのに、「あっ、初めまして。」という挨拶をずっとし続ける患者さんがいた)、見当識障害(自分がどこにいるのか、今がいつなのかが分からない)といった症状が出るので、社会復帰が出来ず、長期の入院生活を余儀なくされるケースが結構ある。

日本は、酒造会社が自民党に多額の献金を(多分)していることもあって(厚生労働省にも献金をしているかも知れない)、アルコール依存症の啓蒙が進んでいない。我々精神科医は、初回入院の患者さんはもちろん、2回目、3回目の入院となった患者さんについても、断酒できるように、社会復帰できるようにサポートする。

いろんな価値観があろうが、僕は一精神科医として、一人の男性として、受刑後の酒井法子の復帰を応援したいと思う。

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【2009/08/18 00:15】 | 思ったこと
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快癒祈願
カノン
早く炎症が治まって、痛みがなくなりますように!
私にはわからない痛みなのですが、かつて罹った急性腎盂腎炎に相通じるものがあるとしたら、とてもおつらいだろうなあ、と思います。税務調査の最中で、書類を取りにいくふりをして、書庫でうずくまっていましたが、脂汗と冷や汗でびっしょりで、結局は10日間入院して、抗生物質の点滴を受けました。
のっぽ先生も、限界まで我慢してしまいますね。激痛のようですし、何日か入院して点滴するというのは、難しいでしょうか。

めずらしく見続けた、NHKの大河ドラマ「利家とまつ」に出演していた酒井さんを覚えています。松嶋奈々子と天海祐希と一緒だったので、ひときわ可憐に見えて(笑)、きれいな女優さんになったなあ、と思っていました。

私自身は、覚醒剤と大麻の違いもわからなかったので、今回調べてみました。
大麻に関しては、少し認識が変わりました。アメリカでは、がんやエイズの治療目的に、患者さんが大麻を用いることを認めている州もあるのですね。化学合成の鎮痛薬より、100%天然素材の大麻のほうが良い、という考え方があることを知って、びっくりしました。

覚醒剤のほうは、どうしても暴力団がからんだり、幻視や妄想で犯罪に繋がるイメージが強いです。
「薬物使用に対する罰は、その薬物によってもたらされる心身の変調のみで十分だ」という中島らも氏の意見に賛同していらっしゃいますのは、実際には、常習者が苦しむだけで、私たちが思っているより、犯罪に繋がる確率は低い、ということでしょうか。

痛みでおつらい時に、長々と、ややこしいことを言って申し訳ありません。

お返事その1
のっぽ187
カノンさん

>早く炎症が治まって、痛みがなくなりますように!

いつもいつも、有難うございます。

>私にはわからない痛みなのですが、かつて罹った急性腎盂腎炎に相通じるものがあるとしたら、とてもおつらいだろうなあ、と思います。

鋭いですね。いつものことながら、その的を得た連想に深く感心するばかりです。
女性の方に説明するとすれば、急性腎盂腎炎が似た疾患だと思います。急性腎盂腎炎の方が敗血症に至る可能性が高い(20~30%と聞いたことがあります。うろ覚えですが。)ので、原則、入院とするべきであると研修医時代、教わりました。
精巣上体炎は、尿道口から細菌が入り感染を起こすということ、患側の睾丸が腫れるということくらいしか知らなかったのですが、はっきり言って、無茶苦茶、痛かったです。
教科書的には、抗生物質内服で通院治療というのがセオリーだと思うのですが、電車を降りて、改札口まで歩いている間に何度も気が遠くなりそうになったので、入院加療が妥当なケースだったと思います。抗生物質は内服より点滴静注の方が良く効くというのは、半ば常識だと思うので、その点でも2,3日は入院というのが良かったかな、と思います。(一応、仕事をしている訳ですし、早く良くして、早く仕事に復帰させるというのが得策かな、と思います。)

診てくれた泌尿器科の先生は、40歳台前半くらいの先生でしたが、総合病院の先生としては、非常に丁寧で、とても分かりやすい説明をしてくれました。僕が見るに、経験、腕という点では申し分ないレベルにあるようでしたし、何より対応が丁寧で、非常に好感が持てました。

にも拘らず、通院での加療となったのは、その泌尿器科の先生が「忙しい」からだと思います。とにかく、政権交代ですね。

お返事その2
のっぽ187
カノンさん

>「薬物使用に対する罰は、その薬物によってもたらされる心身の変調のみで十分だ」という中島らも氏の意見に賛同していらっしゃいますのは、実際には、常習者が苦しむだけで、私たちが思っているより、犯罪に繋がる確率は低い、ということでしょうか。

この点に関しては、僕が軽率でした。
覚醒剤を所持したり、摂取したりすることが刑罰の対象になるかどうかは、アルコールと比較するのが良いか、と思います。

http://www.sapporo-ohta.or.jp/ohta/C/C-3.htmがよくまとまっていると思います。

病的酩酊による犯罪の頻度と覚醒剤による犯罪の頻度を比べる、というのが妥当なアプローチだと思います。しかし、どちらがどれ位、頻度が高いのか、について僕は知らないです。
なので、中島らも氏が言っていたことに賛同するのは、素人ならいざ知らず、それを本業としている者としては、本当に軽率だったと思います。

大麻については、同意見です。

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8月上旬に母親がインフルエンザウイルス(と思われる)を職場でもらって来たらしく、8月8日、9日と寝込んでいた。この間、あまりにしんどかったので、2,3回、自己導尿をせず、自力での排尿で済ませていた。そのせいかどうかはっきりしないが、15日の夕方から左の睾丸が腫れ始めた。16日には、実家までの道のり500mも1回は休まないと歩けなくなってしまった。横になっていると、痛みは無いが、座ると痛いし、歩くと響く。痛みの程度は、痛くて気が遠くなりそうになるくらい。2階にある我が家に戻ろうと階段を昇ると、冷汗が出る。こんなに辛いのは、久しぶりだ。(1年ぶりくらい。)

耐えかねて、今日は病院を休み、時々診てもらっている泌尿器科のクリニックへ。やっとのことで泌尿器科のクリニックにたどり着くと、今日はお盆休みだという。やられた。仕方なく、直腸癌を診てもらっているA病院を受診。まずは外科からと思い、1時間待って診察にたどり着くと、「何もないと思うのですが。」とのこと。「これだけ痛くて何もないわけがないでしょ!」と心の中で突っ込みを入れながら、一緒に受診の手配をしていた泌尿器科へ。尿の検査を受け、待つこと30分。左の睾丸が腫れていることを伝えると、診察(触診、視診)を経て、左側の精巣上体炎と診断を受けた。精巣上体炎は、尿路感染に併発するものらしく、8日、9日に自己導尿をしなかったのが良くなかったのかどうかは、はっきりしないが、自己導尿をしている人は、なりやすいという。

後で振り返ってみると、取った行動に大きな問題はなかったと思う。しかし、痛かったり、熱が出ていたりすると(体温は測っていないが、熱っぽかった)、クリアに物を考えることが出来なくなることを改めて思い知った。

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【2009/08/17 21:47】 | 診察
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平成21年2月16日に復職したので、来たる8月16日をもって、勤め始めて、半年が経ったことになる。今、勤めている病院の内規では、「勤め始めて半年間は、有給は1日間(か2日間)である。半年過ぎると、8日増えて、9日間(か10日間)になる。」となっている。

とりあえず、半年、勤めることを目標にしていたので、「ほっと一息」である。

実際のところは、CTを撮ってもらうことで再発の有無を見てもらい、仕事が出来る期間が更新されていっているわけだが、雇う側の目処としては、半年が一つの区切りであるようだ。

今のところ、有給を取る予定はないのだが、再発した場合、半月は有給を使って、「勤務している状態」を引っ張ることが出来る。有難い。

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【2009/08/13 23:02】 | 仕事
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Ito
もう半年ですか。お疲れ様です。

仕事があって、日々の生活が普通に過ぎていくってのは、漫然と生きている人にはわからないかもしれないですけど、とても貴重なことなんですよね。

これからも平凡な日々をちゃんと積み重ねていければと思っています。

No title
あんず
私は9月に10日間、夏休みを取りますが、それでも有給が28日間、傷病休暇が8日間、残っています。何かあっても計36日間は休めると思うと、気分的にラクです。
ガン患者に必要なものに、保険と有給をぜひ入れて欲しいわ。

平凡のありがたみ
のっぽ187
Itoさん

お久しぶりです。

仕事を精一杯できるというのは、改めて考えてみると非常に有難いことです。

癌になって、平凡のありがたみを感じる日々です。

保障
のっぽ187
あんずさん

実際に使うかどうかは別にして、ある程度の有給休暇(1ヶ月くらい休んでも大丈夫なくらい)と保険(病気で働けなくなった時の保障。2年くらい欲しいですね。)は欲しいですね。

そういった保険で遊び呆ける人もいるかも知れませんが、大半の人は元気になれば復職したいと願っていると思います。

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ブログのコメントに対し、返事が出来ていないのですが、追って返事致します。

今、勤めている病院で、近々2人、医者が退職する。残った医者が患者さんを引き継ぐことになり、少しバタバタしている。

少し気持ちが落ち着いたら、またブログを更新したいと思います。

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【2009/08/06 23:44】 | 仕事
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仕事の負担
しろ
    
  のっぽ187先生

直ぐに思いつくのは先生の負担が多くなり、お身体に影響を及すのではと、、
心配です!
新しい先生が早くこられるとよいのですが、
頻繁に病院から先生が引き揚げる話しを聞きます。
これも今までの医療費抑制政策の失敗例ですね、



長い目で見ると
カノン
なかなか深刻な事態ですね。

仕事をしていて厄介なのは、仕事の依頼は、断るよりも引き受ける方が、その場に限って言えば、精神的にずっと楽だということかもしれませんね。
しかも、同じ場所で働き続ける場合は、断ることはつらいだろうなあ、と思います。

ただ、のっぽ先生が、少しの余裕を残して、長く診療を続けられることが、患者さんにとっても、大きなメリットになる、と心底思います。

持ち前の勘と直感と聡明さを、今回も遺憾なく発揮してくださいますように。

そういえば、6月に偶然、香川県立中央病院に勤務していらっしゃる女性と、お話する機会がありました。例の受精卵取り違え事故の一件以来、病院内はハチャメチャだ、と言っていました。

病院のシステムは、いつもキチキチなので、もろいところがありますね。

No title
あんず
that 以下、同文って感じです。

ご多分にもれず、我が社でも派遣や契約社員の雇い止め、コスト高の外国人社員は本国帰還、正社員でも退職者が続きまして、私はそのあおりを真正面から喰らっています。今月から慣れぬ仕事もすることになってしまいました。いきなり昨日までとは違う業務をアサインされ、今まで見たことのない書類に囲まれ、ため息をついています。


医者不足
のっぽ187
しろさん

心配して頂き、有難うございます。

とにかく、今までと同じ時間に帰れるように、何とかしようと思っています。

退職する2人は、大学の医局から派遣されて来た先生ではないのですが、病院の経営者サイドが打ち出す方針が受け容れられない、として退職するとのことです。
経営者サイドのすることが受け容れられないのであれば、僕も辞める一手だと思いますし、それはそれでいいと思うのですが、とにかく医者の絶対数が足らないんだと思います。

>これも今までの医療費抑制政策の失敗例ですね、

完全に失敗でしょう。僕は、そう思います。

何とかなるでしょう。
のっぽ187
カノンさん

>長い目で見ると、なかなか深刻な事態ですね。

流石ですね。僕も、長い目で見ると、「うーん。」と唸ってしまいます。

診療の質をそれほど落とさずに、どうやって、より多くの患者さんを診るか、を身に付ける、いい機会と言えば、いい機会なのですが・・・何とかなるでしょう。

仕事の日は、早く帰って休む、仕事のない日は、しっかり休む、それに尽きますね。

香川県立中央病院は、公立病院としては、いい病院でした。
僕は、手術を受ける前、県立中央病院の産婦人科で自分の精しを凍結してもらいました。(漢字で書いた「せいし」は禁止キーワードであるようです。)その際、問題になっていた先生が出て来て、僕に説明をしてくれました。説明に無駄が一切無く、手際もとても良く、「優秀な先生だなあ。」と思ったものでした。その先生をして、ああいうことになるのですから、「どんな優秀な人でも、事故を起こし得るのだな。」と痛感しました。

>病院のシステムは、いつもキチキチなので、もろいところがありますね。

その人に問題があるのではなく、病院のシステムに無理があるため、事故に至るケースが殆どだと、個人的には考えています。

何とかなるでしょう。
のっぽ187
あんずさん

あんずさんのところと、今、僕が勤めている病院は似た状況にあります。

医者の退職と時期を同じくして、優秀な精神保健福祉士の方が辞めます。

残った人にしわ寄せが来るので、悪循環になりかかっていますが、何とかなるでしょう。

患者さんが増えるのは、正直、大変なのですが、診療以外の仕事(会議への出席など)が振られていないので、「何とかなるかな。」と思っています。

>今月から慣れぬ仕事もすることになってしまいました。いきなり昨日までとは違う業務をアサインされ、今まで見たことのない書類に囲まれ、ため息をついています。

今までと違う仕事を与えられるのは、結構、きついものがありますよね。

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