癌との共存を目指しています。
再発予防については、ある程度、関心はあるのだが(当然だ!)、最近は、殆ど調べていない。調べるのが面倒臭いのと、すごく悪い確率を提示されると凹むだろうから見ないのと、その両方が調べない理由だ。

仕事柄、統合失調症、うつ病の再発予防に関心があるのだが、こちらについては、ただただ単純に数字を見るだけである。統計を見ていると、統合失調症、うつ病は進行癌と感じが似ているのだが、驚くべきことに、どれだけの期間、再発予防目的に薬を飲んだらいいのか、きちんとしたコンセンサスが得られていない。平たく言うと、医者によって、「○○まで薬を続けましょう。」の○○の部分が違うのである。(同業者同士、そんなことを話し合うことは滅多にないのだが、ガイドラインより長い期間、抗うつ薬を飲んだ方がいい、という論文もあるので、意見は分かれているんだと思う。)

再発予防の考え方は、何を、どれくらいの量、どれくらいの期間、飲みますか、ということなのだが、統合失調症、うつ病の場合、何を、の部分はシンプルである。答えは、「効いた薬を」である。どれくらいの量については、統合失調症は、「効いた時の量」とするか、「推奨用量の下限」とするか、もしくは、その間にするか、迷うところである。大雑把だが、きれいに良くなった時は、「推奨用量の下限」でいいと思うが、良くなり切っていない時は、「効いた時の量」もしくは、それに近い量が良いと思う。

前振りが長くなってしまったが、進行大腸癌の場合、何を、どれくらいの量で、どれくらいの期間、続けますか、について考えてみる。
何を、は、FOLFOX(+アバスチン)もしくは5-FU系の飲み薬を、ということになろう。僕の場合は、基本的には、前者だろう。(僕の病状では、前者が後者に勝っている、という論文を見たことがある。)
どれくらいの量で、については、精神科診療の方が柔軟だと思う。そして、個人的には、その方が正しいと思う。多くの場合、標準投与量より少ない量がいいのではないか、と思う。(この件については、患者としての経験から、そう思っている。)
どれくらいの期間、続けるか、については、一番、難しい問題だと思う。進行大腸癌については、「6ヶ月、続けるのと、12ヶ月、続けるのに差はない。」だとか、「6ヶ月、続けるのと、9ヶ月、続けるのに差はない。」だとか、いくつか論文が出ている。個人的には、「本当に、そうだろうか。もし、そうだとすれば、どうして、そうなのだろうか。」と思う。

薬の量について柔軟である精神科領域では、依然、「いつまで薬を続けますか。」ということでは意見が分かれている。進行大腸癌については、「患者に余り負担にならない薬、量で、どれ位、続けたらいいのか。」を判断するに当たって、いい論文が出てくれたらいいな、と思う。

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【2009/06/27 23:43】 | 自分の体
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No title
Ito
こんばんは。
私も眠れなくてネットで遊んでました。

> 再発予防については、ある程度、関心はあるのだが(当然だ!)、最近は、殆ど調べていない。
理由はともあれ、あまり自分の病気について考えすぎない方が身体に良いような気がします。最近は病気に限らず色々なことで、あることについて考えれば考えるだけ自分が出す結果が無意識に考えた方向へ動かされるように感じています。もっとも、そうは言っても自分の人生を左右することに関心を持たないのは難しいことですが。

ちなみに、うつ病の再発には大変関心があるのですが、チラッと調べただけであまり気分の良くない結果(再発率50%など)を見つけてしまったので、あまり考えないようにして、もう一生付き合うかもしれないと覚悟を決めつつあります。

あれこれ考えないようにしてるのですが、なかなか難しいですね。それが人生なんでしょうけど。

お早うございます。
のっぽ187
Itoさん

おはようございます。

>理由はともあれ、あまり自分の病気について考えすぎない方が身体に良いような気がします。

僕も、根拠は全く無いのですが、その方がいい気がします。

>最近は病気に限らず色々なことで、あることについて考えれば考えるだけ自分が出す結果が無意識に考えた方向へ動かされるように感じています。

全く無関心は、まずいけど(無関心では、居られないけど)、たくさん、考えることでより良い結論が得られるか、と言えば、そうではない気がします。話は、それますが、この部分は株式投資にも通じるな、と思います。

>ちなみに、うつ病の再発には大変関心があるのですが、チラッと調べただけであまり気分の良くない結果(再発率50%など)を見つけてしまったので、あまり考えないようにして、もう一生付き合うかもしれないと覚悟を決めつつあります。

以前は、「再発率50%」と聞くと、「高いなあ。」と思っていたのですが、進行大腸癌になってから、そうは思わなくなりました。一方、抗うつ薬が本当に効く率(抗うつ薬で反応した率-プラセボで反応した率)は、概ね20%とされていますが、こちらの方は、癌になってから、「高い数字だな。」と感じるようになりました。

程よく考えられるようになりたいですね。

大腸がんに限った話として
TT
今度はアスピリンが大腸がんに効くという話が出ました。

http://cancernavi.nikkeibp.co.jp/report/090623_01.html

「アスピリン」って、「バイアスピリン」のことなんでしょうか?
だったら、私の母は5年以上服用していましたが、肺がんになってしまったので、肺がんの予防には効果がないみたいです。

今は何も考えずに
カノン
のっぽ先生が、お休みになれなかった原因が、とても魅力的な女性の旅立ちの報に起因するものだとしましたら、大きなショックを受けられたことと、ご心中お察しいたします。

前回の私の抽象的な質問は、さぞかし答えづらくていらしたと思いますのに、いつも通り、意を尽くし心を尽くして、丁寧にお答えくださり、本当にありがとうございました。

実は、前回書き込んでいる時、ぽみさんの事を考えていました。
温かいお人柄で、包容力があって、聡明で、機知に富んでいらして、のっぽ先生と同い年で・・・。
のっぽ先生も、「自分だったら」という前提で、良かれと思う治療の選択肢を提示して、心を込めて応援していらっしゃいましたね。

前々回の「ためしてガッテン」で、うつ病が取り上げられていました。十数種類ある薬のうち、どの抗うつ薬が効くかについては、3ヶ月くらい(短くて2週間くらい)掛けて、試していくという、医師と患者双方にとって、根気が求められる治療だ、と思いました。効く薬に当たるまで、大変なのですね。

日本において、がんの再発予防の指針となるような公正な論文が、早く発表になるといいなあ、と心から願います。
昨年、タミフルの害作用の調査に端を発して、厚労省の調べで、医学部の教授の90%が、製薬会社から多額の寄附を受けているという結果が発表されました。国の補助金だけで、研究できるような体制でないと、つまり、寄附を禁止しても研究できるほどの補助金を支給しないと、大きな利権がからむ限り、公正な論文は、なかなか出てこないように思います。

情報、有難うございます。
のっぽ187
TTさん

情報、有難うございます。

>「アスピリン」って、「バイアスピリン」のことなんでしょうか?

はい、そうです。
腸溶錠で、約半数に小腸粘膜障害が見られた、というところが少し気になりました。

返事その1
のっぽ187
カノンさん

時々、眠れないことがあるのですが、原因は不明です。2日間、仕事をすると、2日目の晩に眠れないことが多いです。

>実は、前回書き込んでいる時、ぽみさんの事を考えていました。

多分、そうかな、と思っていたのですが、「絶対、そうだ。」とも思えなかったので、返事その2では、一般論を書いてしまいました。

ぽみさんの件は、正直、ショックでした。

「どこまで、コメントするべきか。」と当時、思ったのですが、「言うべきことを言わないと、後悔するな。」と思ったので(そう直感しました)、「差し出がましいかな。」とも思ったのですが、思い切って、自分が思うところを書きました。

親しい友人として(友人のつもりで)、コメントしました。論理的なところは、客観的に見ても、そうおかしなことは書いていないと思うのですが、自分の勘に当たる部分については、どう伝えたらよいか(そもそも伝えるべきなのか)迷いました。

返事その2
のっぽ187
カノンさん

>効く薬に当たるまで、大変なのですね。

そうですね。どの薬から始めるか、どの量から始めるか、効かない薬に対し如何に早く見切りをつけるか、が腕の見せ所だと思います。まだまだ、僕も勉強中です。

>日本において、がんの再発予防の指針となるような公正な論文が、早く発表になるといいなあ、と心から願います。

難しいだろうな、と思う一方、早く、いい論文が出て欲しいな、と切に思います。

>昨年、タミフルの害作用の調査に端を発して、厚労省の調べで、医学部の教授の90%が、製薬会社から多額の寄附を受けているという結果が発表されました。国の補助金だけで、研究できるような体制でないと、つまり、寄附を禁止しても研究できるほどの補助金を支給しないと、大きな利権がからむ限り、公正な論文は、なかなか出てこないように思います。

カノンさん、流石ですね。その指摘、まさに本質を突いています。

タミフルの害作用については、個人的に「どうも臭いな。」と思っていたのですが、やはり、そうでしたか。

製薬会社からお金をもらっている以上、製薬会社寄りの結果になってしまうのは、当然のことだと思います。その薬の長所とされている項目を増やしたり、短所とされている項目を減らしたり、あと、害作用の評価を厳密にしない(緩くする)という手がありますね。

本質的なことに対し、答えを出してくれている論文が多くないことに対し、我々は、どうするべきなのでしょうか。

最後の2段落は、精神科領域のことをイメージしながら、お返事しました。

こんにちは。
ぷー
のっぽさん、こんにちは。
ぽみちゃんのところでお目にかかって、こちらを教えていただいて…
書き込みするのは初めてかもしれません。

私もこの10日ほど、ぬけがらのようですTT
同じ進行虫垂がんとして…薬の使用状態なども共通する部分が多くて…
アービタックスのこととか、これからに期待をかけたい!っておっしゃってた時期でしたよね。
心痛お察しします。。。

抗うつ薬については、私は詳しくありません。
飲んでいるのは、抗不安薬のデパスやメイラックスですが、
効果は今ひとつのような…

一昨日の朝、N〇kのニュースの中で、精神腫瘍科医が、チーム医療に参加して、
どういう症状が精神的なものから来ていて、
あるいは腫瘍から来ているのか、意見を出して会議に参加している、というのがやっていました。
私の病院にも精神腫瘍科はありますが、
常勤でなかったり、連携はイマイチ(っていうかダメ?)です。
そういう面もぜひ発展してほしいですよね。

とにかく、交通事故死より多い、このがんというものについて、
国は何を考えてるんだ~早く統計をとりなさいっ!!って思ってしまいます。

乱筆失礼いたしました。。。

ようこそ、当ブログへ。
のっぽ187
ぷーさん

ようこそ、当ブログへ。

>私もこの10日ほど、ぬけがらのようですTT

ぽみさんの件は、正直、ショックでした。

>アービタックスのこととか、これからに期待をかけたい!っておっしゃってた時期でしたよね。

アービタックスのみで、腫瘍が大きくなるのを抑えられるのか、もっと言うと、小さく出来るのか、ということについては、非常に関心があったので(もちろん、ぽみさんが、いい経過を辿られるのが一番なのですが)、あのようなコメントをしました。

続きです。
のっぽ187
ぷーさん

>私の病院にも精神腫瘍科はありますが、常勤でなかったり、連携はイマイチ(っていうかダメ?)です。

総合病院に勤めたいと思う精神科医自体が少ないと思います。(僕も、精神科だけの病院に現在、勤めています。)
連携は、病院の体質に依存するところが大きいと思います。
例外も多いと思いますが、僕が見聞きする限りでは、大学病院、大学病院以外の国公立病院、大学病院と国公立病院以外の病院の順で、連携が取りにくかったです。(大学病院と国公立病院以外の病院が一番、連携が取りやすかったです。)

>飲んでいるのは、抗不安薬のデパスやメイラックスですが、効果は今ひとつのような…

デパスは、患者さんの間では評判の良い薬ですね。メイラックスは、長時間作用するタイプの薬ですね。
基本的には、抗不安薬は、ある程度の期間、使ったら、減らして行きましょう、というタイプの薬です。

進行癌の患者さんのうつ病に対しては、ガイドラインの記載によると、軽症では、ソラナックス(もしくはコンスタン)という抗不安薬を用いるのが良い、と書いてあります。僕も、術後、うつ状態になっていた時、飲みました(自分で主治医の先生にお願いした)が、効果は明らかでした。ただ、ソラナックスは、抗不安薬の中でも依存性が強いので、精神科医の間でも好き嫌いが分かれると思います。(僕は、10日くらいで、ソラナックスを飲むのを止めました。)

日本国政府は、医療について、もっと言うと、癌医療について、明らかに軽視していると思います。少し前にあった「骨太なんとか」という政策は、「医療費とか無駄なものは削りますよ。」という内容のものでした。
来る総選挙で、自民党以外の政党が与党になることを願ってやみません。

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概ね問題のない日々を送っている。あえて問題を挙げるとすれば、もう少し、ちゃらんぽらんに仕事をする位か。あまり、ちゃらんぽらんに出来ない(とされている)仕事なので、その辺は少し困ったところなのだが、今のところ、解決策は・・・「さらっと仕事をするように心掛ける」こと位かな。

初診時は、時間を掛けるのが良い、とされているのだが、あまり時間を掛けると、「この先生は、時間をたくさん取ってくれる。」と思われて、2回目以降も診察時間が長くなりがちだ。(途中で切りにくくなる。)自分の見立て、薬の効きを確認する意味で、2回目が多少長くなるのは仕方がないにしても、3回目以降は短い時間で診察を済ませられるようにしたいな、と思う。

僕が健康で、日本の医療制度が、患者さんをたくさん診察しなくて良いシステムであれば、こういったことを考える必要はないのだが、現状、そうである以上、仕方がない。

僕も食べて行かないといけないし(幸い、今、勤めている病院では戦力として見なされている)、出来れば、仕事を通して人の役にも立ちたいし・・・と考えると、全てにおいて筋が通っているとは言えないが、「さらっと診察をする」ことは結構、重要項目かな、と思った。

ついつい、几帳面に仕事をこなそうとしてしまうので、今後の課題としたい。

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【2009/06/24 00:24】 | 日記
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土曜日は、電車に乗り遅れそうになり、自転車置き場から駅までダッシュ。駅前の自転車置き場に自転車を置くと、お金を取られてしまうので(ケチ!)、少し離れたところに自転車を置いている。距離にして300mくらい、2分位で走った。もともと、走ることは好きだし、結構、自信もあったのだが、かれこれ6年位は、走った記憶がない。高校生の頃、毎朝、遅刻しそうになって、自転車置き場から駅まで走っていたのを思い出した。

時々、便をしたくなるのが玉に瑕だが、それ以外は以前の自分に戻った感じがする。冷たい物を飲むと、喉に引っ掛かる感じが少しするので、抗癌剤の害作用は少し残っているのだが、日常生活をする上での不便はない。

今後、どうなるかは全く分からないが、抗癌剤休止後の体力の回復は順調である。

少量の抗癌剤を続ける方が正しかったのかも知れないが(どちらが正しいかをエビデンスのレベルで知ることが出来るのは、恐らく、30年後くらいでしょう)、いい体調で、いい精神状態で過ごすのは、今考えても、決して悪い選択肢ではなかったと思う。

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【2009/06/21 21:12】 | 日記
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日常の
しろ
  のっぽ187先生

意外な先生の日常の姿を垣間見ることができ嬉かったです。
抗癌剤の害作用は個人差あると思いますが
多少残るものなのですね。
それにしても抗癌剤は分からない方が多いと感じました。

                  しろ

有難うございます。
のっぽ187
しろさん

>意外な先生の日常の姿を垣間見ることができ嬉かったです。

有難うございます。
しびれたりする神経障害は残るみたいですね。
抗癌剤治療は、受ける立場で見ても、分からないことだらけですよね。

順調な回復ぶりですね!
ダイスケ
順調な回復ぶりが記事中の文面から感じられます。

先日の検査結果も良好とうらやましい限りです・

しかし6年間走った事がないというのもある意味すごいですね!

有難いです。
のっぽ187
ダイスケさん

これまでの経過は、「幸運」の一言に尽きると思います。本当に有難いです。

31歳くらいから4年ほど、運動をした記憶が殆どないです。この1年間は、ご存知の通りですが。

走るのは、ともかく、ゆっくり歩く時間を今後は確保したいな、と思っています。

最強の手が最善とは限らない
カノン
しろさん同様、自転車置き場から駅まで、ひたすら走っている、のっぽ先生を想像するのは楽しいです(笑)。

あれは一年前でしたよね。
ご実家までの500m程の坂道を、普通の自転車では、一気に上ることができなくて、途中、路肩に自転車を倒して、座り込んで休んでいらっしゃったのは・・・。
その頃を思えば、隔世の感があります。

「幸運」も確かにあるとは思いますが、専門外とはいえ、やはり、医師としての勘が冴えていらしたのだろうなあ、と最近思います。

私たちには、真っ直ぐに見える一本道ですのに、なぜかそこに、分岐点を見ていらっしゃるような気がするのです。ご自分のことも、ここに集う方々についても。
そして、振り返ってみると、確かに分かれ道だった、と気づきます。

どうして見えるのか、不思議です。

返事その1
のっぽ187
カノンさん

>しろさん同様、自転車置き場から駅まで、ひたすら走っている、のっぽ先生を想像するのは楽しいです(笑)。

自分でも想像してみましたが、あまり賢そうではないですね(笑)。とは言え、電車に乗ると、クーラーが効いていて気持ちいいです。

>ご実家までの500m程の坂道を、普通の自転車では、一気に上ることができなくて、途中、路肩に自転車を倒して、座り込んで休んでいらっしゃったのは・・・。 その頃を思えば、隔世の感があります。

去年の今頃でした。去年は、そもそも「汗をかく」ということが殆どなかったです。
現在の赤血球の数の70%位しか当時は無かったのですが、それ位の貧血の方(Hbにすると10位)は女性では時々いらっしゃるので、自転車で坂を上れないのは、貧血(赤血球減少)だけが原因ではなく、他の害作用(抗癌剤の害作用)も影響していたと思います。
抗癌剤は、直接的に体力を奪う作用があるように思います。(そうは言っても、癌を小さくする効果は明らかな訳ですから、上手に使う、というのが、現時点での答えだと、僕は思っています。)

返事その2、女性に対するアプローチから、お昼御飯に至るまで
のっぽ187
カノンさん

>「幸運」も確かにあるとは思いますが、専門外とはいえ、やはり、医師としての勘が冴えていらしたのだろうなあ、と最近思います。

まずは、「幸運」でした。僕の癌にFOLFOXが効いた(多分、効いたのだと思う)のは、幸運以外の何物でもありません。
量を減らす決断については、臨床家としての勘とヒトの持つ直感(動物的な直感)がうまく働いたと思います。
個人的には、量を減らす決断は正しかったと思っているのですが、今のところは、まだまだ途中経過ですし、正しかったかどうかは、今後の経過を見て、ということになるか、と思います。

個人的に抱いているイメージなのですが、僕らは、日々無数の分岐点に立っているんじゃないか、と思います。
もともとは、外来診療をしている時に、「(治療は)このままで行くか、変えるか、どっち?」「変えるとしたら、薬の種類は、そのままで量を増やすか、薬の種類自体、変えてしまうか、どっち?」「薬の種類を変えるとしたら、AとBのどっち?」と考えているうちに、僕らの日常も、これとそう変わりはないのではないか、と思ったことが最初だった気がします。
「この女性に声を掛けようかな、どうしようかな。」という二者択一も、「お昼ごはん、和食にしようかな、洋食にしようかな。」という二者択一も、人生におけるウエイトは様々ですが、全て「道は二つに分かれている。」という気がします。
そう考えると、カノンさんの仰る「私たちには、真っ直ぐに見える一本道ですのに、なぜかそこに、分岐点を見ていらっしゃるような気がするのです。」という指摘は、視点の違いから来るように思います。

返事その3
のっぽ187
カノンさん

>私たちには、真っ直ぐに見える一本道ですのに、なぜかそこに、分岐点を見ていらっしゃるような気がするのです。ご自分のことも、ここに集う方々についても。 そして、振り返ってみると、確かに分かれ道だった、と気づきます。

しばらく考えていたのですが、やはり「直感」であり、「勘」だと思います。返事その2では、あれこれと書きましたが、よくよく考えてみると、「直感」「勘」で判断しているんだと思います。

No title
TT
抗がん剤以外に目を向けてみる手もあるように思います。
こちらでもリンク紹介されている「膵臓がんサバイバー(生還者)への挑戦」に、米国ではメラトニンが抗がん作用があるとして人気だと3回にわたって書かれていました。


有難うございます。
のっぽ187
TTさん

コメント、有難うございます。
メラトニンの記事、読みました。
多分、効果、あるんだと思います。
どうすればいいのか、今のところ、思い付かないので、頭に入れておいて、時間の空いた時、考えてみたいと思います。

余り忙しくし過ぎないようにしなくちゃ、と思いました。

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当ブログとリンクしている、完治を目指して頑張ってみるhttp://ganbattemiru.blog75.fc2.com/blog-entry-149.html#commentを読んで、思うところがあったので、記事にしたい。

僕らの世代(昭和40年代後半生まれ)は、公立の小学校、中学校に通っていたら、「みんな、平等だ。」と教わった。しかし、大人になって、一体、何が平等なんだろう、と思うことが多かった。
一人ひとり違った遺伝子を持って生まれて来ているので、僕らのように30歳代で大腸癌を指摘される人もいれば、100歳近くになっても、検査上、目立った異常がない、という方もいる。
お金持ちのうちに生まれるか、貧乏人のうちに生まれるか、男前に生まれるか、不細工に生まれるか、日本に生まれるか、アフガニスタンに生まれるか、20世紀後半に生まれるか、19世紀後半に生まれるか・・・自分を構成するファクターを挙げて行くと、本当にきりがない。

ふだん目の当たりにする出来事の多くは、自分の力では、どうすることも出来ない事柄で、自分の力で、どうにかなりそうな事柄は、少ないのではないか、と思う。

「見るけど、それにとらわれず。」が今のところ、一番いい対処法なのではないか、と考えている。一朝一夕には、そうなれないが、早くその心境に到達したいな、と思う。

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【2009/06/18 00:31】 | 思ったこと
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こんにちは
オリーブ
人生は偶然と理不尽と不条理との組み合わせのように感じます。

人間はある程度は自分の状況を変えることはできますが、ひびたるものだと思います。

ただ、自分自身の心の持ち方はかなり自分の努力でなんとかなるものだとは思います。
ただ、それにはあくまでも自分から逃げない、内省の力が必要だと思います。

のっぽ187さんの「積極的精神で・・・」というこのブログの題名に惹かれたゆえんはそこにあります。そして、のっぽ187の目指すことが人間として最も重要なことだと思います。

>「見るけど、それにとらわれず。」が今のところ、一番いい対処法なのではないか、と考えている。一朝一夕には、そうなれないが、早くその心境に到達したいな、と思う。

すべてに通じるマルチな対処法だと思います。
私も努力しています。

No title
あんず
世の中は不平等であふれているから、必死で教えないといけないんですよね。

神さまの前では平等だとか。でも神様だって、平等には配分してくれてないよなあと、思うもの。

大学病院で教授を頂点としたヒエラルキーでは、患者は最下層カーストかと思うこともたびたびあり。

変えられるものを変え、変えられないものを受け入れ
のっぽ187
オリーブさん

お久しぶりです。

>人生は偶然と理不尽と不条理との組み合わせのように感じます。

なかなか、そこまで思うことは出来ないのですが、偶然は、僕らが思うよりは多く、理不尽と不条理は、振り返ってみると、結構、多かったですね。

>ただ、自分自身の心の持ち方はかなり自分の努力でなんとかなるものだとは思います。

そうですよね。この部分に働きかけるのが一番効率がいいように思います。(最近は、仕事をする中で効率について考えることが多いです。)

>のっぽ187さんの「積極的精神で・・・」というこのブログの題名に惹かれたゆえんはそこにあります。

有難うございます。

>そして、のっぽ187さんの目指すことが人間として最も重要なことだと思います。

有難うございます。あれこれ考えた結果、そこに行き着きました。

神様の前では平等
のっぽ187
あんずさん

>世の中は不平等であふれているから、必死で教えないといけないんですよね。 神さまの前では平等だとか。

僕が記憶する限りでは、昭和50年代、60年代の公立小学校、公立中学校では、「平等だ」という部分だけが強調されていました。「神様の前では」の部分は抜け落ちていました。

背景をきちんと教えることが必要だったんだと思います。しかし、振り返ってみると、当時の公立小学校や中学校に背景を教える力は無かったですね。

「神様の前では平等で」というのであれば、よく分かります。この齢にして、得心しました。

>でも神様だって、平等には配分してくれてないよなあと、思うもの。

「随分、神様は、いい加減だな。」と、よく思ったものです。

>大学病院で教授を頂点としたヒエラルキーでは、患者は最下層カーストかと思うこともたびたびあり。

大学病院は、僕が知る限りでは、旧日本陸軍に匹敵するような前時代的な組織です。初めは、たまたま僕がそういうところに居合わせているのかな、と思っていたのですが、2chの医者・病院版を見て、どこの大学病院も同じだな、と思いました。

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6月11日の造影CTの結果は、前回(3月)と変わりないとのこと。肝臓の黒いところも不変か、小さくなっているとのこと。肝臓の黒いところが転移もしくは再発巣なら、黒いところは大きくなるはずだから、黒いところは恐らく手術の瘢痕(あとの傷)でしょう、とのこと。腫瘍マーカーも正常範囲内とのこと。(僕は、手術を受ける前も腫瘍マーカーが正常範囲内だったので、当てにはならない。)
引き続き経過観察とのこと。次は、9月にCT検査、血液検査、診察の予定。

ほっとした。

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【2009/06/16 00:08】 | 診察
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No title
ぱぐお
こんばんは。

前回と変わりなかったとのこと、よかったです。
ほっとなさったでしょう。本当によかった。

いつもコメを書いておきながら、
どんな思いで、こうやってご自分に向けられるコメ・思いを受けとめておられるのだろうと思います。

私は家族2人それぞれに連れ添い、
それぞれ別の精神科のお医者さんに診ていただく機会がありました。
患者の家族にとっては、信頼関係を築けると感じられるお医者さんでは、残念ながらありませんでした。
どの診療科によらず、自分が安心して思いを委ねられるお医者さんとめぐりあうことはなかなか難しいと感じております。
のっぽ様のように、患者さんの方を向いてくださるお医者さんがたくさんいてくださるといいなと思います。

のっぽ様、長く居てください。



うれしいです
しろ
  のっぽ187先生

造影CTの結果が異常なしのお報せ、
とても嬉しいです。

察しきれない身体で、患者さんを丁寧に診察されてる先生に感銘を受けてます。

今の御身体の良い状態が続くよう願ってますし、
また続くと思います。

              しろ



安心しました!
カノン
昨日は、緊張の一日で、さぞお疲れになったことでしょう。
お疲れの中、心配していた私たちのために、更新してくださって、ありがとうございます。

よかったあ!!本当に安心しました。
大事に、日々を積み重ねていくことが、大きな目標を達成する唯一の道であることを、のっぽ先生は身をもって示してくださっています。

いつまでも、道しるべでいらしてくださいね!

有難うございます。
のっぽ187
ぱぐおさん

>前回と変わりなかったとのこと、よかったです。 ほっとなさったでしょう。本当によかった。

有難うございます。

>いつもコメを書いておきながら、 どんな思いで、こうやってご自分に向けられるコメ・思いを受けとめておられるのだろうと思います。

家では、一人なので、会話をしているような積もりでコメントを読んでいます。

>どの診療科によらず、自分が安心して思いを委ねられるお医者さんとめぐりあうことはなかなか難しいと感じております。

外部から、良心的な医者を見つけることは至難の業だと思います。進行癌の患者となり、そのことを痛感しました。

>のっぽ様のように、患者さんの方を向いてくださるお医者さんがたくさんいてくださるといいなと思います。

有難うございます。他の人を変えることは出来ませんが、僕自身は無理のない範囲で仕事を続けて行きたいな、と思っています。

>のっぽ様、長く居てください。

3ヶ月間、また猶予が与えられました。地道に、一つ一つ仕事をこなして行きたいな、と思っています。

有難うございます。
のっぽ187
しろさん

有難うございます。

>察しきれない身体で、患者さんを丁寧に診察されてる先生に感銘を受けてます。

有難うございます。
それなりの強度の仕事をするのが、身体にいいのかどうか、正直なところ、分からないのですが、「気持ち良く仕事をしたい」と思うので、それを第一に考え、仕事をしています。

>今の御身体の良い状態が続くよう願ってますし、 また続くと思います。

とにかく行けるところまで行こうと思っています。

いつも有難うございます。
のっぽ187
カノンさん

>昨日は、緊張の一日で、さぞお疲れになったことでしょう。

正直、疲れました。

>お疲れの中、心配していた私たちのために、更新してくださって、ありがとうございます。

いえいえ、こちらこそ、心配して頂き、とても有難く思っています。疲れていたので、メモのような文章になっていますが、お許し下さい。

>よかったあ!!本当に安心しました。

有難うございます。僕も本当に、ほっとしています。

>大事に、日々を積み重ねていくことが、大きな目標を達成する唯一の道であることを、のっぽ先生は身をもって示してくださっています。

自分で言うのもなんですが、最近の自分は、「大事に日々を積み重ねていっているな。」と思います。仕事をしていて、嬉しいことの一つは、こういった状況下でも、少しずつではありますが、スキルアップして行っていること、かしこくなって行っていることがあります。
この先に何があるのかは分からないのですが、効率良く、良心的な医療を提供できるようになりたいな、と思っています。あと、現職場での人間関係がすこぶる良いのが、とても嬉しいです。

>いつまでも、道しるべでいらしてくださいね!

そうありたいです。強く、そう思います。

No title
TT
術後の経過観察のCTを3ヶ月おきにとってくれるとは、いい病院ですね。
私の母は肺がんなのでレントゲンで済まされてしまいます。

現在の医療の水準から考えると
のっぽ187
TTさん

今の主治医は、するべきことは、きちんとしてくれます。有難いことです。

肺がんを胸部X線写真でフォローするのは、現在の医療の水準から考えると、少し心許ない感じがします。
主治医の先生がそうされるには、それなりの根拠があるのではないか、とは、思いますが。

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昨晩は、同じ職場の人とお酒を飲み、現在(午後0時45分)も、まだ少しぼーっとする。二日酔いである。リキュール1杯で、そんなに酔うのか、と我ながら感心してしまうのだが、とにかく僕は長時間、お酒が身体に残るようだ。化学療法が終わっても、しんどいのが抜けないのに、ほんの少し似ている。

昨晩、一つ指摘されたことがある。どうも僕は他の先生方に比べ、診察時間が長いらしい。僕が強迫的な性分である(仕事については何でも、きっちりしないと気が済まない)のと、僕がまだ引き継いだ患者さんについて十分把握できていないのが、その主たる原因であると思われる。後者は時間が経てば解決することだと思うが、前者は性分なので、完全にこれを解決することは出来ないと考えている。

とは言え、現在の日本の医療制度下では、とにかく数をこなさないといけない。(患者さんを一人診て病院が得られる収入が少ないことが、その主たる原因だろう。)僕も、自分なりに策は講じていて、安定している患者さんについては、あまり手を掛けていない。きっと、どの科の先生方も、それなりに強弱をつけながら、仕事をされていらっしゃると思う。

もし強弱の基準に「治る見込みのある、ない」が入っているとすれば、進行癌を持っている私達とすれば、それは大きな問題である。(治る見込みがないと、判断されると手を抜かれてしまう。)具体的な解決案は、現在の与党以外の党に投票すること位であるが(それさえ、真の解決案かどうか疑わしいが)、民主党も自民党とあまり政策に変わりはなく(きちんと見ると、それなりに違うが)、正直、どの党に投票したものか、と困ってしまう。今回も各党の公約を読んだ上での判断となるが、これまで同様、共産党に入れることになるだろう。判断の基準になるかどうか分からないが、僕が勤務している地域では民医連の病院が良心的な対応を患者さんや家族にしているようである。(民医連に勤めたことがある先生からも話を伺ったことがあるのだが、それこそ、お酒の席で位しか話せない。)

一個人投資家としては、共産党が政権を取ってしまうと、どうなるのだろうか(そんなこと、百に一つもないだろうが)、と思わないでもないが、一医師として、一患者として、医療費を増やす政策を掲げる党に与党を取ってもらいたい。

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【2009/06/14 13:37】 | 思ったこと
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無理難題
カノン
二日酔い、お疲れ様です(笑)。

今日は、名ばかり監事をしている精神科病院の理事会に行ってきました。
いやあ、厳しいですね。その病院は、入院患者さんも減っていますし、辺鄙な場所にあるので、のっぽ先生の病院と異なり、外来患者さんも少ない状況です。併設している歯科も、あまり利益が出ていないといった具合で、問題が山積しています。

新しく院長になるドクターのお話も伺ったのですが、のっぽ先生同様、点数を上げること(数をこなすことや一人ずつの単価を上げる)と、良心的な診療をすることの狭間で、悩んでいらっしゃるのだろうなあ、と思いました。
その先生は、統合失調症の患者さんの再発予防を、生活面から支援する研究を続けてきました。その患者さんが、異性関係、経済問題、プライドのどれに強いこだわりを持っているか、また、能動的なタイプか受動的なタイプかといった、それぞれの組み合わせによって、躓きやすい課題を医師が事前に把握することが予防に繋がる、ということだったように思います(すみません!素人解釈で間違っているかもしれませんが・・・)

のっぽ先生を始めとして、良いお医者さんに、ますます良いお医者さんであり続けることを求め続けなければならない社会、臨床と経営が乖離する社会、変革の第一歩は、やはり政権交代だと思います。

政権交代以外、手はないと思います。
のっぽ187
カノンさん

>いやあ、厳しいですね。その病院は、入院患者さんも減っていますし、辺鄙な場所にあるので、のっぽ先生の病院と異なり、外来患者さんも少ない状況です。併設している歯科も、あまり利益が出ていないといった具合で、問題が山積しています。

長期入院されている患者さんは、高齢化し、亡くなる方もいるので、新たな入院が少なければ、入院患者さんは減って行きますよね。
外来患者さんの多い少ないは、立地に依存しますよね。
歯科は、どこの施設でも、あまり利益が出ていないのではないか、と思います。

>点数を上げること(数をこなすことや一人ずつの単価を上げる)と、良心的な診療をすることの狭間で、悩んでいらっしゃるのだろうなあ、と思いました。

収益を上げようとすると、良心的な診療が出来なくなる、これが日本の医療の最大の問題点です。

>その患者さんが、異性関係、経済問題、プライドのどれに強いこだわりを持っているか、また、能動的なタイプか受動的なタイプかといった、それぞれの組み合わせによって、躓きやすい課題を医師が事前に把握することが予防に繋がる、ということだったように思います

少なくとも僕は、そんな肌理細やかな診療は出来ていないです。

>変革の第一歩は、やはり政権交代だと思います。

正直言って、これ以外、手はないと思います。このままでは、ジリ貧です。

No title
TT
GDPあたりの医療費は日本は先進国中最低水準とのことです。
ちなみに、最も医療にお金をかけている国は米国なのだそうです。意外ですね。


各国の医療費
のっぽ187
TTさん

>GDPあたりの医療費は日本は先進国中最低水準とのことです。

そうですか。イギリスが低かったのですが、ブレア政権になって医療費を増やしたので、日本が先進国の中では最低水準となってしまったのかも知れませんね。

>ちなみに、最も医療にお金をかけている国は米国なのだそうです。意外ですね。

限られたお金の使い方で、結構、大事なのは効率ではないか、と思います。はっきり言ってしまうと、アメリカは、医療に関して、お金の使い方が悪いと思います。

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明日は、造影CTを撮ってもらう予定。気の抜けた日々を送っている。毎日がとてもハッピーなので、こんな日々が続いてくれるといいな、と思う。

今日、久しぶり(17年ぶり)に地元の散髪屋さんに行った。中に入ると、「全然、変わっていないね。すぐ(のっぽさんだと)分かったよ。元気そうね。今日は、お仕事、お休み?」と言われた。僕が医学部に合格した御褒美に散髪代をただにしてもらった平成4年の3月から一度も行っていないのだが、僕が医者をしていることは誰かに聞いたのかも知れない。
髪の毛を切ってもらいながら、今、精神科の医者をしていること、○○病院に勤めていることなどを話した。面倒臭いので、大腸癌になり、こちら(関西)に帰って来たことには触れなかった。「のっぽさん、髪の毛の量、多かったでしょ。」と言われ、「ああ、そうだったな。化学療法を休んで半年経って、毛の量、元に戻ったんだ。」と思った。「でも、こんなくせ毛だったかしら。」と言われ、「もともとは直毛だったんですが、この1,2年で毛質が変わりました。」と返事をした。化学療法を受けるようになり、髪の毛を(男性としては)伸ばすようになったのだが、脱毛後に生えて来た髪の毛は以前の髪の毛と毛質が違っているのかも知れない。
散髪屋の鏡で見た僕は、白髪がほんの少し混じるようになったのと、ほんの少ししわが増えた以外はあまり変わっていないように見えた。有難いことである。
駅前の街並みが17年前とあまり変わっていないこと、散髪屋のおじさんとおばさんもまた、あまり変わっていないことが何とも言えない安堵感を僕にもたらした。こんな日々が続いてくれるといいな、と心から思った。

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【2009/06/10 23:04】 | 日記
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穏やかな日々
カノン
久々に戻られた地元に、また、すっかり溶け込んで、休日はゆったりと過ごしていらっしゃるご様子で、何よりです。

のっぽ先生の17年前の髪の量と質を覚えていらして、その毛質の変化を言い当てるなんて、散髪屋さん、さすがプロですね。

6月に入り、私も初めてMRIやCTの検査を受けました。あの閉塞感のある空間で、じっとしていながら、短い時間でも、結構いろいろなことを考えました。

やはり、まずは悪い結果じゃないといいなあ、と思い、そういう多くの患者さんの不安や希望や願いや祈りが、この狭い空間に凝縮されているように、感じました。

のっぽ先生は、今、元気に楽しく働けることを、充実感と感謝をもって、受け止めていらっしゃいます。
月曜日に主治医さんが、「とても良い状態です」と言ってくださることを、心から願っています。

No title
あんず
医学部合格のお祝で無料で散発してくれたなんて、さすが地元ですね。そういうお店が続いてるのも嬉しいですよね。

私は元はストレートで自毛で日本髪が結えるくらいでしたが、CEF+タキソールでつるつるハゲになってから、¥生えてきた髪はぐりんぐりんでした。そのまま伸ばしてたら、レゲエのおっさんみたいでしたよ。美容院で縮毛矯正をして、なんとかカツラを取れたけど。前髪がなかなか伸びずに、苦労しました。ホルモンも止めていたので、老化が進み、白髪も増えています。


No title
ダイスケ
ゆったりと過ごされているようでなによりです。

私もいまだに散髪は実家の近くです。
わざわざ車で30分かけて実家近くの散髪屋に通っています。

散髪だけは慣れたところがいいんですよね。

CTが何事もなければ良いですね。
仕事も順調そうだし、普段の生活も穏やかに過ごされているので、精神面はバッチリそうですものね。

精神安定が一番の治療?ていうか療養?なんじゃないですかね。

有難うございます。
のっぽ187
カノンさん

>のっぽ先生の17年前の髪の量と質を覚えていらして、その毛質の変化を言い当てるなんて、散髪屋さん、さすがプロですね。

驚きました。さすが、プロだな、と思いました。

>6月に入り、私も初めてMRIやCTの検査を受けました。あの閉塞感のある空間で、じっとしていながら、短い時間でも、結構いろいろなことを考えました。

あの空間が好きな人は皆無だと思います。僕は、いつも深呼吸をしながら瞑想しています。

>のっぽ先生は、今、元気に楽しく働けることを、充実感と感謝をもって、受け止めていらっしゃいます。

元気に仕事ができることがこれ程、有難いことか、と思う今日この頃です。

>月曜日に主治医さんが、「とても良い状態です」と言ってくださることを、心から願っています。

有難うございます。僕も、そう願っています。

無料で散髪の思い出
のっぽ187
あんずさん

>医学部合格のお祝で無料で散髪してくれたなんて、さすが地元ですね。

それ程、前のことに感じないのですが、もう17年も経ったのか、と思います。

>そういうお店が続いてるのも嬉しいですよね。

無くなっているかも知れない、と思っていたので、少し嬉しかったです。

>CEF+タキソールでつるつるハゲになってから、生えてきた髪はぐりんぐりんでした。そのまま伸ばしてたら、レゲエのおっさんみたいでしたよ。

僕だけじゃないのですね。多少、くせがある方が朝、楽なので、それはそれでいいな、とも思っています。

>ホルモンも止めていたので、老化が進み、白髪も増えています。

生理に反する治療は、どうしても、それなりの弊害を生みますよね。僕も散髪屋さんで鏡を見ていると、1年半前と比べて、少し肌のつやが少なくなっていました。「まあ、いいか。」と思いました。

精神を安定に保つメリット
のっぽ187
ダイスケさん

>ゆったりと過ごされているようでなによりです。

ほんと、恵まれているな、と思います。

>散髪だけは慣れたところがいいんですよね。

切ってもらっている間、ぼーっとしていることが多いので、慣れたところが僕もいいです。

>CTが何事もなければ良いですね。

こればかりは祈るばかりです。

>仕事も順調そうだし、普段の生活も穏やかに過ごされているので、精神面はバッチリそうですものね。

過去、36年振り返ってみても、これ程、精神的に安定していたことは殆ど無かったと思います。

>精神安定が一番の治療?ていうか療養?なんじゃないですかね。

エビデンスはないですが、リスクは無く、それでいて、ある程度、期待が持てる治療法(?)だと思っています。

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今日は、お休み。今日の感じだと、週5日勤務は可能かな、と思う。とは言え、当面は、週4日勤務で行こうと思う。

仕事は、順調にこなせている。体調も、すこぶる良し。昨日、仕事帰りに、ヤクルト300を飲んで、下痢をした以外は、とても順調。(ヤクルト300や400は、小腸の蠕動を亢進させる働きがあるようだ。あれを飲むと、かなり下痢をする。普通の人は、大腸があるので、大腸がクッションとなり、下痢はしないと思われる。)

調子がいい、と感じられるのは、この3年位、記憶にない。いい状態を維持するには、「し過ぎない」のがいいようだ。

いつまで、この状態を維持できるのか分からないが、あまり先の事は考えず、今を楽しんで生きて行きたい。

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【2009/06/03 11:47】 | 日記
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し過ぎ
しろ
  のっぽ187先生

仕事,体調が宜しい御様子、自分も嬉しいです。
何事も”し過ぎ”は良くないみたいですね?
身体に良いとされる、カルシュウム、βーカロチンなどのサプリメント、、
免疫力の強すぎなど悪いと聞いてます。
極端な話しでしょうけど。
”あまり先の事は考えず、今を楽しんで生きて行きたい。”を教えていただきました。
               しろ



あまり先の事は考えず
のっぽ187
しろさん

>仕事,体調が宜しい御様子、自分も嬉しいです。

有難うございます。

>何事も”し過ぎ”は良くないみたいですね?

多分、「何事も」し過ぎは良くないんだと思います。

>”あまり先の事は考えず、今を楽しんで生きて行きたい。”を教えていただきました。

いえいえ、教えるなんて、とんでもないです。
ただ、「あまり先の事は考えず、今を楽しんで生きて行きたい。」とは、よく思いますね。

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No title
ぱぐお
こんばんは。

暑いやら涼しいやら、何やら落ち着かないお天気です。

体調が良くていらっしゃるとのこと、よかったです。
体調が良いと、気分も良いですよね。
自分をふりかえってみてもつくづくそう思います。

お仕事も、体調が良いが故につい忙しく対応されてしまうかもしれませんが、
どうぞくれぐれも無理をなさいませんよう。

どうぞ一日でも長く、多く、体調のいい日が続きますように。

有難うございます。
のっぽ187
ぱぐおさん

コメント、有難うございます。

天気は、晴れたり曇ったりですが、これ位の気候は結構、好きです。半袖のシャツが気持ちいい位の気候が、僕は一番好きです。

>体調が良いと、気分も良いですよね。

そうですよね。

>お仕事も、体調が良いが故につい忙しく対応されてしまうかもしれませんが、どうぞくれぐれも無理をなさいませんよう。

有難うございます。無理しないように気を付けます。

>どうぞ一日でも長く、多く、体調のいい日が続きますように。

有難うございます。僕も、そう願っています。

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