癌との共存を目指しています。
日に日に診る患者さんの数が増えている。「これで再発していたら、どうなるんだろう。」と、ふと思うこともあるが、現時点では「元気」なので、どんどん診察をこなしている。こんな状態の僕が、休む間もなく、次々と患者さんを診ている(外来患者さんの数が増えている)日本の医療制度って一体どうなっているんだろう、と思う。

今朝は、体が少し重く、こんな日は家でゆっくりするのが正解かな、と思う。せっかくの休みなので、お出掛けをしたいな、とも考えていたのだが、「きっちり休養をとる。心身に優しい生活をする。」(「がん」に奇跡を起こす本 森津純子著 KKベストセラーズ p3より抜粋)のが大事とのことなので、今日は家でゆっくりしようと思う。

労働基準法は週40時間労働制を引いているが、これは少し長過ぎるのではないか、と思う。僕が怠け者なのかも知れないが、一日8時間×週4日=32時間か一日6時間×週5日=30時間位が適当なのではないか、と思う。

生活のコストを下げれば(車を手放せば、もしくは親と同居すれば、など)、働く時間が短くても良い仕組みになって欲しいな、と思う。個人的な見解で恐縮なのだが(精神科医としてのコメントではなく)、日本の自殺者が多い一因は、労働時間の長さにあるのではないか、と思う。平たく言うと、疲れが心のゆとりを奪っているように思う。あとは、日本は富の再配分がうまく行われていない(他の先進国に比べて)のが大きな原因だと思う。

この点が改善すれば、僕の外来の患者さんも少しは減るだろう。そして、早く家に帰れるようになるだろう。

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【2009/05/31 11:24】 | 思ったこと
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仕事は嫌いではないけど
あんず
私はこの4年間に全摘とリンパ節カクセイ、再建術、計4回、の全身麻酔の手術を受けていますが、すべて翌週から仕事復帰しているんです。そしてすぐに深夜まで残業。出張もばんばん。さらに昨年からは転勤して、片道2時間・・・。

働かないと治療費も稼げない。シングルだから家賃も払えなくなる。健康最優先で考えたら転職したいけど、でもこの不景気で難しい。無職で再発したらどうなるんだろうと、怖くて勇気が出ません。
こんな風に考えること自体がストレスですよね。
でもそろそろ限界かもしれないなあ。

日本の社会保障制度の問題点
のっぽ187
あんずさん

>私はこの4年間に全摘とリンパ節カクセイ、再建術、計4回、の全身麻酔の手術を受けていますが、すべて翌週から仕事復帰しているんです。

すごいですね。
手術の規模の問題なのでしょうか。もしくは部位の問題なのでしょうか。(消化管の手術は、食事開始が遅くなってしまいます。)僕は、術後8日間、絶食でした。

>働かないと治療費も稼げない。シングルだから家賃も払えなくなる。

僕も、全く同じ立場です。
日本の社会保障制度の最大の問題点は、このコメントに集約されていると思います。傷病手当金は、最長で1年半しか貰えないですし、日本は住居費が高いですよね。

>健康最優先で考えたら転職したいけど、でもこの不景気で難しい。無職で再発したらどうなるんだろうと、怖くて勇気が出ません。

僕が早い目に復職した根拠の一つが、「働かずにいる方が精神衛生上、良くない。」と考えたことでした。仕事をずっと続けて来られた方が、無職になるのは、あまりお勧め出来ません。自分の経験から、そう思います。

適度な労働自体が、身体にいいんだ、と思います。問題は、適度な労働で留められる職場が少ないことだと思います。

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のほほんとした毎日を送っている。来月に検査の予定はあるのだが、あまり先のことには気が回らない。仕事自体は楽しく、それでいて、それなりにやれているので、再発は勘弁して頂きたいのだが、僕がどうこう出来ることではないので、あまり深くは考えない。

左側方リンパ節を郭清しているので、左ソ径部(左足の付け根のところ)が少し痛むことがあるが、他は自覚症状はない。

何とかなるだろう。


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【2009/05/28 15:02】 | 思ったこと
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リンパ郭清と痛み
ダイスケ
リンパ郭清していると、その部分に痛みがある事があるのですか?

私はお腹と左の鎖骨の周りのリンパを取っています。

最近お腹がよく痛むのでちょっと気になっているですよね。

そんな事は主治医に聞くのが一番なのですが、主治医もそんなに分かってない風でした。

主治医は「手術の影響で腹の中が引っ張られてるのかも」とか言ってました。

分かる限りではありますが
のっぽ187
ダイスケさん

>リンパ郭清していると、その部分に痛みがある事があるのですか?

厳密に言うと、側方リンパ節を郭清した際、一緒にその辺りを走る神経を傷付けてしまった、もしくは取ってしまったのでしょう。書き方が悪かったですね。他の部位のリンパ節もたくさん郭清していると思うのですが、痛むのは左右の側方リンパ節の辺りだけです。

>最近お腹がよく痛むのでちょっと気になっているですよね。

術後の痛みについては、術者の先生に聞くのが一番だと思います。

>そんな事は主治医に聞くのが一番なのですが、主治医もそんなに分かってない風でした。

多分、本当によく分からないんだ、と思います。

>主治医は「手術の影響で腹の中が引っ張られてるのかも」とか言ってました。

術後の癒着のことを言っているのでしょうか。癒着であれば、「仕方ない。」と同義だと思います。

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現在のガン治療の功罪~抗ガン剤治療と免疫治療http://umezawa.blog44.fc2.com/の「神経障害」を読んだ。以下に一部を抜粋する。

>指先のシビレで、
箸を持つこともできない。
ボタンをとめることもできない。
という患者さんも少なからず診てきました。

足の症状では、
足底のシビレや痛みで靴を履いて歩くことができない。
裸足でも歩けない。
熱い砂の上を歩いているように感じる。
剣山の上を歩いているようだ。
などと訴える患者さんもいます。

その辛い症状は多くの場合、
消えることはありません。

標準治療では、
そんな副作用は想定内の当たり前のことであり、
その症状がいくら強く出ても、
それによって、
クスリの量を減らすということも、
ほとんど行なわれないようです。

それを続行する医者は、
「どうせエビデンスどおりに
○○カ月しか生きることができないから・・・」
「亡くなれば消えるから・・・」
と考えているかのように感じます。

僕も抗がん剤治療中は、軽い手足のしびれがあった。時に砂の上を歩いているような感じがしたり、指先に違和感を感じることがあった。僕は、抗がん剤投与中と投与後の2,3日だけしか神経障害の症状は出ず、感覚神経の方の症状だけ出現していた。(箸を持つことが出来ないといった運動神経障害の症状は出なかった。)

いくつか思うところがあるので、列挙したい。

一つは、寿命を取るか、生活の質を取るか、という判断を、赤の他人である医者が決めることは本質的には無理があるということだ。この場合、抗がん剤の量を減らすと、寿命が縮まる(本当は、どうか不明だが、抗がん剤を減らした際のエビデンスはないので、多くの医者は縮まると判断するだろう)が、しびれは少なくなるだろうと、多くの医者は想像するだろう。世の中に流布する考え方は、「手足のしびれは枝葉であり、生きていることが一番大切だ。」と思われるので、「しびれはあるけど、抗がん剤を続けましょう。」ということになろう。

一見、何の無理もない論理であるように見えるが、「わずか数ヶ月の延命のために、そんな辛い思いをしたくない。限られた時間なら、ある程度、心地良く過ごしたい。」という意見と真っ向から対立してしまう。

結局、「期待値数ヶ月の延命のために、辛い思いをする」かどうかの判断は本人にしか出来ないと思う。

あと、「多くの人は、他の人の痛みが分からない。」ということだ。僕が行っている診療も、僕の価値観で、「こうすれば、患者さんや家族にとって一番いいだろう。」と考えて行っている。正直言って、患者さんの立場に100%立っているとは言い難い。腫瘍科の先生方も同様だと思う。「こうすれば、一番いいだろう。」とその先生が考えた治療が、そこでは行われているだろう。

「多くの人は、他の人の痛みが分からない。」だから、「どちらを取るのか、自分で判断する。」という流れになるだろう。もし、積極的精神で生きることが私達にいい結果をもたらしてくれるとすれば、「人は、他の人の痛みを分からない」ものだから、勇気を持って「自分で判断する」というのが、その答えであろう。

最後に「超簡単 お金の運用術」(山崎元著 朝日新書)のあとがきの一部を抜粋したいと思う。

(一)結論が出るものについては勇気を持って優劣を付けて選択し、しかし
(二)努力で改善できないものについてはくよくよとこだわらず、
(三)事前の意思決定としておおむねベストならそれでいいではないか
という本書の基本思想は、お金の運用ばかりでなく、人生全般を快適にするためにも役立つ心の持ち方ではないかと著者は思っています。

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【2009/05/23 06:34】 | 時々読み返す記事
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自分で決断を下す時
ダイスケ
QOLと治療はいつも考えます。

私もその内大きな判断を下す時が来るかもしれません。

辛い選択を選ばないといけない時が来たら自分よりも家族を悲しませそうで怖いですね。

最近、癌なんて簡単に治ってほしいと切に思います。


気の長さ
のっぽ187
ダイスケさん

>QOLと治療はいつも考えます。

この部分は、主治医が考えてくれることはあまりないようなので、僕らで考えざるを得ませんね。

>辛い選択を選ばないといけない時が来たら自分よりも家族を悲しませそうで怖いですね。

患者本人と家族は、微妙に意見が違いますよね。

どうも癌治療は受ける側としては気の長さが要求されるものみたいですね。

No title
あんず
私はタキサン系でシビレが出ました。手は大丈夫だったけど、足の裏がひどくて、「熱い砂の上を歩いてる感じ」はよくわかります。歩けないような痛さではなく、ちりちりと不快なんです。そして感覚がおかしくなり、ころんでねん挫もしました。

主治医に訴えても、わからないんですよね。10が最大の痛みだとしたら、今はどのくらい?って、そんなのわかんないよ~といつも適当に答えてました。今起きてるシビレの辛さと、この痺れがいつかは消えるのかといった不安も大きかったです。(しびれはとても長く後遺症となった)

はじめまして
TT
はじめまして。
先日、下記ブログの先生の講演に行ってきましたが、日本は緩和ケアにおいても世界から後れているようです。

http://blog.livedoor.jp/fumikazutakeda/

除痛薬の使用量が圧倒的に少ないとのことです。
この事実は当然世界中に知られており、そのため、「日本人は人種的に痛みを感じないのではないか」と真顔ではるばる取材に来た記者もいたそうです。
日本では「緩和ケアは終末期にホスピスで」ということになっていますが、こういう考え自体が国際的には異例らしく、欧米では初期から緩和ケアを治療と併用して行った方が、延命率も高いとデータで出ているそうです。
その他、サミット参加国中でがん死亡者が増加しているのは日本だけというデータも紹介されていました。

足の底の違和感
のっぽ187
あんずさん

>手は大丈夫だったけど、足の裏がひどくて、「熱い砂の上を歩いてる感じ」はよくわかります。歩けないような痛さではなく、ちりちりと不快なんです。そして感覚がおかしくなり、ころんでねん挫もしました。

裸足でフローリングの上を歩いていても、「砂の上を歩いている感じ」がしました。僕は、基本的にはスニーカーを履くことが多いので、怪我はしませんでしたが、ヒールの高い靴を履く女性は危ないだろうな、と思います。

主治医は、しびれに関しては、全く分からないようでした。

>今起きてるシビレの辛さと、この痺れがいつかは消えるのかといった不安も大きかったです。(しびれはとても長く後遺症となった)

これ(FOLFOX)を続けると、まずいだろうな、足の裏の違和感は残るだろうな、と何となくですが、当時、思っていました。

初めまして。
のっぽ187
TTさん

初めまして。当ブログへようこそ。

>除痛薬の使用量が圧倒的に少ないとのことです。

僕は1年余り緩和ケアチームの一員として、とある総合病院で勤めていたことがあります。その時、鎮痛薬の使用量が日本は非常に少ないことを知りました。僕が知る限りでも、鎮痛薬の使われ方は少ない、と思います。

>欧米では初期から緩和ケアを治療と併用して行った方が、延命率も高いとデータで出ているそうです。

そもそも「緩和ケア」とは癌治療でのみ行われるものではないと聞いたことがあります。あと、早い時期から緩和ケアをするのは僕も大賛成です。痛みは体力を奪うので、除痛は延命に寄与すると思います。

>その他、サミット参加国中でがん死亡者が増加しているのは日本だけというデータも紹介されていました。

早期発見の問題でしょうか。それとも、生活習慣の変化で癌になる人が増えた、ということでしょうか。癌患者の数の割には、これまで癌について学ぶ機会は僕自身、なかなかありませんでした。癌患者の数に見合った人員配置が、日本でもなされるように、一患者として切に願っています。

欧米との比較
TT
日本だけがん死者が増えている件についてですが、がん検診の普及度のデータも示されていて、日本はお話にならないほど少ないことがわかりました。政府の力の入れ方が違うそうです。
ただ、95年の時点では日本と米国のがん死者動向は似たようなものだったようで、その後、米国が減っていくのに、日本は増えていってしまったとのことですから、検診だけが原因ではなさそうです。

思い付く限り列挙してみました。
のっぽ187
TTさん

日本は、諸外国に比べ、がん検診が十分普及していないのですね。勉強になりました。

検診以外では、食事の西洋化(大腸癌が増えている原因の一つとされている)辺りでしょうか。

あと、他の原因で死なない(いい事なのですが)ことが、癌による死亡率を押し上げているのでしょうか。具体的には、脳血管障害、虚血性心疾患、感染症辺りで早くに亡くなることが少なくなったのでしょうか。

あきらめる医師との関係
TT
よく指摘されていることとしては、日本のがん治療は外科に特化しているという面です。
放射線治療医、化学療法医がさっぱり少ないとのことです。
そのせいなのか、現場では外科手術適応から外れると、「完治しない」とか「生存率が低い」と言って医師があきらめてしまい、患者にもあきらめることをすすめるという事態が横行しているようです。いわゆる「がん難民」問題です。
いったい、どれくらいの医師があきらめるのかは定かではないですが、あきらめたのでは治療成績が上がるはずがないですよね。
また、手術の適応基準も70年代にそれまでの経験に基づいて「再発するから無意味」などと決められたものなのだそうです。
のっぽ187さんも、術前に肝転移がわかっていたら、ひょっとしたら適応から外されていたかも知れません。
この30年間で術後の再発予防法も発展しているわけですから不可解ですね。
その意味で、のっぽ187さんのような立場の人は生き延びて、適応基準の誤りを証明する使命があるのかも知れません。

まずは生き延びることですね。
のっぽ187
TTさん

>放射線治療医、化学療法医がさっぱり少ないとのことです。

放射線科でradiationをしている先生は、外科の先生に比べると明らかに少ないですね。腫瘍内科の先生も少ないです。

>のっぽ187さんも、術前に肝転移がわかっていたら、ひょっとしたら適応から外されていたかも知れません。

手術をしてくれた先生は、積極的に手術をする先生でした。術前から肝転移が分かっていたとすれば、2回に分けて手術が行われていたかも知れませんし、1回の手術で大腸全摘術と肝切除術の両方を行ったかも知れません。

>その意味で、のっぽ187さんのような立場の人は生き延びて、適応基準の誤りを証明する使命があるのかも知れません。

まずは生き延びることですね。生き延びたら、他の患者さんに利益になるようなことが出来ればいいな、と思っています。

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日曜日も出掛けていたので、15日から19日まで5日連続で出掛けていた。疲れが残っているな、と感じることもあったが、何とか乗り切れたようだ。

週4日勤務で仕事を回すのは、かなり無理があるのだが、人としての感情を僕が維持するためには、これ位のペースがいいように思う。すごい贅沢を言っているな、と思うが、正直、そう思う。

独り身なので、家賃、光熱費あたりがきちんと払えて、時々参加する飲み会の会費に事欠かない位の収入があれば、本当はいいのだが(化学療法を受けたり、手術を受けたり出来る位の収入、貯金があとは要りますね)、どうも「たくさん働いて、そこそこにもらう」というシステムになっているようだ。

8割方、自分が思ったように出来ているな、と思うのだが、もう少し余裕が持てるようになれば、更にいいな、と思う。

癌については、一日一日を大事に生きたい、と思うばかりである。

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【2009/05/20 02:42】 | 日記
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投資を楽しむ♪http://stojkovic.blog20.fc2.com/にいいことが書いてあったので、抜粋する。

「創造しようとするならば、直感に従いなさい」-レオナルド・ダ・ヴィンチ

「手慣れたものには飛躍がない。常に猛烈なシロウトとして、危険を冒し、直感に賭けてこそ、ひらめきが生まれるのだ。」-岡本太郎

"Don't let the noise of others' opinions drown out your own inner voice. And most important, have the courage to follow your heart and intuition. They somehow already know what you truly want to become. Everything else is secondary."-スティーブ・ジョブズ

「全体を判断する目とは、大局観である。1つの場面で、今はどういう状況で、これから先どうしたらいいのか、そういう状況判断ができる力だ。本質を見抜く力と言ってもいい。その思考の基盤になるのが勘、つまり直感力だ。直感力の元になるのは感性である。・・・将棋にかぎらず、ぎりぎりの勝負で力を発揮できる決め手は、大局観と感性のバランスだ。」-羽生善治

患者としての自分は、何か新しい創作活動をしている訳ではないので、上の2つは、「ああ、そうなんだ。」と思うだけだった。
3つ目は、当ブログでも紹介したことがある文章。名文である。「他の人の意見で、あなたの内なる声がかき消されることがないようにしなさい。一番大事なことは、あなたの心と直感に従う勇気を持つことだ。心や直感は、あなたが本当はどうなりたいのか、をすでに知っている。他のことは全て二の次だ。」とりあえず和訳してみたが、う~ん、名文だ。

4つ目は、羽生4冠の著書「決断力」からの抜粋(だと思う)。

>・・・将棋にかぎらず、ぎりぎりの勝負で力を発揮できる決め手は、大局観と感性のバランスだ。

ぎりぎりの勝負で力を発揮できる決め手は、大局観と感性のバランス、すなわち、直感だと書いてある。将棋における、ぎりぎりでの勝負、患者として行う意思決定、これらに共通するのは、「よく分からない」状況にあるということだ。
将棋で、簡単に分かる場面であれば、迷うことはないだろう。勝負を決する場面というのは、少なくとも、その時点では、「よく分からない」ことが多い。株式投資も、昨年の10月のような混沌とした状況の中での買いが、大きな果実をもたらし得た。
あと、自分が患者さんを診るに当たって、よく思うことは、「よく分からない」ことだらけである、ということだ。ただ、決断を下さない訳には行かないので、「たぶん、これくらいだろう。」といった感じで、薬の選択、量の選択を行っている。
最後に、僕がまた受けることになるであろう(出来れば、受けたくないのだが)抗癌剤治療もまた、「よく分からない」ことが多いようだ。よく分からないことに対して、取る行動は十人十色だが、改めて自分の直感を大事にしたいな、と思った。

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【2009/05/14 11:38】 | 思ったこと
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自分の直感を信じる
カノン
お仕事、お疲れ様です。今回も、深く考えさせられるエントリーでした。
相変わらず、のっぽ先生の精神力の強さには、目を見張るばかりです。非常時に際して、自分の直感を信じることができるのは、ほんの一握りの方にすぎないのではないか、と思います。自分で決めるには、真の覚悟と勇気が必要ですから。

その道を極める人というのは、回路は違っても、同じような境地に達するのかもしれません。
岡本太郎も著書『自分の中に毒を持て―あなたは“常識人間”を捨てられるか』の中で、「自分自身の生きるスジはだれにも渡してはならないんだ」と述べています。

羽生4冠の言葉「大局観と感性のバランス」の大事さは、最近とみに感じています。
追突事故の後、4月9日にX線写真を撮って、読影後に先生が、こう言いました。
「追突事故とは関係ないことですが、白い線がスーッと見えるでしょ?コウジュウジンタイコッカショウです」
初めて聞く病名ですし、どんな字を書くのかもわかりませんでした。先生の説明では、「原因はわからないが、外国(たぶん欧米)にはない病気で、アジア、特に日本に多いので、日本人特有の遺伝子に関連する遺伝性のものだ、という説が有力です。手術の技術の高さは、日本が一番です」ということでした。
結局、自分の努力では、どうにもならないんだなあ、ということはわかりました。

ネットで、後縦靭帯骨化症を検索して、トップに難病センターが出てきた時は、結構ショックでした。
今のところ、自分なりに考えられるのは、たぶんまだ発症していないだろうということ、慢性的に進行して行くとしても、いつ発症するのか、または発症しないですむのかについては、神のみぞ知る領域らしいということ。発症した場合、脊髄障害が不可逆性にならないように、手術するタイミングを逃さないようにして、手術を数多く手がけている先生に執刀してもらうことが重要であること。そして、発症するまでは、病気を忘れて暮らすこと。

のっぽ先生のブログを拝見していなかったら、きっとパニックになっていただろう、と思います。
比較的平静に、大局観めいたものを持てたのは、のっぽ先生のブログのお陰です。
本当にありがとうございます!!

またまた私事で長くなってしまい、申し訳ありません。

今を楽しく生きて行く。
のっぽ187
カノンさん

そうでしたか。

>「原因はわからないが、外国(たぶん欧米)にはない病気で、アジア、特に日本に多いので、日本人特有の遺伝子に関連する遺伝性のものだ、という説が有力です。手術の技術の高さは、日本が一番です」ということでした。

自分が大きな手術を受けて感じたことですが、手術の技術の高さは、目を見張るものがあります。恐らく、日本の技術は世界一でしょう。整形外科領域でも同様だと思います。

>国内の一般外来を受診する成人の頚椎側面単純レ線写真からの調査では、1.5%から5.1%平均3%の発見頻度があります。(難病情報センターhttp://www.nanbyou.or.jp/sikkan/034.htmより)

>集団検診による頸椎X線検査による後縦靭帯骨化症の発見頻度は2%といわれる(http://www.nanbyo.or.jp/zaidan/nanbyo/tokuteisikkan_list/22/content22.html

頻度、高いですね。驚きました。遺伝性のものについては、ほんと、あれこれ考えても仕方ない、と思います。
自分の生活習慣が悪かったわけではない(僕も牛肉は大好きだが、普通、30歳代半ばで進行した大腸癌を指摘されることはない)、何か新たに出来るわけではない(僕らは抗癌剤と手術を受ける、カノンさんは、文面から察するところ、整形外科での定期的なフォローを受けるくらいでしょうか)ので、結局は日々ベストを尽くす、ということになるか、と思います。

自分の身の回りを見てみると、父は60歳代で前立腺癌と食道癌になっていますし、母は20歳代後半から突発性難聴を繰り返していて、片方の耳の聞こえは悪いです。
全くどこも悪くないという人は、年を重ねるに連れ、明らかに減って行くでしょうし、確率論的に考えても、そうなんだと思います。
WHOの統計で、人数だか、経済的な損失の大きさだか忘れましたが、一番、損失が大きいのが精神疾患で、二番目と三番目が悪性腫瘍、血管系の病気(急性心筋梗塞、脳出血、脳梗塞など)でした。(二番目と三番目の並びが少し怪しいが、多分、これで合っていると思う。)
などなど、考えていると、健康上、全く問題がない人などある一定の年齢を迎えたら、極めて少数派になるのではないか、と思っています。

今を楽しく生きて行く、結局、これに尽きるのではないか、と強く思う次第です。

ありがとうございます!!
カノン
のっぽ先生、お疲れの中、いつものように温かいお心遣いと、適切なアドバイスを、本当にありがとうございます。

OPLLの患者は、男性と女性の比率が2:1だそうですし、私自身、糖尿病でも肥満でもないと思っているので、何でこんな確率の低いところに入っちゃったんだろう、と思っていました。

でも、手術の技術の高さや、遺伝性のものについてあれこれ考えても仕方ない、というのっぽ先生のご指摘は、ご自身で経験していらっしゃるだけに、抜群の説得力があります。

それに、ご紹介くださいました(財)大阪難病研究財団の難病情報データベースの中に、「私の治療方針」というページがあるのですが、そこに脊椎マイクロサージェリー(サージャリー)の技術を用いた手術法の記載がありました。
いざという時のために、調べてみましたら、従来の方法より、患者にとってすごく負担の軽い手術であることがわかって、とても嬉しくなりました。

日野原先生をはじめとして、ウルトラ元気な高齢者にばかり目を奪われていますが、確かに年を重ねるに連れて、持病を抱えることは自然なことですね。

「日々ベストを尽くし、今を楽しく生きて行く」・・私もそうありたい、と強く思います。

のっぽ先生、深く感謝いたします。本当にありがとうございました!
(このコメントへの返信は、どうぞスルーなさってください。)

日本の手術の水準
のっぽ187
カノンさん

お言葉に甘え、簡単にお返事します。

>そこに脊椎マイクロサージェリー(サージャリー)の技術を用いた手術法の記載がありました。

マイクロサージェリーhttp://www.shibire.com/surgery/micro/micro.htm には、「今では85歳くらいまでの元気な方に行えるようになりました。」という記載もあり、僕も驚きました。 研修医時代、マイクロサージェリーの直接介助のため、何回か手術に入ったことがあるのですが、術者の技術は、神掛かっていました。少なくとも、僕には、そう見えました。

レベルの高い手術が受けられる、という点では、ほんと、日本に生まれて良かったな、と思います。

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患者さんに風邪をもらって、10日の晩から、ずっと喉が痛く、辛い日々を送っていた。12日は仕事を休もうかな、と何度か思ったが、外来の予約と入院患者さんの家族と面談する予定が入っていたため、少し辛かったが、行って来た。12日の晩は、実家で夕食を摂り、自分の家に帰って来て、風呂に入って、そのまま、11時間の眠りに就いた。7,8割、元に戻った感じがするので、洗濯物を干し、本を読んだりして今日は過ごしている。

相互リンクしているMY_BESTLIFE http://chibalottevoxy.blog.so-net.ne.jp/ を訪れたら、「あおくんは5/9の朝5:50に天国に旅立ちました。」と書かれていた。ものすごくショックだった。同い年(1972年生まれ)、同性(男性)、同じ種類の癌(大腸癌)、同じステージ(ステージⅣ)と似たところが多く、僕としては、すごく親近感を持っていた。仕事帰りに野球の観戦に行く、という記事を読んで、「ああ、同じ世代の男性だな。」とよく思ったものだった。

僕がブログを始めた当時(2008年7月、8月頃)は、あおくんの方が明らかに元気で、「僕も、あれくらい元気になりたいな。野球、見に行きたいな。」とよく思ったものだった。抗癌剤の効きという点で、僕はとても恵まれていたのだが(たぶん、そうなんだ、と思う。本当のところは、よく分からない。)、癌になること自体が自分の意思に反することなのだから、癌化した細胞に対し、現在、使うことが出来る抗癌剤が効くかどうか、なんてことは、およそ人の力の及ぶところではないと思う。将来、遺伝子の配列についての解明が進み、「この遺伝子があれば、オキサリプラチンが効く。」といったことが明らかになるだろう(だいぶ先のことだろう)が、現時点では、親からもらった遺伝子に従って生きて行くのみだ。

自分の中の多くのものが、外からのものによって規定されているということを改めて感じた。もっと言うと、こうして元気に仕事が出来ているのは、「たまたま」なんだ、と思う。与えられた時間を大事に使いたいな、という思いを一層、強くした。

あおくんのご冥福を心からお祈りしたいと思う。

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【2009/05/13 17:27】 | 時々読み返す記事
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ご冥福をお祈りいたします
カノン
5月11日(月)の朝、更新されたブログで、あおくんが逝ってしまわれたことを知りました。
最期まで、本当に見事だったなあ、と思うのと同時に、痛々しくて、ふと気を緩めると、涙がこみ上げてくるのを、押さえられませんでした。
私でさえ、こんな感じだったので、のっぽ先生やぽみさんがご覧になったら、どんなに大きなショックを受けられることか、と心配していました。

野球を観戦したり、好きなラーメンをご家族で食べ歩きしたり、心の底から、生活を楽しんでいらっしゃるご様子でしたね。今から思うと、いつも真剣勝負のように楽しもうとしていらして、時間とずっと向き合っていたことが、わかるような気がします。

いろいろな面を、私たちに見せてくださいましたが、身をもって示してくれた責任感の強さと、笑って他人を許し続けた懐の深さを、忘れることはない、と思います。

確かに、私たちは外から決められたことが多い存在であり、現在、元気に働いていられるのは「たまたま」であるということは、本当に仰る通りだと思います。私たちに変えられることと、変えられないことは、多くの因子が複雑に関係し合っていて、その時その時に応じて、移ろうものです。だからこそ、のっぽ先生の好きな「ニーバーの祈り」が、一段と心に響くのかもしれません。

   変えられるものを変える勇気と
   変えられないものを受け入れる心の静けさ
   この2つを区別する叡智をわれに与えたまえ

あおくんとご家族に、平安がもたらされますように、心からお祈り申し上げます。

のっぽ先生、風邪どうぞお大事に!

とにかくショックでした。
のっぽ187
カノンさん

とにかくショックでした。そして、驚きました。

2008年7月、8月頃は、明らかに僕の方が全身状態が良くなかったので、「これくらい、元気に出歩けるようになるといいな。」と何度も思ったものでした。

自分が見たり感じたりすることは、全体のごく一部なんだ、と今回、強く思いました。

>変えられるものを変える勇気と 変えられないものを受け入れる心の静けさ、この2つを区別する叡智をわれに与えたまえ

とは言え、変えられるものについては、変えるべく、一つ一つ、こなして行きたいな、と思います。

わからない
あんず
私が乳がんの告知を受けた頃、すでに治療が終わり、とても元気でいつも華やかな話題に満ちていた患者さんのブログを見て、私もいつかこうなれるのかなあと思っていました。あれから4年、なんとあおくんと同じ5月9日に、その先輩患者さん(まだ20代だけど)は天国に旅立ちました。
わからない、、、本当にわからない。そもそもなぜ21歳で乳がんになったのか、彼女だってわからないことだらけだったでしょう。21世紀にもなって、実は人間のこと、なんにもわかってないんだなあと、つくづく思います。インフルエンザしかり。


分からないことだらけ
のっぽ187
あんずさん

>21世紀にもなって、実は人間のこと、なんにもわかってないんだなあと、つくづく思います。

本当に、僕もそう思います。
体調がいいと実感しにくいことですが、私達は非常に際どいところを歩いている、そんな気がします。そして、医療が私達に出来ることは限られている、と今、改めて思いました。

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今週は、7日、8日、9日と出勤。8日の夜は、病棟主催の飲み会に参加、9日の夜は、同僚(同業者)と飲んだ。8日は、酎ハイをジョッキに1杯飲んだだけだったのだが、次の日にも残っている感じで、いわゆる二日酔いだった。9日は、同じ職場の医者と飲んだ。経営者側が現場を分かっていないこと、優秀な看護師さんに限って、次々と辞めて行くことが話題に上った。そして、最後は、「他の病院はどうなの?」という話になった。

経営者側が、現場のことが分からないのは、どこの病院でも、そうだろう。一方、優秀な看護師さんが辞めていくのは、正直言って、悪い兆候だろう。自分の身の振りについても、少し考えてみたが、当面は浮雲のように、ふわふわと今の職場でやって行こうかな、と思った。きっと、何とかなるだろう、と思う。

もしかすると、進行癌を得て、その辺、「大人」になったのかも知れない。

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【2009/05/10 12:54】 | 仕事
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こんばんは
うさみみ
>きっと、何とかなるだろう、と思う。

うさみみも、
まあ、なんとかなるだろう。。。そういうことを心の中で言うことが増えました(笑)


優秀な看護師さん
しろ
  のっぽ187先生

 お仕事上の診察以外で、
微細、機微的なことまで、わかってきますと知らない方が良かったなんてことが、
色々出てきたこと察せられ、苦心なされてると感じました。
 ごくろうさまです。

優秀な看護師さんというのは患者さんの立場になり行動されると言うことですか?
優秀な看護師さんと経営者さんというのは、両立しないのですかですかね~ぇ。

                          しろ


何とかなるさ
のっぽ187
うさみみさん

日本の今後の経済成長のことから自分の体のことに至るまで、きちんと考えると、「う~ん、どうかな?」ということは、僕も多いのですが、最後は、「きっと何とかなるだろう。」でクリアしてしまうことが多いですね。
それ位でいた方が少なくとも精神的には、いいのかな、なんて思っています。

好きなタイプの看護師さん
のっぽ187
しろさん

>お仕事上の診察以外で、 微細、機微的なことまで、わかってきますと知らない方が良かったなんてことが、 色々出てきたこと察せられ、苦心なされてると感じました。

有難うございます。勤務医をする上で、色んなスタンスがあると思うのですが、僕は、周りのことをある程度、分かった上で身を処したい、と思っています。

>優秀な看護師さんというのは患者さんの立場になり行動されると言うことですか?

そうですね。患者さんの立場で行動する、というのは、重要なファクターだと思います。僕は、全体が見えている人を個人的には評価しています。「病状も良くなって、副作用もなくて、ばんざ~い。」ということも時々はあるのですが、どちらかというと、「すっきり良くならないな。」とか、「きちんと服薬してくれれば、いい状態が維持できるんだけど、本人としては飲みたくないんだろうな。」といった妥協せざるを得ないシーンが結構、多く、そういった状況をきちんと理解できる人が、一緒に仕事をする分には有難いですね。あと、個人的には、気が利く人と良心的な人が好きですね。

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毎週土曜日は、新患を診ているのだが、転職、休職についての相談を、ここ何回か受けている。僕自身、転職も休職もしたことがあるので、まあ相談に乗る資格はあるのかな、と思うが、それは精神科の医者だから、というのではなくて、個人的な理由でそうなっただけのことである。とは言え、いらした方は明らかに困っているので、出来る限りのアドバイスはする。相応の病名を書いた診断書を交付することもある。

正直、仕事が回らないので、そして、早く家に帰りたいので、薬物療法の適応のある方以外は原則、再診の予約は取らないのだが、少し後ろめたい思いがするのもまた事実である。

「上司にどなられて、萎縮してしまう。」という訴えが多い。不景気と、日本の企業の一部にはびこる、旧日本陸軍的な組織、構造が仇になっていると思う。兵隊は日本人、佐官はドイツ人、将官はアメリカ人の部隊が最強の編成である、とどこかで読んだと思うのだが、当たっている気がする。外来にいらした方は、みんな真面目で、きっといい仕事をされているのだろうな、と思わせる方が多いのだが、いかんせん、それを束ねる佐官クラスが良くないようだ。

労働基準局あたりに頑張って欲しいのだが、多くは期待できない。僕としても、今のところ、いい案は思い付かない。考えるべきテーマの一つにしようと思う。

【2009/05/03 12:27】 | 仕事
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中間管理職
カノン
本当に難しいテーマですね。
例えば、会計基準にしても、グローバル・スタンダードの美名に隠されたアメリカン・スタンダードに則り、ここ数年で随分変わってきました。
日本にはなじまない付焼刃の効率主義は、組織にひずみを生み、会社内の人間関係もゆがんだものになってしまいました。

どなる上司には、たぶん2種類あると思います。
一つは自分も上司にどなられながら今の地位に就いたので、部下はどなって指導するものだと思っている人と、もう一つは、自分の感情がコントロールできない人。

その場合、どなる上司の上司が、冷静に対処できるかどうかに係ってくる、と言われています。
前者の場合は、部下をどなることのメリットとデメリットを考えさせ、メリットがないことに気づかせる。後者の場合は、怒りを抑制できない程のストレスは何かを明らかにする。

どちらにしても、何だか、児童虐待が世代から世代に連鎖していく様子を見るようで、どこで断ち切れるのか、現在の余裕のない社会を見ていると、暗澹とした気持ちになります。

以前、パワハラだかセクハラだかで、従業員さんに労働基準監督署や弁護士に駆け込まれた会社がありました。
その時、会社が取った(私が依頼された)対策は、もう一つあった関連会社に、事業のすべてを営業譲渡して、問題の会社を解散・清算(なくしてしまうこと)することでした。
そうすれば、訴える会社もないわけですし、会社がないので、訴えた従業員さんの雇用を継続する義務もなくなります。
そこまでする会社をあくどいと考えるのか、そこまで会社を追いつめた従業員さんをすごすぎると考えるのか、意見が分かれるところだと思います。

もちろん、ケースバイケースだと思いますが、転職についてアドバイスする時、大事なのはどのようなことだと、のっぽ先生は思われますか。


転職について
のっぽ187
カノンさん

>日本にはなじまない付焼刃の効率主義は、組織にひずみを生み、会社内の人間関係もゆがんだものになってしまいました。

効率を全く追わないと、組織は腐敗すると思うのですが、現在の日本で行われている効率主義は行き過ぎであると思います。

>前者の場合は、部下をどなることのメリットとデメリットを考えさせ、メリットがないことに気づかせる。後者の場合は、怒りを抑制できない程のストレスは何かを明らかにする。

前者の対応は、僕もその通りだと思います。後者については、正直に言うと、人の上に立つべきではないと思います。

>どちらにしても、何だか、児童虐待が世代から世代に連鎖していく様子を見るようで、どこで断ち切れるのか、現在の余裕のない社会を見ていると、暗澹とした気持ちになります。

ほんと、同感です。

>そこまでする会社をあくどいと考えるのか、そこまで会社を追いつめた従業員さんをすごすぎると考えるのか、意見が分かれるところだと思います。

どちらかと言うと、極端な例だと思うのですが、雇われている側としては、それ位でいいのではないか、と思います。会社は多くの場合、個人にとって、強大な存在ですから。

>転職についてアドバイスする時、大事なのはどのようなことだと、のっぽ先生は思われますか。

転職という選択肢を挙げ、転職した場合、どういうメリットがあり、どういうデメリットがあるのか、を一緒に考えるようにしています。要は、「変わって、食って行けるのか。」ということですね。
いらした方は、「現状では耐えられない。」と考えていると思うので、具体的には、職場内の配置転換か転職ということになるか、と思うのですが(その前に休職をはさむことはよくあります)、企業の規模が大きくないところでは配置転換は難しいようです。

転職
あんず
私は主治医に転職の相談を受けたけどね。「先生がやりやすい環境に行くのが1番だよ」と言っておいたわ。「そうだよね」って。私も一緒に移るので、あまり遠いのは困るんだけどなあ。

社内に鬱病で休職中のエンジニアがいますが、恵まれてると思います。一応世界的に有名な企業で顧客も一流企業ばかり、30代で1千万円くらいの年俸はあるので、辞めずに休職してるほうが得策でしょう。ただ彼がまた同じ業務を始めると再発の可能性は高いし、レイオフのリストに載っても仕方が無いかもしれません。

転職そしてセーフティネット
のっぽ187
あんずさん

>私は主治医に転職の相談を受けたけどね。

昨日は、同業者と飲んだのですが、話題の半分は、転職の話でした。

>「先生がやりやすい環境に行くのが1番だよ」と言っておいたわ。

そうですね。本当にそう思います。そして、僕が次を考える段になったら、そのアドバイスをまた思い出したいと思います。

>30代で1千万円くらいの年俸はあるので、辞めずに休職してるほうが得策でしょう。

相場が分からないので、自信を持って言えないのですが、僕も辞めずに休職しているのが得策だと思います。

>ただ彼がまた同じ業務を始めると再発の可能性は高いし、レイオフのリストに載っても仕方が無いかもしれません。

同じ業務で、同じ上司、同僚と一緒に働くのであれば、そして、同じ時間、働くのであれば、再発の可能性は僕も高いと思います。
レイオフのリストに載るのは仕方ないと、僕も思います。そういったケースは、セーフティネットの守備範囲に入るか、と思います。ただ、日本は、その部分が不十分なのですが。

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