癌との共存を目指しています。
抗癌剤治療について、まとめてみようと思う。

①効果がよく出て、癌が小さくなる。
②効果がそこそこ出て、癌が同じ大きさのままである。
③効果が多少出て、癌が通常、予想されるより大きくなるペースが遅くなっている。
④効果が出ないので、癌は通常、予想されるペースで大きくなっている。

)副作用は全くない。
)副作用は多少出ているが、仕事は普通にできる。
)副作用はそこそこ出ているので、仕事の量を減らしている。
)副作用はかなり出ていて、仕事が出来ない。自覚症状としても、結構しんどい。
)副作用はだいぶ出ていて、食事の量が減っている。自覚症状としても、だいぶしんどい。

①との組み合わせであれば、言うことはないのだが、そういうケースはどうも稀であるようだ。僕は、当初、②との組み合わせであると考えられた。後で、①との組み合わせであることが分かった。この②との組み合わせというのは、悩ましいところである。なお、④との組み合わせは、その抗癌剤は効いていないので、薬の種類を替えるの一手だろう。
理詰めで考えると、②との組み合わせが生じるような抗癌剤治療で量を減らせば、③と、もしくは、③との組み合わせに持って行くことが可能であると考えられる。②との組み合わせを選ぶか、③と、もしくは、③との組み合わせを選ぶかは、患者の価値観に委ねられるだろう。医者の仕事は、①~④と~の積が一番小さくなるような薬剤(の組み合わせ)を患者に提示することであると、僕は思う。

しかし、こういう価値観に僕が至ったのは、僕が辛い思いをしたからであり、多くの医者は、こういった経験をしていないので、上記の考え方は少数派だろう。(患者の中では多数派ではないか、と思っているのだが。)

まとめてみると、そんなに難しいことではないな、と思うのだが、人はこういった2×2式(今回は4×5だが)の思考が苦手なのではないか、と思う。

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【2009/04/29 13:08】 | 思ったこと
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2×2式
しろ
   のっぽ187先生

 何冊かの抗がん剤の本もってますが2×2式で書かれてるのは、なかったように思います。
私のメモ帳にコピーしたいです。
 2×2式は苦手の一人ですが
分かりやすく書かれてあり理解できそうです。

 いつも大切な記載ありがとうございます。

                      しろ



 

No title
のらくろ0521
頭のワルイ自分にも こうしてバラバラに単純化(?)してもらうと理解しやすくなります。

世の中で起きる いろいろな事柄や 個人の悩み事なども
こうして いくつかに分類して眺めてみると、わかりやすくなるのですかね?


そう言って頂けると嬉しいです。
のっぽ187
しろさん

お褒め頂き、有難うございます。

>何冊かの抗がん剤の本もってますが2×2式で書かれてるのは、なかったように思います。

2×2式で書かれている本は、僕が本業としている精神科の領域でも少ないです。

>いつも大切な記載ありがとうございます。

そう言って頂けると、とても嬉しいです。

意思決定
のっぽ187
のらくろ0521さん

お褒め頂き、有難うございます。

意思決定をする際には、役に立つ考え方なのではないかな、と思っています。

2×2式
ダイスケ
今回から新しい抗がん剤治療をやっています。

結果①とのような結果になる事を望んでいますが、結果の確認も3ヶ月ぐらい置きにしか分からないのがもどかしいです。

主治医の先生がのっぽ先生みたいな考えを持ってくれて、抗がん剤の量を増減してくれるといいのですけどね。

私の主治医殿は、白血球の値の増減と副作用のキツさだけをみて、抗がん剤の量の増減を決めているみたいです。

いい先生だと思います。
のっぽ187
ダイスケさん

ダイスケさんの主治医は、ブログを拝見している限り、いい先生であるように思います。

>私の主治医殿は、白血球の値の増減と副作用のキツさだけをみて、抗がん剤の量の増減を決めているみたいです。

白血球の増減と副作用のきつさで量を増減する、というのは、理にかなっていると思います。

なかなか、患者さんが心地良く仕事が出来るか、というところまでは、どの先生も頭が回らないのではないか、と思います。(一医師として、僕もそうかも知れないです。)

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金曜日に入院して頂いた患者さんが、日曜日に血の混じったものを口から出した、とのことである。本人が通院していた病院からカルテのコピーを送って頂いたので、それを読んでいると、吐血の危険性が高い、とのことである。(病名を出さないと、かえって分かりにくいか、と思いますが、ご容赦下さい。)紹介状を書き、一番近い公的病院に受診して頂いた。
忙しい中、胃カメラをして頂いた。幸い、食道、胃に出血源は認めない、とのことであった。血液検査で、かなりの貧血(普通の人の6割位の血の濃さ)だったので、そのまま向こうの病院に入院になるかな、と思っていたのだが、血液検査と胃カメラだけを受けて当院に帰ってきた。
診療部長に経緯を説明し、「○○病院は、どうなっているのでしょうか。」と尋ねた。診療部長曰く、「あそこの病院は、内科の先生が5人しか居なくて、一人は神経内科の先生だから。(神経内科とは、主にパーキンソン病を診る科です。あと、人によっては、脳梗塞も診ます。)」とのことであった。

人手が少ない中、予約なしで、「よく胃カメラをしてくれたな。」と思うと同時に、「これは、まずいな。」と医師不足の状況を肌で感じた一日であった。(医者が少ない病院、科では、まずは入院のハードルを上げて、仕事を少なくする、といったことがよく行われる。)

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【2009/04/28 05:24】 | 仕事
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25日も出勤。24日の夕方にいらした患者さんの記事を書きたいのだが、守秘義務があり、詳細を書くことは出来ない。患者さんのことが同定されない範囲で書くと、血液検査の結果は、かなりの脱水を認めた。恐らく、この数日、あまりきちんと食事や水分を摂っていなかったことが想像される。なお、ご家族は当院の相談員の方の尽力で連絡を付けることが出来た。ただ、本人は一人暮らしであり、最近の本人の暮らしぶりについては、あまりご存知ないようであった。

見立ては、そんなにずれていなかったと思うが、脱水の程度は想像以上で、救急病院に搬送されていても、救急病棟に入院するようなレベルであった。(院内に検査室がなく外注しないといけないので、検査結果が出るのに時間がかかる。)1年近くブランクがあって、「いきなり、これかよ。」という感じもしないでもないが、それが日本の医療の実態である。日本国内でしか仕事をしたことがないので、勝手に想像しているだけなのだが、精神科の病院で夜間帯に救急の患者さんを診ていると、どこかの発展途上国で診療をしているような錯覚にとらわれる。(薬剤師さんは、ほぼ定時で帰ってしまうので、自分で薬局に入り、薬を処方しないといけない。)以前はインドやパキスタン辺りをイメージしていたのだが、多分、インドの気の効いた病院の方が遥かに高い医療水準にあると思うので、パキスタン辺りの感じである。

処置そのものは、そんなに高度なことはしていないので、インドの市中病院やパキスタンでも十分できるレベルの診療である。そこに勤めている医者のレベルを含めて、「日本の医療水準はどんなものだろうか。」と、ふと思った。

とは言え、僕は何でもかんでも診る、こういったスタイルの診療が好きである。リンク先のアプリコットガーデンhttp://yaplog.jp/golden_apricot/archive/469#ctに書かれている乳房再建とは、客層も、していることも、そして治療の目的もだいぶ違うが、患者さんの役に立つ、という点では負けていないと思う。

医者になり、丸10年経つが、現場の雰囲気は10年前と全く変わらない。研修医時代、「インドやパキスタンの医者は、CTがないところで働いているので、問診や身体所見(診察)をしっかり取って、頭痛の鑑別診断を行う。」と教わったことがある。総合的に見ると、「まだまだだな。」と思うが、少しずつ「インドやパキスタンのいいお医者さん」になれるといいな、と思い直している。

【2009/04/26 02:41】 | 仕事
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No title
あんず
インドは格差が大きいですね。
お金持ちの家の子弟は小さい頃から英国式の学校に通い、ブリティッシュイングリッシュで勉強するので、欧米に留学しても語学で苦労しないのです。それとやっぱり数学が得意みたい。工学部にはたくさんいますね。

IT業界ではサプライチェーンシステムのi2という会社がインド人が創設した企業として有名です。インド人ふたりで始めたから「i2」なんですよ。
我が社もインド人エンジニア無くして、仕事が回らないくらい、大勢います。サリー姿の女性エンジニアも非常に優秀です。

IT業界が不況でインドへの発注は減っているけど、代わりに台頭しているのが医療サービスです。みんな英語がしゃべれるから、欧米からの医療ツアーが盛んなんです。精神科はわからないけど、心臓外科などの高度な手術を受けに来るそうですよ。メディカルバケーションという言葉もあるし、今や「国境無き医師団」ではなく、「国境無き患者団」と呼ばれてます。


インド人が世界を席巻する。
のっぽ187
あんずさん

>代わりに台頭しているのが医療サービスです。みんな英語がしゃべれるから、欧米からの医療ツアーが盛んなんです。精神科はわからないけど、心臓外科などの高度な手術を受けに来るそうですよ。

これは聞いた事があります。アメリカから心臓外科の手術を受けにインドに行くのですよね。この話を聞いて、、「インドやパキスタンの医者は、CTがないところで働いているので、問診や身体所見(診察)をしっかり取って、頭痛の鑑別診断を行う。」は、すでに昔の話なのだな、と思いました。

>我が社もインド人エンジニア無くして、仕事が回らないくらい、大勢います。

そんな状況なのですね。医療の領域でも、インド人が世界を席巻する日は、そう遠くない気がします。

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夕方4時半に外来診察が終わり、デイケアに来ていた患者さんのカルテ記載を、と思っていたら、相談室の方(若い女性)から電話。某保健所に幻覚妄想状態の方が来ている。入院を受けて欲しい、と。

無理をしたら、一床、空けられるのだが、時間も遅く、お断りしようとしたら、「取って欲しい。」とのこと。保健所で診察に当たっていた医者が、今、勤めている病院にゆかりがある先生なので、取って欲しい、とのこと。訳ありだな、と思ったが、「これは、取った方がいいだろうな。」と直感し(空気を読み)、入院を受けることにした。

ベッドコントロールをしてもらい、横のパン屋さんで買ったチーズクロワッサンを頬張りながら、患者さんが来るのを待っていた。午後5時40分、警察の車(バン)が到着。骸骨のようにやせ衰えた患者さんは、空や病院の窓を指差しながら、独り言を言っている。同伴している男性の方(行政の方)に訊くと、家族、親族と連絡が取れない、とのこと。本人は、「もう6時だから帰る。タバコ!」とか言っているので、同意は得られない。家族と連絡がついてから入院などと悠長なことを言ってられないので(僕も早く帰りたい!)、応急入院とした。応急入院とは、入院について本人の同意が得られず、また家族、親族と連絡が取れない場合に採る入院形態であるが(精神科の病院のみ)、精神科を8年(実質7年強)して、今回が2度目の経験である。

入院の指示、採血、食事の指示を行い、同伴していた男性の方にこれまでの経緯を伺い、その場でカルテ記載をし、薬の処方、身体拘束の指示などをしていたら、7時半。入院診療計画書も書かず、本人とのやり取りもカルテ記載せず、逃げるようにして病院を出た。検査、処置は本人に益することだから、その日のうちにきちんとしないといけないが、書類作成は明日で良し、と勝手に判断し、帰ることにした。ちなみに当院は残業代は一切出ず。サービス残業である。

いろいろあるが、たまにこういうフレッシュな(精神科治療歴がない、もしくは、はっきりしない)患者さんを診ることも大事かな、と思う一方、こんなことを繰り返していたら体が持たないな、何か手立てを考えよう、などと思いながら、病院を後にした。

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【2009/04/25 04:52】 | 仕事
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忙中閑なし
カノン
GW前に、薬(テルネリン、ロキソニン、ムコスタ)をもらっておこう、と軽い気持ちで、形成外科に行って驚きました。患者さんがワンサカいて、いつもは30分弱の待ち時間が、2時間以上掛かりそうで、即、撤退してきました。皆、考えることは同じなんですね。

患者さんも大変ですけれど、お医者さんは、文字通り忙殺されて、お気の毒です。診察室で、つい話し込んだりしていると、横に立つ看護師さんの殺気(先生、次の患者さんが待っているから、早くして!)をフト感じたりして、三者ともにきつい状況かもしれません。

先日、産業医さんが書いた「企業に求められるメンタルヘルス対策」という冊子を読んでいて、とても興味深い記述がありました。おもしろいなあ、と思ったところを、書いてみます。

精神科医は、病名をつけることには、あまり関心がありません。もし内科医が、胃潰瘍と胃がんを間違えたら、どんなにか恥ずかしいと考えることでしょう。しかし、精神科医というのは、基本的に患者の症状を改善すればいい、病名を突き止めることが仕事ではない、という考えを持っています。精神科医は、病名をつけるということを、症状を改善するための一つの方便だと考えているのです。

上記を証明する良い例として、横綱朝青龍のことが挙げられていました。朝青龍が心の病になった時、3人の専門医が次々に診察しましたが、病名は三者三様でした。
でも、3人の医師は「モンゴルに帰ればよくなる」という治療方針では、完全に一致していましたし、実際、朝青龍はモンゴルで療養して、元気になって戻ってきました。

確か、病名がマチマチだったので、大丈夫か、精神科医!?という空気が流れたように、記憶しています(笑)。

何はともあれ、目の前の患者さんが悩まされている症状を取ることが最優先というのは、嬉しいことですし、有難いことだなあ、と思います。

少し真面目なお話を
のっぽ187
カノンさん

ゴールデンウィーク前後は、無茶苦茶、混んでいると思います。10年間、変わらない傾向です。

この混雑に対し、一勤務医として、打つ手はないですね。外来業務をしなくて良い病院に替わる位かな。

>精神科医は、病名をつけることには、あまり関心がありません。もし内科医が、胃潰瘍と胃がんを間違えたら、どんなにか恥ずかしいと考えることでしょう。しかし、精神科医というのは、基本的に患者の症状を改善すればいい、病名を突き止めることが仕事ではない、という考えを持っています。精神科医は、病名をつけるということを、症状を改善するための一つの方便だと考えているのです。

その通りだと思います。
胃潰瘍と胃癌を間違えると、どうまずいか、を考えてみます。
①胃潰瘍なら、抗潰瘍薬(ガスターなど)を処方する、H.ピロリ菌を除菌する、といった手順になるか、と思います。しかし、胃癌なら、手術が出来るかどうか考慮しますよね。
②その後の経過が大きく異なる。胃潰瘍で命を落とすことは、そうありませんが、胃癌は、進行度によっては、その可能性は十分ありますよね。
もっというと、治療方針を間違うと致命的なのは、胃潰瘍と胃癌では、その後の経過が大きく異なるからですよね。

精神科は、胃潰瘍と胃癌の違いほど、明確ではありませんが、治療方針の違い、予想される経過の違いは、疾患(精神科では正確に言うと障害)によって違います。正しい(といっても結構、大雑把ですが)治療方針を選ぶために、ある程度、正しい診断が必要ではないか、と個人的には考えています。
ただ、朝青龍の場合は、あんな感じでいいんじゃないでしょうか。

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今日は、休み2日目。気が抜けている。朝起きて、御飯を食べて、歯医者さんに行って、お昼御飯を食べて、ぼーっとして、ゴミを捨てて、冬服をクリーニングに出して、散歩して、夕御飯を食べて、今に至る。どうも頭が働かない。ただ、休みの日は、こんな風に過ごすのがいい気がする。

今、勤めている病院は、土曜日の当直、日曜日の日当直は、院外の先生に来てもらっている。しかし、5月から一人、来なくなる、とのことである。先日、診療部長の先生に「当直できますか。」と尋ねられた。一瞬、どうしようか、と考えたが、「出来ません。」と答えた。診療部長の先生は、「分かりました。」と一言。医者不足である。とは言え、休みの日は、ゆっくり過ごしたい。何をしているという訳ではないが、仕事から離れていたい。

「低空飛行」で長生きしたい。

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【2009/04/23 19:55】 | 日記
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おつかれさまです
しろ
  のっぽ187先生

 仕事離れ、わすれ、ボ~トするのはホントきもちよいですね、お察ししてうれしいです。

 病院、勤務医先生の激務などと比較できませんが、私が会社を休めない時、一人いなくて運営できないようでは会社でないと変な理由つけ、むりやり休んでたの思い出します。(笑)

 今の仕事情勢の話しは別にして、
どの仕事でもそうなんですが、とくに人の健康に携われる方々には十分休養とれ実力を発揮できる社会環境になればと思ってます。

                 しろ








有難うございます。
のっぽ187
しろさん

>病院、勤務医先生の激務などと比較できませんが、私が会社を休めない時、一人いなくて運営できないようでは会社でないと変な理由つけ、むりやり休んでたの思い出します。

きっと、それくらいの気持ちでいた方が、体の具合を悪くすることなく、仕事を続けられるのではないか、と思います。

>どの仕事でもそうなんですが、とくに人の健康に携われる方々には十分休養とれ実力を発揮できる社会環境になればと思ってます。

ほんと、そうなって欲しいと思います。

人の世は住みにくいけれど
カノン
夏目漱石の小説『草枕』は、こんな文章で始まります。

 山路(やまみち)を登りながら、こう考えた。
 智に働けば角が立つ。情に掉させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。
 住みにくさが高じると、安い所へ引き越したくなる。どこへ越しても住みにくいと悟った時、詩が生まれて、画が出来る。

のっぽ先生の暮らしぶりを、定点観測しているような私としましては(笑)、術前の日常が、どんどん戻ってきているようで、飲み会のお話など、嬉しく拝見しました。休職中は、お友達と一緒に飲むといったことも、余りなかったのではないでしょうか。

一気に戻ってくる日常生活でも、やはり、戻ってはいけない場所もあります。
診療部長さんの当直の打診は、断ってくださって大正解だ、と思います。

私たちは、のっぽ先生が、無理をして疲れて、体調を崩していく姿を拝見するのは、絶対に嫌なのです。
低空飛行であっても、匍匐前進であっても、時々電池切れしても(笑)、長生きしてください。


とにかく長生きします。
のっぽ187
カノンさん

>山路(やまみち)を登りながら、こう考えた。 智に働けば角が立つ。情に掉させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。 住みにくさが高じると、安い所へ引き越したくなる。どこへ越しても住みにくいと悟った時、詩が生まれて、画が出来る。

懐かしいくだりですね。「知に働けば・・・。」のフレーズが分かる齢をついに迎えたという感じですね(笑)。

>休職中は、お友達と一緒に飲むといったことも、余りなかったのではないでしょうか。

休職中の11ヶ月間で、2ヶ月近く入院していたのですが、飲み会は、今年の1月の一回でした。

>診療部長さんの当直の打診は、断ってくださって大正解だ、と思います。

有難うございます。そう言って頂けると、ほっとします。

低空飛行、匍匐前進、電池切れ、手抜き・・・いろいろありますが、とにかく長生きします!

No title
ぱぐお
こんにちは。おじゃまします。

いつのまにか桜が終わり、今は藤が真っ盛りです。

この1月、4月と、大切な大切な友人を相次いでなくしました。
毎度のことながら、“絶対に”実現することができなくなってから
あれもすればよかった、これもすればよかったと思うものですね。
いろいろな外部条件があろうとも、
どうぞご自分が、こうしたい、これがしたい、こっちがしたい、と思う選択をなさっていってください。


藤の花
のっぽ187
ぱぐおさん

藤、綺麗ですね。桜は、春が来るたびに目にしていたのですが、この年になって初めて、「藤って、綺麗だな。」と思いました。

>いろいろな外部条件があろうとも、 どうぞご自分が、こうしたい、これがしたい、こっちがしたい、と思う選択をなさっていってください。

体調がいいと、自分に与えられた時間が限られていることを忘れがちなのですが、自分がしたいことを一つ一つ選び取って行きたいなと思います。

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時々、飲み会に誘われる。有難いことである。僕は、お酒そのものには弱いが、飲み会そのものは結構、好きである。本当は、誘われた飲み会には、全て参加したいのだが、お酒を飲むと、眠りが浅くなることもあって、ある程度は、お断りしている。

仕事柄、職場の同僚のみならず、事務方、各病棟の看護師さんと飲む機会があり、それらを全てこなしていたら、それはそれで体を壊しそうである。一応、僕にも好き嫌いがあるので、好きな会には出て、あまり楽しくなさそうな会には出ずに、とすればいいのだろうが、あまり、それをし過ぎると、それはそれで角が立つ気がする。

とは言え、先日あった役付き会(役職についている人のみが参加する食事会、医者は皆、呼ばれる)は、翌日、外来があるので、という理由でお断りしながら、数日後の、事務方との飲み会には、遅刻しながらも(患者さんの家族に病状を説明していた)、参加した。

あれこれ、考えないくらいがちょうどいいのかも知れない。

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【2009/04/19 17:37】 | 仕事
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ちょっとお聞きしたのですが・・
オリーブ
記事と関係ないことですみません。
依然一度だけ書き込みさせていただいた者です。
パソコンばばぁで思い出していただけますかw
実は、友人が精神科に通ってますが、七年前から飲んでいる薬以下↓
①レキシン50%細粒、1.2g
アズレン・グルタミン細粒「EME」1.5g
(朝、昼、夜)
②レボトミン錠・25㎎・
フルニトラゼパム錠・2㎎「アメル」
(夜寝る前)
ごめんなさい、なんかわかりにくいと思いますが、携帯にメールで送られてきました、本人は薬の袋かなんかに書いてるのを写したと言ってます。

ここからなんですが、彼女は二年前から仕事復帰して、その二年間で12キロ痩せて、さらに最近三キロ痩せました。本人曰くどんどん痩せていく、食べているのに?ということです。
で、去年の職場の健康診断で肝臓機能低下で、内科に行ったそうですが、薬の副作用というより、毎日の飲酒(本人曰くちょっとしか飲んでないのでおかしい)のせいだと思う、と言われたそうです。

友人は離婚し、一人で住んでるんですが、病名は?と聞いてもパニック障害?うつ病?突発性なんとか?はっきりした病気もわからないそうです。
入院もしてたことがあるそうです。
わたし、ちょっと調べたら副作用に肝機能障害というのがありましたけど、本当に大丈夫なんでしょうか?また量的にはどうなんでしょう?
別に急がないので、なんか気が付いた事がありましたら教えていただけたらうれしいです。


分かる限りでお答えします。
のっぽ187
オリーブさん

お久しぶりです。覚えていますよ。

①レキシン50%細粒、1.2g /日が処方されているのであれば、想像される診断名は、躁うつ病(双極性障害)か、てんかんですね。通常の診療がなされているのであれば、前記の2つがまずは挙げられます。

レキシン(カルバマゼピン)は、肝機能障害を来たすことがありますが、それ程、頻度は高くないと思います。(僕が経験する限りでは。)カルバマゼピン 600mg/日というのは、成人では標準的な投与量です。
とは言え、健康診断の結果を精神科の主治医の先生のところに持って行くことをお勧めします。

体重減少の原因については、内科的な検索を第一に行うべきだと思います。考えられる疾患としては、甲状腺機能亢進症、悪性腫瘍あたりだと思います。なお、甲状腺機能亢進症であれば、躁症状、肝機能障害、「食べているのに、どんどん痩せてゆく。」の全てを説明することが出来ます。

こんばんは
うさみみ
のっぽ先生のところは悩むほどに飲み会が多いんですね。
そういうのもなかなか難しいですね。



No title
オリーブ
のっぽ187さん、ありがとうございます。
さっそく本人に話してみます。

少し難しい。
のっぽ187
うさみみさん

初めだけかも知れませんが、今のところ、多いです。

「あれこれ考えず、出たい飲み会のみ出席する」のが正解かな、と思います。

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元気になあれ♪http://pub.ne.jp/pomi/(当ブログからリンクしています)にある「なぞの出血」という記事に以下の内容のコメントを載せた。

医学生の後半3年間と医者生活10年間(実質9年間)の経験からですが、全ての科の中で、泌尿器科の先生が一番気さくな先生が多いと思います。もっと言うと、性格の良い先生が全体に占める割合が、最も高い科だと思います。(これは、証明のしようがないので、あくまで僕の感覚ですが。)

従って、泌尿器科受診は、お勧めです。

研修医時代、「お腹が痛い。」と訴える患者さんに対し、消化器内科の先生か泌尿器科の先生か、どちらかに相談しないといけない状況で、医学的な判断は横に置いておいて(おいおい、という感じですが)、泌尿器科の先生に先に相談に行ったことを思い出しました。

あと、僕は自分の力でおしっこを出すことが出来ないのですが(最近、ある程度、出せるようになった)、手術を受けた病院で泌尿器科を受診した時も、「自己導尿で痛いのは、コンタクトレンズと一緒だ。」と言って慰めてくれたのを思い出しました。すごく凹んでいた時だったので(当時は、うつ状態にありました)、とても救われたことを思い出しました。
現在、泌尿器科のクリニックに不定期に通っています。このクリニックの先生も、とても良い先生です。初診時、僕が肺転移の話をした後、落ち込んでいたら、励ましてくれました。確か、「おしっこも自分で出せないし、勃起も全然しないし。」と話したら、バイアグラの話(勃起させる薬の話)をしてくれました。おちんちんが勃起するようになることを一番に望んでいたわけではないのですが、そうやって慰めようとしてくれたことが、とても嬉しかったことを思い出しました。

上の文章の中で、<全ての科の中で、泌尿器科の先生が一番気さくな先生が多いと思います。もっと言うと、性格の良い先生が全体に占める割合が、最も高い科だと思います。>というくだりがある。これは、僕の持論(?)なのだが、当たっているのではないか、と思う。

「ちんちんを診る科を選ぶ。」というのは、多少のよいしょがいるのではないか、と僕は思う。医者になろうか、という人は皆、優秀だし、多かれ少なかれ「優秀だ。」と言われていた、という人が多いと思う。医学教育は内科、外科を中心に行われる。「命を救うことが一番大事だ。」といった考え方が、そこには流れており、数ある臓器の間でも序列は、暗黙の了解の下、明確に存在していた。少なくとも僕には、そう感じ取れた。
循環器内科や脳神経外科の先生の中に、「気難しい人だな。」と思わせる人が散見される一方、泌尿器科には、そういった感じの先生は少ない。僕が出会った泌尿器科の先生は、いい意味で、肩の力が抜けた、素敵な人達であった。

今、通っている泌尿器科クリニックの先生は、癌治療に対しても、患者が「吐き気と倦怠感が強いので、薬を減らして欲しいのですが。」と言うと、すんなり「分かりました。」と言いそうな雰囲気である。本来なら、大腸肛門科は泌尿器科に匹敵する「気さくな」科であるはずなのだが、実際のところはどうなのだろうか。

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【2009/04/14 23:59】 | 思ったこと
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連帯感
カノン
ぽみさんを一所懸命に励まそうとしている、のっぽ先生の思いが、強く伝わる素晴らしい文章です。ぽみさんにも、その思いはしっかり届いて、これからの治療を支える力になることでしょう。

のっぽ先生の記事やコメント欄に登場する方々は、皆さん素敵ですね。私は、ranさんがとても好きでした。一方的に存じ上げただけでしたが、心を澄ませ、耳を澄ませば、ranさんの言葉に、いつでも触れることができる気がします。相変わらず、親に感謝するように、のっぽ先生に説教していらっしゃるかもしれませんね・・・。

改めて、リンパ節郭清時に、神経を傷つけたことによる後遺症が、いかに大きなものであったかを、窺い知ることができました。手術から、このブログを始められるまでの約3ヶ月の間に、よく立ち直られたなあ、と思います。

ED(と言っていいのかわかりませんが)については、少し前までは、恋人や配偶者が、「一緒に生きていくのに、そんなこと関係ない」と言った瞬間、問題ではなくなる、と安易に考えていました。
でも、最近思うのは、周りの人がどう言おうと、自分の男性性(女の場合は、女性性ですが)をどう捉えるかは、自分の問題なのだなあ、ということです。今増殖中の草食男子でしたら、何も悩まないかもしれません。でも、ずっと彼女のいたのっぽ先生には、たぶん相当きついことなのだろう、と思います。あ、実際に、その機能を行使する、行使しないにかかわらず、という意味においてです(笑)。

泌尿器科のドクターのお人柄がとても良い、という記事でしたのに、思わぬところに焦点を当ててしまって、申し訳ありません。我ながら無神経だなあ、と思いながら書いています。

でも、今回の記事で、うまく表わせませんが、私もずいぶん励まされました。
実は、X線写真に、事故とは関係なく、正常な頚椎には見られないものが写っていました。ちゃんと確かめるために、6月にMRIを撮ります。この2週間、結構凹んでいたのですが、何かあったら(専門的なアドバイスということではなく)、またここに駆け込ませていただけばいいなあ、と気が楽になりました。話を聞いてもらえるだけで、気が楽になるなんて、やはり、のっぽ先生は頼りになる良いお医者さんです。

性機能障害
のっぽ187
カノンさん

>ぽみさんを一所懸命に励まそうとしている、のっぽ先生の思いが、強く伝わる素晴らしい文章です。ぽみさんにも、その思いはしっかり届いて、これからの治療を支える力になることでしょう。

お褒め頂き、有難うございます。

>相変わらず、親に感謝するように、のっぽ先生に説教していらっしゃるかもしれませんね・・・。

僕に欠けているところだと思います。素敵な方でした。

>改めて、リンパ節郭清時に、神経を傷つけたことによる後遺症が、いかに大きなものであったかを、窺い知ることができました。

直腸の前壁(背中側ではなく、おへそ側)に癌が出来た場合、こういった問題(自分でおしっこを出すことが出来ない、勃起しない)が術後、生じるようです。直腸前壁のすぐおへそ側のところに、排尿、勃起、射精を司る神経の束があるからです。

>手術から、このブログを始められるまでの約3ヶ月の間に、よく立ち直られたなあ、と思います。

有難うございます。我ながら、厳しい状況には強いな、と思いました。

セックスをすることは、男性が快感を得るという側面だけではなく、女性も快感が得られ、結果、男性と女性の間に一体感が得られるという行為だと思います。それが出来なくなったのは、本当に残念です。(必要が生じたら、それこそ泌尿器科の先生に相談すればいいのでしょう。)
それと、子供を作る際、体外受精に頼らざるを得ない、というのは、これまた残念です。

とは言え、それ以外のことは殆ど普通に出来ているので、大満足です。

>我ながら無神経だなあ、と思いながら書いています。

いえいえ、そんなことはないです。一度、性機能障害について書いてみたいな、と僕も思っていました。

頚椎の件、僕に分かる限りではありますが、お答えしたいと思います。答えられずとも、話を聞く位は出来るかな、と思います。

>話を聞いてもらえるだけで、気が楽になるなんて、やはり、のっぽ先生は頼りになる良いお医者さんです。

その一言、すごく嬉しいです。無理はしないように、とは思うのですが、精進したいと思います。

思い届いています!
ぽみ
コメント嬉しかったです。いろいろ考えるきっかけにもなりました。
「多少のよいしょがいるのではないか」と書かれていますが、私は婦人科を選んだドクターに対して、同じ気持ちになります。あらゆる女性の股間を覗き込むわけですからね。。
ただ、婦人科のドクターは、とても親身な医師もいれば、対応が雑だったり、冷たい感じのする医師もいたりさまざまです(これもあくまで私の感覚です)。

性機能障害についてブログで語られているのは見たことないですが、カノンさんのコメントとっても興味深かったです。QOLにもかかわることだし重要ですよね。
ぜひのっぽ先生の見解もうかがいたいです。

No title
あおくん
のっぽさん
どもども。
なんかさ、のっぽさんの記事読んで状況が非常に似てるなぁと。
俺まだ誰にも話ししてないんだけど最近というか今年に入ってから元気がない。
納得、多分へそ側の播種だろうからさ。

かみさんも気づいてるんだろうけどなんも言ってこない。
っていうか普通の体調がそれどころではないくらい
ふらふらしてるから。

まぁどうにかなんとかなるさの精神で...

産婦人科について
のっぽ187
ぽみさん

>コメント嬉しかったです。

そういってもらえると、僕も嬉しいです。

産婦人科の先生は、すごくいい先生もいれば、あまり感じの良くない先生もいますね。僕の知る限りでは(10人位しか知りませんが)、すごくいい先生は男性の先生でした。あまり感じの良くない先生は女性の先生でした。それなりに理由はあると思うのですが、まだ筋道立てて説明できるほど、頭の中でまとまっていないです。
あと、産婦人科は、内科、外科、小児科と並ぶメジャーな科です。なお医者の間では、内科、外科、小児科、産婦人科をメジャー(科)といい、眼科、皮膚科、耳鼻咽喉科、精神科あたりをマイナー(科)といいます。泌尿器科は、どちらかと言えば、マイナー科ですね。
産婦人科は、人の生死に近いところで仕事をしているので(恐らく一番近いところで仕事をしているでしょう)、科同士の序列の中では、かなり上の方にあります。

性機能障害については、また気が向いたときに記事にしたいと思います。(今日は、少しくたびれた。)

今を思えば
のっぽ187
あおくん

今を思えば、手術前(2008年3月)は、あまり元気がなかった気がする。あまりセックスしたい、と思わなかった。
告知されて、凹んでいたからか、貧血が多少あって疲れやすかったからか、それとも腫瘍が性機能や排尿機能を司る神経の束のところに浸潤していたからか、よく分からないけど、とにかく性欲面では元気がなかった。
少なくとも、2007年の年末までは、明らかに元気があったので、術前の1ヶ月、2ヶ月のことだと思う。

術前も排尿の方は全くどうってことなかったし、術後も1年経つと、多少は、おしっこを出せるようになったんだけど、性機能の方は、まだまだ。

あおくんは、体調を戻せば、また起つように、もしくは射精するようになる可能性は十分あると思う。

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経済の話である。関心がない方は、パスして頂けると有難い。

本質http://hon-5.blog.ocn.ne.jp/honshitsu/2009/04/post_653d.html#commentsというブログから一部抜粋。

『フォード』
あまり話題に出ないのが逆に不気味・・・確実に販売不振ですから・・・
政府の世話にはなっていないけど、業績が良いはずもなく・・・
アラン・ムラリーCEOの08年度の報酬が1356万5378ドル(約13億3000万円)だったと。
契約だから当然、それに公的資金も投入されていないし・・・でも、過去最大の赤字を出した年の報酬がこの金額・・・CEOになった者の勝ちと言う事・・・

異常だと思う。CEO(最高経営責任者)だからと言って、過去最大の赤字を出した年に、これだけの報酬をもらうなんて。

少なくとも都市部で生活をする分には、車を持たないのがいいのではないか、と思った。「アメリカ式」の行き着くところを見た気がする。少なくとも、そういった価値観からは一歩引いたところで生きていたいな、と思った。

とは言え、日本は資本主義国家なので、株式投資を含め、お金のことに無関心ではいられない、というのも事実である。

【2009/04/12 12:49】 | 政治経済地理
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No title
あんず
アメリカ政府がGMの株式を買うみたいですね。
どうなるんだろう?解体しても、欲しいところなんか無いんですけど。。。

GM,フォード、クライスラー、ルノー、、、、何度もミーティングしたことありますが、1番嫌だったのがGMです。一言で言えば、えばりんぼ。我社の元社長(アメリカ人で国防総省出身でしたが)は、あのクビになったワゴナー元CEOに、「おまえなんかいつでも辞めさせられる」と言われました。そういう体質がトップから下々まで、染み付いていたんだと思います。

ビッグ3
のっぽ187
あんずさん

ビッグ3の中では、GMが一番、駄目げですね。

>何度もミーティングしたことありますが、1番嫌だったのがGMです。一言で言えば、えばりんぼ。

そうだったんですね。
僕は会社勤めしたことがないので、きちんとは分からないのですが、傍から見ていても、ビッグ3、特にGMは、企業としては末期的ですね。あと、アメリカの自動車業界の労働組合 UAW (Union of Automobile Workers)は、僕が以前勤めていた公立病院の労働組合に結構、似ています。その点からも、ビッグ3は末期的なのだな、と思いました。

売り先はいくらでもある式
言い換えてみました(笑
日本でいうお互い様見たいな言葉ないのですかね?アメリカには。

どうなるのでしょうか。
のっぽ187
朗さん

ビッグ3の処遇は、アメリカ政府も頭を抱えているのではないか、と思います。(もしかすると、もう方針は決まっているのかも。)

今後の動向に注目したいな、と思っています。

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徐々に仕事の量が増えて来ている。診療の質は、自分でも、そこそこの水準にあると思うのだが、僕の最大の欠点は仕事が遅いことだ。何の気なしに仕事をしていると、ついつい丁寧に仕事をし過ぎてしまう。

ここは日本で、現在は平成21年。政府は、医療費の削減を打ち出している。とは言え、患者さんのご家族から話を聞くことは、とても大事なことだし、訴訟の回避にもつながる。ある程度の、診療の質は維持したいと考えているので、手を抜くとすれば、カルテの記載くらいかな。

基本的には、ぼちぼちやって行きたいな、と考えているのだが、自分が満足できる仕事をするということと、自分ができる仕事の量は限られているということとの間で、少しジレンマが生じつつある今日この頃である。

「何とかなるかな。」と思う一方で、医療に関して、日本はかなりまずいところまで来ているのではないか、とふと思った。僕の能力が医者の平均から大きく劣っていて、みんながそれなりにこなせているのであれば、大きな問題はないのだが。

僕らにできることと言えば、与党である自民党以外の党に投票することぐらいだろうか。あくまで僕の考えだが、自民党に投票するということは、現在の低医療費政策を支持している、ということを意味していると思う。

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【2009/04/12 01:36】 | 思ったこと
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てきせつに
しろ
 のっぽ187先生 
次第に仕事の量が増え始め収め処が微妙になられた御様子ですでね,適切に処理されますでしょうが、お身体との兼ね合いよろしくおねがいします。
”自民党に投票するということは、現在の低医療費政策を支持している”は自分もそのとりだと思い選挙にはいきます。
スポンサーサイトでてましだが、もし必要なければ http://blog.fc2.com/info/blog-entry-355.html されるときえますです。
                                しろ

有難うございます。
のっぽ187
しろさん

>次第に仕事の量が増え始め収め処が微妙になられた御様子ですでね,適切に処理されますでしょうが、お身体との兼ね合いよろしくおねがいします。

難しいところです。体に負担を掛けないようにしたいな、と思います。

>”自民党に投票するということは、現在の低医療費政策を支持している”は自分もそのとりだと思い選挙にはいきます。

財源が限られている、ということは、それなりに理解しているつもりなのですが、かなり状況は逼迫しているな、と思います。

スポンサーサイトの件、有難うございます。お蔭で消すことができました。

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ほどほどに楽しい日々を送っている。今の病院は働きやすい。僕は恵まれていると思う。

精神科医の仕事は、来院された患者さんに診断をつけ(アセスメントを与え)、それに則り治療を行っていくことである。現在、治療の主体は薬物療法である。診断が明確な場合は(統合失調症とか、うつ病とか)、その患者さんに合った薬物を選択し、量を考え、処方する。

この作業は、精神科だけではなく、他の科でも行われていると思う。「便に血がついている。」と訴える僕に対し、大腸ファイバーを行い、生検することによって、直腸癌と診断し(胸部~骨盤部CTを撮ることで転移の有無を確認し)、それに則り、僕も治療(手術、抗癌剤治療)を受けた。
大腸癌で転移を伴うケースは、抗癌剤治療は必須であると思う。僕に合った薬物(の組み合わせ)が選択され、量が割り出され、処方がなされている。

精神科では、薬物の選択が医者の間で議論が分かれていると思う。大腸癌で転移を伴う場合、FOLFOX(+アバスチン)が第一選択になる、というのと、状況がだいぶ違う。
我々精神科医も、薬物を選択した後は、量を設定するのだが、この辺りは更にアバウトである。今日も、ある患者さんを紹介して頂いたのだが、診断(アセスメント)と使う薬剤は一致していたのだが、初めに使う量が、僕と紹介医の間で2倍以上の開きがあった。病院に勤める医者は、「いざとなれば、入院させればいい。」と考えているので、初回投与量が少なくなる傾向があるのかも知れない。(紹介医は、医院の先生であった。)

精神科の現状が全て正しいとは思えないが、改めて、薬の量について考えた。

精神科は、新しく出た薬(統合失調症における非定型抗精神病薬、うつ病におけるSSRI、SNRI)が、「昔からある薬に比べると、副作用が少なくていいですよ。」というコンセプトで売り出されているため、「少ない目の量でも、効果はありますよ。」といった報告が見られていた。
抗癌剤は、今のところ、生存期間の延長が主眼となっているようだ。製薬会社にとって、「標準投与量で投与を行う群 vs 標準投与量の50%の量で投与を行う群」といった比較試験を行うメリットは無いだろうから、今後も、標準投与量での投与が良いか、少ない目の量での投与が良いのかは、エビデンスという観点からは藪の中だろう。(50%の量で投与を行う群が長生きしたとしたら、薬の売り上げは半減するだろう。)

僕が診療を行う上で参考にしている論文の一つに、「うつ病の患者さんに三環形抗うつ薬を、標準量で投与を行う群 vs 標準量の1/2~2/3の量で投与を行う群、で経過を追ったもの」がある。結論は「標準量の1/2~2/3の量でも、効果は変わらない、副作用は減った。」というものである。この論文は2002年に出ている。(http://www.bmj.com/cgi/content/full/325/7371/991) 2002年と言えば、とっくの昔に三環形抗うつ薬の特許は切れている。

こういった背景を考えると、一患者としても、一医師としても、ある程度の見切り発車はやむを得ないかな、と思う。

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【2009/04/07 23:15】 | 思ったこと
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No title
あんず
1ヶ月くらい前だったか、NHKで「うつ病の常識が変わる」というような特集番組がありましたよね。確か杏林大の教授が、抗うつ剤の投与を止めたり減薬したりして、うつから解放された患者さんが出てました。
あの番組を見て、うつの標準治療というのはあり得ないのかもしれない、抗うつ薬の量も少なくて長く続けるほうがいい患者もいるのかもと思いました。
それにしても、私もNoppoさん同様、薬の話はすぐ抗がん剤と比べて考えてしまいますね。

今ある薬をいかに上手く使うか。
のっぽ187
あんずさん

>1ヶ月くらい前だったか、NHKで「うつ病の常識が変わる」というような特集番組がありましたよね。

ありましたね。どうも、医療系の番組は敬遠してしまいます。存在は知っていたのですが、見ていないです。

>うつの標準治療というのはあり得ないのかもしれない

少なくとも全患者さんを標準治療で押し切る、ということは不可能だと思います。

>抗うつ薬の量も少なくて長く続けるほうがいい患者もいるのかもと思いました。

三環形抗うつ薬は、後から出て来たエビデンスは、「従来、これくらい要ると思われていた量より少ない量で行く方が良さそうだ。」というものでした。一方、再発予防については、「従来、これくらい(4~6ヶ月)投与したらいいだろうと思われていた期間より長く(1年4ヶ月~1年6ヶ月)投与した方がいいだろう。」というエビデンスが出て来ています。

>それにしても、私もNoppoさん同様、薬の話はすぐ抗がん剤と比べて考えてしまいますね。

そうですね。
精神科での治療では、「今ある薬をいかに上手く使うか。」がポイントだと思うのですが、考えれば考えるほど、精神科における薬物療法と抗癌剤治療は「似ているな。」と思います。
そう考えると、「今ある抗癌剤をうまく使ってもらって、快適な日々を長く過ごしたい。」と強く思いますね。

さじ加減
カノン
働いていて、「すごく楽しい」というのは、却って、無理をしているような気がしてしまいますが、「ほどほどに楽しい日々」を「恵まれている」と感謝していらっしゃることが、時間を大事に刻んでおられることを表していて、いつもながらすごいなあ、と思います。

精神科の薬物療法は、先生によって、マチマチなのですね。
ずっと前に出てきました「社会不安障害」(日本評論社,2002年)の中で、アメリカのシーハン教授は、次のように述べています。

薬物療法においては、「投与量を増やすことに『恐怖』をもつな」が忘れてはならない原則である。最初は少ない投与量からはじめ、徐々に量を増やし、患者が耐えうる最大量までもっていく。SSRIでは、患者が吐き気や頭痛を感じるまで、投与量を上げていく。副作用がまったく生じないということは、効果が不十分であることを意味する。 

いくら、4~10日以内に、害作用に対する完全な耐性が身につく、といわれても、その間、ずっと頭が痛い状態で、仕事を続けるのは、かなりきつそうです。私は、たぶん挫折します。


のっぽ先生は、ご自身の経験から、患者さんの訴える害作用に対しては、より敏感になられましたか。

さて、また勝手に近況報告などさせていただきますと(笑)、追突事故の後、すぐ行った脳神経外科の先生は、そのことに、至極ご満悦のご様子でした。
「ウチの科によく来たねっ!首より脳のほうが大事だからねっ!」というメッセージが、言葉の端々に伺えて、どのドクターも自分の科に誇りを持っているんだなあ、と感じました。

しか~し、もちろん首も大事です。4,5日後に、首と肩が板のようにガチガチに凝って、今度は整形外科に行きました。X線写真を撮って、6月にはMRIを撮ります。

返事その1
のっぽ187
カノンさん

>時間を大事に刻んでおられることを表していて、いつもながらすごいなあ、と思います。

有難うございます。

>ずっと前に出てきました「社会不安障害」(日本評論社,2002年)の中で、アメリカのシーハン教授は、次のように述べています。

社会不安障害(社会恐怖症)は、SSRIをたくさん使うのが良い、とこの本を初め、幾つかの本で指摘されています。以前は、「そうなのか。」と思い、SSRIを高用量で使っていました。(個人的には、吐き気や頭痛がするまで投与量を増やす、というのには、以前から反対でしたので、そこまで量を増やす、ということは、したことがないです。)
しかし、このたびの抗癌剤治療で自分が辛い目に遭ってからは、薬をたくさん使うこと自体に対し、「それでいいのか。」と考えるようになりました。(続く)

返事その2
のっぽ187
カノンさん

>のっぽ先生は、ご自身の経験から、患者さんの訴える害作用に対しては、より敏感になられましたか。

もともと、強い害作用には、気を遣って診療をしていました。
しかし、程度の軽い害作用、例えば、「この薬を飲んでいると、少し体がだるい。」とかは、効いている場合、迷ってしまいますね。本来、その対価(体がだるい)を支払う価値があるかどうかは患者さん自身が判断するべきなのでしょう。患者さんの具合が悪くなって家族が困る場合は、その判断を家族に委ねたらいいのかどうか、う~ん、難しい問題ですね。

返事その3
のっぽ187
カノンさん

>「ウチの科によく来たねっ!首より脳のほうが大事だからねっ!」というメッセージが、言葉の端々に伺えて、どのドクターも自分の科に誇りを持っているんだなあ、と感じました。

脳神経外科の先生は、その傾向が強いですね。

>しか~し、もちろん首も大事です。4,5日後に、首と肩が板のようにガチガチに凝って、今度は整形外科に行きました。X線写真を撮って、6月にはMRIを撮ります。

僕が思い付く限りで最高水準の医療を受けられていると思います。追突された場合、一番、高度な検査は、僕が知る限りでは、頚椎のMRIですね。
お会いして診察していないので、断言はできないのですが、大きな問題はなさそうですね。コメントの内容、検査のスケジュールを見て、そう思いました。

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心は晴れやかに♪http://sickness0to0wanko.blog82.fc2.com/のranさん、肺がんサバイバーhttp://haigannaosuze.blog7.fc2.com/の肺がんサバイバーさんと3月の下旬にリンク先のお二人が相次いで亡くなった。ご冥福をお祈りしたいと思う。

肺がんサバイバーさんのご家族が書いた記事を先ほど、読んだ。深く考えさせられた。肺がんサバイバーさんは2月4日の記事を書いた後、イレッサの副作用である間質性肺炎にかかり、2ヶ月近くの集中治療室での治療を経て、3月29日に亡くなられた、とのことである。

イレッサが優れた薬であることは、間違いがないと思う。がん患者のあきらめない診療室(当ブログからリンクしています)には、再発・手術不可能な大腸がんの化学療法(06年4月15日)という項に

(6)現在、最強の治療法は、FOLFOX+アービタックスもしくは、FOLFOX+イレッサである。手術不能な例に、この強化療法によりDown Stagingを計り、手術を成功させた例もある。

との記載がある。大腸がんの化学療法は日進月歩であり、これ以降、治療法がまた変わったようである(2007年前半の展望 ~スタンダードな治療法が確立した大腸がん 07年4月18日の記載)。しかし、FOLFOX+イレッサが大腸がんに効くことは間違いがないようで、イレッサは使い得る薬であると認識していた。

癌治療に用いる薬は、ある程度の確率で副作用死が起きる、と話には聞いていたが、そのことを今回、痛感した。

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【2009/04/05 11:08】 | 思ったこと
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本文にある治療法で
手術不可能から
初めまして、後遺症の事を調べていて目に止まりました。アービタックス+FOLFOXを使って大腸癌+転移した肝臓癌を?クール後のCT検査で癌が三分の一以下になり手術が可能の大きさ迄効果出てすぐに手術をと結果、主治医のドクターが見える癌は全て取れたと。助かりました 笑 書かれて内容が自分自身の事ダブりましたので書き込むしました

本当に良かったですね。
のっぽ187
手術不可能からさん

こちらこそ、初めまして。

手術が出来ない状態から、分子標的薬+FOLFOXで、腫瘍を小さくして手術をし、目に見える癌は全部、取り切るといったことが、どれ位の確率で出来るのか僕は知らないのですが、本当に良かったですね。

FOLFOXが優秀であることは、明らかなようですね。

お互い、神様から与えられたチャンスを十分、物にしたいですね。

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