癌との共存を目指しています。
未治療だと、余命の中央値は8ヶ月、化学療法をきちんと受けると、20ヶ月を超える。

日本語ではあるが、文献を一つ、先ほど読んだ。「ドン引き」である。

順天堂大学の消化器内科の先生が書いた文章である。治療者側が読むような文献を勝手に手に入れて読んでいるので、文章が無味乾燥なのは仕方のないことである。しかし・・・とにかく引いた。

僕の父は3年5ヶ月前、食道癌(stage Ⅲb)を認めたため、手術を受けている。術後3ヶ月ほど、放射線療法を受けている。現在のところ、再発は見られていない。
食道癌(Ⅲb)の5年生存率は20%である(父の主治医談)。しかし、父は3年5ヶ月生き延びている。

正直、父とは相性が合わず、滅多にきちんと話をすることがない。しかし、父の良いところを引き継いでいる可能性は十分あると思うので、僕も3年、5年と生き延びたいと思う。

免疫力を高めると考えられることを一つ一つこなして行きたいと思った。

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【2008/08/31 01:08】 | 自分の体
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No title
あおくん
ちは!
生存率、いやな言葉です。
所詮数字、統計でしかない。
自分の人生数学で決められてなるものか!
(俺、理系だけどさ...)

親父さんの血を継いだのっぽさん、がんがん生きていこうね。

免疫力向上作戦
カノン
ちょっと目を離していた間に、このようなことに・・・(笑)。

21世紀歌舞伎組の舞台、「新・水滸伝」を観てきました。
そのキャッチ・フレーズは、
  自由とは?勇気とは?自らを縛りつける鎖を断ち切れ!!
です。

もう、こわいものは見ない。読んじゃったものは忘れましょう。

論文が、簡単に手に入ってしまうのも、考えものですね。
私がCiNiiを検索しても、医中誌は「本文なし」か「有料」です。
中身がわからないのに、「有料」をクリックさせるなんて、ボッタクリ
だあ、と画面に向かって文句を言っています。

切れ味があって、温かい文章が、ずーっと続きますように。

励ましのコメント、ありがとう。
のっぽ187
あおくん

統計で出て来る平均値や中央値と、患者一人一人に与えられた数値は、全く別物である、と僕も考えています。

>自分の人生数学で決められてなるものか!

僕もそう思っています。

>親父さんの血を継いだのっぽさん、がんがん生きていこうね。

親父の治療成績がいいこと、そして、僕が親父のいいところを引き継いでいる可能性があること、これには、僕もだいぶ、期待しています。

励ましのコメント、ありがとう。

患者としての立ち位置
のっぽ187
カノンさん

患者として、どのような立場を取るべきか難しいところですが、「与えられた状況を正しく認識した上で、ベストを尽くす。」という線で行きたいな、と考えています。

>中身がわからないのに、「有料」をクリックさせるなんて、ボッタクリだあ、と画面に向かって文句を言っています。

医療の世界は、ネットレベルでも閉鎖的だと思います。他の領域のことは、無料でもっと色んなことを知ることが出来たり、無料でアブストラクトを見て、その上で購入する、といったことが可能であると思うのですが。

>切れ味があって、温かい文章が、ずーっと続きますように。

ずーっと、ずーっと続けていきます。

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あまりに調子が良いので、進行癌を持っている、という感覚がない。中村天風先生は「病を忘れろ。」と仰っていたが、殆ど忘れている状態である。もともと、癌のサイズがそれほど大きくなかったり、出来た場所が閉じた空間の中であれば(それでも大きくなれば症状は出るが)、癌に気付くということは稀であろう。

調子が良いので、緊張感がなくなっている。ネットサーフィンをしたり、読みたい本を読んだり、気ままに時を過ごしている。こういう感じは、これまであまり記憶がない。たまには、こんなのもいいだろう。

このたび、病を得、人からの勧めもあって、ブログを書き始めたが、この「書く」という行為は結構、気持ちのいいものであると思う。精神科医には結構、作家になる人がいるという趣旨のコメントをカノンさんから頂いたが、それで飯が食えるかどうかは別として、「物を書く」ということは、なかなか気持ちのいいものだということが今回、ブログを書くようになって分かった。
もともと、文章を書くのは嫌いではなかったが、理系を選ぶと、あまり文章を書くことを要求されることがない。少なくとも医者になる過程では、そうだった。

徒然なるままに、日ぐらし、硯にむかひて、
心に移りゆくよしなし事を、そこはかとなく書きつくれば、
あやしうこそものぐるほしけれ。 

吉田兼好が書いた随筆「徒然草」の序段である。
中学生か高校生のときに初めて見た文章であるが、当時は、どういうことが言いたいのか全然、分からなかった。

最近、多少、分かった気がする。

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【2008/08/30 16:43】 | 思ったこと
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No title
ran
ブログを書いてる人がすべて文才があるとは思わないけど
ブログからの出版は増えてますね

>心に移りゆくよしなし事を、そこはかとなく書きつくれば、

消えてしまう心の中の思い。
今は何となく、そして不安、、、、、
それがなくなることの無い日常。だから書いてる
そこに反応が返ってくる。それがブログの良いところ

>あやしうこそものぐるほしけれ
ではないでしょうか?

って、意味間違ってます?古典に弱い・・・・(^_^;)

No title
Ito
のっぽさん、私は文才あると思いますよ。こうやって、日々の出来事や思ったことをつづっているのを纏めればいいエッセイになりそうな気がします。

最近ブログの訪問者もかなり増えていますよね。そのうち私のブログも逆転されるのではないかとヒヤヒヤしてます(笑。

ブログの素晴らしいところ
のっぽ187
ranさん

>ブログを書いてる人がすべて文才があるとは思わないけど
ブログからの出版は増えてますね

そうですね。

>そこに反応が返ってくる。それがブログの良いところ

本は読んでも、書いた人と遣り取りするということは通常ない(できない)ですよね。でも、ブログは書いた人と、容易に遣り取りが出来る。そこがブログの素晴らしいところですよね。

徒然草の序段の文章は、他のサイトから取って来ました。一応、この文章で合っていると思うのですが。

こんばんは
うさみみ
ブログを書くのが気持ちよくなってきてよかったですね(^^♪
投資と同じく、ほとんどの人が、いつのまにか消えていくことがおおい世界ですから。

「病を忘れろ。」というのが確かにいいようですね。

ただ、ブログを書いていると、意識することになりますし、ちょい矛盾ですかね。
投資のこととかも書くのもいいかもしれないね。。。


書いた物を評価されるのは嬉しい!
のっぽ187
Itoさん

>のっぽさん、私は文才あると思いますよ。

有難うございます!
「文才がある。」と言われるのは、すごく嬉しいです。

>こうやって、日々の出来事や思ったことをつづっているのを纏めればいいエッセイになりそうな気がします。

「やったあ。」という感じですね。売れる、売れないはともかくとして、書いたものを纏まった形にしたいな、というのは、ありますね。

>最近ブログの訪問者もかなり増えていますよね。そのうち私のブログも逆転されるのではないかとヒヤヒヤしてます(笑。

ブログを訪問してくれる人が増えたのは、やはり嬉しいですね。
とは言え、Itoさんのブログと僕のブログは、訪問者の数にすると、50倍の開きがあるので、逆転以前に同じ桁数に持って行くことが先でしょう。桁数が同じになるのも、年単位のことだと思います(笑)。

ブログのテーマ
のっぽ187
うさみみさん

>ブログを書くのが気持ちよくなってきてよかったですね(^^♪

良かったです。そこそこ、続けられそうな気がしています。

>投資と同じく、ほとんどの人が、いつのまにか消えていくことがおおい世界ですから。

そうなんですね。確かに投資のサイトは、消えていくものがありますね。

>「病を忘れろ。」というのが確かにいいようですね。

このフレーズは、結構、気に入っています。最近は、お蔭様で、それを実践できています。

>ただ、ブログを書いていると、意識することになりますし、ちょい矛盾ですかね。

自分の病状について、あまり詳しく書いていないので(副作用に関連することは、結構、書きましたが)、その辺は自分で折り合いをつけて書いています。

>投資のこととかも書くのもいいかもしれないね

最近は、ブログを読みに来られる方の層を考えて書いています。
投資ネタを書くと、ついついマニアックなことを書いてしまいそうで、避けていました。とは言え、うさみみさんを始め、投資に関心を持っている方も訪問されているので、投資についても時々書いてみようかな、と思いました。

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買って来たぶどう(巨峰)を一房食べ、ホットのレモンティーを飲む。美味しい。すごく美味しい。倦怠感は殆どない。食欲も、病前ほどではないが、結構、ある。今晩は、ぎょうざだったが、12個、食べた。これまた、すごく美味しかった。頭の回りも良い。日中、図書館に行っていたのだが、気が向いたので、英字新聞を少し読んだ。正直、英語は堪能というには程遠いが、読もうと思った時点で、意欲、集中力が十分であると考えることができる。

ふと、「仕事をしたいな。」と思った。

考えてみると、癌そのものによる症状は僕の場合なく、抗癌剤の副作用に悩まされているというのが実際のところだ。あと、大腸全摘術、腹腔内のリンパ節郭清の影響と考えられるが、常に水様便で、排便回数が多い、リンパ節郭清の後遺症で自分の力でおしっこが出せないため、自己導尿を行っている、それくらいだ。

抗癌剤の量を減らしたところ、まず元気になったのであるが、次に「仕事がしたい。」と思うようになった。

直腸癌であると分かるまでの僕の仕事は、60数名の入院患者さんのマネージメントと20人余りの外来患者さんを診ることであった。あと、准看護師の資格を取ろうとして学校に通っている人たちに小児科を教えていた。小児科を教える先生がいないので、僕がやむ無く教えていた。あと、それと月5,6回の当直と。

復職をするに当たって色んなケースが考えられるが、「そしたら、のっぽ、おまえ、来週から復職するんだったら、前、診ていた患者さん、よろしくな。」ということになると、さすがに少し辛い。出来ないこともないとは思うが。

個人的に有難いのは、入院の患者さんを30人だけ診るとか、である。ただ僕に復職を要望しているのは主に外来の患者さんだと思うし、本当は僕にして欲しいことは、当直だろうと思う。今、休んでいる病院は、年配の先生が多く(70歳代3人、50歳代3人、30歳代2人。僕は除いている。)、当直のやりくりが大変だと思う。実際、70歳代の先生は当直は免除されている。
あと、復職してから、「癌が大きくなっている、抗癌剤を強く行きましょう。」などということになり、副作用が強く出て、また仕事を投げ出すということになると、それはそれで問題だと思うし・・・。どうしようかなと思う。

抗癌剤の投与予定と、はかり天秤に掛けるというのが妥当な線かな。

男性に関して言えば、働ける年齢の方の多くは復職されているようだ。少し考えてみよう。


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【2008/08/28 22:08】 | 自分の体
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こんばんは
うさみみ
ちょい、帰省していましたので、お久し振りです(^^♪

体調がよくなってよかったですね。
うさみみのいろいろ考える方なんですが、最近、堂々巡りが少なくなってきました。

それなりに人生経験ができたということなのか、あきらめがよくなったのか、こだわりが減ったのかは分かりません(笑)

考えることを楽しめるようにしたいってのが一番かな。堂々巡りだとつらくなるときもあるしね。。


No title
あおくん
ぼちぼちがいいよ。
俺もぼちぼちやってるしさ。
今でさえ二週間に3.5日休んでる身なので
まあ迷惑をかけない程度に会社に貢献しようかなと...

自分は開発業だけどのっぽさんは人を相手にしているから
その重圧は想像できない位なのではないだろうか...
無理せずにぼちぼち前向きにいきましょう!

お久しぶりです。
のっぽ187
うさみみさん

お久しぶりです。帰省されていたのですね。松山はいいところですよね。

お蔭様で体調は良いです。

>それなりに人生経験ができたということなのか、あきらめがよくなったのか、こだわりが減ったのかは分かりません(笑)

僕はまだ35歳ですが、10代より20代、20代より30代と年を重ねるにつれ、こだわりが少なくなって来たように思います。自分では人生経験を積んだことによる成果であると捉えています。

>堂々巡りだとつらくなるときもあるしね。。

これを少なくすることが出来たのが、年を重ねた一番のメリットだと、自分では思っています。

ぼちぼち行きます。
のっぽ187
あおくん

>ぼちぼちがいいよ。

ありがとう。

>自分は開発業だけどのっぽさんは人を相手にしているから
その重圧は想像できない位なのではないだろうか...

人相手なので、精神的な疲れが大きかったですね。楽な仕事というのは、本当はないようにも思いますが。

>無理せずにぼちぼち前向きにいきましょう!

そうですね。ほんと、ありがとう。


RainBow
私も前の会社から「いつでも戻って来て良いから」「みんな、君と再び働けるのを待ってるよ」なんてことを言ってもらえてて、すごく幸せなことだなぁと感じております。今まで働いてた職場なので環境もそれほど変わらず、しかも自分の病気のことを理解してくれているので、新しいところで働くよりはるかにストレスが少なくて済むはずなのですが、その反面、自分が病気になり急に仕事を辞めてしまったせいでかなり迷惑をかけてしまったので、これ以上迷惑をかけられない、かけたくないって思いは強いですよね…。特に私の場合、大腸がんが発症したあとに転職して、病気にもかかわらず雇ってくれた会社で有難いと思っていたのに再発なんてことになっちゃって…。

実はブログには書いてないのですが、今は抗がん剤も受けていないし、そろそろ仕事でもしようかと思い、地元で紙面デザインの仕事の募集があったので応募してみたところ、書類選考が通り面接を受けました。けど実際面接を受け話してみて、やはり会社側が病気を頭で理解していても、実際は私が元気なので無理な仕事もさせられるだろうし、それを拒否することも難しいだろうという印象を受けたので、このお話は辞退いたしました。
やはり仕事を再開するのは前の会社にした方が良さそうだという結論になり、体調と病院の検査結果などでもう少し様子をみて、復帰の相談に行こうと思っております。けど、いくら会社が戻って来てって言ってくれてても、こんなこと都合が良すぎなのか…とか、自分がどの程度働けるのか(仕事復帰してから再発した身なので少し臆病になっています)とか、デザインの仕事は思っている以上にストレスをためやすく、かと言って私は他の仕事がやりたいか、できるか、などいろんな葛藤があったりでまだ考えてしまっています。

実は今、この仕事のことが今の私の一番の悩みで、あれこれ考え泣いた日もありました。なので、のっぽさんの記事を読んでついつい吐き出したくなり、長いコメントになってしまいました。ごめんなさい!

お互い「戻って来て良い」と言ってもらえる環境があり幸せですね!そういう職場でまた貢献できたら良いですね。

No title
ran
術後の就職活動時に感じたこと(以前もコメしたかも?)
突然の体調悪化による突然の休み。抗がん剤投与の為の休み
そんなんで本当にできるのだろうか
自分が雇い主だったらそんな不安定な人は雇いたくはないだろうし
自分自身も気持ち的に負担が大きいなぁ~
でも、何か資格があるとか何か秀でるものがあるとかだったら違うんだろうけどそんなの何もないよ。。。。
で、仕事に関しては前向きにはなれませんでしたね
それでも、しばらくは就職案内の広告しっかり見てましたよ
前の職場でそれなりに理解は示してくれててもかえってそれが自分の負担になったりしそうですよね
難しいところですが
前の職場で条件付き復帰でしばらく様子を見る。
で、体力&気力で判断ってこともありでは?
家で自宅療養も大事なことですが、主婦なら家庭での仕事は山ほどありますが(退院後すぐに入院前の生活に戻るのは主婦だからでしょうね)男性はそれがない。だから、強制的にも外に出ることはいいことではないかと思います

復職について考える。
のっぽ187
RainBowさん

>私も前の会社から「いつでも戻って来て良いから」「みんな、君と再び働けるのを待ってるよ」なんてことを言ってもらえてて、すごく幸せなことだなぁと感じております。

たぶん、会社(の同僚)のその言葉は真実だと思います。

>今まで働いてた職場なので環境もそれほど変わらず、しかも自分の病気のことを理解してくれているので、新しいところで働くよりはるかにストレスが少なくて済むはずなのですが、その反面、自分が病気になり急に仕事を辞めてしまったせいでかなり迷惑をかけてしまったので、これ以上迷惑をかけられない、かけたくないって思いは強いですよね…。

今、休んでいる職場に復帰することを考えたとき、僕もそのことが頭をよぎりますね。

>けど実際面接を受け話してみて、やはり会社側が病気を頭で理解していても、実際は私が元気なので無理な仕事もさせられるだろうし、それを拒否することも難しいだろうという印象を受けたので、このお話は辞退いたしました。

英断だと思います。

>いくら会社が戻って来てって言ってくれてても、こんなこと都合が良すぎなのか

いろんな考え方があると思いますが、僕は会社が戻って来てくれと言っているのであれば、「僕に戻って来て欲しいんだな。」と理解し、そのつもりで復職の手続きを進めていくだろうと思います。
いろんな事態が想定されますが、僕は、言ってくれた言葉を額面通り取るようにしています。根拠はないですが、それが一番いいような気がします。自分の精神衛生上、それが一番いいと思うし、何よりそう捉えた時の結果がそれ程悪くない、むしろ、結構、良かったと思うからです。(まだまだ人生経験という点では、途上にあると思いますが。)

>デザインの仕事は思っている以上にストレスをためやすく

これは判断の難しいところですよね。
僕も本当は、通院の患者さん、もっと言うと、社会生活をきちんとされている患者さんを診るのが好きで、これを一生の仕事にしようと心に決めていました。
しかし、通院の患者さんをきちんと診るのは、結構、ストレスが強いのです。
僕の場合も、好きだけどストレスフルな仕事を選ぶか、比較的ストレスの少ない長期入院の患者さんを診るのを選ぶか(前者を選んだら今の職場は後者も漏れなく付いてきそうですが)、という判断をいずれはしないといけないと思っています。
病状と量り天秤に掛ける、というのが現実的な判断になるかとは思っているのですが。

>のっぽさんの記事を読んでついつい吐き出したくなり、長いコメントになってしまいました。ごめんなさい!

そのためのブログです。長いコメント、大歓迎です。

>お互い「戻って来て良い」と言ってもらえる環境があり幸せですね!そういう職場でまた貢献できたら良いですね。

そうですね。向こうの好意、善意に報いたいと思っています。

精神科医さんのストレス
カノン
うーむ、皆さま、働くことに誠実であるがゆえに、復職について
悩んでいらっしゃるのですね。
雇用者側が、「ぜひ戻ってきてください、待っています」という時は、
ロスに対する覚悟を決めての上のことですから、文字通り、そう
真剣に復職を願っていると思います。

ストレスの問題は大きいですよね。
実は、父の後を継いで、300床の精神科の病院の「名ばかり
監査役」をしているのですが、今年も理事会に呼ばれました。
その時、院長先生から「精神科医に自殺が多い」というショッキング
な発言があり驚きました。

どうしてかなあ、と考えてみました。
のっぽ先生も、卓越した文章をお書きになりますが、精神科医で
作家になる方が、結構おられますよね。
感受性が豊かで自分の内面を見つめる傾向が強い医師が、毎日
患者さんのつらい感情を傾聴していたら、プロとして対応していても
感情が揺さぶられることも多いのではないでしょうか。

心身医学の講義で、「治療的自我」というのを学びました。
・心理療法においては、治療者自身の人格がしばしば重要な「診療
 の道具」となる。
・したがって、外科医がメスを巧みに使いわけられるように、治療者
 が自らの心の動きを自在に使いわけできるような修練が必要で
 ある。

これだけでも、大変なお仕事だなあ、と思います。
常に、ご自分の気持ちをコントロールしておくというのは、つらくない
ですか。

仕事の二面性
のっぽ187
ranさん

>前の職場で条件付き復帰でしばらく様子を見る。
で、体力&気力で判断ってこともありでは?

復職をするのであれば、最も現実的なプランだと思います。

仕事には、生活に必要なお金を稼ぐという側面と、社会に貢献する、誰かの役に立つことができるという側面があると思います。
前者についての不安もないことはないけど、今回、ふと「仕事がしたいな。」と思ったのは、後者の側面によるものだと思っています。

コメント、有難うございます。とにかく、少し考えてみます。

僕の仕事のストレス
のっぽ187
カノンさん

>うーむ、皆さま、働くことに誠実であるがゆえに、復職について悩んでいらっしゃるのですね。

僕はそうですね。働くことに誠実とのコメント、とても嬉しいです。

>雇用者側が、「ぜひ戻ってきてください、待っています」という時は、 ロスに対する覚悟を決めての上のことですから、文字通り、そう 真剣に復職を願っていると思います。

客観的なご意見、誠に有難うございます。なかなか、当事者は、一生懸命、物を考えているとき、客観的になれないものです。少なくとも僕はそういう傾向にあります。

>その時、院長先生から「精神科医に自殺が多い」というショッキングな発言があり驚きました。

少なくはないと思います。医者そのものが、自殺する人が多い、というのが僕の見聞きする限りでの実感ではありますが。
医者に自殺する人が多いことについては、「ストレスの多い仕事だから。」「拘束時間の長い仕事だから(なかなか自分を取り戻す時間が取れない)。」がその理由だと考えています。

精神科医に自殺者が多い理由としては、カノンさんが仰っていることと、あと一つは、「精神科医になる人は、(他の科の医者に比べて)精神科領域での障害(病)を抱えている人が多い。」ということが挙げられると思います。

>のっぽ先生も、卓越した文章をお書きになりますが、精神科医で作家になる方が、結構おられますよね。

有難うございます。書いた文章を褒められるのは、すっごく嬉しいです。精神科医で物書きになる人は多いですね。

>感受性が豊かで自分の内面を見つめる傾向が強い医師が、毎日患者さんのつらい感情を傾聴していたら、プロとして対応していても感情が揺さぶられることも多いのではないでしょうか。

そうですね。ストレスの強い仕事であることは間違いがないと思います。

・したがって、外科医がメスを巧みに使いわけられるように、治療者が自らの心の動きを自在に使いわけできるような修練が必要である。

そうなりたいですね。

>常に、ご自分の気持ちをコントロールしておくというのは、つらくないですか。

忙しさが自分の精神の平衡を保つのに役立っていたと思います。「あれこれ、考えている時間があるんだったら、次の患者さん、診ようっと。」という忙しさが良かったのかな、と思っています。

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27日夜11時頃、NHKを見ていたら、徳永英明が出て来て、懐かしい曲を歌っていた。輝きながら…、壊れかけのRadioといった、当時を思い出させてくれる曲を歌っていた。

徳永英明と言えば、学生時代、女性の患者さんで徳永英明の曲をラジカセで聴きながら「私は徳永英明の妻です。」と言っている方がいる、と人づてに聞いて、「精神科、いいな。」と思ったことが思い出される。

今、思うに、診断は統合失調症、妄想型で間違いないだろう。年のころは僕とそれほど変わりなかったと記憶している。

僕はもともと全然、精神科医になるつもりがなかったので、精神科の情報を集めたり、本を読んだりということを学生時代、全くしたことが無かった。中島らもは、ただただ、中島らもが好きで読んでいたというのが正直なところだった。

「私は徳永英明の妻です。」と言っていた(今も言っているかもしれない)若い女性の存在もまた、僕が精神科に興味を持つ、一つのきっかけであったと思う。

テレビには、舞台の上で歌う徳永英明と彼の歌を聴きに来た僕くらいの年齢の女性が映っていた。歌を聴きに来ている人は皆、女性。男性は一人もいない。ふと、昔のことを思い出した。



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【2008/08/28 01:23】 | 思ったこと
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幸せの形
カノン
「徳永英明の妻」さん、幸せかもしれませんね。
ラジカセから一日中、夫が彼女に話しかけているのかもしれません。

最近、何が幸せかわからないなあ、と思うことがあります。
以前、精神科医・神谷美恵子さんの「生きがいについて」を読んだ
ときも、ハンセン病のために、強制的に収容された療養所の中で、
独自の生きがいを持って、深く豊かに生きた方々がいたことを
知りました。

昔、長い踏み切り待ちをしていて、自転車にまたがって文庫本を
読んでいたとき、40代くらいの女性がツツーッと近寄ってきて、
「勉強?えらいわねえ。私の彼も勉強家でね。それでね、彼は
子どもはいらないって言うんだけどね」と話しかけてきたことが
あります。あの時は、あんら~と思って離れてしまいましたが、
今でしたら、彼女だけの「彼」の話を聞いてあげられましたのに。

♪本当の幸せ教えてよ 壊れかけのRadio♪という感じでしょうか。

今を充電期間に当ててもいいですし、お仕事を始められてもいい
ですし、お心の赴くままに決められたらいいですね。


幸せのありか
のっぽ187
カノンさん

>「徳永英明の妻」さん、幸せかもしれませんね。

素晴らしい指摘だと思います。本人がそう確信していれば、それはそれできっと幸せなんだと思います。

>ハンセン病のために、強制的に収容された療養所の中で、
独自の生きがいを持って、深く豊かに生きた方々がいたことを
知りました。

療養所の食事以上を望まなければ、食べることについては、きっと幸せに過ごせるんだと思います。それ以上のものがあり、それを欲しいと思うから、辛くなったり、苦しんだりするのかもしれませんね。

ふいに、妄想が活発であると思われる統合失調症の方に声を掛けられたりすると、やはり、それはそれで、戸惑ってしまいますよね。

「幸せを手に入れる」というテーマは、この世に生を受けた人皆が持っているんだと思います。

>今を充電期間に当ててもいいですし、お仕事を始められてもいい
ですし、お心の赴くままに決められたらいいですね。

ありがとうございます。心の赴くままに決めたいと思います。

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がんサポート情報センターから大腸がんの項目に入り、2006年06月号記載の「分子標的薬と抗癌剤併用による大腸がん休眠療法」の項を読んだ。2ページ目の内容(http://www.gsic.jp/cancer/cc_15/rcr04/02.html)が興味深かったので考察してみたい。

副作用の出方で増減する治療という項目が下方にあり、一部を抜粋する。

アルコール同様、抗がん剤の適量にも個人差が相当にあるということだ。薬剤によって異なるが、5倍から50倍も異なるとの報告もある。これほど大きな個人差に対して、薬剤の投与量を一律にするのは理に合わない。そこで、最初は一律の量からスタートしても、それ以後は患者の副作用の出方に応じて薬剤の投与量を増やしたり減らしたりしていき、その人に合った一番の適量を見つけていく。

「(中略)その増減の指標として、毒性(副作用)の強さで量り、グレード1か2になるようにしていくのがこの治療です。グレード2までなら治療を継続できます」

グレード2といえば、最悪の日で下痢が4~6回起こり、嘔吐が2~5回増加する程度で、患者にとってはこれでもつらいものだが、それでも治療の継続は可能だという。

(中略)毒性を指標とする根拠は、抗がん剤の血中濃度と毒性が相関することにある。

高橋先生の意見には概ね同意である。薬物を分解する酵素の有無、酵素の活性は個人差があり、その結果、同じ用量(体表面積換算で)の薬物の投与を受けたとしても、人によって血中濃度にばらつきが生じる。そうだと思う。
血中濃度と毒性は相関があるので、毒性(副作用の出方)を見ながら、治療すると、ほどよい血中濃度が得られ、腫瘍の増殖を抑制できる。これもその通りだと思う。

一点、看過できなかったのは、「グレード2までなら治療を継続できます。」というくだりだ。
グレード2は、下痢が4~6回/日、通常より増え(これが正しい解釈だと思う)、嘔吐が2~5回/日、増加する、白血球が2000~2999、ヘモグロビン8~9.9、血小板5~7.5万というレベルだが、これが「治療の継続が可能だ」とはとても思えない。白血球、ヘモグロビン、血小板の数も少な過ぎると思うが、嘔吐が2~5回/日、増加した状態で「治療の継続が可能だ」とするのは、ちょっと医者目線が過ぎるのではないか、と思う。(僕に対して、そう思っている人も中にはいるかもしれないが。)

この方の発想、考え方には大いに賛同するが、医者の目線と患者の目線は、かくも違うものか、と思った。

患者そして僕の「元気」を妨げない程度での、抗癌剤治療を強く望む。

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【2008/08/27 11:06】 | 思ったこと
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No title
ran
患者目線は医師には伝わりにくいと思います
それこそ「ここまでなら大丈夫」が人それそれですから
事実、私がそうなのだからヾ(@^▽^@)ノ
最初は一定量。その後増減
昨日、ちょっとそこのところ聞いてきました
するとやはり最初は標準だったようですがその後大分減らしてるらしいのです
どれくらいかは。。。そこまで聞いていいのかわからなかったので深く追及はしませんでしたが
のっぽさんの記事読んでて薬の量の検討は副作用をきちんと伝えて考えてもらう大切さを痛感しました
2週間間隔(標準)から3週間に変更してもらったけど次回からはなるべく2週間で。って言われちゃいました
でも、用事とか都合で考えるから大丈夫ともね

上手に伝えられるようになりたい。
のっぽ187
ranさん

>患者目線は医師には伝わりにくいと思います

上手に伝えられるようになりたいですね。

>するとやはり最初は標準だったようですがその後大分減らしてるらしいのです

標準投与量のまま、21回、31回の投与に耐えられるということは、超人的であると思っていました。量を減らしていても、21回、31回というのは、すごいということには変わりはないのですが。

>のっぽさんの記事読んでて薬の量の検討は副作用をきちんと伝えて考えてもらう大切さを痛感しました

少しでも役に立てて、ほんと、良かったです。

>2週間間隔(標準)から3週間に変更してもらったけど次回からはなるべく2週間で。って言われちゃいました

「いついつは旅行に行くから、3週間間隔にして下さい。」とお願いするのは、自分の責任で言っているわけだから、本来は、正当な要求なんだと思います。とは言え、なかなか、そうは言いにくいですよね。
その辺も上手に伝えられるようになりたいな。

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物理学者の戸塚洋二さんが書いていたブログ(http://fewmonths.exblog.jp/)を読んだ。いろいろ思うところはあったが、今の僕にとって役に立ったところは、食欲の低下は、オキサリプラチンの副作用で味覚が分からなくなり、食べたいと思わなくなるからだ、という趣旨の記載の箇所だった。(どの日にその記載がなされたのか、探してみたが、見つからないです。)

味覚の異常とは、末梢神経障害によるものであり、しびれと同系の害作用であると考えることができる。末梢神経障害は、オキサリプラチンの蓄積毒性によるものである。そう考えると、回を追う毎に食欲が落ちていくという現象は理解できる。

オキサリプラチンを減らしてもらう方にまた少し傾いた。
根性なしかもしれないが、細く長く(抗癌剤治療を)続けて行きたい、と今は考えている。



外はコオロギが鳴いている。網戸から入って来る空気は涼しい。秋の気配を感じる。いい季節だ。最近は、きれいな花が咲いていると、思わず立ち止まり、その花をじっと眺めてしまう。植物についての知識はほぼ皆無なので、適切な名称を挙げることはできないが、ヘーベの花、ゆりの花がとてもきれいだった。
花がきれいだと感じたり、ブログで文章を書いているのが楽しいと感じるということは、僕は「元気」なのだろう。なお、内科、外科病棟での「元気」は「(あの患者さん、)飯、食えているか。」だったな。(医者の)駆け出しの頃、そう習った。

ずっと「元気」でいたい。切にそう願う。

【2008/08/27 00:19】 | 思ったこと
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休眠療法の可能性
カノン
私のコメントにご返信いただいたタイトル「必ず復活します!」を拝見
して、とても頼もしく嬉しく思いました。
ぜひぜひぜひ、そうしてくださいね!!

戸塚洋二さんのブログを、私も読んだことがあります。
文藝春秋で、戸塚洋二さんと立花隆さんの対談を読んだ後、ブログ
も拝見しました。さすがに、ノーベル賞に近いところにいた物理学者
だけあって、難しすぎて読みきれませんでした。

お読みになられたかもしれませんが、対談の中で、戸塚さんも5-FU
の副作用にとても苦しんだ、と話していました。下痢で水分が出て
しまい、脱水症状で2回緊急入院したそうで、手術自体のほうが
よっぽど楽だった、とすら言っています。副作用はグレード4だった
とブログに書いてあるので、そのすさまじさはいかばかりかと、本当
にお気の毒に思いました。

ですから、標準治療の大切さを認める一方で、投与量を各個人に
合わせて最適化して、1つの抗がん剤をなるべく長く使う、いわゆる
休眠療法の研究が進むことを願っておられました。
(これが、次のエントリーで書いていらっしゃったことでしょうか。)

個体差については、お酒に置き換えてみて、よくわかりました。
私もアルコールを分解する酵素がほとんどない体質なので、訓練
して飲めるものでもないですし、無理して飲めば、アセトアルデヒド
が細胞を傷つけるかもしれません。
体質について、根性なしッといわれても、困っちゃいますね(笑)。

お酒よりはハーゲンダッツのカシスオレンジのほうが、ずっと
美味しそうです。今度探して食べてみます。



本末転倒からテーラーメードの治療へ
のっぽ187
カノンさん

>ぜひぜひぜひ、そうしてくださいね!!

有難うございます。必ず、良くなります!

>下痢で水分が出てしまい、脱水症状で2回緊急入院したそうで、手術自体のほうが よっぽど楽だった、とすら言っています。

正直、こうなると、「何のための治療なんだろう。」と思ってしまいます。医者として、どうこう、というのではなくて、一人の大人として、この状況を見て思うのは、「何かが違っている。」ということです。

>副作用はグレード4だったとブログに書いてあるので、そのすさまじさはいかばかりかと、本当にお気の毒に思いました。

はっきり言ってグレード4というのはむちゃくちゃだと思います。下痢の項目についてはグレード4というのは、「集中治療を要する生理機能状態、または循環動態の虚脱」です。そう言い切っていいのか、いささか自信はないのですが、これは本末転倒だと思います。

>投与量を各個人に合わせて最適化して、1つの抗がん剤をなるべく長く使う、いわゆる休眠療法の研究が進むことを願っておられました。

理系の方で強い副作用に見舞われた人なら、恐らく、この結論に到達すると思います。文系の方でも、理系的な物の考え方をされる方であれば、同様の結論に達すると思います。

>(これが、次のエントリーで書いていらっしゃったことでしょうか。)

そうです。次のエントリーで書きました。ただ、投与量を各個人に合わせて最適化するという考え方を持っている医者、研究者を以ってしても、副作用についての捉え方が患者(少なくとも僕)とは違うのだなあ、と思い、次のエントリーに記しました。

>個体差については、お酒に置き換えてみて、よくわかりました。

僕もお酒は弱いです。お酒を例にして考えると、分かりやすいですよね。

>無理して飲めば、アセトアルデヒド が細胞を傷つけるかもしれません。

アセトアルデヒドは発がん性物質なので、無理をして飲むのは、正直、危険だと思います。食道癌とアセトアルデヒドの因果関係が指摘されています。

>体質について、根性なしッといわれても、困っちゃいますね(笑)。

お酒が飲めないことも同様の扱いを受けますが、我慢できないのは根性なし、という風潮が日本にはありますよね。僕は体質だと思って割り切っているのですが。

>お酒よりはハーゲンダッツのカシスオレンジのほうが、ずっと美味しそうです。今度探して食べてみます。

確か「季節限定」とか書いていた記憶があります。今年の4月に食べまくっていました。ただ、今まで食べたアイスクリームの中で一番美味しかったので(飛び抜けて美味しかった)、フルシーズンで売り出されている可能性もあると思います。味については自信を持ってお勧めできるレベルにあると思います(笑)。

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8月25日のお昼過ぎから、まあまあ普通に過ごせるようになった。抗癌剤中止後、48時間で、そこそこのレベルに回復。昼、夜に強い下痢はあったが、それ以外は、概ね許容できる程度にある。

夜は、キムチ鍋であったが(僕のリクエスト)、まあまあ食べられた。お豆腐が美味しかった。御飯は7割摂取。食欲も、許容できる範囲内にあると言えよう。

今回の減量は、大きな効果があったとまでは言えないが、減らした分、もっと言うと、リスクを負った分に相応するリターンはあったと言える。

母親と話していて指摘されたのだが、僕は初回の抗癌剤投与後1日目か2日目(恐らく1日目)に病棟を抜け出して、下の売店でハーゲンダッツのアイスクリームを買って食べていた、という。

思えば、あの頃は食べることだけが楽しみで(今もそうだが)、よく病棟を抜け出し、1階の売店でアイスクリームを買って食べたものだった。ハーゲンダッツのアイスクリームの中でもカシスオレンジが僕のお気に入りで、たまに抹茶をはさむこともあったが、3回に2回はカシスオレンジを食べていた。
そう、抗癌剤のうち、オキサリプラチンは末梢神経障害が出現するので、冷たい物がしびれてしまい食べられなくなるという話だったにもかかわらず、「氷ではなく、アイスクリームだったら行けるかも。」と思い、アイスクリームを買いに行ったのを思い出した。確か、少ししびれたけど、とても美味しかったと思う。

その頃と比べると、食欲が低下している、と母は言う。現在、抗癌剤は元の用量の7割程度である。しかし、初回投与後に比べると、食欲は落ちていると言う。

もしかすると、投与回数が増えるに従い、副作用は増強されるのかもしれない、と思った。(どこかで、そんな記載を見たことがあったが。)

う~ん、更なる減量をしたい、そう思った。
最近は、そればっかり考えているという気もするが、「楽」をしたい、というのが偽らざる本音だ。

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【2008/08/26 00:51】 | 自分の体
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-


ありがとうございました。
のっぽ187
貴重な情報ありがとうございました。
僕が今後、治療を受けていく上で非常に参考になります。

No title
あおくん
ちは。
アイスうまいよね。俺もケモ週間の時は毎日食べに売店行くよ。
なんかアイス喰ってると胃も穏やかになるんだよね。
食欲は落ちているけどさ、キムチ鍋とか喰えるんだったら
好きなもの喰っていこう。
(キムチはニンニクとか色々入っていて免疫アップかな?)
薬の量はさ、やっぱ体調と精神力次第でしょ。
見たと思うけどケモの回数脱帽の方もいたしさ。
俺はもうちょっと粘れると思う。

精神力は重要。
のっぽ187
あおくん

アイスクリームを食べると、少し胃のむかつきが治まる気がする。まあ、とにかくうまい。

カレーとかキムチ鍋とかスパイシーなものが意外と行けたりする。今回は、冷たいお茶や室温のお茶が欲しくなかった。何がどうなっているのか、自分でもよく分からない。

ニンニクはいいと聞いたので、結構、食べるようにしている。もともとニンニクは好きだし。

>薬の量はさ、やっぱ体調と精神力次第でしょ。

そうやね。体調もさることながら、最近、精神力の重要性を感じる。

>見たと思うけどケモの回数脱帽の方もいたしさ。

31回とか21回とか、凄過ぎだね。

>俺はもうちょっと粘れると思う。

細く長く、というイメージがいいのかな、と最近は考えてる。

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今日のメモ。
0時10分~9時15分、睡眠。
導尿後、実家へ行き、朝食を摂る。
お巻き寿司を3切れ食べる。お寿司は意外と行けるようだ。
鮎に酢だちを掛けて食べる。母は「美味しいでしょ。」と言うが、蛋白質が少なめだったので、とにかく食べたという感じ。
オクラに酢だちを掛けて食べる。こちらは意外と食べられた。明らかに趣向が変わったようだ。この病になる前は、オクラを食べるのは正直、苦痛だった。
酢だちは、18日に休職している病院に行った際、理事長の母親(80歳くらい)から戴いた。たぶん、いい酢だちだと思うのだが、今の食欲では、その良さが分からない。
後はお味噌汁を一杯飲む。普通に飲めた。お豆腐は食べやすい。
キャベツとにんにくの酢漬けを3口食べる。抗がん作用を期待している。エビデンスはないが、何となく、体にいいような気がする。体調のいい時は美味しいなと思うのだが、今日は、とにかく食べたという感じ。
桃を剥いてもらう。まあまあ美味しい。病を得た人にとって、桃ほど食べやすい食材はないのではないだろうか。それくらい喉越しが良い。
ミルクがメインのホットコーヒーを2杯飲む。美味しい。なぜだか分からないが、すごく美味しい。その一方、お茶が全然、欲しくない。21日に600mlの点滴を受けているので、体内にまだ水分が残っているのかもしれない。全く経口で水分を摂取できない時は点滴もいいと思うが、口から水分を摂れる状態にある時は、原則、経口で水分を摂取するべきだろう。

食後1時間ほど横になってから、PCを立ち上げる。

今日、これまでの症状は以下のとおり。
食欲、ないまま。前回と不変。
胃の重さ、あまりない。前回と不変。
お腹のグルグルいう音、よく鳴る、前回と不変。
下痢。強い、痛い。前回とほぼ不変。
倦怠感、あまりない。前回より軽度改善。
寝ている時間、長い。前回と不変。
頭の冴え、まあまあ良い。中等度改善。

消化器症状は、不変~軽度改善にとどまる。一方、頭の冴えは、中等度改善を認める。

残念ながら主治医はあまり僕の自覚的な副作用にまで気が回っていないと考えられる。ということで、オキサリプラチンを次回、減量してもらうかどうか、また少し考えてみたいと思う。自分でリスク(がんへの効果の減弱)/ベネフィット(副作用の軽減)を評価し、主治医に減薬を申し出る。自分で選んだ道であるとは言え、少々骨が折れる仕事ではある。
また、少し考えてみよう。

追記(8月25日夜)。夜10時に排便。何度か肛門部を紙で拭いていたら、淡い赤色の混じった便が付いていた。回腸末端部、回腸肛門吻合部もしくは肛門部からの出血だろう。抗癌剤の副作用と考えられる。減量がベターか。

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【2008/08/25 12:25】 | 自分の体
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ご訪問ありがとうございました
kinkon1223
のっぽ187様
はじめまして、本日の書込みありがとうございます。
私が貴方のブログを見つけ、拝読したのは、「がん患者を取り巻く厳しい就労環境があきらかに 」の記事を読んだ直後でした。
初めて休職満了とともに「クビ」という言葉を目にしたときは本当にショックでした。その後復職という日記を拝見し自分のことのように喜びました。
私の方はおかげさまで抗がん剤治療を受けていませんので、休みになるとあちこち出かけたりし、楽しく過ごしております。
のっぽ187さんも、今回の副作用は以前よりは軽いようで何よりです。毎日「当たり前の生活」ができることを心より祈っております。
また早く復職されお医者さんとして毎日患者さんを助けられるようになってくださいね!職場の皆さんも待っておられますものね。
また訪問いたします。
本日は暖かいお言葉ありがとうございました。





すごく嬉しいです。
のっぽ187
kinkon1223様

>その後復職という日記を拝見し自分のことのように喜びました。

有難うございます。自分の幸福を人に喜んで戴けるというのは、これまた、すごく嬉しいものですね。

>私の方はおかげさまで抗がん剤治療を受けていませんので、休みになるとあちこち出かけたりし、楽しく過ごしております。

素人発言で恐縮なのですが、正直、羨ましいです。

>のっぽ187さんも、今回の副作用は以前よりは軽いようで何よりです。毎日「当たり前の生活」ができることを心より祈っております。

毎日「当たり前の生活」がしたいですね。強く強くそう思います。

>また早く復職されお医者さんとして毎日患者さんを助けられるようになってくださいね!職場の皆さんも待っておられますものね。

調子がいい日が続くと、患者さんの診療がしたいな、と思うようになります。18日に職場に荷物を取りに行った際、みんな待っていてくれているんだ、と思い、涙が出そうになりました。

>また訪問いたします。

お待ちしています。

>本日は暖かいお言葉ありがとうございました。

いえいえ、こちらこそ。今後ともよろしくお願い致します。

復活のバトンを引き継いで
カノン
カフェオレ・・・みづきさんの好きな飲み物でしたね。
彼女のブログからは、みづきさんの聡明さとともに、危うい一途さも
感じていました。
激しい痛みがあるにもかかわらず、痛み止めを我慢するようなところ
があって、どうしてなのって思いながらも、局面局面において、懸命
に決断していく姿を応援していました。
ご主人が書いていらした「私達は、ただ一片の悔いもありません」
という言葉が、いまは救いになっています。

今回もおつらかったのですね。
減量する以外に、下痢の強さや痛みを、緩和する方法はないので
しょうか。痛みは、人を消耗させますよね。
主治医さんも、腫瘍専門医の看板を掲げているのなら、治療を
受ける方々の痛みに、もっと真剣に向き合ってほしいです。
薬の量を選ぶしかないなんて、とっても理不尽な気がします。

とにかく、出血が止まるように、心をこめて祈っています。

必ず復活します!
のっぽ187
カノンさん

>ミルクがメインのホットコーヒー

これって、カフェオレですね。気付かなかった・・・。

>激しい痛みがあるにもかかわらず、痛み止めを我慢するようなところ があって、

NSAID(ロキソニン、ボルタレン、ロピオン)はあまり使い過ぎると、胃潰瘍や十二指腸潰瘍を起こします。ただ、2000人使って1人なるというくらいの頻度(そういうエビデンスがあります。最近、そればっかしですね。)なので、それをどう捉えるのかは個人個人の判断でしょう。僕は術後、痛み止めの使用を極力、控えるようにしました。僕にとって食べることは生命線であると考えていたので、胃や十二指腸に潰瘍ができるのは嫌だと考えたからです。
なお、緩和ケア領域では(ここからは医者モードです)、オピオイド(塩酸モルヒネ、硫酸モルヒネなど)は、痛いのなら、なるべく使った方がいいと一般的に言われています。
オピオイドは依存の問題がよく言われますが、①言うほど、問題にならない。②予後が限られた患者さんにおいては、依存の問題は小さな問題で、痛みを取って今のQOLを上げる方が大事だ。以上2点から、痛いのなら、なるべく使った方がいい、という結論に至っていると理解しています。
②の理由は、一部の患者さんにとっては、心外だと考えるのかもしれませんね。

>局面局面において、懸命
に決断していく姿を応援していました。

僕もかくありたいと思います。

>ご主人が書いていらした「私達は、ただ一片の悔いもありません」 という言葉が、いまは救いになっています。

みづきさんのお父さんもそうですが、ご主人はなかなかの人物であるとお見受けしました。なかなか、この言葉をこの状況で言える人はいないと思います。
何より、みづきさんのご冥福をお祈りする次第です。

>減量する以外に、下痢の強さや痛みを、緩和する方法はないので しょうか。痛みは、人を消耗させますよね。

下痢止め(ロペミン)は術後よりずっと内服を続けています。痛みについては、ロキソニンを処方されていますが、上記理由から僕が内服を拒んでいます。初回入院中、あまりに痛かったので、薬剤師さんに「オピオイドが欲しい。」と言いましたが、スルーされました。上記から考えると、薬剤師さんは賢明な判断をされたのだと思います。(僕には治るチャンスがあるんだと捉えています。)

>主治医さんも、腫瘍専門医の看板を掲げているのなら、治療を
受ける方々の痛みに、もっと真剣に向き合ってほしいです。

残念ながら、多くの医者は患者さんの痛みを理解できていないと思います。たぶん、僕もこの3月までは本当の意味では理解できていなかったと思います。
何となく相手の思っていること、考えていることが分かる気がするから(だって、半年前までは同じ立場にいたわけだし)、「こちらから積極的に行かなくっちゃ。」と思う次第です。

>薬の量を選ぶしかないなんて、とっても理不尽な気がします。

カノンさんに言われて気付きましたが、現在、進行がんの患者さん達が置かれている状況は一言で言うと「理不尽」です。誤解を恐れずに言うと、現在の日本で行われている抗癌剤治療(の多く)は、少なくとも患者達にとっては「理不尽」の一言に尽きます。
もっと言うと、人生そのものが「理不尽」なものなのかもしれない。とは言え、そんなことを言っていても始まらないので、僕は(他のみんなもきっとそうだと思いますが)できる限りの手を打とうとしているんだと思います。

熱弁を奮ってしまいました。

>とにかく、出血が止まるように、心をこめて祈っています。

本当に有難うございます。お蔭様で現在、出血は止まっています。

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今日のメモ。

昨夜(8月23日)の20時40分から今日(8月24日)の2時40分まで、畳の上で眠る。ちょっと2,3時間と思っていたら、6時間、眠ってしまった。その後、自己導尿、排便をし、シャワーを浴び、3時10分、改めて布団を引いて横になった。2,3分で記憶がなくなっている。

10時40分、目が覚める。あまり間隔が延びると、膀胱に尿が溜まり過ぎてしまい、良くないので、ふらふらしながら、自己導尿をする。その後、すぐ布団に横になる。再三、寝返りを打った記憶はあるのだが、気が付いたら、12時半。一体、どれだけ眠れるんだ、と思う。

実家へ行く。今日は、両親とも墓参りに行っているので、実家に来たといっても、御飯を食べるだけ。
しかし、あまり何も欲しくない。卵豆腐を一つ、お握り2つ、明太子オムレツ一つ、お豆腐、お揚げの入ったお味噌汁を一杯飲む。卵豆腐が一番美味しかった。さすがに明太子オムレツには、いつものようにマヨネーズを掛ける気にはならなかった。

新聞(実家は朝日新聞)に目を通し、ネットサーフィンを1時間程していたら、またまた眠たくなって来た。14時30分、またまた、カーペットの上にゴロンとなる。昼間は、ひっきりなしに鳴いていた蝉の声がコオロギの声に変わっていたので、はっと思い、目を覚ますと、17時40分。ほんと、寝てばっかりである。

自己導尿をし、排便をした後、食卓に着く。御飯お茶碗半杯、三杯酢に浸けたあじ2匹、キュウリのお酢の物一皿を食べたところでお腹一杯。これじゃ少ないかなと思い、冷蔵庫に入っていた巨峰(ぶどう)を1房食べる。無性にホットミルクが欲しくなり、牛乳をコップに入れ、レンジでチン。今日はこれが一番、美味しかった。下痢がひどくなるかもしれないと思い、その後、バナナを一本食べる。

その後、パソコンを立ち上げ、返事を書いたり、こうやってブログを書いたりしている。

今日の症状についてのメモ。

下痢、ひどかった、痛かった。とは言え、前回までよりは、ほんの少しとは言え、まし。軽度改善とする。
食欲不振、今日はほんと、何も欲しくなかった。食欲不振そのものについては、不変。
胃の重さ、少しましかな、軽度改善。
全身倦怠感、昨夜から今日にかけて寝まくり。だるさというのではないが、とにかくよく眠くなる。今日に関しては、前回と不変。
頭の冴え、これに関しては正直、冴えていると思う。有難いことではあるのだが、この部分については中等度改善とする。

頭の冴えについては、満足の出来る結果であるが、その他は軽度改善もしくは不変にとどまる。わがままなのかもしれないが、この症状でも「エンドレス」で続けるには、かなりハードルが高いと思う。

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【2008/08/24 22:19】 | 自分の体
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今日の自覚症状をメモする。
胃のむかつき、少々。軽度、改善。
食欲不振は、まあまあ、ある。不変。
下痢、ある。不変。
全般的な不快感、少々。軽度、改善。
全身倦怠感、少ない。中等度改善。
寝て寝てするところ、日中に4時間、眠る。軽度、改善。
頭の重さ、少ない、もしくは、わずか。中等度改善。

以上をまとめると、
胃については、不変~軽度改善。
下痢は、不変。
倦怠感は、中等度改善。
頭の重さは、中等度改善。

消化器症状の改善には更なる減量もしくはオキサリプラチンの減量が必要と考えられる。一方、倦怠感、頭の重さについては、今回の減薬による改善は明らかであり、5-FUの量が多すぎたことを示唆していると考える。

結論:5-FUの減量は、現時点では、非常に賢明な判断であったと考えられる。

目指すは、完治であるが、もし、完治が望めないのであれば、程好い治療を強く望む。抗癌剤治療のエビデンスについては、それなりに理解しているつもりであるが、生存期間の延長の代償として、強い副作用を、というのは、御免被りたい。
子供がいたり、配偶者がいたりすれば、またきっと考え方も違うのであろうが、独り身の僕にとっては、苦痛のない、少なくとも、苦痛の少ない時間がたくさん欲しい。

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【2008/08/23 21:36】 | 自分の体
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No title
RainBow
>子供がいたり、配偶者がいたりすれば、またきっと考え方も違うのであろうが、独り身の僕にとっては、苦痛のない、少なくとも、苦痛の少ない時間がたくさん欲しい。

同感です。
5-FU減らしたことで少しでも副作用が軽くなっているのであれば、ホントに良かった!とは言え、まだまだ辛いでしょうけど、ゆっくり身体を休めてください…。早く副作用が抜けます様に!!

納得のいく人生
カノン
減薬の効果を拝見して、天は自ら助くるものを助く、というふうに
感じました。これからも、きっと賢明な選択を続けていらっしゃる、と
信じています。

前回は、きつい状態の中、いつもながらの頭脳明晰なコメントを
ありがとうございました。プロの真髄を垣間見た思いがしました。

一番驚いたのは、「うつ病においては、三環系抗うつ薬と比べて、
SSRIの方が脱落が少なかったとは言えない、副作用が少なかった
とは言えない、副作用の種類が違うだけであるという結論を出して
いるメタアナリシスがある」ということです。
いやあ、専門家に伺ってみないとわからないことです。

双極性障害といえば、躁状態のとき、先物取引で大損してしまった
北杜夫さんを思い出します。ご自身が、精神科医というところが
すごいところで、黒柳徹子さんに「ご自分で治せないんですか」と
言われていましたっけ(笑)。
春日武彦先生も、「問題は、躁なんです」という本を出しています。

本当に、自分で納得のいく生き方がしたいですよね。
ブログを拝見していて、毎回、自分自身にそう言い聞かせています。

No title
あおくん
副作用が軽減した様でなにより!
やっぱ5FUの減薬は体調にもろに影響するんだね。
のっぽさんは医師だから主治医と対等に話せるけど
われわれも言いたいことをちゃんと伝えて主治医との
風通しをよくしないとね。
受け止めてくれる医者がいいね。

配偶者や子供がいても苦痛が少ないほうがいいよ。

副作用早く軽減するように!

早く副作用が取れるといいな。
のっぽ187
RainBowさん

投与中の48時間と投与後の50時間あまりは、これまでPCを立ち上げることさえ出来なかったので、5-FU減量の効果は明らかだと思います。
早く副作用が取れるといいな。

不都合な真実
のっぽ187
カノンさん

>減薬の効果を拝見して、天は自ら助くるものを助く、というふうに
感じました。

「天は自ら助くるものを助く」好きなことわざの一つです。今後も、自分の力で道を切り開いていきたいなと考えています。

>前回は、きつい状態の中、いつもながらの頭脳明晰なコメントを
ありがとうございました。

いえいえ。薬を減らしたことによる効果が大きいと思います。


>一番驚いたのは、「うつ病においては、三環系抗うつ薬と比べて、 SSRIの方が脱落が少なかったとは言えない、副作用が少なかった とは言えない、副作用の種類が違うだけであるという結論を出して いるメタアナリシスがある」ということです。

製薬会社としては、値段の安い三環系抗うつ薬が売れても、会社の収益にはほとんどつながらないですよね。一方、SSRI/SNRIといった新しい薬は売れると、そこそこ値が張るので、製薬会社にとって大きな収益につながりますよね。
そうなると、製薬会社としては、SSRI/SNRIといった新しい薬を売りたい。販売促進や宣伝も当然、新薬が中心になりますよね。
そういった事情もあって、どうしてもSSRI/SNRIの長所が大きく宣伝され、短所はあまり言われないという状況にあると思います。SSRI/SNRIが良い薬であることには間違いはないのですが。
本当は、上記のようなメタアナリシスがあって、SSRIの方が脱落、副作用が少なかったとは言えない、という結論は出ているのですが、それは製薬会社側としては不都合な真実であるわけですよね。(アル・ゴア氏の書いた本の題名みたいになってしまいましたが。)

専門家として活動をするに当たって重要なことは、全体を見て、「どの情報が真に正しいのか。何が真に正しいのか。」ということに気を配ることだと考えています。
きっと、どの領域でも同じことが言えるのだろうと個人的には考えています。

前半の返事は、このくらいでいいかな、と思います。

自分で選び取る
のっぽ187
カノンさん

北杜夫さんは有名ですね。
この前の返事で大切だと書きはしましたが、(軽)躁病エピソードを聞き出すのは、難しいですね。何と言っても本人に病的な状態であったという自覚がないですから。

>本当に、自分で納得のいく生き方がしたいですよね。

したいです。自分で選び取るという行為は、リスクを伴いますが(人に任せていても、リスクはある)、しっかり自分で選び取って行きたいですね。

主治医と話す。
のっぽ187
あおくん

>副作用が軽減した様でなにより!

ありがとう。

>のっぽさんは医師だから主治医と対等に話せるけど
われわれも言いたいことをちゃんと伝えて主治医との
風通しをよくしないとね。
受け止めてくれる医者がいいね。

対等に近い状態で話をするには、ある程度の知識と準備、それに心構えが必要ですよね。この線は譲れない、とか、減薬を申し出た際「がん細胞に対する効果が落ちますよ。」と言われても「いいです。構わないです。」と言おうと思って診察室に入るとか。
そして改めて思うのが、こういった僕ら患者の要求を受け止めてくれる先生がいいですね。

>配偶者や子供がいても苦痛が少ないほうがいいよ。

確かにそうですね。同じ人間だから当然か。

早く、いい状態に戻りたいです。

No title
ran
ケモ2年続けて副作用はこんなもんなんだ。と思ってましたが
いや、待てよ
と、思い、主治医に言いました
「倒れてる時間と延命の時間を比べて今を大切にしたい」
とね
だから間を2週間開けました。
「効果としてはそれほど問題ではないし、それなりに効果を出してる報告もある」
って。
それぞれ取り巻く環境が違うのでそれが正解っていうものはないとは思いますが
私の場合は「今」ですね。と、言いながらあれこれ揺れてますけどね


正解は誰にも分からない。
のっぽ187
ranさん

>ケモ2年続けて副作用はこんなもんなんだ。と思ってましたが

実は、このこと自体、尊敬に値することなんだ、と最近は思います。
ranさん、すごいです。

>「倒れてる時間と延命の時間を比べて今を大切にしたい」
とね

そうです。それなんです。そして「今を大切にしたい」ですよね。

>だから間を2週間開けました。

間隔は2週間は必要ですよね。1週間じゃ、あっという間ですよね。

>それぞれ取り巻く環境が違うのでそれが正解っていうものはないとは思いますが

きちんとした正解は、誰も分からないと思いますが、じゃあ全てを主治医に任せてしまっていいのか、と言うと、そうではないと思います。正解は誰も分からないからこそ、自分で選ぶべきなのでしょうね、きっと。

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みづきの末期直腸ガンからの復活の記録(http://kirin62.blog62.fc2.com/blog-date-200808.html)を読んだ。「セデーションの確認前に昏睡状態になりました 」というのが8月22日の題名である。

1年余り、緩和ケアの仕事をしていたことがあるので、このセデーション(鎮静という意味)という言葉は、以前はよく耳にした言葉であった。しかし、今、患者サイドに立ち、この言葉を聞くと、発する言葉がない。

病名、診断を受けた時の年齢、あと体型(これは想像だが)が似ていることもあり、勝手に親近感を抱いていたのだが、このセデーションという言葉は重い。

人は遅かれ早かれ死を迎えるものだから、いちいちセデーションを掛ける、掛けないで、あれこれ考えていたら、きりがないのだが・・・。

QOLと寿命の問題を少し考えた。
全ての人に言えることだが、残された時間がどれだけなのかは神様しか分からない。自分の持っている時間を、快適に、そして、楽しく過ごしたいな、と思う。いざ、何をして過ごそうか、と思うと・・・なのであるが。

今の僕に出来ることは、免疫力を上げる可能性のあることに力を注ぐことかな。「生きることが仕事。」みたいになっているが、まあ、いいだろう。

【2008/08/22 22:16】 | 思ったこと
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今日は、化学療法2日目(8クール目)。
2日目にブログを書く、もっと言うと、PCを立ち上げるのは、今回が初めてだと思う。
だるさが以前より少なくなっているのと、頭が少し働く感じ。胃のムカムカは少しはあるかな。あと、昨夜寝ている間に、少量ですが、便を漏らしてしまいました。(食前、食中、食後の方、すみません。)

用量を5-FUは25% off、オキサリプラチンはそのままであるので、5-FUとオキサリプラチンが同効であると考えると、12.5%、薬を減らしたことになる。害作用という点では、それなりの軽減が現時点では得られていると思う。前回は、ケモ中、オリンピックさえ、テレビで見ることが出来なかったのだから。

これで、がん細胞に対する効果ががたっと落ちているのであれば、少し残念だが、今のところ、今回の減量については、そこそこ満足している。

早く低用量での抗癌剤の効果について、まとめられた論文が出ないものだろうか。



以下は、読んでいると肩が凝る文章だと思うので、精神科のことに関心のある方、うつ病治療に関心のある方に読んで頂ければ、幸いです。

以前のエントリーでも触れたように、精神科領域においては、抗精神病薬(統合失調症、せん妄に対して用いる)、抗うつ薬(うつ病、パニック障害などで用いる)について、従来、使われていた用量より少ない用量で用いると、害作用が少なかった、だとか、効果は変わらなかった、だとかという結果が出ている。
どうも、多い目の用量で使って「うん、この薬、効くな。」というところから始まって、「でも、飲み続けることが出来ない人が結構、いるな。」となって、「低用量でも行けるんじゃないの。」となり、「じゃあ、トライアル(臨床試験)を。」という経過を辿っているように思う。(少なくとも精神科領域では。)

腫瘍科(あえてこう書く)と精神科では、対象としている疾患が違うし、薬のコンセプトも違う(抗癌剤は正常細胞をやっつけてしまうことをある程度、前提としているようだ)。
精神科では、うつ病に対して、三環系抗うつ薬を用いる場合、従来、150mg/日の投与を標準としていたように思う。最大で225mg/日(種類によっては250~300mg/日)を用いていた。しかし、2002年にメタアナリシス(きちんとした、たくさんの臨床試験を集めて来て、特定の統計学的手法で解析したもの。治療についての最強のエビデンスである。)では、101mg/日以上の投与と100mg/日以下の投与を比べた場合、効果は不変、害作用は100mg/日以下の方が101mg/日以上のケースに比べると、半分になったとしている。厳密には、101mg/日以上の投与では、11人に1人、害作用が強くて薬を飲み続けることが出来なくなるが、100mg/日以下の投与では、22人に1人、害作用が強くて薬を飲み続けることが出来なくなったという。
一方、効果については、101mg/日以上のケースでも100mg以下のケースでも、4~6人に1人の確率で、うつ症状の改善を見るという。なお、うつ病はプラセボ(偽薬)で症状が改善するケースが多く、4割くらいの人がプラセボで良くなるという。
これをまとめると、初診でうつ病の患者さんを診て、うつ病と診断し、三環系抗うつ薬の投与を開始したとしたら、6割は症状の改善を認め(4割は、薬が効いているのではなく、薬を処方されたという効果、お医者さんに診てもらい、きちんとした診断を受け、きちんとした説明を受けたという効果、仕事を休んだり、仕事の量を減らしてもらったり、といった休養の効果で良くなる。2割が三環形抗うつ薬の効果で良くなる。)そして4割の方が一種類目の薬では効果の得られない人、もしくは害作用が強くて薬を飲み続けることが出来ず、効果が得られなかった人ということになる。

ついつい、自分の専門分野での知見を、自分が現在、治療を受けている薬、領域に当てはめてしまう。

うつ病に対する抗うつ薬治療においては、標準とされていた(今もされていると思う)150mg/日の用量から、上記のメタアナリシスの薦める75~100mg/日の用量(もとの50~67%)の用量に減らしたところ、効果は変わらず、薬を続けられなくなるくらいの害作用を呈する患者さんは9%から4.5%に減る、という。
上記の図式に僕の状況を当てはめると、もともとの投与量すなわち標準投与量を100とすると、4~7回目は(オキサリプラチンは25%減量、5-FUは総量で4750→4000mg)80、今回は(オキサリプラチンは25%減量のまま、5-FUは総量4000→3000mg)69である。(標準投与量を100とした時に、オキサリ、5-FUがその時、どれくらい体の中に入っているのか、をそれぞれ計算し、その結果の平均を取った。)
薬を続けられなくなるくらいの害作用(三環形抗うつ薬では標準的な投与量で9%の患者さんにあったという)が出ている状態から、何とか薬を続けられるくらいのところにうまくシフトしたいと願っている次第である。

この内容の文章が書けるということは、結構、行けそうかな、とも考えている。

【2008/08/22 12:29】 | 自分の体
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首謀者を探す
カノン
片手に「謙虚さ」、もう片方の手に「勇気」を持って、この5日間を
がんばっていらっしゃるご様子は、金メダル級の感動です。
このまま、比較的穏やかな時間が流れて、5日経ってくれることを
願っています。

三環系抗うつ薬の副作用は、確かにSSRIなどと比べると、強いらし
いですね。
貝谷久宣先生の「SSRI/SNRIにおける不安障害のエビデンス」を
読んだのですが、次のように書いてありました。

15名の社会不安障害者が、イミプラミンで8週間治験を受けた。
6名(40%)は副作用で早期に脱落した。治療終了者9名中2名
(22%)が高度および中等度改善を示したにすぎず、イミプラミン
は社会不安障害に効果がないと判定された。

副作用は強いわ、効かないわ、踏んだり蹴ったりです。

精神科医さんに、また教えていただいてよろしいでしょうか。
もちろん、しんどい真っ最中でいらっしゃることは存じておりますの
で、完全復調なさったあと、気が向かれたときにということで・・・。

貝谷先生は、「不安障害は難治性うつ病の萌芽」と述べています。
社会不安障害に併発する気分障害の生涯有病率は56.3%で
あり、内訳をみると大うつ病34.1%、双極性障害19.5%、そして
気分変調性障害は11.5%だとか。
以前、社会不安障害と妄想性障害の見極めが難しいと書いておら
れました。SADの場合、併発するうつやパニック発作や妄想と
いった症状で、初めて受診にいたることになると思うのですが、
診療の際、例えばうつ病の陰に隠れたSADは、どのように見つけ
られるのでしょうか。

本当に、TPOをわきまえない質問で、申し訳ありません。
「アホな毎日新聞」を毎日読んでいるので、洗脳されて、立派な
アホになったかも(笑)。

あと3日間、どうぞ無理なさらないでお過ごしください。


前半部に対する返事
のっぽ187
カノンさん

>片手に「謙虚さ」、もう片方の手に「勇気」を持って、この5日間を
がんばっていらっしゃるご様子は、金メダル級の感動です。
このまま、比較的穏やかな時間が流れて、5日経ってくれることを
願っています。

いつもいつも有難うございます。片手に「謙虚さ」、もう片方の手に「勇気」を持って、生き抜きたいと思います。

社会不安障害には、三環系抗うつ薬が効くというエビデンスはないようですね。きちんと論文を探せば、効くという論文はあるのかもしれませんが、僕はデイビッド・V. シーハンらが書いた「社会不安障害」くらいしか、きちんと読んでいないので、社会不安障害には三環系抗うつ薬が効くというエビデンスはないという理解です。

一方、うつ病、気分変調症、パニック障害には、SSRIも三環系抗うつ薬も効くというエビデンスがあります。うつ病についての三環系抗うつ薬のエビデンスはエントリーの通りです。
一つ断っておきたいのは(一応、これでも専門家なので)、うつ病治療においては、三環形抗うつ薬と比べて、SSRIの方が脱落が少なかったとは言えない、副作用が少なかったとは言えない、副作用の種類が違うだけである結論を出しているメタアナリシスがあるということです。
和文で結論だけを読むのであれば、エビデンス精神医療(古川壽亮著、医学書院)のp380~381を読まれるといいと思います。精神科医にとっては非常に素晴らしい本だと思うのですが、それ以外の方はどこかで借りるか立ち読みで済ます、でOKかと思います。

前半部に対する返事は、これくらいでいいかな、と思います。

後半部に対する返事
のっぽ187
カノンさん

初診の場合は、「何に困って、今日は、いらっしゃったのですか。」というところがポイントになると思います。
気分が落ち込む、つらい、眠れない、食欲がない、疲れやすい、こんなに辛いんだった死んでしまった方がましだと思う、などいろいろあると思うのですが(全てうつ病の症状ですね)、うつ病の症状を訴えていらした方については、まずはうつ病の診断を優先する、これでいいと思います。
うつ病を診断するに当たって、一つ気をつけておきたいのが、「以前に躁状態もしくは軽躁状態になったことがあるか。」です。
うつ病と躁うつ病(双極性障害)は同じ気分障害に分類されますが、治療方針(使う薬)が違います。だから、うつ病を診断するにあたって、気を付けるべきことは「躁うつ病の患者さんがうつ状態になって来ている。」のを除外することです。
本当は、うつ病の陰に隠れた社会不安障害も初診時にきちんと診断できたらいいのですが、時間に制約があることから、うつ病の診断のついた方に併存する不安障害(社会不安障害とか)について積極的に問診することはあまりないです。
自分から「人前で話したり、知らない人と会ったりするのがすごく苦痛で。」と話されるのであれば、社会不安障害についての問診もしますが。
現場レベルでは、うつ病と社会不安障害を併発している患者さんがいたとすると、うつ病の程度が中等症以上だと認知行動療法どころじゃないでしょうから、まず、うつ病を良くして、それから・・・で十分かなと思っています。

毎日新聞は、どうも医療関係の記事の中に偏った記載を時々見かけるので、つい「アホ!」と言ってしまいました。

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化学療法第8回目。午前中の採血では、白血球は3200、好中球は1700台。低空飛行ではあるが、施行できるレベルにあるので、予定通りgoとなった。

13時30分~15時30分、オキサリプラチン投与。(前回と変わらず)
15時30分~、5-FU投与。(持続静注する総量は4000→3000に、今回から減っている。)
午後8時現在、何とかこうやってブログを書くことが出来る状態にある。

昨日までは体調がかなり良かった。体調が良いと、つい医者モードで物を考えてしまう。ちなみに現在は患者モード。なんだか微妙な感じであるが、実際にそうなので、仕方ない。

他の方が書いたブログをいくつか読んだが、いまいち頭が回らなくてコメントが書けない。そんなものだろう。とは言え、同じ病の人が書いたブログを読むと、謙虚な気持ちになる。何に対して、謙虚になるのか、いまいち自分でも良く分からないが、そんな気がした。

この1週間、10日あれこれと考え、あれこれと書いた。大腸癌に対する化学療法の進歩はここ数年、著しいという。(以前にも書いたと思う。)あまり大したことがないのであれば、さらに減量を、と思うのだが、きちんと確立された方法、組み合わせであり、どの人、どのサイトで見ても、「これがベスト。」ということなので、今回そして、一応、次回は、この用量での投与を受けようかと思う。

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【2008/08/21 19:58】 | 自分の体
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No title
あおくん
お疲れ。
自分も白血球が3200程度らしいよ。
でもケモ受けて昨日はちょっと発熱したけど今日はまあまあ
元気。
のっぽさんも元気そうでなによりだよ。

No title
ran
副作用のないお薬が一番なのでしょうが
今の標準的抗がん剤は自分の体を犠牲にしてやっつけるものみたいなので
自分の体と相談しながらベストな量とベストな結果がはっきり分かるといいですよね
このダルダルの副作用は思考能力もなくなるので
ゆっくり休んでまた元気にサーフィンしてくださいね

元気が一番
のっぽ187
あおくん

今回も体調は良かったと思うんだけど、白血球は3200と、ラインの3000をわずかに上回る程度でした。白血球数については、本当に自覚症状なしです。ただ、昔は6000台、7000台はあったと思うので、骨髄抑制は確実に出ているのだと思います。

元気が一番ですね。

>のっぽさんも元気そうでなによりだよ。

有難う。それが一番、大切ですね。

微妙なコンセプト
のっぽ187
ranさん

>今の標準的抗がん剤は自分の体を犠牲にしてやっつけるものみたいなので 自分の体と相談しながらベストな量とベストな結果がはっきり分かるといいですよね

そうですね。
「自分の体を犠牲にしながら、がん細胞をやっつける。」その通りですね。でも何て微妙なコンセプトなんでしょう。

>このダルダルの副作用は思考能力もなくなるので

そこが良くないところですね。
あと、2,3日は大人しく、しています。

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<大野病院医療事件>判決に被告は安堵 遺族は目を閉じ… (http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080820-00000042-mai-soci)yahoo!JAPANのトピックスにも載っている出来事であり、少し取り上げてみたいと思う。

福島県立大野病院事件判決について(http://www.jaog.or.jp/JAPANESE/kenkai/20Aug2008.pdf)という日本産婦人科医会が出している声明が全てではあるのだが、http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080820-00000042-mai-sociに亡くなった母親の父のコメントが載っている。以下にそのコメントを載せる。

渡辺さんは判決を控えた今月12日、毎日新聞の取材に応じ、公判で繰り返し謝罪した加藤医師に対し「わびるなら、娘が生きている間になぜ医療の手を差し伸べてくれなかったのか。絶対許さないという気持ち」と怒りをあらわにした。

正直、暗澹たる気持ちになった。無茶を承知でコメントすると、「こんなくだらん記事を書いて。毎日新聞のアホ!」と思った。

この裁判、無罪の判決がなされないと、ほぼ間違いなく、日本の医療は崩壊すると思う。
通常の医療行為をして、その結果が悪ければ、刑法に問われるというのであれば、誰がリスクを冒して、死と隣り合わせにある人を診るというのだ。この裁判でもし有罪の判決がなされたなら、日本国内で大きな手術、死と隣り合わせにある患者さんに対する手術、処置はなされなくなり、今までなら助かっていた患者さんが十分な処置がなされないまま、次々と死んでいくという事態になるであろう。

この父親の気持ちも分からないでもないが(正確に言うと、僕には子供がいないので、分からないというのが正しい表現だろう)、帝王切開術を試みた加藤医師を恨むのではなく、胎盤が癒着してしまったという不運を嘆くのが正しい物の認識の仕方だろう。

今回は医者モードで記事を書いたが、いずれにせよ、医療者側と患者側の間の溝は深く、人間の業の深さを感じさせる毎日新聞の記事であった。

う~ん、もっと人を気持ち良くさせる記事を書けないものだろうか。難しいかなあ。


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【2008/08/20 18:13】 | 思ったこと
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No title
-
医師は何をやっても許されるのか。



あおくん
俺は患者側の意見を
胎盤癒着を不運というならば患者のせいなのかい?
すべてのプロセスを慎重に踏んで、できる限りのリスク回避をした上での事故であればまあ納得できないでもないが
いろいろなニュースを読むとリスク回避が甘かった印象を受けるよ。
マスコミを通してだし医療に精通してるわけではないからなんとも言えないが患者や遺族の感情を考えると言葉にならないよーな判決に思うよ。



コメント、有難うございます。
のっぽ187
あおくん

>胎盤癒着を不運というならば患者のせいなのかい?

誰かのせいで、こうなった、という質のことではないと思います。
もし仮に誰かに原因を求めないといけないとしたら、患者さんということになると思います。

僕が大腸全摘術、広範囲のリンパ節郭清、肝切除術を受けている時に肺塞栓症を起こして亡くなったとします。これは誰のせいですか、誰に原因がありますか、と言えば、僕は誰のせいでもないと思うのですが、もし誰かに原因を求めないといけないとしたら、残念ながら僕に責任があると思います。肺に塞栓が飛ぶような体質であったということ、大きな手術を受けざるを得ない病状にあったことがその原因だと思うからです。

>すべてのプロセスを慎重に踏んで、できる限りのリスク回避をした上での事故であればまあ納得できないでもないが いろいろなニュースを読むとリスク回避が甘かった印象を受けるよ。

やるべきことはきちんとしていた、ベストを尽くしていたというのが、僕の理解です。僕も専門外なので、一つ一つの手技を正しく行えていたかどうかは分かりません。しかし、僕が理解できる限りでは、処置、判断に間違えはなかったと思います。少なくとも、置かれた状況、状況において、加藤医師はベストを尽くしていたと思います。なお、この手の判断は、僕がするのではなく、産婦人科学会がすることだと思います。

>患者や遺族の感情を考えると言葉にならないよーな判決に思うよ。

患者さんやご家族にとっては、今回の出来事は非常に不運な出来事だったと思います。ただ、患者さんがお亡くなりになるということと、それに関わっていた医者に責任があるということは、別の次元の話だと思います。


難しい問題ですね
Ito
このニュース、妻は患者さんがかわいそうだとコメントしていました。子を産んだ母としては当然の反応かなと思います。私も子供を生んでからわずか数時間後に亡くなられた患者さんのことは本当に気の毒に思います。

ただ、1人の父親としてではなく、一国民としての立場に立って考えると、私ものっぽさんと同じような意見を持っています。この裁判、以前から判決が気になっていたのですが、今回の無罪判決は今後の日本の医療全体から見れば妥当な判決だったと思っています。

今回のケースで、この医師の処置が完璧だったかどうかは私にはわかりません。それでも、ひとつわかることは、どんな医師でも、患者の生死を左右するようなギリギリの状況で、万人が完璧と言えるような判断を下すことはおそらく不可能であろうということです。

感情論で言えば、遺族の方の怒りと悲しみの矛先が医師や病院に向くのは仕方のないことかもしれませんが、それらの感情をすべて医師が受け止めなくてはならないとしたら、それは少し不条理なのではないかと思います。

怒りの矛先
のっぽ187

Itoさん

>私も子供を生んでからわずか数時間後に亡くなられた患者さんのことは本当に気の毒に思います。

僕もそう思います。

>ただ、1人の父親としてではなく、一国民としての立場に立って考えると、私ものっぽさんと同じような意見を持っています。この裁判、以前から判決が気になっていたのですが、今回の無罪判決は今後の日本の医療全体から見れば妥当な判決だったと思っています。

そう言ってくれると、有難いです。
医療が萎縮してしまうことは、一患者としても正直、困りますし、正当な医療行為をしても結果が悪ければ、刑法に問われるというのであれば、今後、医師として活動を再開する際にも大きな懸念が残ります。

>それでも、ひとつわかることは、どんな医師でも、患者の生死を左右するようなギリギリの状況で、万人が完璧と言えるような判断を下すことはおそらく不可能であろうということです。

それを分かっていてくれるとすごく有難いです。その場ではベストであると考えてしたことが、後で考えると、「ああ、こうしておいた方が良かったかな。」と思うことが時々あります。

>感情論で言えば、遺族の方の怒りと悲しみの矛先が医師や病院に向くのは仕方のないことかもしれませんが、それらの感情をすべて医師が受け止めなくてはならないとしたら、それは少し不条理なのではないかと思います。

遺族の方の悲しみが深いのは、理解しているつもりです。しかし、怒りの矛先が、必死になって患者さんを助けようとしていた加藤医師に向けられるのは、同業者として悲しいものがあります。

無罪判決出ましたね
ran
患者として遺族として医者の立場として
それぞれ違うことはどうしようもないことだと思います
だた、
病気になったこと自体がもうリスクを負っている。と思います
その病に対しての処置はリスクの上のリスクです
医学は万能ではありません。どっちに転ぶかは結果のみ
それを最大限完治に結びつくよう専門家として処置をするのみだと思うのです
特に外科となれば、何事が起きるともわかりません
事前の問診一つとっても患者は正直に100%話しているでしょうか?
検査にしても出てこないものってたくさんあると思います
開いて見てはじめてわかる事が多いはずです
術後の急変だって予期せぬことでしょう
それをすべて医者の責任には出来ないと思いますよ
だた。。。ミスを隠すために改ざん等々が行われてきたのも事実(一部でしょうが)
だから、正当な医療行為に対しても遺族は不審を抱くのでしょう。医療の素人だから疑問だけが残るのでしょう。誰かに怒りをぶつけたいのでしょう
悲しいことです
今回は産婦人科ですが、お産って昔から生き死をかけて行ったもの
今は普通に生まれて当たり前になってるからこういう問題が起こるような気がします
私、上が早産(小児科の先生が来るまで待って~~状態)で下が微弱陣痛で大変でした(後産が出なくて先生あわててたわ)
長くなっちゃいました(;^_^ A フキフキ

お産は生き死をかけて行ったもの
のっぽ187
ranさん

>患者として遺族として医者の立場として
それぞれ違うことはどうしようもないことだと思います

そうですよね。そして、ある一つの立場に立った場合、なかなか別の立場に立って物を見るということは難しいんだな、と思います。僕も例外ではありません。

>医学は万能ではありません。

本当にそう思います。

>開いて見てはじめてわかる事が多いはずです
術後の急変だって予期せぬことでしょう
それをすべて医者の責任には出来ないと思いますよ

有難いお言葉です。

>だた。。。ミスを隠すために改ざん等々が行われてきたのも事実(一部でしょうが)
だから、正当な医療行為に対しても遺族は不審を抱くのでしょう。医療の素人だから疑問だけが残るのでしょう。誰かに怒りをぶつけたいのでしょう
悲しいことです

本当に悲しいことです。

>今回は産婦人科ですが、お産って昔から生き死をかけて行ったもの 今は普通に生まれて当たり前になってるからこういう問題が起こるような気がします

その通りだと思います。このコメントは核心を突いていると思います。お産は本来、生死をかけて行われて来たものだということが忘れられて来ている。これが、この問題の背後にあると、僕も考えています。
なお、母(66歳)もranさんと同様のことを言っていました。


地裁の判決
カノン
この裁判は、いろいろなことが錯綜してしまっているという印象を
強く受けました。

刑事で争われたことは、業務上過失致死罪と医師法21条(異状死
の届け出義務)違反罪でしたでしょうか。
それに対して、判決は、
☆子宮に癒着した胎盤の剥離を継続したことは標準的な医療
  措置(蛇足ながら、標準という言葉には、最近過剰反応してしま
  いますが・・笑)
☆胎盤剥離を中止する義務はなかった
☆加藤医師が警察に報告しなかったことは医師法違反にあたら
  ない

ご遺族は、次に民事裁判を起こして、民事責任を問う(損害賠償
請求する)ことになるかもしれません。
刑事でも、民事でも、ご遺族が知りたいと思っていらっしゃる「真実」
は、明らかになることはないでしょう。両者の真実は異なるからです。

加藤医師は、墓前でご遺族に言われて、土下座までして謝罪した
と読みました。また、ご遺族からすると、自分たちの大事な娘は
いなくなってしまったのに、加藤医師の妻は妊娠して出産を控えている。
生まれてくる子どもと、自分たちの孫の境遇を比べて、何もかも
許せないお気持ちになられたのでしょう。

このままでは、医師もご遺族も救われません。
この裁判が礎となって、第三者機関が設置され、そこで死因が
究明され、その結果が今後の医療に役立つことになる仕組みが
構築される。そのことに自分たちが寄与することができた。
そういうふうに思えたら、大事な人を失った悲しみや恨みが、
もしかしたら、昇華されるのではないかと思いました。

きょうからですね。副作用が少なくなりますように。

今後、どうすれば良いのか、は難しいですね。
のっぽ187
カノンさん

この件についても、深く、正確な理解、本当に感心致します。

☆子宮に癒着した胎盤の剥離を継続したことは標準的な医療
  措置(蛇足ながら、標準という言葉には、最近過剰反応してしまいますが・・笑)
☆胎盤剥離を中止する義務はなかった
☆加藤医師が警察に報告しなかったことは医師法違反にあたら
  ない

上2つについては、本来、司法が判断するべき問題ではないと思います。この行為が妥当かどうかをきちんと判断できるのは、経験を積んだ同業者(産婦人科医)だけだと思います。
なお、数千~1万人に一人くらいの割合でしか癒着胎盤は起きないので、そういう稀なケースに対して、どう標準を定義するのか、という問題はあると思います。

>刑事でも、民事でも、ご遺族が知りたいと思っていらっしゃる「真実」 は、明らかになることはないでしょう。両者の真実は異なるからです。

裁判で争う過程で出て来ることは、きっとご遺族が知りたいと思っていることとは違うことでしょうね。僕もそう思います。

>加藤医師は、墓前でご遺族に言われて、土下座までして謝罪した と読みました。

正直、この話を聞いて(以前から聞いていました)、ご遺族の人間性を疑いました。「そこまでさせるか。」と。

>この裁判が礎となって、第三者機関が設置され、そこで死因が
究明され、その結果が今後の医療に役立つことになる仕組みが
構築される。

第三者機関の設置は僕も必要だと思います。

この件について、今後どうすれば良いのか、僕自身、今のところ、いい案を持っていません。
数ヶ月前まで現場にいた一医師としては、「もう少し医者の数が増えて、一人一人に多くの時間を割くことが出来ればいいのに。」ということくらいですね。

>きょうからですね。副作用が少なくなりますように。

有難うございます。副作用が少なくなることを僕も切に祈っています。

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メディカルオンライン(http://www.meteo-intergate.com/other/copy.html)というところから、術式別にみた好ましい術後食 (3)大腸全摘術(大腸全摘術後の食事療法)という論文を手に入れた。著作権の問題と僕のパソコンを使いこなすスキルの問題(笑)から全文、図の全てを載せることは出来ないが、僕がまとめたものを今日は記載してみたいと思う。

1)大腸全摘術は、潰瘍性大腸炎、家族性大腸腺腫症(僕はこれ!)、クローン病の広範な大腸病変、多発大腸癌などに行われる。

2)潰瘍性大腸炎に対する大腸全摘、回腸嚢肛門管吻合術後の排便回数の変化(図で示されているので、目で読み取ると)

術後1ヶ月は、平均11回/日
3ヶ月は、9回弱/日
6ヶ月、9ヶ月は、8回弱/日
12ヶ月は、6回後半/日
以後、6.5回辺りに向かい、漸近している。
36ヵ月後で、6.5回/日くらい。

僕が受けた回腸肛門吻合術においては(回腸肛門吻合術と回腸肛門管吻合術は、結果において大差はない。前者は歯状線まで直腸粘膜を含めて、大腸を全て切除している。後者は歯状線から約2cmの下部直腸を温存する。)下記の通りである。なお以下は、潰瘍性大腸炎患者さんの大腸全摘術後のデータである。

回腸肛門吻合術は症例数396、術後期間8年、排便回数5.5回/日、漏便9.7%、止痢剤(ロペミンなど)使用16.4%であった。
回腸肛門吻合術は術後8年で、日常生活の制限は高度が0.6%、軽度が3.5%、なしが95.9%、仕事の制限は高度が0.6%、軽度が5%、なしが94.4%、食事制限は高度は0%、軽度が7%、なしが93%、旅行可能は97%であった。
なお、人工肛門は日常生活の制限は、軽度2.5%、なし97.5%、仕事の制限は、なし100%、食事制限は軽度が2.5%、なしが97.5%、旅行可能は100%であった。

大腸全摘術後症例が制限しているとした食事
消化不良食品
野菜(とうもろこし、キャベツ、ねぎ、アスパラ、きゅうりなど)
果物(イチゴなど)
海藻類(ワカメなど)
キノコ類(しいたけ、なめこなど)
豆類(ピーナッツ、大豆など)
こんにゃく
油分の多い食事、刺激物、乳製品、アルコール、カフェインを含む物(チョコレートなど)
大量の水分

大腸全摘術後の便性を改善する食品
スターチ(米、パスタ)
果物(バナナ、りんご)
イモ類
サイリウム、小麦ふすま、発芽大麦

筆頭著者は、横浜市立大学付属市民総合医療センター難病医療センター準教授の小金井一隆先生である。

翻って自分のケースで考えてみると、
現在、術後5ヶ月。排便回数は、抗癌剤の影響が少ない時は、4~8回くらいとなかなか成績良し。
漏便は、外食して、ジュースやお水をたくさん飲むと、しますね。最近では、パスタを食べた後、オレンジジュース(300mlくらい)を飲み、加えてガラスコップ1杯半お水を飲んだ後で、便を漏らしてしまいました。普段は日中、夜間とも漏便はないのですが、抗癌剤使用中は、よく漏らしますね。明らかに抗癌剤の副作用だと思います。
日常生活、仕事、食事、旅行といったQOLを代表する項目においては満足できる結果だと思う。正直、希望が持てた。(やったあ!)なお、この項目で見る限りでは、回腸と肛門を繋げる手術を受けるよりは人工肛門の方がわずかではあるが、QOLが高いという結果が出ている。
食事については、直腸癌の治療という観点で考えると、あまり、あれこれと食事を制限するのも良くないと考えているので、上記ほど、きちんとした食事療法を行ってはいない。ワカメ 、ピーナッツ、こんにゃく 、油分の多い食事、刺激物、乳製品、アルコール、カフェインを含む物(チョコレートなど) 、大量の水分あたりは気をつけています。とは言え、カレーは結構、食べているし、ヨーグルトも結構、食べているし、紅茶もよく飲みますね。具体的に避けているのは、ワカメ(食べ過ぎない)、ピーナッツ、こんにゃく(糸こんにゃくは気にせず食べています)、油分の多い食事、激辛のスナック菓子、冷たい牛乳、アルコール(もともと弱いので)、コーヒー、チョコレート(あまり食べる習慣がない)、そして大量の水分ですね。手術してくれた先生は「硬いお肉と刺身は駄目。」と言っていました。これは今のところ、きちんと守っています。手術してくれた先生は、腸閉塞予防の観点からアドバイスをされたのだと思います。
大腸全摘術後の便性を改善する食品は、スターチ(米、パスタ) 、果物(バナナ、りんご) 、イモ類とのことです。バナナは食べまくっていますね。お米とパスタが良いこと、イモ類も良いこと、勉強になりました。

ということで非常に有用性の高い論文であった。しかし、この論文を手に入れるのには、お金がかかる。個人だと、月額1050円+α(この論文だと、全文ダウンロードで735円かかる)を要する。
有用な情報とはそういうものだろうが、何とかただで閲覧できないものだろうか。

8月21日~23日は化学療法を受ける予定です。21日~25日の間は記事の更新およびコメントに対する返事が殆ど出来ないと思われます。

2011年6月25日、追記。現在、母親が69歳、父親が70歳代半ばだが、二人とも大腸癌を指摘される事なく、これまで過ごせている。家族性大腸腺腫症ではないと考えられる。大腸ファイバーで、大腸ポリポーシスを認めたと言う事だけは明らかである。

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【2008/08/20 14:40】 | 自分の体
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論文について
麦太
初めまして!私は潰瘍性大腸炎で大腸摘出し、IAAクローズ術後3か月です。検索したらこちらのブログに来て、このエントリーを読ませていただきました。ちょうど小金井先生が執刀医のおひとりだったので、先週の診察で病院に行ったときに、その日は他の先生だったのですが、この論文の話を聞いてきました。なにせ、自分はいまだ20-30回の排便があり、職場に先日復帰したものの夜は眠れず肛門は痛いし、この先どうなるんだろうか不安でたまらなかったのと、キャベツは食べたほうが良いものと思ってたけど食物繊維多すぎるのかなあと思ったのです。論文は無料で公開したらどうでしょうかとお軽くお願いしてみたら、役に立ちますかねーとあまりツレナイ感じでした。それで、排便の数が平均値より自分はかなり劣ると話したら、サンプル数の平均で人によりけりだから心配はまだ早い、と言われて、ほっとしたような、でも回数を減らすのは時間だけと言われるとなあんにも言えないですね。キャベツも、コーヒーも、アルコールでも、個人差が大きいから少しずつ試してくださいねと言われたので、なんとなくほっとしたけどよくわかりませんでした。
のっぽさんは術後5年も経つというけど一時間程度で次の排便が来るから趣味の散歩が差し障りある旨、記載されていましたが、自分も登山とか好きだったので先生に相談したら、ゴルフくらいにしといたらと言われてへこみました。笑 ゴルフと登山はぜんぜん違うんですけど、まあ、まずは社会復帰から始めてみます!



初めまして。
のっぽ187
麦太さん

初めまして。

今月で術後7年になりますが、この1,2年は、排便の回数は、そう変わらないように思います。

排便の回数、便の性状は、食べた物に影響される事が多いです。

>論文は無料で公開したらどうでしょうかとお軽くお願いしてみたら、役に立ちますかねーとあまりツレナイ感じでした。

有難うございます。

きっとすごく役に立つと思います。

意外とこの手の論文は少ないので。

この手術を受けると、外出にかなり制限が加わるので、困った物なのですが(駅のトイレとかを事前に調べてから出掛けるようにしています)、なったものは仕方が無いので、その枠内で最善を尽くすようにしています。

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昨日、休職している病院に荷物を取りに行った。看護師さんや事務の方々は、「先生、(病気が良くなったら)戻ってきて下さいね。」と言ってくれた。では、同業者(医者)はどうか、というと以下の通りである。

70歳代の先生「本当は僕がなる番だったのに。」「先生、これからは、ゆっくり仕事をしていけばいい。」
50歳代の先生「あの時。O外科内科に行って、先生、良かったな。」
一つ年上の先生「先生、楽なところ、勤めないかんな。あと、(今後、急に病状が変わることもあり得るから)雇用の安定したところへ行った方がいいんと違う?公的なところがいいと思う。身分の保証もしっかりしているし。」と言ってくれ、その後、具体的な施設の名前を1つ2つ挙げてくれた。

さすがに、精神科とは言え、医者なんだなあ、と思った。
僕の病状から考えると、今、籍のある、この病院への復職がベストである、と言わなかったところ、楽な職場を勧めてくれたところなど、「ああ、きちんと分かっているんだなあ。」と思った。
50歳代の先生は、精神科医として、非常に素晴らしい先生であり、僕も尊敬している先生である。恐らく、僕の病状から考えられる予後が楽観できないと知っているので、あえて、早く受診して良かったな、と言ったんだな、と思った。とは言え、僕自身としては、血便が頻繁に見られるようになった昨年の11月に受診しておきたかった、というのが本音なので、それを聞いて、正直、複雑な思いがした。

今、籍のある病院には、常勤の医者が、僕を含めて9人いる。そのうち、2人が親子(オーナーの血縁。50歳代と30歳代)である。この9人のうち、直腸癌になった人が、僕を含めて3人いる。当院には70歳代の医師が3人いるのだが、僕に「本当は僕がなる番だったのに。」と言った先生以外の2人は、直腸癌になっている。

一人は、内科の先生で、定期健診で見つかった、もしくは経過観察していたポリープが癌化し、手術を受けたようである。2,3週間で復帰されたとのことである。stageは恐らくⅠかⅡだと思われる。化学療法も受けていない。大腸ファイバーで(癌orポリープは)取れるんじゃないか、と聞いたことがあるので、恐らくⅠ期かⅡ期だろう。なお、僕が病院を休み始めた直後に直腸癌であると分かり、手術を受けている。4月に復帰されたと聞いている。
あと一人は、精神科の先生で、当院の名誉院長である。70歳代半ばであるが、精神科医として医師として非常に優秀であったことが見て取れる先生である。人物的にも素晴らしい先生である。
平成15年に、肛門から数cmのところに直腸癌を指摘され、手術を受けている。なお、術後から現在に至るまで、人工肛門をつけている。(大腸癌の手術を数年前に受けたとは聞いたことがあったが、人工肛門の話など昨日、初めて詳細を聞いた。)術後は、化学療法なしでフォローをしていた。平成18年頃、術後3年経ったところで、肝臓に2つ転移巣が出現。これに対し肝切除術を受けている。肝切後、抗癌剤の内服をしていた。現在は、抗癌剤の内服はしていない。
名誉院長から、ストーマを付けた当時はよく失敗して、服を汚してしまい、病院を早退した、という話を聞いた。「我々(医者)は、ちょっと、とか言って、何とかなるが、サラリーマンはそうはいかんだろうしなあ。」と言われるなど、相変わらず良く事の分かった人だなあ、と思ったりもした。
また最後に別れる時、「また機会があったら、会いましょう。」と言われていた。自分の病状、年齢そして僕の病状から考えると、別れ際の挨拶は、上記が妥当であると僕も思った。「本当にこの人はよく事の分かった人だなあ。」と最後の最後まで感心をした。

余談だが、大腸癌は多く、増加傾向にあるという。大腸癌の中で部位別に見て一番多いのが直腸癌(大腸癌全体の約1/3)である。
当院の医者9人のうち、すでに癌になった者が3人。その3人がみんな直腸癌である。仕事やライフスタイルの問題なのか、はたまた、偶然なのか分からないが、かなりの確率であることには違いないと思う。僕自身はもう大腸を全部取ってしまったので、疫学的なことはもはや関係ないと思うのだが、健康な医者とりわけ精神科医にとっては注意すべき疾患なのかもしれない。(n数が9と非常に少ないので、統計的な観点から見ると全く当てにならない考えだと思います。)
あと、今、気が付いたのだが、直腸癌になった3人は皆、痩せ型である。なお、直腸癌でない70歳代の先生は肥えている。50歳代の先生3人も肥えている、もしくは、がっしりとした体格である。成人期の高身長は大腸癌のリスクを上昇させる可能性がある(世界癌研究基金 1997年)というデータもあり、体格要因は意外と侮れない要因なのかもしれない。(当院での話はn数が9と非常に少ないので、統計的な観点から見ると非常に正確性に欠く推論だと思います。)

以上、いろいろと思うところがあった訪問だったが、車を出して病院を離れる際に、医局の先生方が4人出て来てくれて、手を振って僕を見送ってくれたのがすごく嬉しかった。

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【2008/08/19 22:25】 | 思ったこと
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No title
ran
とてもいい環境の病院に勤務されてたのですね
今の状況を察し、その後の心配もして下さるってなかなかできないことですよね

余談ですが
スピリチュアルカウンセラーの江原啓之さんの本に
消化器官の病になる人は、いろんな事をうちにため込んで消化できない人に多く発症する
って、書いてあって
なるほど~~~~だから大腸がんか~~
って、納得したことがあります
今日の記事読んでてなんだかそれが当てはまっているようなそんな感じがしちゃいました
職種が精神科なのでつい。。。。

まったくの余談でした(;^_^ A フキフキ

仕事のしやすい病院でした。
のっぽ187
ranさん

とても仕事がしやすい病院でした。
今回の訪問で、それを再認識しました。

>今日の記事読んでてなんだかそれが当てはまっているようなそんな感じがしちゃいました
職種が精神科なのでつい。。。。

上手に言葉に出来なかったのですが、何となく、そんな気がしていました。

一期一会
カノン
前回、今回のエントリーを拝見して、とても豊かな感受性を持って
いらっしゃるなあ、と思いました。すごく生意気な言い方で申し訳
ないのですが、人間として確実に成長していらっしゃいます。

平岩先生の提唱している、日常生活を妨げない治療、というのは
魅力的ですね。
どこで治療を受けるかということも、本当に難しい選択なのだと
思います。もちろん、地域格差によって、選べない場合もあります。

以前より不思議に思っていることで、かつ、初歩的な質問をしても
よろしいでしょうか。
ご出身の大学には、附属病院がありますよね。執刀医さんが、
とても腕の良い優秀な方だったことはわかります。ただ、特に地方
では、最先端の知識や技術や設備は、やはり大学病院に結集す
るのではないかと思うのですが、手術のときは迷われませんでし
たか。

「また機会があったら、会いましょう」・・・心にしみる挨拶ですね。
敬虔なクリスチャンの方に、別れ際にこう言われて驚いたことが
あります。いつでも会える、と信じて疑わない生活をしている者に
は、重い言葉です。

プロテスタントの教会では、礼拝のとき、「いろいろな事情で、ここ
に集うことのできない兄弟姉妹のために祈りましょう」と牧師さんが
言います。祈りの対象になっていることすら知らない方のために
祈る。飯田先生によれば、その祈りも力になるのでしょうか。

もしそうならば、このブログでコメントしなくても、見守っておられる
多くの方々がいらっしゃる。
のっぽ先生は、祈りに包まれています。

僕の勤めた大学病院
のっぽ187
カノンさん

感受性は強いみたいです。受験にはマイナスでしたが。
自分の感受性の強さが自分の成長にとってプラスに働いているのであれば、それはとても嬉しいことです。

>平岩先生の提唱している、日常生活を妨げない治療、というのは 魅力的ですね。

実際にどの程度、可能なものなのか、これから勉強したいと思います。

>どこで治療を受けるかということも、本当に難しい選択なのだと
思います。もちろん、地域格差によって、選べない場合もあります。

首都圏は充実しているようですね。

僕は、大学病院での勤務は合計1年10ヶ月と短いのですが、その時の話をしたいと思います。
僕の勤めていた大学病院は、非常に仕事がしにくかったです。
点滴を入れるのも医者、緊急の採血も看護師さんは殆どしてくれない、これも医者の仕事。挙句の果てには、保護室(隔離室)に食事やお茶を運ぶのも医者の仕事。理由は「保護室を開けて、食事やお茶を運び入れるのは(看護師にとって)危ないから。」というものでした。
医者は危険な目に遭っても構わない、ということでしょうか。
以上のように、半分、ストライキした状態にある看護スタッフと一緒に仕事をしていました。今から数年前の話です。
2chの医者・病院版の「大学病院の看護師は・・・。」というスレッドに同様の事が書いてあったので、これは全国的なもの、少なくとも国公立の大学病院は上記と似た状況にあると思います。
個々には良い看護師さんもいたのですが、体制がそうなので、個人のレベルではどうしようもないというのが当時の状況でした。
医者にとって仕事のしにくいところで質の高い医療を施すことが出来る訳がない、というのが僕の考えです。
以上から、僕は大学病院を避け、クチコミやインターネットの情報を使って、病院を選んでいます。手術を受けるに当たっても、信頼できる筋からの情報(クチコミ)だったので、迷いは全くありませんでした。
なお、僕の手術をしてくれた先生は名医だと思うのですが、その先生も、僕が病院を変わる際、大学病院はお勧めできない、という趣旨の話をされていました。

>いつでも会える、と信じて疑わない生活をしている者に
は、重い言葉です。

次はいつ会えるのか、そもそも次はあるのか、などと考えてしまいました。

>プロテスタントの教会では、礼拝のとき、「いろいろな事情で、ここ に集うことのできない兄弟姉妹のために祈りましょう」と牧師さんが 言います。祈りの対象になっていることすら知らない方のために祈る。飯田先生によれば、その祈りも力になるのでしょうか。

その祈りも力になる、というのが飯田先生の主張であると思います。

>のっぽ先生は、祈りに包まれています。

有難いことです。本当に有難いことです。祈りの力は間違いなく僕に大きな力を与えてくれていると思います。回復、治癒へと導いてくれる大きな力を与えてくれていると思います。


追記
のっぽ187
カノンさん

追記です。
僕が手術を受けた先生は「大腸外科」を専門としています。
専門範囲が狭いということは、「(大腸の手術に関しては)より熟練されている、経験が豊富である。」ということを意味すると思います。その点でも安心出来ました。
直腸癌のようにポピュラーな病では(名前をよく聞く癌あたりでは)、大学病院の専門性という強みは、システムの硬直(看護師の問題、各科の連携がスムーズに取れない)という弱みで打ち消されてしまうと思います。
治験薬の使用などは、この限りではないと思います。

前院(手術を受けた病院)、今、通っている病院とも、看護師さんは非常に良くしてくれました。その点においても、いい判断が出来たと思っています。

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しばらく、ブログを書いていなかった。実は、この1週間、そこそこ忙しかった。
 
8月12日、もともと、診察日だった。診察に行ってきた。
13日、役所へ行って、諸手続きをこなす。その後、図書館へ行った。「君、闘わずしてがん死するなかれ」平岩正樹著 ごま書房がとても感動的だった。読んでいて、何度も目頭が熱くなった。
14日、今、使っている駐車場は場所は近いが、使用料が高いので、そことの契約をおしまいにし、別の駐車場を使うことにした。今、使っている駐車場との契約を終了するべく、車で千里中央まで行ってきた。往復で2時間強かかった。
15日、午前中、母親を車に乗せて、買い出し。午後から診察。
16日、あるミュージカルの券が手に入ったので、見て来た。すごい偶然だが、劇場内で主治医に出会った。主治医の娘さんがそのミュージカルに出ているので、見に来たという。ミュージカルそのものはとても素敵なお話で結構、感動したのだが、主治医の娘さんの歌、ダンスもなかなかのものだった。娘はお父さん似であるようだった。
17日、いとこ(女性20代)が入院しているので、午後からお見舞いに行った。いとことは、20数年ぶりに出会ったのだが、当時の面影は全く無く(というか、僕が殆ど覚えていなかった)、一瞬、部屋を間違えたかな、と思ったぐらいだった。
当時はお互い子供だったが、お互い大きくなり、彼女も自分の意見、考えをきちんと持っているようで、「時は流れたのだな。」と思い、感慨深かった。
お見舞いに行ったいとこは、以前、ブログで書いた、僕の病状を説明し、大腸ファイバーを受けることを勧めたいとこである。
18日、今、休職している病院に行ってきた。病院に置いている荷物(本、プリント、証書、白衣など)を取りに行くことが主な目的であった。医局の先生、事務の方々、薬剤師さん、看護師さんなど病院のスタッフの方々に挨拶および時間の取れる限りで自分の病状を説明して来た。何人ものスタッフから「先生、病院に戻ってきて下さいね。」と言われた。涙が出るほど、嬉しかった。
荷造り、荷出しの全てを、お世話になった上司の先生、事務の方々、看護師長さんが手分けして、してくれた。とても助かったし、すごく嬉しかった。自分が、この病院でちゃんと仕事をして来たんだな、ということを実感でき、また、人の情けに触れることができ、心から「有難うございます。」と思うことが出来た。
改めて、僕は幸せ者だと思った。

先ほど、家に辿り着いた。車の中の荷物は明日以降、少しずつ運び出していく予定だ。

この一週間、病院受診のみならず、あっと驚くようなこと、しみじみと感じること、そして人の情けに触れ、胸が熱くなるということが立て続けにあった。
このまま、「普通の生活」を続けたい、「当たり前の生活」を続けたい、その感をさらに強くした。人の欲は一つ満たされるとまた一つ、というように際限がない、と言うが、「神様、多くは望まないので、この生活、このactivity(活動性)を保てるようにして下さい。お願いします。」と祈りたい気持ちで今は一杯である。

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【2008/08/18 23:40】 | 日記
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あおくん
うん、この生活を続けたい。ま、できればケモはなくしたいけどさ。
健全だったころは当たり前すぎて気付かなかったことが見えてきたりしてさ、
今を大事にしていきたいな。
いや、今が永遠に続きますよーに

今がずっと続きますように
のっぽ187
あおくん

ケモの副作用が結構、強く出る僕にとって目指すところは、「ケモのない生活」ですね。ただ、現実的に今のところは「ケモは受けているけど、副作用がない、もしくは少なくて、生活に支障がない。」を目指しています。

>健全だったころは当たり前すぎて気付かなかったことが見えてきたりしてさ、

これは明らかにありますね。「こんなに青空って、きれいなものだったのか。」とか。
今がずっとずっと続きますように。

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13日、朝に「薬の減量を希望している。15日に診察を希望している。」と通院先の病院に電話していた。この時は受付の方が出て「15日の午後3時30分からの診察で予約を取ります。よろしいでしょうか。」とのことだったので、「お願いします。」と言い、電話を終えた。

15日、午後3時40分、名前を呼ばれ、診察室に入る。
主治医が開口一番「減薬の件、聞いています。どうしましょうか。」と言う。
思わぬ対応に少しびっくりしたが、「僕が思いつく限りでは、オキサリプラチン、5-FUの両方を減らす、オキサロプラチンだけ減らす、5-FUだけ減らす、と3パターンあると思うのですが。」と話し、後は主治医の話に耳を傾けた。
主治医曰く「オキサリプラチン、5-FUの両方をいっぺんに減らすのが一般的ですが、こうしないといけない、というゴールデンスタンダードはない。」とのこと。
また「オキサリプラチンは既に1回、25%減らしている。しかし、ポンプで投与している5-FU(46時間持続静注している分)は、まだ1回も減らしていない。だから、今回、5-FUを減らす方がreasonable(理に適っている).」と言う。
僕も、5-FUは、とにかく減らしたかったので、主治医の提案に同意した。
なお、主治医によると、食欲不振、下痢、全身倦怠感はどの抗癌剤にも共通して見られる副作用なので、どちらが原因とは言えない、と言う。
主治医曰く「オキサリプラチンは、key drug(鍵になる薬)なので(これで行きましょう)。」とのこと。
個人的には、害作用が抗癌剤の投与を終えてからも2,3日続いていることを考えると、持続静注している5-FUの方が原因薬剤として怪しいと思っている。主治医が言うように、どちらが原因なのか分からないというのが実際のところなのか、主治医は性格が素直ではなく、僕が言ったことが図星であっても、「どちらが原因か分からない。オキサリプラチンがkey drugだから(5-FU減量で行きましょう)。」と言ったのかは、正直、分からない。
とにかく、僕が望むような薬剤の減量が出来た。万歳。
なんだか、診察というよりは交渉事であったが、主治医も僕が考えていることをほぼ100%把握していたみたいで、少し驚きもした。
「案ずるより産むは易し。」といったところか。
なお、今回は5-FUのみ、20~25%減量(もとの用量の70~75%の量)となった。

物事、これ程うまく行くことは稀だと思うので、今回の減薬で得られるだろう元気な時間を大切にしたいと思った。また、そうすることで、自分の寿命をより延ばすことが出来るようにも思った。

前エントリーのコメントについては、時間のあるときにまた返事をしたいと思います。
明日は少し早いので、今日は寝ます。

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【2008/08/16 01:44】 | 自分の体
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よかった!!
カノン
本当によかったですね!!!
うん、よかったあ・・・。お見事でした。

そう、主治医さんは性格が素直じゃないです。
今度、認知のゆがみを治してさしあげたほうがいいです(笑)。

彼は交渉事には、たけているように思いました。
例えは悪いのですが、税務署との交渉に似ているところがあり
ます。
まず、どかんと最大限の数値を提示して、納税者がそれをそのまま
受け入れてくれれば、それが一番いいし、それはのめないという
ことであれば、少し要求水準を下げて、納税者に喜んで修正申告
を出してもらう、そんな図式です。
でも、本当に主導権を握っていたのは、調査官のプライドを傷つけ
ないように配慮した納税者側だったりします。

あ、前回の私のコメントへのご返信は、どうぞ気になさらないで
くださいね。その分、元気に時間を有効活用していただければ、
嬉しいです。

では、ほっとしたので、これから図書館に行って、社会的スキル
訓練の論文を探してきます。



相手の自尊心を傷つけない
のっぽ187
カノンさん

>本当によかったですね!!!
うん、よかったあ・・・。お見事でした。

有難うございます。「お見事でした。」は言われると、これまた、嬉しいものですね。

>そう、主治医さんは性格が素直じゃないです。
今度、認知のゆがみを治してさしあげたほうがいいです(笑)。

相手の自尊心を傷つけないように、それでいて、こちらの望むことを相手に言わせる・・・言うに易く行うに難しですね。
自分を変えるのもなかなか、大変なのに、人を変えるなんて・・・百年早いですね。むしろ交渉術のスキルアップを目指す方が早道かな。

>彼は交渉事には、たけているように思いました。

僕もそう思いました。

>でも、本当に主導権を握っていたのは、調査官のプライドを傷つけないように配慮した納税者側だったりします。

これが出来るようになりたいですね。

>では、ほっとしたので、これから図書館に行って、社会的スキル
訓練の論文を探してきます。

いい論文が見つかるといいですね。(もう見つけたかな。)

No title
あおくん
なるほど、さすが医師だなぁ。
たぶん主治医の方ものっぽさんが医師だから
医師対医師の対応をしているんだろうな。

次回のケモ俺はもうちょい粘れるかもしれないけど
ほんとやばかったら交渉を参考にさせてもらいます。



交渉事
のっぽ187
あおくん

>たぶん主治医の方ものっぽさんが医師だから
医師対医師の対応をしているんだろうな。

そう思います。
交渉事であるとすると、「この線は譲れない。」というところをあらかじめ決めておいて交渉(診察)に臨むのが良いと思います。今回の良かったところは、そこだったと思います。

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実は、この2,3日、結構、調子がいい。今日も、午後から用事で、車を2時間ほど運転したのだが、気持ち良かった。手術を受けてから、体質が変わったのか、殆ど暑さが気にならない。窓を開けての車の運転(当然、クーラーはつけず)は、すごく気持ちよかった。特に今日の外出は、病院、病そのものと全く関係がなかったこともあって、さらに気が軽かった。

そして、ふと思ったのが、「こういう日々を毎日、送りたい。」であった。

仕事は病状が許せば、そして、お金が無くなれば、また就くつもりだが、何より「普通の生活」を送りたい。

アストラゼネカ社(製薬会社)のパンフレット「こころの道しるべ、がんと向き合うために」の最後のページに「がんになっても希望とあたりまえの生活を」という記載がある。
僕は、このコピーが大好きである。特に後の部分が好きである。

「希望」については、僕は根が楽観的な性格みたいで、統計的な結果とは全く別に、「僕は、必ず治る。」と思っている。自分で言うのもなんだが、そう自然に思える。
僕にとって素晴らしい、感動的だと思えたのは、「あたりまえの生活を」のところであった。手術を終えてから長らく動けない、もしくは動ける範囲の限られた生活を強いられた。何冊かもらったパンフレットの中に、このパンフレットがあり、最後のページに「あたりまえの生活を」と書いてあった。
僕が強く望んだのは何より「あたりまえの生活」だった。3食、食べたい物を食べ、飲みたい時に飲みたい物を飲める。日が高く上り(4月)、暖かい時間帯になったら、近くの公園に散歩に行って、草木を眺める、ぼーっとする。そう、3月以前にしていた生活がしたい、そう思った。とにかく、「あたりまえの生活」がしたい、普通の生活がしたい。

今回は、8月13日以降、ほぼ普通の生活が出来ている。有難いことだ。
出来れば、こんな生活を毎日、続けたい。自分で言うのもなんだが、あたりまえの欲求であり、普通の欲求であると思う。

薬の量を減らすと、害作用は確実に減るだろう。がん細胞に対する効果は、殆ど落ちないか、ちょっと落ちるか、随分、落ちてしまうか、不明である。誰も分からないだろう。がん細胞に対する効果の低下が、僕の寿命に対し、どういう影響を及ぼすのか、これも分からない。
僕の体調が良くなったことで、積極的精神が維持され、がん細胞に対する効果の低下を相殺して余りあるくらい、免疫力が高まるかもしれないし、やはり抗がん作用の低下が結果として僕の寿命を縮めるかもしれない。当然ながら、主治医は、後者を心配しているのだろう。

今日、車を運転しながら、ふと思ったのだが、これは博打であると思う。
抗癌剤を減らすと、

①それまで体調の悪かった4~5日間の体調が回復し、その結果、僕の免疫が賦活され、完治する。完治せずとも、寿命が延びる。
②体調の回復は認められたが、抗がん効果が落ち、がん細胞の増殖を招き、寿命が縮まる。

大雑把に言うと、この2つにまとめられると思う。なお、トントンのラインは、4~5日間×2(2回終わってから、用量もしくは薬の種類が変わると考えた)=8~10日間、元気な期間が短くなるということになるだろう。

要は、「我慢すればするほど、その恩恵が5倍、10倍となって返って来るのか。」ということだろう。残念ながら、間違いなく5倍、10倍になって返って来る、というエビデンスはない。

当初と問題が変わって来たが、「この我慢は、報われるのか?」ということだ。
エビデンスから読み取ることが出来るのは、「生存期間の期待値が数ヶ月延びる。」ということだ。(2回分、用量を減らすだけなら、数ヶ月よりずっと短く、例えば、数日、数週ということになるだろう。)
数日、数週、数ヶ月、生存期間の期待値が延びる、という恩恵のために、僕は抗癌剤の投与を受ける。果たして、この治療は我慢(4,5日、辛い副作用に耐える)に値するものだろうか。

主治医に判断を委ねるか、自分で判断するか。恐らく、主治医もそれほど正確な判断は出来ないだろう。なぜなら、不確実な要素が多過ぎるから。

なら、自分で判断しよう。その方が後悔が少ないだろう。何より、そうすることが自分らしいと思う。



追記(やや正確性に欠ける記述だと思います。気の向いた方、投資に関心のある方あたりに読んで頂けると幸いです。)
書いていてふと思ったのだが、この問題は、株式投資をするに当たって、個別株投資(投資信託みたいに銘柄の選択をプロに任せるのではなく、自分で良いと思う株式を買うこと)か投資信託か、どちらが良いですか、という質問に似ているのではないか、と思う。
この場合、賭ける(投資する)ものが自分の命なのか、お金なのか、という違いがあるが、状況は結構似ていると思う。なお、投資信託は、信託手数料の分だけ損をしてしまうので、僕は不利であると考えている。加えて、僕は、自分で調べて、自分の責任においてする個別株投資が大好きだ。
自分の命を賭ける場合、株式投資のように冷静に判断はできないが、きっと根本的には同じだろう。
企業価値を評価して、時価総額(株価)と比較する。同じように、自分の体の状態を評価して、エビデンスからどうするのが良いのか判断する。
株式投資とがん治療の相違は、株式投資は分散投資をすることでリスクを低減することが出来るが、患者側から見たがん治療は、患者は自分一人であり、今回の賭けが全てである、ということだ。
なお、株式投資において、優秀なファンドマネージャーの(期待される)成績は、21勝19敗くらいらしい。良く分からないものは、どうもそれ位の結果になるようだ。
こうやって別の視点から考えてみても、自分で判断するのが良い、という結論になりそうだ。

【2008/08/14 20:44】 | 自分の体
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こんばんは2
うさみみ
コメントを書き終えたら、この日記がUPされていました。
表現は違うのですが、なんかうさみみのコメントと多少かぶるような(笑)

ちょっと脱線しますが、うさみみは個別株投資はあまりしません。
どの国のどの市場に投資するかということ自体、たとえそれがETFや投信であっても、個別株と同じく、自己責任の自己判断です。

これはそれぞれが投資感が異なるから対象が違うだけで、根本的な部分では似通っているのでしょう。

「投信=人任せ」と考えるのも間違いではないでしょうが、投信も個別株と同様の1つの商品と捉えれば、同じだとうさみみは思います(^^♪


>今回の賭けが全てである

個別株全力投資ですね。。。賭けるといういい方をされてしまうと、コメントがしずらいですね…。
絶対はないという世界では確かに博打ですが、望む結果になるために、リスクを減らすことができることはできるだけやるってことも大切でしょうね。
投資の感覚でしか語れないですが。







こんばんは3
うさみみ
のっぽさんの日記を読んでいると、すごく勉強されてきて、頭のいい人だなって思います。
この様なタイプの方は理路整然と述べられ、隙がなくすごいと思いつつ、時々危うさを感じることがあるのですが、のっぽさんは違いますね(^^♪


>自分で判断しよう。その方が後悔が少ないだろう。何より、そうすることが自分らしいと思う。

理路整然としつつも、柔軟に世界を広げようとされている。。。そんな感じを、日記を読んで感想にもちました。

うさみみは、このブログを読ませていただいて、真に学ばせていただいています(^^♪



コメントの続き
Ito
実は前回のエントリのコメントについて、実際には書かなかった続きがあります。それは、エビデンスに基づく「株式投資」であれば、ある程度のリスクを取った結果、期待値から大きくマイナスに外れても、命までは取られないのだから、それはそれで納得できるだろう(できない人もいそうですけど)。でも医療の場合、エビデンスに基づく「治療」でリスクを取って、それが失敗した場合、自分の生命に関わることを考えると、単純に統計とか期待値などの数字だけではその治療方法に納得できないんじゃないか、ってことでした。

こう考えると、生命に関わる判断は誰がどう下すべきかという話になると思うのですが、のっぽさんのエントリを拝読する限り、もう判断はできているのかなと思います。非常に重い判断だと思うのですが、その判断を下す上でブログが何かの役に立つのなら、それはとてもよいことのような気がします。

ワンダフル・ワールド
カノン
青い澄んだ空に、なたびく白い雲
輝く恵みの朝、暮れゆく神秘の夜
出会うたびに思うんだ
“この世はなんてすばらしいんだろう”って

きょうは文章の背景に、ルイ・アームストロングの“What A Wonderful World”が聴こえてきました。
なんて素敵なんでしょう。

統計重視か実感か、本当に難しいですよね。
私が統計学を勉強していたころ、ちょうどアインシュタインの「人間
の価値は、何よりもその人がどれくらい自分自身から解放されて
いるかということで決まる」という言葉に出会いました。

あまりに自分自身にとらわれて、息苦しい時期でもあったので、
統計上、自分が多くのサンプルの一つであると知ることや、
自分にとらわれずに世界を見るディタッチメントな手法が、潔く感じ
られたりもしました。
自分が多くのデータの一つではあるけれど、かけがえのないたった
一つのデータであると感じること、そのバランス感覚を身につける
ことが大切だと思ったのです。

ただ今回、そのバランスを保つことが、いかに難しいかをかみしめ
ています。
治療を選択する時、のっぽ先生も皆さまも、自分の大事なものを
賭けていらっしゃる。人間の尊厳であったり、自分らしさであったり、
主治医への信頼であったり、家族への思いであったり、「あたりま
えの生活」であったり・・・。

エビデンス重視で診療にあたり、実績をあげてこられた科学者と
しての視点も、積極的精神で選ばれる治療に、よい意味で活かさ
れることを、心から願っています。
いつも、メールみたいに長くなっちゃってスミマセン(笑)。






以心伝心
のっぽ187
うさみみさん

>コメントを書き終えたら、この日記がUPされていました。
表現は違うのですが、なんかうさみみのコメントと多少かぶるような(笑)

いえ、以心伝心とは、まさにこのことだと思います。追記をエントリーに書くべきかどうか、迷ったのですが、書いてよかったです。そして、何より、このタイミングでの前コメント。偶然とは言え、驚きました。

>どの国のどの市場に投資するかということ自体、たとえそれがETFや投信であっても、個別株と同じく、自己責任の自己判断です。

その通りだと思います。

>「投信=人任せ」と考えるのも間違いではないでしょうが、投信も個別株と同様の1つの商品と捉えれば、同じだとうさみみは思います(^^♪

日本国内のことしか頭になく、視野の狭い発言をしてしまいました。
確かに、どの投信を買うか、という判断は、どの銘柄の株式を買うか、という判断と、その過程において、なんら変わりのないものだと思いました。
あと、どの国のどの市場に投資をするか、という判断は、個別銘柄を選ぶのと非常に似ているな、と思いました。

投資については、正直、勉強不足ですね。うさみみさん、御指摘、有難うございます。また、いろいろと教えて下さいね。

>個別株全力投資ですね。。。賭けるといういい方をされてしまうと、コメントがしずらいですね…。
絶対はないという世界では確かに博打ですが、望む結果になるために、リスクを減らすことができることはできるだけやるってことも大切でしょうね。
投資の感覚でしか語れないですが。

投資の感覚でのコメントを求めていました。少なくとも、うさみみさんには、そうです。
命や寿命の問題を他のことと同列に考えるのは、タブーにされていたところがあると思うのですが、良い判断、すなわち、冷静な判断を下すには、違った視点が必要ではないか、と思い、僕も思い切ってエントリーに書きました。
不確実性という点においては、医療と投資は似ていると考えている次第です。

すごくすごく嬉しいです。
のっぽ187
うさみみさん

すごく褒めて戴き、すごくすごく嬉しいです。
表現の仕様がないくらい、嬉しいです。

>理路整然としつつも、柔軟に世界を広げようとされている。。。そんな感じを、日記を読んで感想にもちました。

まあまあ自分でも論理的に物を考えることが出来る方だな、とは思っているのですが、どうもそれだけでは、片手落ちというか、視野が狭くなるな、と思い、なるべく自分の直感に耳を傾けるようにしています。
この部分も評価されると、すごく嬉しいところです。


No title
つる つるこ
私も、治療における過程のすべてが賭けだと思っています。



少しだけ株の売買してるので。。。
ran
先日は最後に嫌なコメ書いてごめんなさい
術後の標準的ケモ一年弱で転移。でも、大きくなってなるスピードが遅いから薬が効いてる。と判断しその後も標準的で
しかし、この春に他にまたまた転移。しかもビックリするほどの大きさに成長
だから、悩みましたよ。実際「打つ手がない状態」ですから
ですからあんなコメになってしましました。

今は、何をやっても「博打」です。
つるこさんと同じです
多分、理論的ではなくとも、薬と副作用と人生と命を天秤にかけそれなりに判断をしてると思います
だた、素人はいろんな美味しい情報にすがりつきたくなるところがあるので専門家の意見は大事ですけどね

例題
のっぽ187
Itoさん

大腸癌の治療薬にアバスチンという薬があります。

アバスチンを付加することで、2~3ヶ月、生存期間の延長が期待されると言います(主治医談)。一方、腸穿孔といって腸が破れて腹膜炎になり死に至り得る重篤な副作用が0.6%で起こるとも言います(外国のデータ)。他、脳梗塞(片麻痺、失語症を引き起こし得る)、肺梗塞(死に至り得る)といった重篤な副作用もあると言います(前の病院の主治医に教えてもらった)。

「この薬、どうしますか、付加しますか。」と言われると、正直、僕は即答出来ません。
ガイドラインに則った判断を主治医にしてもらうか、自分で判断するか。

今回の問題のように、比較がしやすい(それでも僕にとっては難しい問題だった)ことは、何とか自分で判断を下せますが、アバスチン付加の問題のように、結論を出しにくい問題は、少なくとも初回は主治医に判断してもらおうかなと思っています。

とは言え、自分で考えて判断のつくことについては、自分で判断し主治医に申し出るようにしたいと思っています。

願いも届く。
のっぽ187
カノンさん

書いた文章を褒めて頂けるのは本当に嬉しいです。

>なんて素敵なんでしょう。

(こう言われて、)こんなに嬉しいことはありません。

>治療を選択する時、のっぽ先生も皆さまも、自分の大事なものを
賭けていらっしゃる。人間の尊厳であったり、自分らしさであったり、 主治医への信頼であったり、家族への思いであったり、「あたりまえの生活」であったり・・・。

「もともと、ないものだ。」と思って選べば、迷い無く選ぶことが出来るのでしょうけど、やっぱり、「もとは、と言えば、あったものだ。」と思うから、失うことが怖くて、迷ってしまうのでしょう。

>エビデンス重視で診療にあたり、実績をあげてこられた科学者と
しての視点も、積極的精神で選ばれる治療に、よい意味で活かさ
れることを、心から願っています。

有難うございます。
科学的な視点で良い判断が出来、積極的精神で生きることによって得られるという幸運が僕を良い方向に導いてくれることを、自分でいつも祈っている次第です。
最近、祈りが届くという趣旨の本(生きがいの本質、飯田史彦著)を読んでいます。カノンさんの願いは、きっと僕に大きな力を与えてくれていることでしょう。

>いつも、メールみたいに長くなっちゃってスミマセン(笑)。

コメント欄での遣り取りを、僕は結構、重視しています。
メール的なコメント、大々歓迎です。



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標準投与量の75%の量を現在、投与を受けている。これを50%に引き下げるということになると、副作用は減る一方、がん細胞をやっつける効果も減る。主治医のこの言い分に、おかしいところはない。
現在、オキサリプラチンと5-FUの投与を受けているので、下痢の原因そして恐らく過鎮静の原因とも思われる5-FUだけを減らすということは出来ないのか、とも思うが、処方内容に口を出すのは、良くないと思うので、まずは「副作用が強い。薬を減らして欲しい。」という線で行ってみようと思う。
恐らく、(アメリカの学会によって)用意されたレシピ(料理のレシピと同じ意味)が3つか4つあるので、そのレシピの中から減らした用量のレシピをきっと出してくるのだろう。

本来、薬は主作用が効力を発揮し効く用量と害作用が出てしまう用量との間に多少開き、もしくは、ずれがあるものだと思うのだが、抗癌剤の場合はどうなのだろうか。
標準的な投与量で問題なく行けている人は、その個体においては、効く用量と害作用が出る用量の間に開き、もしくは、ずれが存在し、いい用量に薬の量を調整できているのだろう。
しかし、効く用量と害作用が出る用量に開きがないケース、個体の場合は一体どうなるのだろうか。

75%の用量で結構強い(と僕は感じる)害作用が出ている。その一方、50%未満では、効くというエビデンスがない、もしくは、効いた経験が殆どない、という。効く用量と害作用が出る用量は、僕という個体においては、どうもそれ程、開きはないようだ。

害作用に耐えて、エンドレスに治療を受ける、というのは、すでに放棄している(そう申告する予定)。
エビデンスのある用量では、害作用が出てしまうというケースは、患者が耐えるか、その治療を放棄する以外、道はない。(エビデンスのない用量で害作用が出ない用量を設定し、それで投薬を続けていくという選択肢も本当はあると思うが。)
「エビデンスがない。→責任が持てない。→治療できない。」という図式を主治医が持っているとすれば、エビデンスのある用量で辛いと感じてしまうくらいの害作用が出てしまうケースでは、患者が耐える以外には、(エビデンスに乗った)治療を受ける手立てはない。

患者が耐えるか、耐えられないと言い治療から外れる(一般には、見放された、とも言うだろう)かは、エビデンスのある用量と強い害作用が出る用量が近接しているケースでは、患者が自ら選ばないといけない問題だ。

しかし、よくよく考えて思うのは、「抗癌剤は、意外と打てる手が少ない。」ということだ。

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【2008/08/13 09:25】 | 自分の体
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No title
ran
素人では薬の事はよくわかりません
会計の時毎回「薬の変更があるのでちょっと待ってください」って言われるから量はエビデンスと違うのかな?って思ったりもしてますが確認はしてません。
適量と効果ってやはり結果論でしょ?
量を減らして根絶ではなく「仲よく」っていう考えもあるし
でも、それを探ってくれて治療をするのは医者の仕事でもあるわけで、一患者では訴えるだけですね
今のケモにしても「エビデンスで今現在最高の結果」が出ている。という万人に通用しないかもわからないものであるわけで
色々探っていると全く別の部位のケモが効いた。ってケースだってあるみたいだし

今の私の状態だと「余命」って言葉が気になって主治医に聞いてみた
すると「余命なんてわからない。緩和だけの治療はしない」って返事でした「副作用も考えながら薬を出す」とも(エビデンス超えてます)
だから、この病院に命預けよう。って思いました。それしかできない患者です

エビデンス。お医者様に言うのも何なんですが
これ自体眉つば物のような気がします。

良い心掛けが良い結果に結びつく。
のっぽ187
ranさん

>今のケモにしても「エビデンスで今現在最高の結果」が出ている。

ranさんの、これまでの心掛けが、この結果に結びついているのだと思います。

>この病院に命預けよう。って思いました。

こう思える、というのは、幸せなことだと思います。論理的に説明は出来ないけど、直感で、そう思います。

>エビデンス。お医者様に言うのも何なんですが
これ自体眉つば物のような気がします。

いえいえ。はっきり言って戴ける方が有難いです。その方が考える機会が与えられますから。
ranさんが言う通りなのかもしれません。
僕自身、エビデンスを重視した医療を行ってきた口なので、エビデンスに基づく医療については、色んな思いがあります。ちょっと一言では言い表せないですね。

No title
つる つるこ
私の主治医は「細々とでもいいから長く投与することに意味がある」という考えの持ち主なのですが、世の中の主流とは違うのでしょうか。
エビデンスという言い方も、統計学上の意味(たとえば、p<0.05くらいなら、検定方法によって有意差無くなるし。あ、でも医療系の統計学だと検定方法も限定されている?)だと思っているので、n=1の私自身が、平均値や中央値にならなくても何の不思議もないと思っています。
でも、私が医師だったら、なるべく可能性の高いこと勧めたいよな~と思うので、「標準治療」とか「ガイドライン」に則するだろうな~と思っています。って、そういう話ではないですか????


エビデンス
Ito
医療のエビデンスの問題は難しいですね。

99%の確率で完治できるというエビンデスに基づいてその治療を受けたとしても、残り1%の確率で治らない人もいるわけですよね。

それは治療をする側にとっては1/100の例外として捉えられるのでしょうが、治療を受ける当人にとってはそんな数字とは関係なく、他人とは取替えのきかない自分自身が治らなければ1/1(100%)の問題として対処しなければならないことになるはずです。

全体を見れば、エビデンスに基づいて治る確率が高い治療を行うという行為は正しいことなのでしょうが、個々の患者にとっては自分の命に関わる大切な問題で、エビデンスに基づく治療というのは、単なる確率の問題と割り切って考えられるほど簡単なことではないというところが難しい問題ですね。

エビデンス
のっぽ187
つる つるこさん

僕の主治医は、エビデンスを非常に大切にする人のようで、効果がないことはしない、という考え方の人です。なお、僕の主治医は、「外科医として、oncologist(腫瘍専門医)として・・・。」というフレーズを時々用います。
個人的な印象(僕が接した数人の外科医、腫瘍専門医を見て)を述べると、外科医と腫瘍内科医(手術をしない腫瘍専門医)の間には、化学療法についてだいぶ、意見に差があるようです。例えば、アバスチンについては、外科医は高く評価しているのに対し、腫瘍内科医、腫瘍専門医は、それほど高く評価していないようです。

実は、僕自身、エビデンス(きちんとした統計に基づいた結果のこと、直訳する分には証拠という訳がいいと思う)を重視した診療をこれまで(今年の3月まで)行っていました。精神科医の中では、だいぶエビデンスを重視する方でした。
恐らく(腫瘍についての論文をきちんと読んだことがないので、強くは言えませんが)、標準的な用量でのエビデンスは、そこそこあるので、標準的な用量もしくは、それに近い用量での投与はし易く(責任を持って出来る)、少ない用量でのエビデンスは少ない(そういうトライアル自体が少ないのか、いい結果が出ていないのかは、僕には分からない)ので、責任を持った投与はしにくい、もしくは出来ないということだろうと思います。

エビデンスの用い方
のっぽ187
Itoさん

ようこそ。このテーマでコメントを戴けて、とっても嬉しいです。
結構、本気モードで書いたエントリーだったので、とても嬉しかったりします。

Itoさんのコメントは、核心を突いています。さすがです。

主治医にとっては、例外事象であっても、僕にとっては、今の体験が全てですから、そうやすやすとは引き下がれません。

僕は精神科医なので、精神科での例をとって話をしたいと思います。
うつ病の方に使う抗うつ薬は、10数種類あると思うのですが、特に必要性が高い薬は、「奏効率が高く、その上、副作用での脱落(薬を飲み続けることが出来ないくらい強い副作用が出る)が少ない薬。」ということになると思います。
ここで問題なのは、僕らが使うことが出来る薬は、①奏効率自体は結構、高いが、副作用が一部の患者さんにとっては辛く、「もう、あんなところ(精神科の外来)、行かへん。」となってしまうような薬。②副作用は、そこそこ。でも、奏効率は①の薬より実は落ちる。と二手に分かれてしまうことです。

精神科領域では、この10年くらい②が流行っているのですが、腫瘍科の領域では、なかなかそうは行かないと思います。

とは言え、個人的な印象を言うと、腫瘍科の領域は、余りに奏効率を重視し過ぎていて、副作用に対するケア、関心が十分でない、と思います。
まあ、生きるか死ぬか、という問題が余りに大き過ぎて、それ以外のところに目が行かない、行きにくいというのも分からないではないですが。
ついつい、僕が精神科の患者さんにしていた治療の感覚で、物を考えてしまいます。

Itoさんにブログを勧められて、こうやって書き始めた訳ですが、自分一人では、これだけ深く一つのことを洞察することは出来なかったと思います。(もちろん、ブログを書くメリットは、それだけではないですが。)本当に有難うございました。

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Rainbow(ユウコ)さんのコメントにあった「最善の治療」について、しばし、考えていた。

僕の今の主治医が考える「最善の治療」とは、なるべく高用量の薬剤の投与を行っている状態を指しているのだろう。なるべく、というのは、白血球が3000以上に保たれ、辛うじて通院できるレベルにある(入院せずに行ける、ぎりぎりのレベルにある)という意味だろう。ある程度の身体的疲弊は前提、ということだろう。

僕の考える「最善の治療」とは、副作用がなく、もしくはあっても軽度であり、効果も望める、というものだ。そんなのが存在するのかどうかは不明だが。ただ、エビデンスのない治療の中には、そういうのもあるだろう。手前味噌だが、積極的精神で生きることは、副作用がなく、エビデンスは全くないが、それなりの効果が見込めると思っている。

僕の考える「最善の治療」で良いのか。もう少し考えてみたい。
本当は、エビデンスのある治療の中に僕が考える「最善の治療」があれば良いのだが、なければ・・・。

ranさんに紹介して頂いた梅澤充先生のブログ(http://umezawa.blog44.fc2.com/)は、この問題を考えるのに大変役に立っている。ranさん、有難う。
なお、梅澤先生の意見は、僕の意見に近いようだ。

現在の僕の主治医は、非常に優秀で、頭のいい人だ。自分が頭がいいと考える人の意見を否定するというのもまた少しよいしょが要るのだが、この問題は、頭の良いと分かる、悪いと分からない、という類の問題ではないのかもしれない。一応、受験勉強をして来た口なので、ついつい「頭が良い。」すなわち「言っている事は正しい。」という論理で物を考え勝ちなのだが、実はこの論理、おかしいのかもしれない。(おかしいっぽい。)

医者の間で多数派である考え方を否定し、自分の考えが正しいと信じ、やって行くことは正直、大丈夫かな、と思ってしまう。とは言え、患者の視点を殆どの医師が持っていないのもまた事実だし、この点については、僕に一日の長があるだろう。なお、中村天風先生が僕にとって説得力があると感じられるのは、自身が結核を克服されているところが大きいと思う。(抗生剤や栄養をつけるという方法ではなしに克服されている。)

ともかく「寝掛けは特に積極的に。」というのが天風先生の教えだ。積極的精神で今日は寝よう。

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【2008/08/13 02:25】 | 自分の体
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No title
RainBow
あぁ…なんだか考えさせてしまうようなコメントをしてしまい、ごめんなさい…反省。。。

医者の言う「最善」って、どんな状態でも「命をつなぎ止める」ということなのかな…って思ってしまいました。患者が苦しもうが、多少の苦痛なら我慢させ死なせない、というか。ちょっと卑屈な考えですが。

でも、やっぱり人それぞれですよね。どんなに苦しくても生きていたいって思う人もいるだろうし、例え命が短くても、その間思い切り好きなことをして過ごすか…。苦しい思いをして、その後に必ず完治が待っているなら我慢するんですがね。初めから「延命」なんて言われたら…。

どういう生き方をするのがその人にとっての幸せなのか。「幸せ」の形は人それぞれ違いますよね。自ら命を絶つのが幸せ、とか思ってる人は論外ですが。って、ちょっと話がずれましたね(笑)。


核心を突いたコメント、有難うございます。
のっぽ187
RainBowさん

いえいえ。核心を突いたコメント、とても有難かったです。

>医者の言う「最善」って、どんな状態でも「命をつなぎ止める」ということなのかな…って思ってしまいました。患者が苦しもうが、多少の苦痛なら我慢させ死なせない、というか。

そういうことだと僕も思います。少なくとも、僕の主治医やRainBowさんの主治医は、そう考えていると思います。
そういう節を感じたので、今後について、考えてしまいました。

>苦しい思いをして、その後に必ず完治が待っているなら我慢するんですがね。初めから「延命」なんて言われたら…。

化学療法がエンドレスだと聞いて、「こんなのをエンドレスでするって・・・ちょっと、どうなん?」と思いました。必ず完治するというのであれば、耐えますが、少なくとも「必ず完治する」という状況ではないことは明らかですし。

>どういう生き方をするのがその人にとっての幸せなのか。「幸せ」の形は人それぞれ違いますよね。

十人十色だと思います。ただ、自分の考えがそんなに偏ったものだとも思えないので、サービスとしての医療という点では、まだまだなんだと思います。

こんばんは
うさみみ
A=B=C=Dという感じで理論を展開し、途中の理屈が正しかったとしても、そもそも前提Aが正しいのかという点に注意が行っていない場合がありますよね。
西洋医学というのも意外にそういう点があったりするような。
(感覚的な発言ですみません)

長期分散投資がリスクを下げて将来リターンが期待できる、そこに導くデータの検証は正しかったとしても、そもそも世界が経済成長し続けるのかはだれにも分からないし、過去の延長に未来があるとは限らない。

結局は、自分が決めて、自分が歩むということが基本であり、そのための理論的なサポート(=投資戦略が継続できるための拠り所)がそういった理屈なんだなってうさみみは思います。

投資と医療は根本的に同一ではありませんので、この例えは不適切だと思います。

意外に「心」が大事で、「生きることを信じる」とかが、生き物は大事なんだろうなって感じます。

これも、全く論理的ではありません。
何が言いたいのかはよく分からなくなってますが(笑)
やはり、自分の行動と心が大事なんだと(^^♪


素晴らしいコメント、有難うございます。
のっぽ187
うさみみさん

>A=B=C=Dという感じで理論を展開し、途中の理屈が正しかったとしても、そもそも前提Aが正しいのかという点に注意が行っていない場合がありますよね。
西洋医学というのも意外にそういう点があったりするような。
(感覚的な発言ですみません)

うさみみさんのおっしゃる話、往々にして、あると思います。
そして、西洋医学にそういう点があるのかもしれません。
少なくとも、西洋医学は完璧ではないようです。
論理的な話もいいと思うのですが、感覚的な意見、考えが思わぬブレイクスルーを生むことが往々にしてあると思います。感覚的な意見、大歓迎です。

>長期分散投資がリスクを下げて将来リターンが期待できる、そこに導くデータの検証は正しかったとしても、そもそも世界が経済成長し続けるのかはだれにも分からないし、過去の延長に未来があるとは限らない。

うさみみさん、素晴らしいですね。
世界経済がこの先もずっと成長を続けるのか、ということについては、言われて、はっとしましたが、きちんと検証されていませんよね。
過去に起こったことがこの先も起こるかどうかは、分からないですよね。今まで10回、こういうことがあった、だから11回目もあるはずだ、というのは、一見、正しげですが、全然、根拠のない考えですよね。

>結局は、自分が決めて、自分が歩むということが基本であり、そのための理論的なサポート(=投資戦略が継続できるための拠り所)がそういった理屈なんだなってうさみみは思います。

投資もそうだと思いますし、物事一般に僕はそうだと思っています。

>投資と医療は根本的に同一ではありませんので、この例えは不適切だと思います。

次のエントリーにも書いていますが、うさみみさんの例えは僕は適切だと思っています。

>意外に「心」が大事で、「生きることを信じる」とかが、生き物は大事なんだろうなって感じます。

>これも、全く論理的ではありません。

このことについて、僕は100%、うさみみさんに同意します。
「心」や「心がけ」、そして、それに則った行動が大事だと僕も考えています。それが証明されているか、それを証明できるかは、別問題だと思います。

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今日は、血液検査の後、主治医と面談。40分近く話をした。いろんな話をしたので、少し混乱しているが、思いつくまま、話し合った内容を列挙する。

僕の病状に対し、エビデンスがあるのは、FOLFOX(+アバスチン)、FOLFILI(+アバスチン)の2療法のみ。
FOLFOXで駄目(9月に撮るCTで、腫瘍が大きくなった)なら、FOLFILIを行く。FOLFILIが駄目なら、ゲームオーバー。
腫瘍(僕は疑いとの認識だったが、主治医はあるものとして説明)がなくなるまで、化学療法はエンドレスで続ける。
薬の量を減らすと、癌に対する効果も落ちる。今、僕に投与されている量が、標準的な投与量の75%なのだが、75%の下が50%である、とのこと。その下(25%)の投与はない、とのこと。(アメリカで作られた)レジメに則って治療するとこうなる、とのこと。なお、50%未満で効果があるということは、経験上、殆どなかった、とのこと。

さしあたって、僕が考えるべきことは、今の用量に耐えて、化学療法を続けるか、今の用量には耐えられないとして、下の用量(50%の用量)に減らすか。主治医としては、9月のCTまでは、今の用量で行くのが(効果判定をするに当たっては)ベターとのこと。ただ、どうしても我慢できない場合は言って下さい、減らします、とのこと。

今(午後6時)の時点では、わずかに体にだるさを残すが、冷たいお茶を飲んでも、喉に引っ掛かる感じはだいぶ減ったし、これまでと大きな変わりはない。

よくよく考えると、治療にはエビデンスのあるもの(標準用量の50%以上のFOLFOX,FOLFILI)とエビデンスのないもの(標準用量の50%未満のFOLFOX,FOLFILI、温熱療法、免疫療法、食事療法、積極的精神で生きる(笑)など。)がある。そして、普通の病院で取り扱っている治療というのは、エビデンスのあるものである。エビデンスのあるもので効果がなかった、もしくは害作用が強くて治療を受け続けることが出来ない、という場合は、病院への通院は不要ということになる。取り様によっては、これは現代の医療から見放された、とも取れる。

FOLFILIは下痢がかなりの高頻度で起こる、というので、僕の場合、下痢が酷過ぎて治療に耐えられない、という可能性がある。(大腸がないので。)主治医の先生は「FOLFILIが、大腸のない患者さんで耐えられないことが多い、というエビデンスはない。」とは言っていたが、「大腸がないので、トイレに頻繁に行くということはあり得る。」とも言っていた。

実質、FOLFOX一本という気もするので、75%から50%の用量に減らして下さい、と強く主張するのは躊躇われた。とは言え、規定路線通り減量を申し出たが、「9月のCTまでは、今の用量で行くのがベター。」との説明に一旦は従い病院を後にした。正直、診察室ではどうするのが良いか分からず、また、エビデンスのない治療に賭ける決心もつかなかったので、1日、2日、本を読みながら考えてみることにした。

病院から「もう打つ手がありません。」と言われるのもきっと辛いだろうが、自分から害作用に耐えられないと申し出て、「それでは、もう打つ手はないですね。」となるのも、なかなかシビアなものだと思う。
しかし、化学療法の現状はこうなのだろうし、生きていくということは自分で選び取っていくということなのだろう。

余談だが、今日の診察で印象に残った話、コメントをいくつか。

主治医「手術だけ受けて、<化学療法は来るだけ時間の無駄だ。>と言っていた方がいる。その方は、50台の男性だったが、<(残された時間は)外国へ旅行する。>と言っていた。」なお、実際に外国へ行かれたようである。
主治医「要は、寿命を取るか、QOLを取るか、なんです。先生(僕はそう言われている)が1日でも長く生きるのを望むのであれば・・・。」

寿命とQOL、究極の質問だが、今、少し冷静になって考えてみると、QOLを取りたいな、と思う。
化学療法で寿命が半年延びても、半年以上、治療の害作用で辛い思いをするくらいなら、化学療法は要らないと思う。まだ、そう強く確信するには至っていないが、いずれ、そう確信する日が来るだろう。

自分から「○△は要らない。」と言うのは正直、勇気の要ることだが、そういう選択をしなければならない日が遠からず来るかもしれない。

追記。知り合いの看護師さんに化学療法の害作用で入院する人はいますか、と聞いた。
「いる。」とのこと。びっくりしたのは、(最近のことではないようだが)化学療法の害作用の下痢で死んだ人がいるらしい。下痢で入院して来る典型的な病像は「5分おきにトイレに行く。ふらふらでトイレに行けず、ポータブルトイレをベッドサイドに置いた。(脱水症状で)もうヘロヘロ。」とのことである。

いろいろ書いた(今日はびっくりするような話をたくさん聞いた)が、とにかく、少し冷静になって考えてみようと思う。今日は、僕が混乱していることもあって、乱文であったと思う。最後まで読んでくれた人(ちょっと読んだ人も)、ありがとう。

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【2008/08/12 19:00】 | 自分の体
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RainBow(ユウコ)
最終的には「自分が決める」なんですよね…。
抗がん剤をやめたいって言った時、主治医は必死に止めました。
「アナタはまだお若い。こちらとしては最善を尽くしたい」と。
で、一回は口説かれてそのまま治療を続けましたが、
2回目にやめたいと強く言った時は「わかりました」と
すんなり受け入れてくれました。

> 寿命とQOL、究極の質問だが、今、少し冷静になって考えてみると、QOLを取りたいな、と思う。
化学療法で寿命が半年延びても、半年以上、治療の害作用で辛い思いをするくらいなら、化学療法は要らないと思う。

同感ですね。要らないとまでは思わなくても、完治ではなく延命のために苦しい思いをしていると、何の為に生きているんだろう…という気持ちになってしまいます…。守る家族がいるとか、自分に子供がいるとかだと話は違って来る気もしますが…。

長くなりましたが、後悔のないようゆっくり考えてくださいね!自分の人生、どう生きるか決めるくらいの権利はありますよね。

貴重な体験談、コメント、本当に有難うございます。
のっぽ187
RainBow(ユウコ)さん

>最終的には「自分が決める」なんですよね…。
抗がん剤をやめたいって言った時、主治医は必死に止めました。
「アナタはまだお若い。こちらとしては最善を尽くしたい」と。
で、一回は口説かれてそのまま治療を続けましたが、 2回目にやめたいと強く言った時は「わかりました」とすんなり受け入れてくれました。

そうだったんですね。
「こちらとしては最善を尽くしたい」、この言葉に偽りはなく、僕の主治医も僕に対して、そう考えているんだと思います。
しかし、「最善」って一体、何だろう。僕(RainBowさん)の置かれている状況で、一番、生存期間が長いとされる治療を行う、ということなんですよね。でも、しんどい思いをずっと続けることが果たして「最善」なのか。僕らが選ぶべきは、僕らが思うところの「最善」ですよね。
あと、RainBow(ユウコ)さんのコメントから、何度か申し出たら、最終的には、喧嘩別れすることなく、治療を止めることを受け入れてくれるみたいであることが分かり、良かったです。

>完治ではなく延命のために苦しい思いをしていると、何の為に生きているんだろう…という気持ちになってしまいます…。

やはり、そうですよね。きっとそう思うのではないか、と思っていたのですが・・・そうですよね。

主治医の先生は極端な例として、化学療法を拒否し、外国へ旅行に出掛けた男性の話をしていましたが、あながち誤った判断であるとは言えないと思います。実は非常に賢い判断なのかもしれません。

>後悔のないようゆっくり考えてくださいね!自分の人生、どう生きるか決めるくらいの権利はありますよね。

自分が生きたいように生きたい、それに尽きますね。

この道の偉大なる先輩として(あまり、そんなこと、言われても嬉しくないか)、貴重な体験談、コメント、本当に有難うございます。これまでにも何度か思うことがあったのですが、ブログを書いていて、本当に良かった、と思います。(ほんの少し目頭が熱くなりました。)

心の平安を祈ります
カノン
オロオロと読み始めて、こころがシーンとなって読み終えました。

混乱していると書いていらっしゃいますが、動揺して当然の一日を
過ごされたのち、これだけ透徹した文章を書くことができるのは、
今まで真摯に日々を重ねてこられた証だと思います。
本当にすごいことです。

治療については、何の知識もないので、めちゃくちゃなことを言う
かもしれませんが、私はいま、主治医さんに怒っています。
その方は、優秀な医師かもしれませんが、人の痛みは100年でも
平気っていうタイプなんじゃないでしょうか。

国立がんセンターの情報サービスのサイトは、もちろん参考にし
ていらっしゃることと思います。
その中にも、「5-FUは繰り返し注射していると、使い始めて2~4
ヶ月以内に、ひどい下痢が2~3日続き、脱水症状の原因になる
ことがある。必要に応じて下痢を止める薬を使うなどの対策を
行なう」、また、「薬物有害反応を薬により軽減させることも薬物
療法の大きな役割である。治療を受ける方が薬物有害反応に
十分耐えることができることが前提」というようなことが出てきます。

少なくとも、9月まで化学療法が続くのであれば、患者さんだけに
努力を強いるのではなく、主治医自身もエビデンスだのマニュアル
だの、数字から少しは離れる気概をもってもらいたいです。

支離滅裂になりました。では、ゆっくりとお休みになれますように。

No title
あおくん
ちは。
うん、寿命とQOL、すごく悩むしたぶん答えなんかないんだと思う。
実際俺は点滴専用腕(左)は血管の筋が茶色に浮き出てきて、
入院中の胃のもたれがある。
うちの場合、ガキがまだ小さいのでまだまだやらにゃいかんことがいっぱいある。

いずれにしてもできるだけ長く太く生きたい。

混乱しても言いたいこと・考えてる気持ち伝わってるよ!

長く、そして、太く。
のっぽ187
あおくん

おはようございます。

>いずれにしてもできるだけ長く太く生きたい。

同感です。「長く」については医療関係者との間でコンセンサスが得られていると思うのだけど、「太く」については、なかなか同意が得られないですよね。
結構、「太く」少なくとも「細くなく」というのは大事なことだと思うんだけど。

一つの岐路に立っているっぽい。
のっぽ187
カノンさん

>混乱していると書いていらっしゃいますが、動揺して当然の一日を 過ごされたのち、これだけ透徹した文章を書くことができるのは、 今まで真摯に日々を重ねてこられた証だと思います。
本当にすごいことです。

有難うございます。35年間、きちんと生きてきた、このことを褒められるのが一番嬉しいです。

>治療については、何の知識もないので、めちゃくちゃなことを言うかもしれませんが、私はいま、主治医さんに怒っています。その方は、優秀な医師かもしれませんが、人の痛みは100年でも平気っていうタイプなんじゃないでしょうか。

よくよく考えていて、思うのですが、治療について知識が多い、すなわち、良い判断が出来る、という訳ではないと思うので、どんどんコメントして戴けると有難いです。
確かに人の痛みには、どうも疎いな、という気がします。なかなか、そうでない人(医師)を探すのは大変ですが。

>「5-FUは繰り返し注射していると、使い始めて2~4
ヶ月以内に、ひどい下痢が2~3日続き、脱水症状の原因になる
ことがある。必要に応じて下痢を止める薬を使うなどの対策を
行なう」、また、「薬物有害反応を薬により軽減させることも薬物
療法の大きな役割である。治療を受ける方が薬物有害反応に
十分耐えることができることが前提」というようなことが出てきます。

大腸全摘を受けてから、ロペミンという下痢止めをずっと一日3回服用しています。しかし、それでも下痢が続いているので、打つべき手は減薬の一手だと思います。患者に我慢させる、というのは、手ではないと思います。
なお、減らした場合の主治医のコメントは、8月12、13日付けのエントリーの通りです。
あと、ふと思ったのですが、「この下痢は耐えられる。この下痢は耐えられない、我慢を超えている。」という判断もしくは「この下痢なら良しとしよう。この下痢は、ちょっと生活をする上で辛いので、何とかしてもらおう。」という線引きは一体、どこで、誰の手によって行われるべきものなのでしょうか。(患者?主治医?)
主治医がしたのでは、(寿命が短くなった際の)責任が取れないでしょうから、患者がすべきなのでしょう。

>少なくとも、9月まで化学療法が続くのであれば、患者さんだけに 努力を強いるのではなく、主治医自身もエビデンスだのマニュアル だの、数字から少しは離れる気概をもってもらいたいです。

残念ながら、そこには、べったりという感じでした。むしろ、そうでない医者を探すのが大変かな、と思います。探すとすれば、口込みがいいかな、という気がします。

>国立がんセンターの情報サービスのサイト

もともと、自分の病については、これまであまり勉強していなかったので、このサイトも知りませんでした。情報提供、有難うございます。
結構、医療というものを信頼していたのですが、この数日、結構、いろいろと考えるところがありますね。

No title
つる つるこ
私は投与5回目から減薬しているのですが、それがどの程度なのかは知りません(薬の量は知っているけど、何%に相当するかを知らない)。
FOLFIRIの次は、悩むところです。
FOLFOX以外の薬を試したことがないので、新しい試みに至るまでは、いろいろ考えそうです。
アレルギーなどの問題で投与ができないだけならば(身体的に重篤な状態でなければ)、治験を探すかもしれません。
現在治験中のsunitinib、AZD2171、BIW-8556あたりが試せたらと思います。

気が向いた時に少し調べたりしています。
のっぽ187
つる つるこさん

>私は投与5回目から減薬しているのですが、それがどの程度なのかは知りません(薬の量は知っているけど、何%に相当するかを知らない)。

%表示は、どうもオキサリプラチンの量のことを指しているようです。
5-FUは、one shot の投与は既に中止されていて(下血で入院した後、中止された)、現在は、46時間の持続静注のみです。ただ、46時間の持続静注の量は、一番始めと変わっていないようです。

>現在治験中のsunitinib、AZD2171、BIW-8556あたりが試せたらと思います。

情報、有難うございます。
ちゃんと勉強し始めたのが、12日からなので、まだ何とも言えないのですが、抗癌剤というくくりと分子標的薬というくくりがあるようですね。

コメントを閉じる▲
8月7日午後1時40分~9日午後1時頃まで、7回目の化学療法を受ける。
今回は、11日の昼過ぎまで寝て寝てしていた。また、10日、11日と下痢が強く、11日、日中はトイレの前で四つん這いになって痛みをこらえる、ということが3回あった。5-FUの害作用だろう。大腸がないので、下痢をした時の痛みは、大腸が残っている人に比べると強いと思われる。しかし、35歳の大の男性がこれだけ痛がったり辛がったりする化学療法って一体、何なんだろう、とも、ちらっと思う。

がん患者学Ⅰ(柳原和子著)に出て来る患者さんのうち、僕より化学療法の害作用が強い方は、18人中1人。以前、このブログで紹介したAさんである。他の17人は、化学療法を受けていない(結構、断っている人が多い)、もしくは、それほど強くなく仕事に行けているようなケースである。なお、一回、受けて合わないから止めた、というのは、化学療法を受けていない、としてカウントした。

大腸癌の化学療法の進歩は、この数年、目覚しい、と一回目に入院した病院の薬剤師さん及び緩和ケア担当の内科、放射線科の先生に説明を受けた。きっと、事実だろう。また、事実だと思うので、かなり辛いな、と思いながらも耐えて来た。
長生きはしたい、したいからこそ即断で大腸全摘をお願いしたのだが(この判断は、今考えても、非常に難しい判断だったと思う)、あまり強くQOL(生活の質)を損ねるのも少し考え物かなと思う。
大腸癌に対する化学療法のエビデンスは、だいぶ確立されているようだが、個々の患者への適用は、正直、まだまだなのではないか、と考えた。

1960年前後もしくは1960年代に出て来た三環系抗うつ薬の、うつ病に対する至適用量(これくらいの用量なら、効果も十分、見込めて、副作用もそんなに出ない、という用量)はどれくらいか、ということについても、2000年に入ってから、結構、少な目の用量で行けるよ(http://www.bmj.com/cgi/content/full/325/7371/991)、といったレビューが出て来たりしている。

三環系抗うつ薬で見られた結果が、抗癌剤に直ちに適用できるかどうかは疑問だが、もしかすると、40年程、経って、同様の結論が得られるかもしれない。

僕はそんなに待てないので、明日の診察で、自分の病状について、主治医の先生に説明して来るつもりだ。


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【2008/08/11 18:58】 | 自分の体
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No title
あおくん
お疲れ!
お手洗いとだいぶ友達になっちゃった様だね。
きついかもしれないけどさ、峠すぎればまた平坦に戻るかだろう
からさ。

あ、俺も標準治療ってどうなのって思う。
例えば俺のFOLFOX4の場合、体表面積から薬量が決まって
きっちり二週間づつ受けてるんだけどさ、
ちょっと間を空けて長い間隔で行くとか薬量を減らすとかできないかなって思う。
耐性できちゃったらやだけどさ、副作用が減ってのんびりと
治療って方法もあると思うんだけどなぁ。



俺達、少し早く生まれ過ぎたっぽい。
のっぽ187
あおくん

>きついかもしれないけどさ、峠すぎればまた平坦に戻るかだろう
からさ。

有難う。平坦な時期に、自分を取り戻すようにしたいな。

>あ、俺も標準治療ってどうなのって思う。

あおくんも、そう思っているんだ。
体表面積で薬の量が決まる、というのも、よくよく考えると、アバウトな話だと思う。似たような体格の人でも、お酒に強い人、弱い人がいるように、体格だけで、薬の量を決める、というのは、本当は不十分かなと思う。

>副作用が減ってのんびりと 治療って方法もあると思うんだけどなぁ。

いずれ、それが主流になると思うんだけど、俺達、少し早く生まれ過ぎたっぽいし、現状では、個人レベルで交渉ということになるかなあ。

言葉が見つかりません
カノン
想像を絶する5日間だったのですね。
励ます言葉も、慰める言葉も見つかりません。
言葉って時として無力だなあ、と思います。
失礼な言い方ながら、そんなに苦しんでかわいそうに、ということ
しか思い浮かびませんでした。

外科手術が終わって、化学療法は予防のために受けていらっしゃる
のだと思います。
それなのに、化学療法を受けるたびに、正常な消化管粘膜が
傷ついて、苦痛が増していく予防って、本当になんなんでしょう。

主治医の先生には、もっと副作用をコントロールする対策等を考え
ていただきましょう。
私だったら、10日後に、またこんな苦しい思いをするのは耐えら
れません。

No title
ran
ケモの適量って一応エビデンスってものが基準ですよね
詳しくは知らないけど、大体の病院はそれが基準なんだよね
御存じかと思いますが「現在のがん治療の功罪」http://umezawa.blog44.fc2.com/というブログを書かれている梅沢先生はそのあたりのこと色々と書かれています

私は長い間その標準的というもを使ってまして、多分耐性ができちゃった体になってると思われるのです
それは主治医も同じ意見のようで、次回から変えてみようと、いうことになってます
その前から、2週間おき、3週間おきと間を開けても効果が変わらない。という報告もあるということも言ってます
ただ、万人に効く抗がん剤というものがない限り手探り状態はどうしようもないのが事実
今は結果だけ。何をどう使ってもそれはその患者の結果だけ。
エビデンスという呪縛に縛られている医師にはちょっと考えものですが頼るものがない限りそれもしょうがないかと。。。。
だから、がん難民になっちゃったりしちゃうんだと思います

その点、私の主治医さんは悪い頭でいろいろ調べたり考えたことをきちんと聞いてくれるので助かってます
今は「今後どうしよう?」なんて質問してくるんだから。。。。(;^_^ A フキフキ
自分の体なんだから疑問ははっきりさせるべきでしょうね

あれ?記事の主旨と違った?

人間らしく生きる。
のっぽ187
カノンさん

>想像を絶する5日間だったのですね。
励ます言葉も、慰める言葉も見つかりません。
言葉って時として無力だなあ、と思います。
失礼な言い方ながら、そんなに苦しんでかわいそうに、ということ
しか思い浮かびませんでした。

そう思って戴けるだけで、僕は十分です。

>外科手術が終わって、化学療法は予防のために受けていらっしゃる のだと思います。
それなのに、化学療法を受けるたびに、正常な消化管粘膜が
傷ついて、苦痛が増していく予防って、本当になんなんでしょう。

化学療法は、再発の予防だと理解しています。しかし、今回(2回目、3回目の時もそうだった)の害作用は、少し行き過ぎかな、と思います。
自分が受けている治療は果たして妥当なものだろうか、と、ちらっとではありますが、思いました。

>主治医の先生には、もっと副作用をコントロールする対策等を考え ていただきましょう。 私だったら、10日後に、またこんな苦しい思いをするのは耐えら れません。

正直、今回は堪えました。さすがに「参った。」という感じです。
長生きはしたいですが、それ以上に、人間らしく生きていきたいです。

難しい問題ですね。
のっぽ187
ranさん

>ケモの適量って一応エビデンスってものが基準ですよね
詳しくは知らないけど、大体の病院はそれが基準なんだよね

手術を受けた病院では「日本中どこの病院に行っても、(のっぽ187さんの場合)同じ治療(化学療法)を受けることになると思います。」と説明されました。すなわち、同じデータ、同じ解釈に則って治療は行われているということですよね。

>御存じかと思いますが「現在のがん治療の功罪」http://umezawa.blog44.fc2.com/というブログを書かれている梅沢先生はそのあたりのこと色々と書かれています

時々、僕も読んでいます。

化学療法のエビデンスが確立されている、ということと、その人にとって効くかどうか、どの用量で効くか、どの用量以上だと害作用が惹き起こされるのか、ということは、分けて考えるべきですよね。

返事を書きながら思ったのですが、難しい問題ですね。

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8月7日午前11時の採血は、白血球7900、Hb12.5であったので、同日、午後1時から化学療法(7回目)が開始されている。恐らく、白血球7900というのは、測定ミスだろう。ずっと、3000台を推移していたのに、いきなり7900だなんて。まあ、僕自身、7日午前までの体調は良かったので、化学療法の施行は妥当であると考えている。

化学療法中は、途中1回自己導尿をしに、トイレに立った以外、殆ど、熟睡。実家に帰り、夕食を摂り、自分の家に戻ってきてからも、5時間余り、熟睡。とにかくよく寝る。よく眠る。この薬は、僕にとって、そういうものなんだろう。

昼ごはんは、通院先の病院の中にある喫茶店で、ミンチかつ定食(600円)を食べた。外来の看護師さんに「あそこ、美味しいよ。」と教えてもらったので、早速、行って来た。美味しかった。
僕が入った12時20分には、中のお客さんは全員、医者か看護師さんだった。幸い、僕が入院していた病棟の看護師さんのグループが見えたので、空いている席を一つ譲ってもらい、そこで定食を食べた。
看護師さん3人は、たった9日間の入院であったにも拘らず、全員僕のことを覚えていてくれた。嬉しかった。むしろ僕の方が、一人覚えていない看護師さんが居て、失礼してしまった。中には、一回の勤務しか僕を受け持っていなかったにも拘らず覚えてくれている人が居て、正直、驚いてしまった。とは言え、僕もその人のことは何故か覚えていた。人が人を覚えている、というのは、不思議なことである。
僕が席に着くなり、「元気そうね。」「顔色、良さそうね。」と言ってくれたのも嬉しかった。先日、第一回目に入院した香川県の病院の主治医兼術者の先生に電話をしたのだが、この時も開口一番「元気そうだね。」と言われ、すごく嬉しかった。

いかなる状況にあっても、「元気さ」を大事にしたいな、と思った。
中村天風先生が「君に成功を贈る」という本で第一章第一項で「他人に好かれる人になりなさい」と言っている。この教えの尊さを今日は改めて実感した。

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【2008/08/08 02:08】 | 日記
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最高の資質
カノン
きょうも、抗しがたい睡魔のとりこでしたでしょうか。
本当に大変ですね。

そうなのです。私も「プロフェッショナル仕事の流儀」を観ました。
継続性は、私の持ち合わせていない資質なので、あこがれます。
先日も、ダンベル運動でも始めようと、ダンベルを買ってきた段階
で、すべてが完結してしまいました。
お店に行って、買って帰って来た所要時間が1時間半なので、
0.0625日坊主です(笑)。

他人に好かれるためには、まず人を好きになることが、先かもしれ
ませんね。
人が好きという資質は、特に、精神科医さんにとっては、かけがえ
のないものだと思います。

うまく言葉で表現できなくて、ぎりぎりの状態で受診する患者さん
は、柔らかくて温かい雰囲気のお医者さんに迎えてもらえたら、
どんなにか安心することだろう、と思います。

のっぽ先生は、きっと良い精神科医さんになります。
だからこそ、今をしのいでくださいね。

そんなお医者さんになりたいです。
のっぽ187
カノンさん

気が付いたら、11日の午後5時50分でした。
なかなかシビアです。

きっと本当に本人にとって重要なことはきちんと継続して出来るんだと思います。お仕事や社会不安障害についての勉強は、継続して出来ているようにお見受けします。

人に関心がある、というのは、僕にとって、有難い資質であると思っています。医学部の学生だった頃、基礎医学の教室の先生方を見ていて、「きっとこの人たちは人より物に興味があるんだな。僕とは別のタイプの人だな。」と思いました。そのことが進路(どの科に進むか)を選ぶ上で参考になりました。

>うまく言葉で表現できなくて、ぎりぎりの状態で受診する患者さん は、柔らかくて温かい雰囲気のお医者さんに迎えてもらえたら、
どんなにか安心することだろう、と思います。

そんなお医者さんになりたいです。そんな仕事をまた、したいです。

>のっぽ先生は、きっと良い精神科医さんになります。
だからこそ、今をしのいでくださいね。

良い医者(精神科医)になる、というのは、僕が臨床家を志してから一貫して目指している目標です。
あまり、先のことは考えず、今を凌いで行きたいと思います。


ベンジャミンフランクリン哲学研究
私も読みましたが、中村天風氏の講演を本にした内容のためか、とても読みやすく、体験から出る言葉の数々は、うつ病でニート生活の経験がある私には、とても前向きになる内容でした。


のっぽ187
ベンジャミンフランクリン哲学研究さん

初めまして。

この本は、ほんと、読みやすいですよね。

今、久しぶりに少し読み返しました。

5年前の事を、あれこれ、思い出しました。

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明日は化学療法の日。厳密に言うと、白血球が3000以上あれば、goです。
効果についてのエビデンスはしっかりしていると思うし、僕自身、エビデンスに則った医療を、科は違えど、行っていた訳なんだけど・・・。4,5日、寝て寝てするのは、少し・・・ですね。

運命を拓く―天風瞑想録 (講談社文庫)運命を拓く―天風瞑想録 (講談社文庫)
中村天風

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僕が師と仰ぐ中村天風先生の話をまとめた本です。いきなりですが、p173より抜粋。

私は毎晩の寝掛けに
「今日一日、本当に有難うございました。本当に嬉しく、有難く、これから休ませていただきます。」
(中略)
「明日は今日よりも、もっと立派な人間として活きるぞ。」
ということを心に描く。
そして、いかなることがあっても、喜びを感じ、感謝を感じ、笑いを感じ、雀踊(こおどり)して喜ぶ気持ちになって、その一刻を過ごすということが、何十年来の私の習慣である。
そして、朝起きると、まず、第一に、ニッコリ笑う。

早くこの心境に到達したいですね。

なお、8月7日~9日は化学療法を受ける予定です。7日~11日は寝て寝てして過ごしていると思うので、記事の更新、コメントの返事は遅れがちになると思います。

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【2008/08/07 01:01】 | 思ったこと
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あおくん
ケモがんばってきて!
副作用でマイナスイメージが強いケモだけど
実際は強敵をやっつけてるわけだからねー
体ゆっくり休めて敵をやっつけてなー

No title
RainBow(ユウコ)
ブログへのご訪問と書き込み。ありがとうございました。
今はきっと治療中ですね。
副作用、辛くないことを祈ってます。

感謝の心、とっても大事なことですよね。
感謝の気持ちが持てないと、心がギスギスして楽しめないんですよね…不思議。病気になってから、それまで感じることが出来なかった喜びや感謝の気持ちを持てたけど、偽善ではなく、もっともっと心から感謝の気持ちを持てたら良いな…と思います。利己ではなく利他の精神も忘れない様に。

続けるということ
カノン
体調の良い10日間があっという間に過ぎて、また、きつい5日間
が始まってしまいましたね。
全身倦怠感が、少しでも和らぎますように。

中村天風先生の「いかなることがあっても、喜びを感じ、感謝を
感じ、笑いを感じ・・・」というのは、至難の業ですね。
究極の修行のように思います。

日米通算3000安打を達成したイチローさんが、次のように言って
います。
「小さなことを積み重ねることが、とんでもないところにたどりつく
ただ一つの道」

脳科学者の茂木健一郎さんとイチローさんが対談したときも、彼の
集中力が話題になりました。
球場に入ってから、諸々の準備をして、打席に立つまで、イチロー
選手はいつも同じ時間で、同じ動作を繰り返しているのですが、
それが、人間が自分でコントロールできない無意識を扱う唯一の
方法だ、と茂木さんは言っていました。

本物に共通するキーワードは、「継続性」でしょうか。

では、つらい日々が早く終わって、オリンピックなど楽しめますように。

No title
のっぽ187
あおくん

有難うございます。

血液検査は問題なく、8月7日から化学療法が開始されています。
自分の部屋に辿り着くなり、5時間余り、早速、寝てしまいました。

とにかく、食事をきちんと摂って体力を落とさないようにしたいと思います。

感謝の気持ち
のっぽ187
RainBow(ユウコ)さん

8月7日から、化学療法(7回目)が開始されています。
幸い、今は、コメントの返事を書ける位の、頭の回転はしているようです。

>感謝の気持ちが持てないと、心がギスギスして楽しめないんですよね…不思議。

同感です。

>病気になってから、それまで感じることが出来なかった喜びや感謝の気持ちを持てたけど、

まさに同感です。冷えたお茶がとても美味しかったり、木々の緑が青々と感じられたり、そして、それらに対し、「有難いな。」と思えるようになりました。

>もっともっと心から感謝の気持ちを持てたら良いな…と思います。利己ではなく利他の精神も忘れない様に。

僕は、もともと感謝の気持ちが薄い人だった(みたいな)ので、RainBow(ユウコ)さん同様、 「もっともっと心から感謝の気持ちを持てたら良いな…」と日々思っています。

>利己ではなく利他の精神も忘れない様に。

もう一つ、上のステージの話ですね。(違うかな?)
この病を治して、復職した暁には、自分の体に負担を掛けない範囲ということにはなりますが、「利他の精神」を持って、患者さんに接するようにしたいですね。


千里の道も、この一歩から
のっぽ187
カノンさん

>体調の良い10日間があっという間に過ぎて、また、きつい5日間 が始まってしまいましたね。
全身倦怠感が、少しでも和らぎますように。

有難うございます。
始まった以上は、1日24時間のうちで、コンディションの良い1時間、2時間を有効に使うこと、これを今、第一に考えています。(また、気が変わるかも。)


>中村天風先生の「いかなることがあっても、喜びを感じ、感謝を
感じ、笑いを感じ・・・」というのは、至難の業ですね。
究極の修行のように思います。

そうですね。ただ、この修行は、僕にとって、それ程、苦痛ではなく、「何かいい方向に向かっている。」と感じさせてくれるものなので、出来るように日々努めているところです。

>日米通算3000安打を達成したイチローさんが、次のように言って います。
「小さなことを積み重ねることが、とんでもないところにたどりつく
ただ一つの道」

これは、まさしくもって、同感ですね。
今日もしくは明日、いきなり大きいことをする、というのは、我々(少なくとも僕)には出来ないことですからね。
励みになる言葉です。

>脳科学者の茂木健一郎さんとイチローさんが対談したときも、の
集中力が話題になりました。
球場に入ってから、諸々の準備をして、打席に立つまで、イチロー
選手はいつも同じ時間で、同じ動作を繰り返しているのですが、
それが、人間が自分でコントロールできない無意識を扱う唯一の
方法だ、と茂木さんは言っていました。

僕はテレビでこの対談、見ました(カノンさんもそうかな)。

>球場に入ってから、諸々の準備をして、打席に立つまで、イチロー 選手はいつも同じ時間で、同じ動作を繰り返しているのですが

僕自身、日々同じ時刻に同じことを繰り返す(朝の準備、職場での仕事の手順)のは、好きです。ただただ、心地よい、安心できるから、好きだったのですが、この対談を聞いて、理論的な根拠、裏づけが得られたように思いました。

「継続性」は、僕自身、数少ない、得意とすることですが、病を得て、取り巻く世界ががらっと変わってしまいました。
今は、中村天風先生の教えを日々継続することが、より良いところに到達する道かな、と思い、実践しているところです。(出来たり、出来なかったりですが)

オリンピックの中継は、きっと途中からある程度、見られるのではないか、と思い、期待しています。

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今日は、現在、休職している病院の事務長が遠路はるばる、僕の家に来てくれた。
当初は退職の手続きをする予定だったが、事前の電話での交渉で、9月5日の退職はなくなった。正直、ほっとしている。

驚いたのは、復職後の話で、事務長曰く「病院の横に(職員用の)アパートがある。そこに住んだらどうか。食事は、3食(患者さんに出しているものと同じ物)を出す。」とのこと。「良いお話、有難うございます。」と返事をしたが、「これって、どうなん?」と後で自問した。

意外と病院側は僕のことをよく把握しているみたいで、僕が休職中の病院に復職するに当たっての最大の障害は、住むところと食事だ。この点を病院側は見事に把握していた。もう少し分かっていないのかな、と思っていたので、「おお、やるな。」という風にも思った。

ただ、折角、大阪に戻って来たのだから、また、四国で勤務というのも、ちょっと・・・遠いし、何より引越しを頻繁にするのは僕はあまり好きではない。平日、認められるなら週4日、月~木と勤務して、金、土、日と大阪にいる、とか。

今、籍のある病院は、スタッフと気心が知れているので、仕事のストレスは少ないだろう。復職して、しばらくすると、僕のところに徐々に仕事が集まってきそうだが。進行癌を持っているということで、ごまめ扱い(地方によって言い方が違うそうですね。僕の住んでいるところは、鬼ごっこしていて、タッチされても、鬼にならない子を、ごまめ、と言っていました。)してくれるかな。それとも、「先生は、頼みやすいので。」ということで仕事が増えていくかな。

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star解決にはならないだろう。しかし面白い。
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現在、この本を読んでいるので、リスクとリターンに分けて、選択肢を評価すると、

今、休職中の病院に復職する。

リスク:二重生活になる。体に負担はかからないか。阪神高速や明石淡路島鳴門の橋を日曜日の晩もしくは月曜日の早朝、自分で車を運転して渡る、大丈夫か。自分でお野菜や果物を積極的に摂るとしても、食事は大丈夫か。(結構、あの病院、食事は美味しい。)
通院は大阪府下の病院である。病状の悪化があれば、またすぐ休職となり、他の精神科の先生に迷惑を掛ける。
慢性期の統合失調症の患者さんが中心なので、スキルの維持、アップには繋がらないだろう。少なくとも僕が一生懸命診ていた外来の気分障害の患者さん、神経症性障害の患者さんを診る機会は激減するだろう。

リターン:月曜日の朝、病院に入れば、後は、木曜日の夜に病院を離れるまで、通勤は片道徒歩5分。病院のスタッフと気心は知れている。自分で言うのもなんだが、スタッフには概ね好かれていたと思う。仕事場での人間関係で生じるストレスは少ないだろう。慣れた仕事である。ある程度、融通が利きそうである。例えば、昼食後20分くらい、ベッドの上で横になれるだろう。(そうした方がお腹の調子は良いので。)
食事の心配をあまりしなくて良い。(ある程度の物には、ちゃんとありつける。)
病院は風光明媚なところにある。環境は良い。とは言え、ずっと居ると飽きそうだけど。
そこそこの収入は保証される。

ざっと一通り挙げてみた。
リスクの要点は、週1回とは言え、家と勤務先を車で往復しないといけないということ。
リターンの要点は、病院のスタッフと気心が知れているので、僕自身の精神的なストレス、負担は少ない(少なくとも復職当初は少ない)だろうということ。

今日急いで結論を出さないといけない問題ではないので、合間合間で少しずつ考えていこう。

何より最近は化学療法の影響が少ない時の体調が良く、500mほど腰を下ろさずに歩き続けることが出来る。(強い便意を催すことなく。)院内を回診することも出来そうだ。事務長が帰ってから、グレープフルーツを切って食べた。美味しかった。ふと、ゆっくりと患者さんの診察がしたいな、と思った。休職してから初めての感覚である。

病から回復しているのかもしれない。ふと、そう思った。

FC2blog テーマ:医療業界 - ジャンル:就職・お仕事

【2008/08/05 16:40】 | 精神科
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あおくん
ちは。
病院と自宅と職場が離れてると大変だね。無理せず安定した生活が送れるといーね。
現実問題金もかかるしね。動けるうちは無理しない程度に前向きにいきましょう(^0^)/

前向きであるということ
のっぽ187
あおくん

こんばんは。

勤務先が遠いというのは、正直、だいぶ、問題があると思います。少し時間が経って、冷静になると、そう思えて来ました。

>無理せず安定した生活が送れるといーね。

無理せず、というのミソですね。

>現実問題金もかかるしね。

高速代、ガソリン代を考えると、どうかな、と思いますね。久しく、遠出していないので、つい長い距離を車で走ることについて軽く見積もっていました。

>動けるうちは無理しない程度に前向きにいきましょう(^0^)/

同感です。以前から思っていたのですが、あおくんの前向きさは賞賛に値すると思います。僕の前向きさは「努力して前向きであろうとしている」のですが、最近は少しずつ「前向きさ」が自分の物になって来たかな、と思っています。

No title
ran
復職へのお誘いは病院側の配慮ですね
患者さんからの要望もあったのでは?
実際のっぽさんの今の状況がどんなものかわからないので軽率なことは言えませんが
考えて甘えてもいいのではと、思います
そこの病院での治療は無理なんでしょうか?
距離は大問題ですから~~~

こんなブログがあります
「36歳医者のガン漂流」http://ameblo.jp/kubojya/
眼科の医師で癌を患い、職場復帰されてる方のブログです
専門が違うとこんなに大変なんだ。と、闘病記を読んでました
中には「病院を訴えてやる~~~」という過激な発言も。。。。

参考になるかどうかわかりませんが、、、、(^_^;)

いいブログ、紹介してくれて有難うございます。
のっぽ187
ranさん

>復職へのお誘いは病院側の配慮ですね
患者さんからの要望もあったのでは?
実際のっぽさんの今の状況がどんなものかわからないので軽率なことは言えませんが
考えて甘えてもいいのではと、思います

「のっぽ187先生をあまり無理させちゃいけない。」という配慮は、ある程度は期待できると思うので、有力な一選択肢であることは間違いありません。(軽率なことはないと思いますし、軽率な発言も大歓迎です。)
職場探しは博打みたいなところがあるようで、「口がある」すなわち「OK」というものではないようです。時々インターネット上の求人欄や掲示板を見ていて、そう思います。

>そこの病院での治療は無理なんでしょうか?
距離は大問題ですから~~~

僕が今、休職している病院は、精神科だけの病院です。内科や外科はなく、いまどきの抗癌剤を使える先生もいません。どの道、別の病院で治療は受けないといけない、そんな状況です。

>こんなブログがあります
「36歳医者のガン漂流」http://ameblo.jp/kubojya/
眼科の医師で癌を患い、職場復帰されてる方のブログです
専門が違うとこんなに大変なんだ。と、闘病記を読んでました

拝見しました。学年は違うかもしれませんが、同い年(1972年生まれ)だと思います。読んでいて、同じ空気(同業、同世代)を感じました。いいブログ、紹介してくれて、有難うございます。

こんばんは
うさみみ
以前の日記の時とは病院の対応が急展開ですね。いい意味で(^^♪
復職の話は、選択肢が増えるということ。
病気のことはうさみみには分かりませんが、仮に復職したとして、何かの事情で辛くなれば、退職ということも可能となるわけですから、ゆっくり考えてくださいね(^^♪




お返事が大変、遅くなりました。すみません。
のっぽ187
うさみみさん

大変、返事が遅くなってしまい、すみません。

>仮に復職したとして、何かの事情で辛くなれば、退職ということも可能となるわけですから

柔軟かつ客観的な意見、誠に有難うございます。
ブログを書く、大きなメリットの一つとして、こういった別の角度からの、良い意見を聞くことが出来ることが挙げられると思います。
これからも、思うところをどんどんコメントして頂けると有難いです。

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ぼうっと過ごす夏の夜。喉が渇いた。冷えたウーロン茶がすごく美味しい。一緒に食べた冷えたバナナも美味しかった。大腸全摘術を受けているので、以前のようにお茶をたくさん飲むことは出来ない。下痢をするからだ。とは言え、暑い夏、冷えたお茶ほど有難いものはない。

世界がもし100人の村だったら世界がもし100人の村だったら
池田 香代子

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この病を得、入院していた時に、この本をプレゼントされた。プレゼントしてくれた人のセンスは、非常に素晴らしいと思う。以下に一部を引用する。

75人は食べ物の蓄えがあり、
雨露をしのぐところがあります
でも、あとの25人は
そうではありません。
17人は、きれいで安全な水を飲めません

銀行に預金があり
財布にお金があり
家のどこかに小銭が転がっている人は
いちばん豊かな8人のうちの1人です

(中略)

村人のうち
1人が大学の教育を受け
2人がコンピューターを
もっています
けれど、
14人は文字が読めません

僕の冷蔵庫には果物とヨーグルトが入っている。
家も屋根があって、窓が付いていて、網戸も付いている。戸には鍵がかかる。
安全で、きれいなお水をいつでも汲むことが出来、それを沸かして、お茶の葉を入れ、冷蔵庫で冷やして飲んでいる。

銀行に多少の貯金があり、
財布にもお金が入っていて、
家の中に「配当金計算書」が落ちている。

6年間、大学で教育を受けることが出来、
家に2台のパソコンを持っている。
日本語の読み書きは、小学校、中学校の教育で十分なレベルに到達していると思う。

そう、僕は恵まれている。お金のこと、教育のこと、そして何より、冷えた美味しいお茶を飲みたいときに飲むことが出来る。がぶ飲みが出来なくなったとは言え、安全で、きれいなお水を汲んで、美味しいお茶を作ることが出来る。

この本には何度となく支えられたが、今日は、美味しいお茶を安心して飲むことが出来るありがたみ、幸せについて少し考えてみた。

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【2008/08/04 23:03】 | 思ったこと
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一服の清涼剤
カノン
蒸し暑い夏の夜に、涼やかな風が吹き渡るような、清々しい文章
ですね。

入院中に、この本をプレゼントしてくださった方のセンスの良さもさる
ことながら、将来に対する不安の中で、美しいものを美しいと感じる、
よいものをよいと思う、そんな繊細さを失うことなく、持ち続けられたことが、
本当にすごいと思います。

ですから、休職しておられる病院のスタッフや患者さんたちから、
大事に思われていらっしゃるのも当然のことと納得できます。
復職のお話、またひとつ選択肢が増えて、本当によかったですね!

私は、かつて卒業した大学に、何を血迷ったのか、もう一度入学
してしまいました。さすがに、通学制は不可能なので通信制です。
巨匠北野武監督が、勉強するなら仕事に役立てようと思っちゃいけ
ない、と言っていたので、臨床心理学系のゼミに入りました。
それで、前回の「社会不安障害」の話につながります。

昨夜は、指導教員とコーチからのダメだしがありました(涙)。
そう、でも私も恵まれています。ブログを拝見して、がんばろうと
思いました。

さて、私の夏の定番は、ポカリと熱いお茶です。
汗はかきますが、熱いお茶のほうが、のどの渇きが早くおさまる
ような気がして。

手術後は、冷たいものより温かいもののほうが、お身体によい
ということはないのでしょうか。
素敵なお話に、水を差してしまってスミマセン(笑)。

褒められるのは、嬉しいですね。
のっぽ187
カノンさん

文章を褒められるのは、嬉しいですね。

>将来に対する不安の中で、美しいものを美しいと感じる、 よいものをよいと思う、そんな繊細さを失うことなく、持ち続けられたことが、 本当にすごいと思います。

褒めてくれて、とても嬉しいです。褒められるのは、気持ちのいいものですね。
この病を得て、術前、術後、化学療法といろいろ経験しました。この経験で一番変わったことと言えば、木の緑がこれまでと比べ格段に美しいと感じられ、 冷えたお茶がものすごく美味しく感じられるようになったことです。どちらかと言えば、病を得て、その傾向が更に増したという感じです。

>復職のお話、またひとつ選択肢が増えて、本当によかったですね!

有難うございます。
正直、この話を聞いて、僕はびっくりしました。「そんなこと、そちらでは話していたんだ。」と思いました。「お金のことは、どうにかなるさ。」と思ってはいましたが、具体的に話が出ると、やっぱり嬉しいですね、そして、ほっとしますね。

>巨匠北野武監督が、勉強するなら仕事に役立てようと思っちゃいけ ない、と言っていた

奥の深いコメントですね。というか、経験の浅い僕には、監督の真意が分かりません。とは言え、きっとその方がいいのでしょう。

>昨夜は、指導教員とコーチからのダメだしがありました(涙)。

臨床心理学系の教官とかは、きっと難しい理論を唱えたり、それを理解させることを目標としているのでしょう。
しかし、現場では、全てのケースが典型的な社会恐怖の患者さんという訳ではなくて、「この人、社会恐怖なのかな、それとも妄想性障害?」なんて悩んでしまうケースが結構、あります。社会恐怖だと治療はSSRIと認知行動療法だけど、妄想性障害は抗精神病薬だし・・・何度か困ったことがあります。だけど、現場では、どちらかであると判断して、治療を開始しないといけません。

>そう、でも私も恵まれています。ブログを拝見して、がんばろうと
思いました。

そう思ってくれると、すごくすごく嬉しいです。ブログを書いている甲斐があるというものです。

>さて、私の夏の定番は、ポカリと熱いお茶です。
汗はかきますが、熱いお茶のほうが、のどの渇きが早くおさまる
ような気がして。

熱いお茶、美味しいですね。冷たいお茶も美味しいですが、夜は熱いお茶も飲みます。冷たいお茶に負けず劣らず美味しいですね。ポカリも好きですが、うちで簡単に作れるお茶の方を僕はよく飲みますね。

冷たいものを飲むと下痢をする、ということは、クローン病(小腸、大腸の粘膜に慢性の炎症を起こす疾患)のサイトなどには、よく書かれています。冷たいものを飲むと、腸の機能が低下して、下痢し易くなる、と書いています。
本当は、これを守るべきなのでしょうが、最近は「この辺までは大丈夫、だけど、これはまずい。」といった線が少しずつ分かって来ました。例えば、少し悲しいですが、アイスクリームはたくさん食べると、下痢しますね。
ということで、日々綱渡りのような食生活を送っています(笑)。

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健康保険の問題は、なかなか手強く、1回や2回の電話での問い合わせだけでは全貌を掴むことが出来ないようだ。先日、カノンさんから、急所を突く一手(将棋モードですが)とも言うべき素晴らしい御指摘を戴いた。コメントの一部を抜粋する。

>退職した方が健保を任意継続する場合、在職者と異なるのは、 平均標準報酬月額が上限(政府管掌健康保険の場合は28万円) になるということです。標準報酬月額が50万円だった方も28万円 とみなされるわけです。2倍にはなりますが、支払保険料自体は下がりますよね。

>ただ、この上限は、残念なことに、傷病手当金の算定にも用いられます。

「そうか。傷病手当の金額も下がってしまうのか。」と驚き、その後、数秒、僕は凍り付いてしまった。

凍り付いているだけでは物事は解決しないので、二つの道を想定して、支払う金額をシミュレーションしてみたいと思う。

国民健康保険に入る場合(平成20年9月6日~平成22年9月5日の2年間)

支払う金額は、国保料については、49166円/月で今年は行くことになる。(私の住んでいる市町村では、この額であるそうだ。)従って、49166円*4=196664円を20年9月~12月で払うことになる。
なお、平成20年の所得は、1月25日、2月25日、3月25日辺りで勤務先の病院から振り込まれた金額の合計のみであり、その総和をY万円とする。来年の国民健康保険の支払額など見当もつかないが、ここは無理矢理、計算して、1ヶ月当たり、49166円*(Y-33)/600とする。(私の住んでいる市町村では基準所得が600万円以上の人を上位所得者としている。あと、総所得から33万円を引いたものを基準所得としている。)従って、平成21年は、49166円*(Y-33)/50を一年間に支出することとなる。
平成21年は全く働かずに過ごすとすると、当然、所得はゼロとなる。この場合、国保料は、月々2000円、3000円という金額になるとのことである。3000円とすると、3000円*9=27000円の支払いとなる。
あと、高額療養費の支給が問題となって来る。自分が今後、どういう経過を辿り、どういう治療を受けるようになるのかは、神のみぞ知る、ではあるが、ここは楽観的に、今、受けている化学療法(FOLFOX)が12回で終了し、その後は3ヶ月に一度、画像(CTなど)での評価を受ける、とする。
今、6回目が終了したところである。8月に2回受けるので、9月以降、4回残る。7月は、2回、化学療法を受けて、都合129560円であった。(大腸ファイバーも受けているが、この時の費用はカウントに入れていない。)国保に切り替わると、保険者が変わり、政府管掌健康保険時に使えていた多数該当が使えなくなる。要はまた、1回目からカウントするということだ。もっと言うと、個人負担の上限額がまたまた15万円に逆戻りする、ということだ。色んな可能性があるが、ここでは僕が今後も今の状態を維持できていると考えるので、ずっと個人負担額は15万円に届かない、とする。
2年間での個人負担額は、20年9月、10月の化学療法と内服薬代が129560円*2、CTなどの画像検査が一回、15000円とすると、3ヶ月おきだから、15000円*4*2となる。合計すると、379120円となる。

任意継続だと、(平成20年9月5日から2年間)
保険料は、22960円/月*24=551040円
医療費は、44400円/月 以上だと返って来る。平成20年9月、10月の化学療法は、44400円*2でカバー出来ることになる。なお、画像検査については、それ単独で44400円を超えることはないだろうから、上に同じ。都合、208800円となる。

ここまで計算して、今、やっと気付いたのだが、要は、国保にすると、ようけ傷病手当金が貰える(恐らく)けど、医療費の支出が大きくなる、ということなのだ。医療費が少ない、すなわち、僕が良い経過を辿れば、国保の方が得だろう。しかし、ようけ医療費がかかると、ある一定額を超えたところから、国保が損になる、任意継続の方が得になる、ということだ。

あと、それぞれのケースでの傷病手当金を計算し、どっちが得か、判断すればいいのだろうが、正直、これを書いていて、かなり疲れた。途中だが、ここでエントリーは終了とする。

僕は、自分が良い経過を辿ると確信しているので、心情的には国保に切り替えたい。

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【2008/08/02 17:37】 | お金のこと
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No title
うさみみ
分野が全然違いますが、うさみみが以前書いた日記と同じように、あっちを立てればこっちが立たずですね。

この場合は、お金の損得だけの判断ではない部分がありそうですが、無理せずゆっくり検討してください(^^♪


国民健康保険
カノン
急所ははずしたつもりでしたが、突いていましたか。失礼しました(笑)。
それにしても煩雑な計算になるんですねえ。
国保か健保の任意継続かだけではなく、医療費の支払がそこに
からんでくるのですものね。

今回、私がお手伝いできるとしましたら、来年納付の国民健康保険税
の計算くらいだと思います。途中まで、所得税の計算と同じなので。
もううんざりの場合は、以下省略してくださいね(笑)。

私の住む市では、
 国民健康保険税=医療分+後期高齢者支援金分 となります。
             医療分=所得割+資産割+均等割+平等割

資産割は固定資産税の納付額がある場合で、均等割と平等割は、
役場のHPに掲載されていると思います。
ですから、一番難しい所得割さえわかれば、大丈夫でしょうか。

所得割=基準総所得金額×保険料率
所得割の計算のもとになる基準総所得金額は次のように求めます。
基準総所得金額=給与の収入金額-給与所得控除額-33万円
例えば、給料が1か月70万円と仮定しましょう。
給与の収入金額=700,000×3=2,100,000
給与所得控除額=2,100,000×30%+180,000=810,000
[180万円を超え360万円以下の場合
      収入金額×30%+180,000 ]国税庁HP
基準総所得金額=2,100,000-810,000-330,000=960,000
所得割=960,000×保険料率 率は市町村のHPで見ます

ますます、わかりづらくなったかもしれませんね。
でも、市町村の相談室とか、きっと良い方法が見つかると思います。

「社会不安障害」は、実はただいま私の卒業研究のテーマなのです。
私の参考文献と臨床医さんの教科書が同じだったなんて。
ちょっと心配、いえ、ものすごくこわいです(笑)。
なぜ、社会人なのに卒業研究かと申しますと・・・つづく

No title
ran
拝見してて・・・・
病気になったのが自分でよかった。って思っちゃいました
なんて言ったら不謹慎かも。。。。(;^_^ A フキフキ
損得ではないけど
自分の生活は誰も守ってくれませんから必要なんですが、難しい

取る時は強制でサービスは申告だものね

9月まで一か月。まだまだ時間はあります。あせらず何がいいのかゆっくり検討してください。

あっちを立てればこっちが立たず
のっぽ187
うさみみさん

>あっちを立てればこっちが立たずですね。

全く同感です。

>無理せずゆっくり検討してください。

ほんと、そうします。

取る時は強制、サービスは申告
のっぽ187
ranさん

>取る時は強制でサービスは申告だものね

核心を突いたコメントですね。何となく、そんな気がしていたのですが、ranさんに言われて、はっと思いました。素晴らしい!

>9月まで一か月。まだまだ時間はあります。あせらず何がいいのかゆっくり検討してください。

そうします。焦らず・・・ですね。

いつもいつも有難うございます。
のっぽ187
カノンさん

>来年納付の国民健康保険税の計算

いつもいつも有難うございます。
一通り、目を通しました。何度か読まないと、頭に入らないので、また日を改めて読んでみます。

>ますます、わかりづらくなったかもしれませんね。 でも、市町村の相談室とか、きっと良い方法が見つかると思います。

いえいえ、そんなこと、ないです。一つ一つ、クリアして行きたいと思います。

>「社会不安障害」は、実はただいま私の卒業研究のテーマなのです。 私の参考文献と臨床医さんの教科書が同じだったなんて。
ちょっと心配、いえ、ものすごくこわいです(笑)。

実際、私達の多くは、そんなもんだと思います(笑)。

>なぜ、社会人なのに卒業研究かと申しますと・・・つづく

続き、楽しみにしています。

国保と任意継続の比較は、考慮すべき事柄が多く、また、医療費の支払いが絡んでくる(どれ位、医療費がかかるか、なんて今の時点では全然、分からない)ので、正確な比較は困難だと思います。大雑把には、傷病手当金をどれくらい貰えるか(特に国保)が焦点になって来ると思います。

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