再発予防については、ある程度、関心はあるのだが(当然だ!)、最近は、殆ど調べていない。調べるのが面倒臭いのと、すごく悪い確率を提示されると凹むだろうから見ないのと、その両方が調べない理由だ。

仕事柄、統合失調症、うつ病の再発予防に関心があるのだが、こちらについては、ただただ単純に数字を見るだけである。統計を見ていると、統合失調症、うつ病は進行癌と感じが似ているのだが、驚くべきことに、どれだけの期間、再発予防目的に薬を飲んだらいいのか、きちんとしたコンセンサスが得られていない。平たく言うと、医者によって、「○○まで薬を続けましょう。」の○○の部分が違うのである。(同業者同士、そんなことを話し合うことは滅多にないのだが、ガイドラインより長い期間、抗うつ薬を飲んだ方がいい、という論文もあるので、意見は分かれているんだと思う。)

再発予防の考え方は、何を、どれくらいの量、どれくらいの期間、飲みますか、ということなのだが、統合失調症、うつ病の場合、何を、の部分はシンプルである。答えは、「効いた薬を」である。どれくらいの量については、統合失調症は、「効いた時の量」とするか、「推奨用量の下限」とするか、もしくは、その間にするか、迷うところである。大雑把だが、きれいに良くなった時は、「推奨用量の下限」でいいと思うが、良くなり切っていない時は、「効いた時の量」もしくは、それに近い量が良いと思う。

前振りが長くなってしまったが、進行大腸癌の場合、何を、どれくらいの量で、どれくらいの期間、続けますか、について考えてみる。
何を、は、FOLFOX(+アバスチン)もしくは5-FU系の飲み薬を、ということになろう。僕の場合は、基本的には、前者だろう。(僕の病状では、前者が後者に勝っている、という論文を見たことがある。)
どれくらいの量で、については、精神科診療の方が柔軟だと思う。そして、個人的には、その方が正しいと思う。多くの場合、標準投与量より少ない量がいいのではないか、と思う。(この件については、患者としての経験から、そう思っている。)
どれくらいの期間、続けるか、については、一番、難しい問題だと思う。進行大腸癌については、「6ヶ月、続けるのと、12ヶ月、続けるのに差はない。」だとか、「6ヶ月、続けるのと、9ヶ月、続けるのに差はない。」だとか、いくつか論文が出ている。個人的には、「本当に、そうだろうか。もし、そうだとすれば、どうして、そうなのだろうか。」と思う。

薬の量について柔軟である精神科領域では、依然、「いつまで薬を続けますか。」ということでは意見が分かれている。進行大腸癌については、「患者に余り負担にならない薬、量で、どれ位、続けたらいいのか。」を判断するに当たって、いい論文が出てくれたらいいな、と思う。
2009.06.27 Sat l 自分の体 l コメント (10) トラックバック (0) l top
概ね問題のない日々を送っている。あえて問題を挙げるとすれば、もう少し、ちゃらんぽらんに仕事をする位か。あまり、ちゃらんぽらんに出来ない(とされている)仕事なので、その辺は少し困ったところなのだが、今のところ、解決策は・・・「さらっと仕事をするように心掛ける」こと位かな。

初診時は、時間を掛けるのが良い、とされているのだが、あまり時間を掛けると、「この先生は、時間をたくさん取ってくれる。」と思われて、2回目以降も診察時間が長くなりがちだ。(途中で切りにくくなる。)自分の見立て、薬の効きを確認する意味で、2回目が多少長くなるのは仕方がないにしても、3回目以降は短い時間で診察を済ませられるようにしたいな、と思う。

僕が健康で、日本の医療制度が、患者さんをたくさん診察しなくて良いシステムであれば、こういったことを考える必要はないのだが、現状、そうである以上、仕方がない。

僕も食べて行かないといけないし(幸い、今、勤めている病院では戦力として見なされている)、出来れば、仕事を通して人の役にも立ちたいし・・・と考えると、全てにおいて筋が通っているとは言えないが、「さらっと診察をする」ことは結構、重要項目かな、と思った。

ついつい、几帳面に仕事をこなそうとしてしまうので、今後の課題としたい。
2009.06.24 Wed l 日記 l コメント (0) トラックバック (0) l top
土曜日は、電車に乗り遅れそうになり、自転車置き場から駅までダッシュ。駅前の自転車置き場に自転車を置くと、お金を取られてしまうので(ケチ!)、少し離れたところに自転車を置いている。距離にして300mくらい、2分位で走った。もともと、走ることは好きだし、結構、自信もあったのだが、かれこれ6年位は、走った記憶がない。高校生の頃、毎朝、遅刻しそうになって、自転車置き場から駅まで走っていたのを思い出した。

時々、便をしたくなるのが玉に瑕だが、それ以外は以前の自分に戻った感じがする。冷たい物を飲むと、喉に引っ掛かる感じが少しするので、抗癌剤の害作用は少し残っているのだが、日常生活をする上での不便はない。

今後、どうなるかは全く分からないが、抗癌剤休止後の体力の回復は順調である。

少量の抗癌剤を続ける方が正しかったのかも知れないが(どちらが正しいかをエビデンスのレベルで知ることが出来るのは、恐らく、30年後くらいでしょう)、いい体調で、いい精神状態で過ごすのは、今考えても、決して悪い選択肢ではなかったと思う。
2009.06.21 Sun l 日記 l コメント (12) トラックバック (0) l top
当ブログとリンクしている、完治を目指して頑張ってみるhttp://ganbattemiru.blog75.fc2.com/blog-entry-149.html#commentを読んで、思うところがあったので、記事にしたい。

僕らの世代(昭和40年代後半生まれ)は、公立の小学校、中学校に通っていたら、「みんな、平等だ。」と教わった。しかし、大人になって、一体、何が平等なんだろう、と思うことが多かった。
一人ひとり違った遺伝子を持って生まれて来ているので、僕らのように30歳代で大腸癌を指摘される人もいれば、100歳近くになっても、検査上、目立った異常がない、という方もいる。
お金持ちのうちに生まれるか、貧乏人のうちに生まれるか、男前に生まれるか、不細工に生まれるか、日本に生まれるか、アフガニスタンに生まれるか、20世紀後半に生まれるか、19世紀後半に生まれるか・・・自分を構成するファクターを挙げて行くと、本当にきりがない。

ふだん目の当たりにする出来事の多くは、自分の力では、どうすることも出来ない事柄で、自分の力で、どうにかなりそうな事柄は、少ないのではないか、と思う。

「見るけど、それにとらわれず。」が今のところ、一番いい対処法なのではないか、と考えている。一朝一夕には、そうなれないが、早くその心境に到達したいな、と思う。
2009.06.18 Thu l 思ったこと l コメント (4) トラックバック (0) l top
6月11日の造影CTの結果は、前回(3月)と変わりないとのこと。肝臓の黒いところも不変か、小さくなっているとのこと。肝臓の黒いところが転移もしくは再発巣なら、黒いところは大きくなるはずだから、黒いところは恐らく手術の瘢痕(あとの傷)でしょう、とのこと。腫瘍マーカーも正常範囲内とのこと。(僕は、手術を受ける前も腫瘍マーカーが正常範囲内だったので、当てにはならない。)
引き続き経過観察とのこと。次は、9月にCT検査、血液検査、診察の予定。

ほっとした。
2009.06.16 Tue l 診察 l コメント (8) トラックバック (0) l top